藤田医科大学医学部生化学講座
大学11号館5階


 

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核酸

1.  誤っているのはどれか。

a. アデニン、グアニン等をプリン塩基、シトシン、ウラシル、チミン等をピリンジン塩基と呼ぶ。

b. DNAを構成する4塩基が、アデニン、グアニン、シトシン、チミンであるのに対して、RNAはアデニン、グアニン、シトシン、ウラシルである。

c. RNAには伝令RNA(mRNA)、転移RNA(tRNA)、リボソームRNA(rRNA)がある。

d. DNA上の遺伝情報はRNA ヘ転写された後、RNAの翻訳により蛋白質が合成されて初めて表現型を示す。

e. DNAはデオキシリボースの1’位と5’位との間でO-グルコシド結合により鎖状に伸びている

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2.  誤っているのはどれか。

a. 核酸の分解により生じたアデニンは再利用経路のアデニンホスホリボシル転移酵素によりAMPとなる。

b. プリン塩基やピリミジン塩基の生合成量は、その生合成経路の最初の段階の反応が最終産物によりフィードバック阻害されることにより調節されている。

c. ヒトではプリン塩基は尿酸にまで分解され、尿中に排泄される。この尿酸が過剰に生成されると痛風が発症しやすい。

d. mRNAはその3’末端に7-メチルグアニンからなるキャップ構造、その5’末端にポリA (アデニル酸)からなるポリA尾部を持つ。

e. 大腸菌のRNAポリメラーゼのα、β、β’のサブユニットが会合したααββ’をコア酵素、さらにシグマ(σ)因子がついたものをホロ酵素という。

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3.  誤っているのはどれか。

a. 人の染色体は線状DNAである。

b. プラスミドは環状DNAである。

c. 制限酵素はDNAの特異的な塩基配列を認識し、これを切断する。

d. 塩基とリボースあるいはデオキシリボースが結合したものをヌクレオチドという。

e. PCRにより二つのプライマーに挟まれた任意のDNA領域が増幅できる。

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4.  誤っているのはどれか。

a. アデニン、ウラシル等をプリン塩基、シトシン、グアニン、チミン等をピリミジン塩基と呼ぶ。

b. DNAを構成する4塩基が、アデニン、グアニン、シトシン、チミンであるのに対して、RNAはアデニン、グアニン、シトシン、ウラシルである。

c. DNAはデオキシリボースの3位と5位との間でリン酸ジエステル結合により鎖状に伸びている。

d. DNAを構成するアデニンはチミンとグアニンはシトシンと水素結合により塩基対を形成する。

e. RNAにはメッセンジャーRNA(mRNA)、トランスファーRNA(tRNA)、リボソームRNA(rRNA)の3種がある。 DNA上の遺伝情報はRNAへ転写された後、RNAの翻訳により蛋白質が合成されて始めて表現型を示す。

酵素

1.  誤っているのはどれか。

a. Km値が小さいほどその酵素と基質との親和性は強い。

b. 最大反応速度(Vmax)の1/2の反応速度を示す基質濃度をKm値(Michaelis定数)と呼ぶ。

c. アロステリック酵素はリン酸化・脱リン酸化により調節される。

d. 血清AST(GOT)は心筋梗塞や劇症肝炎で上昇する。

e. 血清γ-GTPは肝・胆道系疾患やアルコール性肝障害で上昇する。

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2.  誤っているのはどれか。

a. 代謝調節はシグナル伝達による即時的対応、転写と翻訳過程を経る遅延型対応及びアロステリック酵素による調節に分けられる。

b. アドレナリンやグルカゴンによるグリコーゲンの分解は、cAMP経由のシグナル伝達を介する”酵素のリン酸化による活性化”によって達成される。

c. ステロイドホルモンや甲状腺ホルモンによる酵素誘導は転写量の増加を通して酵素量を増加させ代謝を活性化する。

d. アロステリック阻害は基質の結合部位に拮抗的に調節物質が結合して活性を増減させる。

e. フィードバック調節は代謝調節以外に、内分泌調節、体温調節、視線の調節など生物に広くみられる生理現象である。

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3 . 誤っているのはどれか。

a. 細胞内では酵素の最大反応速度(Vmax)や基質濃度を変化させて、その酵素が触媒する反応速度vが調節される。

b. 細胞内の酵素の量が増加するとVmaxは比例して大きくなる。

c. Km値とはVmaxの2分の1の反応速度を示す基質濃度である。

d. アロステリック酵素による代謝調節にはフィードバック阻害と活性化の両方に見られる。

e. Km値が小さいほどその基質と酵素との親和性が低い。

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4 . 誤っているのはどれか。

a. 酵素の触媒反応はミリ秒単位で進行する。

b. 酵素は生体触媒で、反応の活性化化学エネルギーを低下させて反応速度をあげる。

c. 酵素と基質の結合は共有結合である。

d. 基質のミカエリス定数Km は値が小さいほど酵素との親和性が強く、値が大きいほど弱い。

e. 拮抗的阻害剤は基質に類似した化学構造を持ち、活性部位に結合する。

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5.  次のうち誤っているのはどれか。

a. 酵素のKm値は最大反応速度 (Vmax) の1/2の反応速度を示す基質濃度である。

b. 酵素のKm値が大きいほど基質との親和性は弱く、Km値が小さくなると基質との親和性は強くなる。

c. 基質と阻害剤が酵素への結合を競合する場合、拮抗阻害という。

d. アロステリック酵素による代謝調節はフィードバック阻害などにみられる。

e. 化学反応が自発的に進行し得るような場合、吸エルゴン反応と呼ぶ。

脂質

1.  誤っているのはどれか。

a. 必須脂肪酸はリノール酸、リノレン酸、アラキドン酸をいう。

b. 脂肪酸がβ-酸化を受けるためにはCoAと結合してアシルCoA となるが、そのアシルCoAの生成にはATPが必要である。

c. 脂肪酸のβ-酸化が1回転すると、1分子のアセチルCoAと2分子のATPが生成する。

d. コレステロールはアセチルCoAを出発物質として生合成されるが、この生合成の律速反応はHMG-CoA還元酵素が関与する反応である。

e. 肝臓中のコレステロールの80%は胆汁酸に変化する。その胆汁酸は十二指腸に分泌されるが、腸肝循環によって再び肝臓に戻る。

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2.  誤っているのはどれか。

a. HDLはリン脂質を多く含み、抹消組織から肝臓にコレステロールを運ぶ役割をする。

b. LDL はコレステロールを多く含み、肝臓から抹消組織へコレステロールを運ぶ役割をする。

c. IDL は食物中のトリアシルグリセロールを腸管から肝臓へ運搬するリポタンパク質である。

d. VLDLは肝臓で生成された内因性トリアシルグリセロールを肝以外の組織に運ぶ役割をする。

e. リポタンパク質は脂質とアポタンパク質からなり、アポリポタンパク質は構造の維持ばかりでなく、脂質の組織への輸送機能を司っている。

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3 . 誤っているのはどれか。

a. リポタンパク質は電気泳動法と超遠心法によって4種類に大別される。

b. リポタンパク質は脂質とアポタンパク質からなり、アポタンパク質は構造の維持ばかりでなく、脂質の組織への輸送機能を司っている。

c. キロミクロンは最も比重が大きいリポタンパク質で、中性脂肪(トリアシルグリイセロール)を多く含んでいる。

d. 血液中の遊離脂肪酸はアルブミンと結合して存在している。

e. 脂質の消化は主に小腸で膵リパーゼなどにより行われる。

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4.  誤っているのはどれか。

a. 脂肪酸のβ‐酸化はミトコンドリアのマトリクス内で行われる。

b. 脂肪酸がβ‐酸化を受けるために、CoAと結合してアシルCoAとなるが、そのアシルCoAの生成にはATPが必要である。

c. 脂肪酸のβ‐酸化では2回の脱水素反応が起きるが、その1回目の脱水素反応ではFADが、2回目の脱水素反応ではNAD+が電子を受け取る。

d. 脂肪酸のβ‐酸化における律速段階はチオラーゼ反応によりアセチルCoAが生成する段階である。

e. 脂肪酸のβ‐酸化は飽和脂肪酸ばかりでなく不飽和脂肪酸においてもみられる。

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5.  血清脂質について誤っているのはどれか。

a. 血清中の脂質はリポタンパク質の形で存在している。

b. リポタンパク質は密度の違いで大きく3つに分けられる。

c. 遊離脂肪酸はアルブミンと結合して血液中に存在している。

d. 血清中のコレステロールの大部分はエステル化されている。

e. HDLはリン脂質を多く含んでいる。

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6.  誤っているのはどれか。

a. 脂肪には飽和脂肪酸としてパルミチン酸とステアリン酸が多く含まれる。

b. リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸は必須脂肪酸(ビタミンF)である。

c. 人体中のトリアシルグリセロールを構成する主な脂肪酸はオレイン酸、パルミチン酸、リノール酸、ステアリン酸である。

d. ケトン体はアセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称で、その生成は糖尿病や飢餓のような場合にみられる。

e. ステロイド骨格を有する化合物にはビタミンA、性ホルモン、胆汁酸などがある。

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7.  誤っているのはどれか。

a. スフィンゴ脂質はセラミドを前駆体として生合成される。

b. ホスファチジルイノシトールはUDPジグリセリドからつくられる。

c. ホスファチジルイノシトール-二リン酸(PIP2)がホスホリパーゼCで加水分解されると、生理的に重要な二次情報伝達物質であるジアシルグリセロールとイノシトール-三リン酸(IP3)を生成する。

d. ホスファチジルエタノールアミンとホスファチジルセリンとの間では相互交換が行われる。

e. ホスファチジルエタノールアミンとホスファチジルコリンの生合成は de novo 経路とsalvage経路の両方で行われる。

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8.  誤っているのはどれか。

a. 胆汁酸合成の律速酵素はコレステロール 7α-ヒドロキシラーゼである。

b. 胆汁酸には肝臓で生合成される一次胆汁酸と腸内細菌によって生成される二次胆汁酸がある。

c. リトコール酸、デオキシコール酸は一次胆汁酸である。

d. 腸内へ分泌される胆汁酸の大部分は腸肝循環によって再吸収される。

e. コレステロールが空腸で吸収されるのに対して、胆汁酸は回腸で吸収される。

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9.  誤っているのはどれか。

a. ケトン体はアセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称で、その生成は糖尿病や飢餓のような場合にみられる。

b. コレステロールの生合成の出発物質としてアセチルCoAが使われるが、その合成の律速段階はHMG-CoAからメバロン酸ができる過程である。

c. コレステロールの生合成の中心は肝臓で、細胞質と小胞体で行われる。

d. 肝臓中のコレステロールの大部分はステロイドホルモンに代謝される。

e. 胆汁酸は胆汁中ではほとんどがグリシンやタウリンと結合している。

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10.  リポ蛋白質について誤っているのはどれか。

a. VLDLは肝臓でつくられたトリグリセリドを肝外組織に運び、リポプロテインリパーゼが作用してできる脂肪酸を肝外組織に供給する。

b. LDLはVLDLが血中を流れている間にIDLを経て形成され、肝外組織にコレステロールを供給する。

c. HDLは肝外組織からの遊離コレステロールを受け取り、エステル型にして肝臓に戻す逆行性脂質輸送に関与している。

d. アポプロテインA-Iはリポプロテインリパーゼの活性化に関与する。

e. 食物由来のトリグリセリドはキロミクロンを形成し、小腸からリンパ管を通して血流に入り、様々な組織へ輸送される。

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11 . 誤っているのはどれか。

a. 飽和脂肪酸生合成は細胞質ゾルで行われる。

b. 脂肪酸は2量体の脂肪酸合成酵素複合体によって生合成される。

c. 脂肪酸合成酵素によってアラキドン酸まで生合成される。

d. 飽和脂肪酸の生合成の律速階段はアセチルCoAカルボキシラーゼによってアセチルCoAからマロ二ルCoAがつくられる過程である。

e. 飽和脂肪酸の生合成にはNADPHが使用される。

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12.  誤っているのはどれか。

a. 血清中の脂質はリポタンパク質の形で存在している。

b. リポタンパク質は密度の違いで大きく4つに分けられる。

c. 大部分の遊離脂肪酸はグロブリンと結合して血液中に存在している。

d. 血清中のトリアシルグリセロールは主にキロミクロン及びVLDLと結合して存在する。

e. HDLはリン脂質を多く含んでいる。

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13.  コレステロールと胆汁酸の生合成について誤っているのはどれか。

a. コレステロールの生合成の出発物質はアセチルCoAである。

b. コレステロールの生合成の律速段階はHMG-CoAからメバロン酸ができる反応で、その反応にはNADHが必要である。

c. コレステロールの生合成において、メバロン酸からのイソプレノイド単位の生成にはATPが必要である。

d. 胆汁酸生合成の律速酵素はコレステロール 7α-ヒドロキシラーゼにより7α-ヒドロキシコレステロールが生成する反応である。

e. 胆汁酸には肝臓で生合成される一次胆汁酸と腸内細菌により生合成される二次胆汁酸があり、一次胆汁酸はグリシンとタウリンによって抱合化されている。

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14.  誤っているのはどれか。

a. 脂肪酸はアシルCoAとなってβ-酸化を受ける。

b. 脂肪酸のβ-酸化はミトコンドリアのマトリックス内で行われる。

c. 奇数炭素を持つ脂肪酸のβ-酸化では最後にプロピオニルCoAが生成する。

d. β-酸化では1サイクル毎に2回の脱水素反応が行われる。

e. 脂肪酸はリゾゾームやゴルジ体でもα-酸化やω-酸化で代謝される。

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15.  脂肪酸の生合成について誤っているのはどれか。

a. 脂肪酸は二量体の脂肪酸シンターゼによって生合成される。

b. 脂肪酸シンターゼはパルミチン酸までの生合成に関与している。

c. アセチルCoAカルボキシラーゼ反応によるプロピオニルCoAの生成が脂肪酸合成の律速段階で、この反応にはATPとビオチンが必要である。

d. 脂肪酸の生合成に必要なアセチルCoAはクエン酸の形で供給され、ATP-クエン酸リアーゼによって生成される。

e. 脂肪酸の生合成は細胞質で行われる。

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16.  誤っているのはどれか。

a. トリグリセリドは膵リパーゼによって脂肪酸と2-モノグリセリドに加水分解される。

b. 小腸内に吸収された脂肪はキロミクロンによって各組織に運ばれる。

c. リポプロテインは密度の違いで大きく4つに分けられる。

d. 血中の遊離脂肪酸は飢餓、寒冷、恐怖、喫煙により低下する。

e. リン脂質は肝臓で合成され、血清中ではリポ蛋白の形で存在している。

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17.  誤っているのはどれか。

a. 飽和脂肪酸の新規合成はパルミチン酸合成経路とも呼ばれ、その合成は細胞質で行われる。

b. 脂肪酸合成のために必要なNAPDHはペントースリン酸回路によって供給される。

c. コレステロールの生合成の中心は肝臓で、その合成はミトコンドリアで行われる。

d. 十二指腸に分泌された胆汁酸は腸肝循環を受けて再び肝臓に戻る。

e. HMG-CoA還元酵素はNADPHを補酵素とするコレステロール生合成の律速酵素である。

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18.  脂肪酸のβ酸化について誤っているのはどれか。

a. 脂肪酸のβ酸化はミトコンドリアのマトリックスで行われる。

b. 遊離脂肪酸がβ酸化を受けるためには、細胞質でアシルCoAに変化する必要がある。

c. 奇数炭素数を持つ脂肪酸がβ酸化を受けると、最終的にアセチルCoAとマロニルCoAが生成する。

d. 二重結合を持つ脂肪酸1モルがβ酸化を受けると、生成するATPの数は二重結合1つにつき2.5-3モル減少する。

e. 脂肪酸のβ酸化で行われる2回の脱水素反応では、生じる水素はそれぞれFADとNAD+に渡される。

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19.  誤っているのはどれか。

a. アラキドン酸は炭素数20の不飽和脂肪酸で、プロスタグランジン合成の出発物質である。

b. 天然に存在する大半の脂肪酸の二重結合はcis型である。

c. リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸は必須脂肪酸である。

d. ステアリン酸やパルミチン酸は飽和脂肪酸である。

e. ドコサヘキサエン酸は4個の二重結合を持つ不飽和脂肪酸である。

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20.  脂肪酸について誤っているのはどれか。

a. アラキドン酸は二重結合を4つ含む不飽和脂肪酸で、エイコサノイド生成の出発物質である。

b. 一般的に植物脂肪は不飽和脂肪酸を多く含んでいる。

c. オレイン酸は、二重結合を含まない飽和脂肪酸である。

d. リノール酸とリノレン酸は生体内では合成されない不飽和脂肪酸で、栄養学的に欠くことのできない必須脂肪酸である。

e 天然に存在する大半の脂肪酸の二重結合はシス(cis)型である。

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21.  誤っているのはどれか。

a. 遊離脂肪酸は血液中ではアルブミンに結合して存在している。

b. VLDL は外因性の中性脂肪を多く含んでいる。

c. HDLはもっとも密度が大きいリポタンパク質である。

d. LDLはコレステロールを肝臓から肝外組織に運ぶ役割をしている。

e. HDLはリン質を多く含み、コレステロールの逆行性輸送系に関与している。

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22.  誤っているのはどれか。

a. リポタンパク質は脂質とアポタンパク質からなり、アポタンパク質は構造の維持ばかりでなく、脂質の組織への輸送機能を司っている。

b. キロミクロンは最も密度が大きいリポタンパク質で、リン脂質を多く含んでいる。

c. 血液中の遊離脂肪酸はアルブミンと結合して存在している。

d. 脂肪酸のβ-酸化は1サイクル回る度に2回の脱水素反応が起きるが、その1回目の脱水素反応ではFADが、2回目の脱水素反応ではNAD+が電子を受け取る。

e. ケトン体はアセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称で、その生成は糖尿病や飢餓のような場合にみられる。

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23.  脂質の消化・吸収について誤っているのはどれか。

a. 膵リパーゼはトリグリセリドを2‐モノグリセリドと脂肪酸に加水分解する。

b. 脂質の消化・吸収には胆汁酸塩が必要である。

c. 小腸内に吸収された脂肪酸と2‐モノグリセリドから再びトリグリセリドが生成される。

d. 小腸内に吸収された長鎖脂肪酸はそのまま門脈に入り、肝臓に運ばれる。

e. 小腸内に吸収された脂質はキロミクロンの形となって組織に運ばれる。

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24.  誤っているのはどれか。

a. 飽和脂肪酸やコレステロールの生合成は主に肝臓のミトコンドリアで行われる。

b. コレステロールの生合成反応はフィードバック調節を受けている。

c. 脂肪酸のβ-酸化が盛んで、TCA回路が円滑に進行しない状態ではケトン体が生成する。

d. 長鎖脂肪酸はアシルカルチニンになってミトコンドリアに取り込まれ、酸化される。

e. 脂肪酸の生合成の律速段階はアセチルCoAからマロニルCoAを生成するアセチルCoAカルボキシラーゼの反応である。

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25.  誤っているのはどれか。

a. 生体内のコレステロールの約1/3は食事によって補給されており、残りの2/3は生合成によってまかなわれている。

b. コレステロールの生合成の出発物質としてアセチルCoAが使われるが、その合成の律速段階はHMG-CoAからメバロン酸ができる過程である。

c. 生体内で不飽和脂肪酸を合成することはできない。

d. 肝臓中のコレステロールの80%が胆汁酸に変換され、その胆汁酸は一次胆汁酸と呼ばれる。

e. 細胞膜中のリン脂質にホスホリパーゼA2が作用すると、アラキドン酸が遊離し、そのアラキドン酸からロイコトリエン、プロスタグランジン、トロンボキサンなどがつくられる。

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26.  必須脂肪酸はどれか。

a. エイコサペンタエン酸

b. オレイン酸

c. ステアリン酸

d. リノール酸

e. パルミチン酸

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27.  脂肪酸合成の律速酵素はどれか。

a. HMG-CoA還元酵素

b. 7αーヒドロキシラーゼ

c. アセチルCoAカルボキシラーゼ

d. カルニチンアシルトランスフェラーゼ

e. プロピオニルCoAカルボキシラーゼ

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28.  脂肪酸のβ-酸化サイクルが1回転する時、どのような分子が生成するか。

a. NADH 2分子、アセチルCoA 1分子、FADH2 1分子

b. NADH 1分子、アセチルCoA 1分子、FADH2 1分子

c. NADH 1分子、アセチルCoA 1分子、FADH2 2分子

d. NADH 2分子、アセチルCoA 1分子、FADH2 2分子

e. NADH 2分子、アセチルCoA 2分子、FADH2 2分子

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29.  逆行性コレステロール輸送を担うリポタンパク質はどれか。

a. キロミクロン

b. VLDL

c. IDL

d. LDL

e. HDL

消化・吸収

1.  誤っているのはどれか。

a. ペプシノーゲンは胃酸の存在下、自触作用により一部切断されて活性化のペプシンとなる。

b. トリプシンはトリプシンノーゲンがエンテロキナーゼによって一部切断されて生じる。

c. トリプシンやキモトリプシンはエンドペプチターゼである。

d. タンパク質の消化によって生じた遊離アミノ酸はNa+依存性および非依存性アミノ酸輸送担体により小腸内に吸収される。

e. 小腸で吸収されたアミノ酸は胸管を通ってリンパ管から血流に入り、肝臓に取り込まれる。

神経伝達物質

1.  神経伝達物質の合成に関与する酵素として誤っているのはどれか。

a. コリンアセチル転移酵素

b. ドーパミンβ‐水酸化酵素

c. チロシン水酸化酵素

d. トリプトファン水酸化酵素

e. アセチルコリンエステラーゼ

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2.  神経伝達物質として生体内で用いられていないのはどれか。

a. NO(一酸化窒素)

b. GABA(γーアミノ酪酸)

c. セロトニン

d. ヒスタミン

e. グルタミン

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3.  誤っているのはどれか。

a. ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンはチロシンから生合成される。これらはカテコールアミンと呼ばれる。

b. 5-ヒドロキシトリプトファンの脱水素酵素でセロトニンがつくられる。これはメラトニンの前駆物質であると共に神経伝達物質である。

c. グルタミン酸の脱水素反応でγ-アミノ酪酸(GABA)がつくられる。これは中枢神経系の抑圧性伝達物質である。

d. 一酸化窒素はアスパラギンから生成される。

e. ヒスチジンの脱炭酸反応でヒスタミンが生成される。これは炎症因子・神経伝達物質である。

生体エネルギー

1.  誤っているのはどれか。

a. 化学エネルギーが放出される反応を発エルゴン反応といい、△Gは正の値となる。

b. ATP の末端リン酸基の加水分解による標準自由エネルギー変化量は約-7.3キロカロリーである。

c. 細胞内の化学エネルギーとしてはATPが使用される。

d. FADH2の1分子が電子伝達系で酸化されるとATPが1.5-2分子生成される。

e. NADH の1分子が電子伝達系で参加されるとATPが2.5-3分子生成される。

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