ご利用の方は藤田医科大学ばんたね病院まで
TEL:052-321-8171 (診療受付は11:30まで)
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喘息は、アレルギーなどの炎症によって気管支が敏感になり、狭くなる病気です。「ゼーゼー、ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)、咳、呼吸苦などの症状が起こります。 喘息発作の原因には、風邪などの感染症、ダニやペット、カビなどの吸入、急な気温変化などがありますが、発作の原因が特定できない場合も多くあります。 成人の喘息は完治させることが難しいといわれていますが、適切な治療を継続することで、健康な人と変わらない生活を送ることが期待できます。
発作的に咳や喘鳴が出るなどの経過に加えて、以下のような検査を行い、総合的に判断し診断します。
喘息の検査
●呼吸機能検査
息を吸う力や吐く力を測定して、気道(空気の通り道)の狭さを調べます。喘息患者さんでは、吐く力(一秒量)が低下することが多いです。
喘息の薬を使用して、呼吸の機能がが改善するか調べることもあります。
動画:呼吸機能検査
●アレルギー体質(アトピー素因)の検査
血液検査や皮膚検査で、何のアレルギーを持っているかを調べます。血液検査の判断は、その患者さんの経過を加味して総合的に判断されます。
●気道炎症の検査
吐く息の中に含まれる一酸化窒素(NO)の量を測定します。喘息では、吐く息の中のNOが増えることが多いです。痰の中の炎症細胞を顕微鏡で観察する方法もあります。
動画:呼気一酸化窒素濃度測定検査
●気道の敏感さ(過敏性)の検査
喘息の人は気道が敏感になっていため、その敏感さを調べます。
動画:気道過敏性検査
アレルギー疾患の検査へ
皮膚テストではプリックテストを行います。治療で使用している外用薬にかぶれて湿疹が改善しないなどの場合は遅延型アレルギーを検査するパッチテストを、食物などを摂取すると口腔内の過敏反応や蕁麻疹が生じるなどの場合は即時型アレルギーを検査するプリックテストを行います。
プリックテストは即時型アレルギー症状の原因を特定するために行う検査です。
特定の薬剤や食物の摂取後に起こる、口腔違和感や蕁麻疹、アナフィラキシーショックなどの即時型アレルギー症状の原因を特定するために行います。
喘息治療は、吸入薬が中心となります。これは、気道の炎症を改善し急な発作を起こさないための治療方法です。
治療薬は、発作がなくても毎日使用する薬剤と、発作時だけ使用する薬剤にわかれます。医師の指示に従って、用量と用法を守ってお使いください。
吸入薬は正しく使用しなければ効果が得られません。各吸入薬の使用説明の動画を見て、吸入のやり方を確認しましょう。
動画:正しい吸入方法を身につけよう。
最近では、なかなか良くならない喘息に対しては注射薬(抗体製剤)や気管支鏡を使用した治療法(気管支サーモプラスティ)も行われるようになってきています。
なかなか良くならない場合には、飲み薬のステロイドや抗体製剤、気管支サーモプラスティを行うこともあります。
喘息発作は「氷山の一角」で、喘息本態は気道の炎症です。喘息の治療では、発作を起こさないように気道の炎症を抑えることが大切です。 発作という火事がおさまっても、ボヤが残っているようなものですので、たとえ喘息発作がなくなっても継続して治療をすることが重要です。
喘息は、普段はかかりつけ医で治療を行いますが、なかなかコントロールできないときには専門医の受診を検討します。 専門医への受診を検討するタイミングの目安としては、吸入ステロイド薬に加えて、複数の薬剤を組み合わせても症状が続く場合です。
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喘息患者さんの中には、喘息の症状に慣れてしまった結果、喘息の症状を自覚しづらい方もいます。喘息コントロールテスト(ACT)は、5つの質問から、喘息の現在のコントロール状態を確認することが出来ます。 ※12歳以上の喘息患者さんが対象になります。
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