アレルギー情報ステーション
Q&A

学校の先生方がアレルギーのことで相談できる窓口はありますか? もしくは、アナフィラキシーやエピペンについて学べる場はありますか?

質問:

30代 女性

エピペンを携帯している小学生について。

両親共に仕事をしており緊急時にどうしても学校からの電話を受けられない場合があります。先生方はアレルギーのことが分からず判断に迷われるようです(先日結果的に無症状で救急搬送となりました)。このような場合に先生方が相談できる#8000(子ども医療電話相談事業)のようなところはありますか。

回答:

症状がなく救急搬送されたということは、保護者様も突然の呼び出しをされたかと思います、さぞかし心配だったことでしょう。


学校の先生方は、エピペン講習会などを通して緊急時の勉強はされています、しかし現場で症状を判断をすることは、実際は責任問題にもなるため難しいようです。 アレルギーをもつお子さまが学校で間違えて食べてしまい、症状がでた場合の流れは、管理表に基づいて軽度の症状であれば内服薬での様子観察を行い、緊急性の高い症状が一つでもあればエピペンを使用し救急車要請と同時に保護者様に連絡をすることになります。緊急時連絡先として、学校にアレルギーのお子さまが提出する紙(学校生活指導管理表)に記載する場合が多いです。現段階の#8000(子ども医療電話相談事業)での対応は難しいかと思います。
アレルギーをもつお子さまが学校で間違えて食べてしまった場合の流れに関しては、事前に学校と管理表を参考にしながら協議しておく必要があると思います。我々は豊田や名古屋の教育施設へエピペン講習に行った時に、講習の前後で校長先生と学校での実体験をうかがうようにしています。その際にほとんどの学校で、軽症者には内服を飲ませて様子を見て、重篤な症状が出た際にはエピペンを接種した実体験を話してくれました。この学校のように 症状が出ない場合に、内服も何もせずに救急搬送をする学校には できるだけ早く我々の講習を受けてもらう必要があると思います。


それから、当センターでは、学校単位で出張エピペン講習会をしております。もしお子さまが行っている学校の先生が受講されていないようでしたらお声かけしていただくとよいと思います。http://www.fujita-hu.ac.jp/general-allergy-center/training/#for_educator

 
 

 

 

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