当大学病院で頚動脈狭窄症にてステント留置術を行われた患者さまへ

• [１] 研究への御協力について
  当院脳神経外科では、患者さんの診療記録から得られた情報を利用して、下記の臨床研究を行っています。この臨床研究は、藤田保健衛生大学の倫理委員会の承諾を得て、研究責任者のもとで行われています。既に実施済みの検査画像をもとに行われるため、対象となる患者さんに新たなご負担はおかけ致しません。また、研究結果は学会や学術雑誌に発表される事がありますが、患者さんのプライバシーは十分に尊重され、個人情報（お名前など）が外部に公表されることはありません。
  ご自身の臨床情報がこの臨床研究に使用されることに同意されない方は、下記ご連絡先までご連絡頂ければ、研究対象から除外させていただきます。研究への御協力についてはいつでも拒否または撤回をすることができます。なお、同意されない場合でも、診療上不利益を被ることはありません。ただし、同意を取り消した時すでに研究結果が論文などで公表されていた場合は、研究への御協力について拒否または撤回することができない場合があります。また、臨床研究に関して詳しい説明を希望される場合も、下記ご連絡先にお問い合わせいただきますようお願い致します。
• [２] 御協力いただく研究の内容について
  ≪研究の概要≫
  研究課題「予測医療に向けたマルチスケール血流解析による脳循環に関する研究」
  
  • ・ 研究機関：藤田保健衛生大学病院、東京大学生産技術研究所
  • ・ 研究責任者：藤田保健衛生大学医学部 脳神経外科教授　廣瀬雄一
    上記以外に、医学部 脳神経外科 准教授　早川基治(研究分担者)、東京大学生産技術研究所大島研究室　教授　大島まり、同　小林匡治、同　張浩がこの研究実施に参加します。
  • ・ 研究期間：(倫理委員会承認後)～2020年12月31日（予定）
  • ・ 対象者：藤田保健衛生大学病院にて頚動脈狭窄症にてステント留置術を行った患者さま。
  • ・ 意義、目的、方法： 頚動脈狭窄症の治療方法として頚動脈ステント留置術があります。この治療は狭くなった頚動脈を拡張させることにより脳梗塞の予防を行う治療です。しかし、急激に拡張された頚動脈の血流が増大することにより稀に脳血流が著明に増大し過灌流症候群（けいれん、片麻痺、脳出血等）をきたし重篤な後遺症を残すことがあります。術前の様々な画像検査によりある程度予測し、あらかじめ対応するように気をつけていますが、予期せぬ状況が生じることもあります。
    そこで、本研究では、現在、術前に施行している画像検査（3D-CT Angiography、MRI、MR Angiography、脳血流SPECT、頚動脈超音波、脳血管撮影）のデータと3D-1D-0D(3D-1 Dimension- 0 Dimension)による全身循環シミュレーションを融合することで、個人の各々の状況に対応した血行動態の予測手法の開発を目的としています。この研究では2010年1月1日～2016年5月31日に既に実施された画像を対象としており、研究に参加することで新たに画像を撮影するわけではありません。
• [３] この研究で得られた皆様の個人情報は、第3者に知られることがないように、研究責任者の廣瀬雄一が責任をもって管理致します。あなたの診療情報は、研究代表者を含めて研究に従事する医師にも直ぐにはわからない様に暗号化致しますのでご安心下さい。
• [４] 研究成果は、学会発表や学術雑誌に公表されることがありますが、個人情報が公開されることはなく、また個人の研究情報や診療情報が外部に漏れることはありません。
• [５] 研究の結果として特許の権利などが生じる可能性があります。その権利については研究機関および研究者に属することとなります。
• [６] 研究のより詳しい内容をお知りになりたい場合は、他の患者さんの個人情報保護やこの研究の独創性確保に支障がない範囲で、資料を閲覧していただくことが可能です。希望される場合は、担当研究者にお申し出下さい

2016年10月6日

研究実施機関及び研究参加医師、研究者

• 研究責任者：廣瀬　雄一（藤田保健衛生大学医学部 脳神経外科　教授）
• 研究分担者：早川　基治（藤田保健衛生大学医学部 脳神経外科　准教授）
• 研究分担者：大島　まり（東京大学生産技術研究所　大島研究室　教授）
• 研究分担者：小林　匡治（東京大学生産技術研究所　大島研究室）
• 研究分担者：張　　　浩（東京大学生産技術研究所　大島研究室）

本研究に関するご連絡先

藤田保健衛生大学医学部　脳神経外科
教授：廣瀬　雄一（研究責任者）
准教授：早川　基治（研究分担者）
〒470-1192　愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1-98
TEL 0562-93-9253