アレルギー情報ステーション
Q&A

子供の頃から花粉症で、食物アレルギーもあるようです。何に気をつけて食事をすればいいかわかりません。また、蕁麻疹もでるようになりました。どこに相談したらよいのでしょうか?

質問:

20代 女性

生の果物、生の野菜、豆乳などを口にすると、唇や喉、耳の痒みに加えて、体調によっては蕁麻疹が出ます。多少食べても生活に支障はありませんでした。
最近、生のリンゴをスライスしたものを口にしたところ、座っているのにも関わらず上に浮いていくような目眩と寒気、手足の震えや呼吸の乱れがあり、初めてのことに動揺して救急車を呼びました。
病院では、「アナフィラキシーではなく精神的なものではないか」と言われ帰宅しました。
それ以来、アレルギーが出ると分かっている食べ物を口にすると寒気や震え、極度の緊張状態に陥るようになり、以前のような食事が出来なくなりました。徐々に食べられないものが増え、かつて食べられていたジャムや加熱処理をされた果物なども怖くて口にすることができません。体重が8キロ程落ちました。
人間ドックでアレルギー検査をし、かかりつけの内科の先生に提出しましたが「アレルギー反応が出る食べ物が多すぎて、何が原因か突き止めるのは難しい」と言われてしまいました。
自分が何を食べることが出来て、何に気をつけたらいいのかハッキリしたらこの緊張した食事から解放されるのではないかと思っています。
ですがそういった食事相談を受け付けているのは調べた限り小児科が多く、大人の自分はどこで相談したらいいのか分かりません。お力添えをいだけたら幸いです。


幼児期、かきこわしが酷くトビヒになっていました。20歳くらいでほぼおさまり、夏場だけ気をつければかきこわすことはありません。
10歳ころから花粉症です。
3年ほど前から蕁麻疹が出るようになり、地元の皮膚科で薬をもらっています。蕁麻疹の原因は何か分かっていません。ふと現れる時もありますが、圧迫された場所に出ることが多いです。

回答:

記載された経過や症状から、花粉症に伴う果物や野菜による食物アレルギーが疑われます。
「花粉—食物アレルギー症候群」という疾患があるのですが、これは、花粉症をお持ちの方が、その花粉と抗原(アレルゲン)の形が似ている果物や野菜を摂取すると口の中がイガイガしたり、蕁麻疹がでたり、重篤な時にはアナフィラキシーショックが誘発されます。
アレルギーを専門とする医師に受診されるとよいかと思います。「花粉—食物アレルギー症候群」における検査は血液検査と皮膚テストを実施します。検査については、当総合アレルギーセンターのウエブサイトで血液血液検査(特異IgE抗体)や皮膚テスト(プリックテスト)を説明していますのでご覧くださいませ。
(URL:https://www.fujita-hu.ac.jp/general-allergy-center/information-station/examination.html

摂取を避けるべき食材、摂取可能な食材を明らかにできるとよいですね。


蕁麻疹についてですが、慢性の蕁麻疹は原因が不明のことが多いです。完全に治癒するまでには数年から10年程かかると言われていますので抗ヒスタミン薬を症状が誘発されなくなるまで、しっかりと焦らず内服されることをお勧めします。


お大事にしてください。

  • 投稿日: