医用生体工学領域

医用生体工学分野

担当教員 テーマ
日比谷 信 心臓外科手術に用いられる人工心肺に代表される体外循環は、非生理的な環境に患者が置かれる。体外循環に用いられるディスポーザブル製品などは生体適合性が改良されてきている。また、酸素の需給バランスを指標にした体外循環の技術が開発されてきている。こうした、最新の技術等による影響を研究する。
  1. 体外循環が生体に及ぼす影響に関する研究
井平 勝 主に等温遺伝子増幅法を利用した迅速診断法を中心に研究を行っている。遺伝子チップを利用したmultiplex LAMP法やmicroRNAを新規バイオマーカとして利用するための新規遺伝子増幅法が主な研究テーマである。
  1. 心筋梗塞、心不全に関連する新規バイオマーカの探索と迅速診断法確立
  2. 遺伝子チップを利用したmultiplex LAMP法
  3. ヘルペスウイルスまたはロタウイルスの自然歴に関する研究
伊藤 弘康 免疫学的アプローチによる癌の病態解析と新規治療法の開発を小動物モデルおよびヒト検体を用いて行う。
  1. 免疫チェックポイント分子をターゲットとした新規癌免疫療法の開発
  2. 担癌動物モデルを利用した癌ワクチン療法の開発
三浦 康生 現代社会では、高度化、細分化した医療を安全に提供し、安心して患者さんに受けてもらうことが医療機関に対して求められている。科学技術や学問の進歩が医学・医療にもたらす革新に対応すべく、先端の輸血および細胞治療の提供、研究開発、教育に取り組む。
  1. 安全な輸血医療の開発
  2. 最新の細胞治療の基盤開発
藤垣 英嗣 アミノ酸や薬剤の代謝を標的とした診断薬の開発を行い、薬効予測や副作用予測による個別化医療への応用を目指す。また、代謝酵素阻害剤による精神疾患やがんなどに対する新規治療薬の開発を行う。
  1. トリプトファン代謝酵素を標的とした精神疾患やがん治療薬・機能性食品等の開発
  2. メタボローム解析によるバイオマーカー探索と診断薬開発
梅沢 栄三 生体内の水分子は拡散運動でランダムに動き回っている。拡散 MRI は拡散の統計的性質を利用して組織の微細構造・機能に関する情報を得ることができる。物理学、数学、数理データ科学を使って拡散MRIの研究を行う。
  1. 拡散MRIに関する研究
  2. MRIの数理的基礎に関する研究、及びそれに基づく新しいMRIの画像法・解析法の研究
服部 秀計 放射線領域において医療情報を人工知能の有効活用をみすえた観点から以下の研究を行っている。
  1. 胸部単純写真における深層学習を用いた病変の自動検出に関する研究
  2. 造影剤使用時の安全性担保に関する研究
水谷 謙明 脳梗塞リハビリテーションによる麻痺回復と脳内分子機構の解明および薬剤併用療法の開発に関する研究
  1. 撮影装置を用いた脳内可塑性変化の解析
  2. プロテオーム解析による機能的分子の特定及び、麻痺回復分子機構の解明
  3. 薬剤療法の開発
大橋 篤 体外循環治療を受ける患者の血液成分は炎症反応に伴い過剰な酸化ストレス状況下にある。我々は、医療材料と血液の間に介在する生体適合性を酸化ストレスマーカの分析を行い評価している。さらに、生体適合性を向上させる治療法の開発を行っている。
  1. アフェレシス療法が生体に及ぼす影響に関する研究
  2. 体液成分の酸化還元状態が体細胞に及ぼす影響に関する研究
平野 陽豊 ヒトの生理機能を計測するためのデバイス開発,計測された信号を基に工学モデルおよびバイオマーカを考案する研究を行っている。
  1. 血管内皮機能を計測する研究
  2. 機械学習を用いた動脈硬化推定に関する研究
  3. 自律神経応答に関する計測
  4. 入院患者の見守りシステムに関する研究
堀 秀生 高分子材料と細胞との相互作用を活用した新規再生療法の創製
  1. 高分子材料粉体で活性化した間葉系幹細胞による腎臓再生療法に関する研究
  2. 繊維材料を用いた再生療法に関する研究