ご挨拶

当大学は名古屋市の東隣の豊明市にあり、大学病院では近隣の地域及び時には遠方よりいらした方に
誠心誠意の診療を行うことを心がけています。当、脳神経外科でも常に最新の知識をもとに診療を
行うことをモットーにしておりますが、有難いことに、良性悪性を問わず脳腫瘍については国内でも有数の治療実績を持っております。
今後も、患者さんが我々医師に伝え、相談してくださる様々なことに的確にお応えすると同時に、
大学病院の使命である将来の脳神経外科を担う医師の育成のための基幹施設としての役割も
果たすべく努力して参ります。
その一方、多くの仲間を得ることも大事であり、昨今の脳神経外科医を目指す若い先生方が決して
多くない状況においても、若い同志に適切な教育を行いながら年配者も共に学ぶことを重視し、
全員が一体となって魅力ある講座を作ることを常に目指しています。

医学研究を通じて脳神経外科学の発展に寄与できるように努めることは重要ですが、今更申すまでもなく、脳神経外科に限らず、これからの医学において新しい分野への挑戦は重要な課題になります。
脳神経外科においては、例えば神経再生や医療工学の臨床応用による中枢神経系の機能再生、
脳疾患の個別化治療、低侵襲手術技術の開発などです。
これと同時に解剖学的知識に裏付けられた頭蓋底手術など、従来から行われてきた治療法の更なる
進歩も重要であることは論を待ちません。
ぜひとも多くの方々と共に脳神経外科学の発展に寄与したいと考えております。

医療者は常に学ぶ姿勢を持ち続けなければなりませんが、当講座にもその気風はできております。
どうか今後とも藤田医科大学脳神経外科に対してご指導ご鞭撻を賜りますよう、この場をお借りしてお願い申し上げます。