国産手術支援ロボット「hinotori™」を用いた、遠隔によるロボット手術の国内初の実証実験を実施しました

本学は2021年5月14日、藤田医科大学（愛知県豊明市　才藤栄一学長）と藤田医科大学岡崎医療センター（同岡崎市　守瀬善一病院長）間において、国産手術支援ロボット「hinotori™ サージカルロボットシステム(以下、hinotori™)」を用いた遠隔模擬手術（臓器モデルによるデモンストレーション）を行いました。

ロボット支援手術に先駆的に取り組んできた本学は、遠隔手術の実用化に向け2021年1月、藤田医科大学病院と岡崎医療センター間に10GBの光専用回線を敷設。3月には両施設に「hinotori™」を設置し、実証実験を開始するための準備を進めてまいりました。今回、これらの環境が整ったことから、公開にて遠隔ロボット支援手術の実証実験を行うこととなりました。「hinotori™」による病院間を専用高速回線でつないでの実用的な遠隔手術の実証実験は国内初となります。

岡崎医療センターの手術室に置かれた「hinotori™」のサージョンコックピット（執刀医が操作をする装置）を操作し、約30キロメートル離れた藤田医科大学研究施設の「hinotori™」のオペレーションユニット（実際に手術を行う装置）で臓器モデルを模擬手術します。岡崎医療センターにて「hinotori™」を操作するのは、ロボット手術の第一人者として知られる本学の宇山一朗教授。模擬手術では、胃統合モデル（FasoLab[ファソラボ]　手術トレーニング）を用いたロボット支援下胃切除の手技を行い、タイムラグや操作の正確性などを確認します。