藤田学園豊明校地における「カーポート一体型の太陽光発電設備」の運転開始
~2026年10月に災害による停電時に7日間以上の医療救護活動が可能に~
学校法人藤田学園(理事長:星長 清隆、以下「藤田学園」)および中部電力ミライズ株式会社(代表取締役:神谷 泰範、以下「中部電力ミライズ」)は、藤田学園豊明校地(藤田医科大学、藤田医科大学病院)の敷地に設置した「カーポート一体型の太陽光発電設備」が本日、運転を開始したことをお知らせします。本取り組みは、藤田学園と中部電力ミライズが「災害に強い病院」の実現に向け、2023年1月27日に豊明市(市長:小浮正典)と締結した「災害時医療継続にむけた協定書」(以下「本協定」)に基づくものです。
本日運転を開始した「カーポート一体型の太陽光発電設備※1」は、藤田学園豊明校地の教職員用駐車場に設置されており、パネル合計出力は517kW(駐車台数:126台分)です。発電されたCO2フリー電気は、同校地で使用する電気として供給されるだけでなく、藤田医科大学病院に設置されている非常用発電機と連系させることで、災害時に停電が発生した場合においても、病院機能の維持可能な期間を延伸するシステムとして運用されます。
本システムの構築は、全国の災害拠点病院※2として初※3となります。
※1 中部電力ミライズが設置・保有・保守します。
※2 災害時に重症患者の適切な医療を確保することを目的に各都道府県知事が指定する医療救護活動の拠点となる病院。
藤田医科大学病院は愛知県下全域の災害拠点病院の機能を強化するため
の訓練・研修機能を有する基幹災害拠点病院でもあります。
藤田医科大学病院は愛知県下全域の災害拠点病院の機能を強化するため
の訓練・研修機能を有する基幹災害拠点病院でもあります。
※3 中部電力ミライズ調べ。
両者は引き続き、他区画の教職員用駐車場においても「カーポート一体型の太陽光発電設備」の設置を進めることで、2026年10月にパネル合計出力が1,378kW(駐車台数:310台分)、2027年以降パネル合計出力が1,764kW相当(駐車台数:396台分)に拡大する予定です。
これらに加えて、藤田学園豊明校地の敷地に隣接し豊明市が所有する濁(にごり)池(いけ)(農業用ため池)を活用した「水上設置型※4の太陽光発電設備※5」(パネル合計出力:約2,312kW)が、2025年6月に運転を開始する予定です。
※4 太陽光パネルは、生物への影響を考慮した配置にしています。
※5 中部電力株式会社が設置・保有・保守します。
「カーポート一体型の太陽光発電設備」と「水上設置型の太陽光発電設備」を合わせると、2027年には藤田学園豊明校地が使用する電気使用量の約12%(年間で約520万kWh)が太陽光発電由来となり、CO2排出量を年間で約2,187トン削減することができる見込みです。
また、これらの太陽光発電設備と藤田医科大学病院の非常用発電機を併用することで、災害時に停電が発生した場合においても2026年10月時点で7日間以上※6の医療救護活動が可能となる見込みです。
※6 晴天が続き、診察・治療に直結しない一部の電気使用を制限した場合等の条件があります。
藤田学園は「大学は社会の課題を解決する力を持つべき」という考えのもと、災害時医療と社会貢献を柱にした学園強靭化を推進してまいります。
中部電力ミライズはこれまで培ってきた、技術力・提案力を活かし中部電力グループ一体となって社会課題の解決に取り組んでまいります。
【本協定に基づき藤田学園に導入される太陽光発電サービスの概要】

【カーポート一体型の太陽光発電サービス開始時の状況】
(2025年4月5日時点)

【水上設置型の太陽光発電設備(2025年6月運転開始予定)】
(2025年4月5日時点)
以上