連携・支援

アレルギー疾患対策医療学講座との連携

アレルギー疾患対策医療学講座

現代社会が抱えるアレルギー疾患問題の早期解決を目指して

本講座は、「アレルギー疾患対策基本法」を活動の基盤理念とし、現代社会が抱えるアレルギー疾患問題の早期解決を目的に、2015年4月1日、ホーユー株式会社の寄附により、藤田医科大学医学部に開設された講座(講座責任者 松永佳世子教授)です。
アレルギー疾患対策医療学講座

本講座では、アレルギー疾患で困っておられる患者さんのために、その原因アレルゲンを解明し、診断および病態把握のための検査方法を開発し、治療方法および発症予防の対策について研究しています。

特に、食物アレルギーなどの抗原解析に関しては、ホーユー株式会社イノベーションセンターと連携し、最先端のプロテオミクス技術を駆使することで、これまでの血清学的検査では解明できなかった抗原を明らかにすることが可能です。また、接触皮膚炎の全国共同研究拠点として豊富なパッチテスト試薬のバンクを有しています。

本講座は、藤田医科大学総合アレルギーセンターと連携して様々な臨床研究をおこない、高度なアレルギー疾患対策医療の実現に貢献しています。

講座責任者 紹介

松永 佳世子 教授

本学皮膚科学前講座教授で、かぶれ(接触皮膚炎)研究の第一人者。国際接触皮膚炎研究班(International Contact Dermatitis Research Group)の班員として、世界の研究者と協力し、接触皮膚炎の研究と教育活動をおこなっています。社会問題への対応として、茶のしずく石鹸による即時型コムギアレルギーの事例では、日本アレルギー学会「化粧品中のタンパク加水分解物の安全性に関する特別委員会」で委員長を務め、美白剤による脱色素斑(白斑)の事例においても、日本皮膚科学会「ロドデノール含有化粧品の安全性に関する特別委員会」の委員長を務めました。現在では、皮膚の健康被害が社会問題化する前にリスクを最小化する仕組みとして、一般社団法人SSCI-Net(皮膚安全性症例情報ネット)を立ち上げ、理事長を務めています

ホーユー株式会社

名古屋市東区に本社を置く、ヘアカラーを中心とする頭髪化粧品の専業メーカー。同社は古くからアレルギー研究に注力しており、2016年には、愛知県の高度先端分野における大規模投資等の支援「愛知県21世紀高度先端産業立地補助金」制度の補助対象に認定され、アレルギー研究に特化した研究所「イノベーションセンター」を新設、プロテオミクスを中心とした最先端の解析機器を設置しています。アレルギー疾患対策医療学講座との連携を中心に、総合アレルギーセンターとの共同を進め、アレルギー疾患が抱える課題の早期解決を目的とした様々な活動をおこなっています。