プレスリリース

大学病院を有する太平洋沿岸の3大学が 医療連携協定を締結

藤田医科大学(愛知県豊明市 学長:湯澤由紀夫)、三重大学(三重県津市 学長:伊藤正明)、浜松医科大学(静岡県浜松市 学長:今野弘之)の3大学は、南海トラフ地震等の大規模自然災害に備え、医療連携協定を締結することとなりました。
本協定は、運営する大学病院が地震や津波などでその機能を果たせない場合に、協定先の大学病院が、患者の受け入れや医療機器の提供、医療者の派遣等を被災病院に行うことで、高度医療の維持を支援するものです。

協定締結式

日 時:2022年3月31日(木)14時30分~
出席者:三重大学  伊藤 正明 学長 
    浜松医科大学 今野 弘之 学長
    藤田医科大学  湯澤 由紀夫 学長

協定の内容

(1)災害時における高度専門医療を必要とする患者の相互受け入れ
(2)医療機器、医療設備・施設(病床・手術室等)及びその他応急物資の協力・支援措置
(3)医師及びメディカルスタッフ等の派遣措置
(4)防災ヘリコプターによる患者搬送を含む防災訓練の実施
(5)その他特に支援要請があった事項

医療連携協定のイメージ

協定締結の背景と今後の展開

南海トラフ地震は、沿岸部を中心に甚大な被害が予想されており、住民の命を守るためには、県内や地域のみならず広域的な災害時支援体制の構築が課題といえます。その対応として本学は、2014年12月に三重大学と災害時の病院間連携に関する協定を締結。さらに今回、浜松医科大学を加えた3者が相互支援を行うことで、広域災害においても高度医療が維持できる多重的なセーフティーネットの強化を図るとともに、地域の防災機能向上に寄与することをめざします。
本協定の締結により、今後は各大学病院の救急科医師が窓口となり、患者の受け入れやドクターカー・ドクターヘリの運用など災害時における連携・支援方法を現場レベルで検討していきます。

藤田医科大学病院について

1,376床を有する国内最大規模の大学病院であり、愛知県の基幹災害拠点病院として災害時には地域における医療救護の中心となる役割を担っています。「24時間365日の断らない救急医療」を信条とし、2021年4月には県内で2カ所目となる高度救命救急センターに指定。ドクターカーやECMOカーを配備し、コロナ禍での複合災害にも対応できる体制を整えているほか、DMAT活動にも積極的に取り組んでいます。