脂肪細胞によるがん形成促進機構
乳腺の脂肪組織は、正常乳腺組織の発育や、乳がんの発症および進展の場として重要であると考えられます。私たちは、乳がん手術検体より分離した乳がん細胞と脂肪組織由来幹細胞を用いた解析を通じて、脂肪細胞が分泌するアディプシンが乳がん幹細胞の働きを促進することを見出しました (Goto H et al. Oncogene, 2018)。
腫瘍間質およびがん幹細胞ニッチ(周囲環境)としての脂肪細胞の働きの解明を通じて、脂肪細胞を標的とした新たながん治療法の開発を目指しています。
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