国際交流特別講演会”国立台湾大学 Dr.Pan-Chyr Yang”
本学とMOU協定を締結している国立台湾大学よりDr. Pan-Chyr Yangを招き、藤田医科大学国際交流特別講演会を10月25日に開催しました。同大学の医学部長で医師でもあるDr. Pan-Chyr Yangは「Rising Threat of Lung Cancer in Never Smoker(増え続ける非喫煙者の肺がん)」と題して大気汚染などによる非喫煙者の肺がん問題について講演しました。
肺がんの80%以上は喫煙に起因し、昨今では喫煙したことのない肺がん患者が世界的に増加の一途をたどっており、特に女性の肺がんが東アジアにおいてさらに多く見られているとのことです。また、非喫煙者の肺がんによる死亡は、がんによる死亡の7番目の主要な原因であると推定されています。台湾では男女ともに肺がんによる死亡率が全がん中第1位と大きな社会問題になっており、その内訳は53%が非喫煙者で、女性においては93%が非喫煙者です。今回の講演では、教授らのグループが進めてきた肺がんの分子構造の研究に基づいて非喫煙者の肺がんの効果的な予防とスクリーニング方法などについて発表されました。
本学の教員・研究者らはYang教授の講演を熱心に聴講し、活発な専門的質疑応答が交わされました。
本学と国立台湾大学は毎年学部生の相互派遣を行っており、今後一層広い分野での連携が期待されます。