愛知県の新型コロナ対策要請を受けて、 病院群に専用病床105床を確保し、 1日当り最大1500件のPCR検査を受託します
本学は、国難ともいえる新型コロナウイルスとの闘いにおいて、病院群で105床のベッドを確保して(内、重症患者受入病床15床)、治療できる態勢を整えました。また、愛知県庁からのPCR検査の増大化要請に応えて、県民の命と安全を守る大学の社会貢献活動として、PCR検査業務を最大限に受託することを決定いたしました。当初は、学内の研究者による1日当り90件の検査からスタートし、9月以降、全自動核酸抽出装置などを順次増設し、11月にはオートメーション検査システムを完成させて1日当り1000件、さらに1月以降は1500件の検査が可能な体制を準備いたします。
病院に常設する診療用機器とは別に、本学の各学部および研究支援推進部門として配備する機器を転用、研究者が協力する事で、全国的にも最大級の規模で医療現場に貢献できる、大学によるPCR検査体制を提供する計画になります。
受託予定件数
研究支援推進本部下に受託・研究解析室(新型コロナウイルスPCR検査センター)を設置し、8月20日より「あいち健康の森健康科学総合センター」(東浦町)のPCR検査所で採取された検体(唾液)の検査を行っています。
当面は1日あたり90件の検査からスタートし、全自動核酸抽出装置、自動分注機などを順次増設。11月にはオートメーション検査システムを完成させて1日あたり1000件、1月以降は1500件の検査を受託すべく整備を進めています。来年1月には愛知県がめざす1日あたり3000件の半数となる1500件/日の検査が可能となります。
当面は1日あたり90件の検査からスタートし、全自動核酸抽出装置、自動分注機などを順次増設。11月にはオートメーション検査システムを完成させて1日あたり1000件、1月以降は1500件の検査を受託すべく整備を進めています。来年1月には愛知県がめざす1日あたり3000件の半数となる1500件/日の検査が可能となります。
時期 | 予定件数 | 検査機器 増設予定等 |
8月20日~9月上旬 | 約90件 | 研究用の既存保有設備を活用 |
9月中旬以降機器整備後 | 約360件 | 全自動核酸抽出装置2台、PCR検査機器2台増設 |
11月以降自働化完成後 | 約1,000件 | 全自動核酸抽出装置1台、自動分注機1台増設 |
来年1月以降 | 約1,500件 | PCR検査機器1台増設 |
世界水準の陰圧室を活用し安全で精度の高い検査を実現
検査を実施する施設としては、学内の最先端P2施設にある陰圧室を駆使して行います。内気が排出されない陰圧実験室を使用する事で、安全で精度の高い検査の実現が可能になります。
検査の流れ
「あいち健康の森健康科学総合センター」のPCR検査所で採取した検体を毎夕、本学に搬送し検査。翌日に結果を愛知県のPCR検査予約センターに通知します。検査対象は地域の診療所・クリニックの医師が検査を必要とした患者さんで、地域の診療所・クリニックが愛知県PCR検査予約センターに事前予約した上で行われます。愛知県以外の個人での予約は受け付けません。
新型コロナウイルス患者の受け入れ病床を確保
本学は、愛知県からの「重点医療機関」指定を受け、新型コロナウイルス感染症の専用病床として、藤田医科大学病院(豊明市)、藤田医科大学ばんたね病院(名古屋市中川区)、藤田医科大学岡崎医療センター(岡崎市)の3病院合わせて105床確保しました。
《105床の内訳》
・重症患者の病床 15床(10床増床) 体外式膜型人工肺(ECMO)や人工呼吸器管理に対応可
・中等症患者の病床 90床
本学の、重症患者病床を5床から15床に増やしたことにより、愛知県内の重症患者受け入れ可能病床は70床となりました。
《105床の内訳》
・重症患者の病床 15床(10床増床) 体外式膜型人工肺(ECMO)や人工呼吸器管理に対応可
・中等症患者の病床 90床
本学の、重症患者病床を5床から15床に増やしたことにより、愛知県内の重症患者受け入れ可能病床は70床となりました。
藤田学園 理事長 星長清隆 コメント
「本学は医療系の大学のため、PCR機器類が動いており、技術を持った職員も複数在籍しています。愛知県の検査件数がなかなか増えない状況を改善するため、大学の総力をあげて危機に対応し、県民の健康を守るために協力していきたいと考えております」