河合 聡人 / Akito Kawai, Ph.D.
略歴
- 2004年 3月
熊本大学薬学部薬科学科 卒業 - 2004年 6月
薬剤師免許 取得 - 2006年 3月
熊本大学大学院薬学教育部博士前期課程 修了 - 2006年 4月
崇城大学薬学部薬学科 助手 - 2013年 1月
博士(薬学)取得(熊本大学) - 2014年 4月
崇城大学薬学部薬学科 助教 - 2018年 4月
藤田医科大学医学部 助教 - 2021年 7月
藤田医科大学医学部 講師
研究テーマ
(1)抗菌薬の薬剤耐性に関わる酵素の構造生物学的研究
基質特異性拡張型クラスC β-ラクタマーゼを中心に、抗菌薬の耐性に関わる酵素の基質特異性や触媒効率に関する分子メカニズムを解明する研究を行っています。
(2)創薬を志向したタンパク質-低分子化合物の複合体立体構造に関する研究
ヒト血清アルブミンとそれに結合する薬物を中心に、がん細胞での免疫寛容システムの阻害物質探索や血液製剤の安定化などに関して共同研究を行っています。
(3)好熱性古細菌Sulfolobus tokodaiiをモデル生物としたゲノム安定性に関わるタンパク質の構造生物学的研究
DNAクランプとそれに相互作用する酵素との複合体構造決定を中心に研究を進めています。
DNAクランプは、DNA複製や修復・組換え、転写に関わる多くの酵素と相互作用し、その働きを調節しています。多くの生物種にコードされているDNAクランプは、ホモ二量体やホモ三量体を構成することで機能性複合体を形成していますが、好熱性古細菌Sulfolobus tokodaiiがコードするDNAクランプはヘテロ三量体で構成されています。このヘテロ三量体を形成する特徴に注目して、DNAクランプが酵素の働きを調節する仕組みを、立体構造に基づき解明する研究を進めています。
発表論文など (#:first author, *:corresponding author)
<その他>
学会活動
- 所属学会:日本蛋白質科学会、日本結晶学会、日本薬学会、日本細菌学会
- 平成25年度 日本結晶学会年会 実行委員 および 若手の会 世話人
- 日本薬学会第134年会 プログラム編成委員