医療科学部 臨床教育連携ユニット
放射線学科 医学物理学分野

ニュース&トピックス

  • 2024年4月15日
  • 横浜で開催されたJRC2024において大学院生8名(大江、太多、春日井、田川、友田、堀、福田、大塚、森下)が研究成果を発表しました。

    修士1年生の大塚くんの発表は第80回日本放射線技術学会総会学術大会にて銀賞を受賞しました。おめでとうございます。
     

  • 2023年10月29日

 卒業生の小川柊太さんの英語論文がCureusに掲載されました!
 Impact of Dose Perturbations Around Brachytherapy Seeds in External-Beam Radiotherapy Planning: A Fundamental and Clinical Validation Using Treatment Planning System-Based Monte Carlo Simulations
 

  • 2023年10月27日

 放射線技術学会において、大学院生2名が以下の学術発表を行いました!
 大江広夢:陽子線に対するファーマ形電離箱の擾乱補正係数の検討
 堀詩雨 :陽子線治療において金属マーカが​線量分布に与える影響

  • 2023年10月2日

 安井講師の英語論文がScientific Reports誌に掲載されました!
 Deep Learning-based CT再構成を治療計画に応用するための基礎検討を行った結果です。
 Validation of deep learning-based CT image reconstruction for treatment planning.
 

  • 2023年9月15日

 医学物理学会において、大学院生2名が以下の学術発表を行いました!
 友田竜将:赤外線深度カメラによる可搬型体表面監視装置の動作精度の検証
 堤麻衣 :放射線照射によるフェロトーシスの誘発と線量率依存性:頭頸部がん細胞を用いた検討

  • 2023年9月5日

 金沢大学において、金沢大学・名古屋大学・藤田医科大学の治療研究室の合同ゼミが開催されました。
 本学からは教員、大学院生、学部生の総勢22名が参加し、学部生10名が研究発表を行いました。みなさん素晴らしい発表でした!
 

  • 2023年6月6日

 東北大発のスタートアップ:AiRato社の治療計画支援ソフトウエアAIVOTが導入されました!
 https://airato.jp/install2023_1/

  • 2023年4月16日

 JRC2023に教員・大学院背・学部生が参加しました!
 大学院修士2年の4名が学術発表を行いました。お疲れさまでした。
 https://twitter.com/FHU_Radio/status/1647411621411844096?s=20

  • 2023年4月1日

 医学物理分野が新体制となりました!
 今年度は林研究室:大学院生4名、学部生5名、安井研究室:大学院生8名、学部生5名の合計22名体制となりました。

  • 2023年3月19日

 東北大学と合同ゼミを行いました!様々な情報共有ができ、非常に有意義な会となりました。
 https://twitter.com/FHU_Radio/status/1637295295125127170?s=20

  • 2023年2月22日

 研究室に新たな治療計画装置;Varian社Eclipsが導入されました!
 https://twitter.com/FHU_Radio/status/1628226449294458881?s=20

分野紹介

医学物理とは、放射線を用いた医療が適切に実施されるよう、医学物理学の観点から貢献する学問です。物理工学的な知識・成果を医学に応用していくものであり、放射線診断、放射線治療など、放射線を用いる医療分野で大きな役割を担っています。
藤田医科大学 医療科学部放射線学科 医学物理領域では、放射線計測・放射線治療を専門とし、体表面監視システムの開発、検出器の応用・開発、Deformable Image Registration、陽子線治療、Precision Medicineを目指した細胞実験など、放射線計測と治療にかかわる様々な研究を行っています。

メンバー

教員

放射線学科

大学院生

修士課程
 2年 林研究室 :太多梨乃、田川颯辰、友田竜将
    安井研究室:大江広夢、春日井佑理、堤麻衣、福田有理、堀詩雨
 1年 林研究室 :足立夏基、眞継雄大、森口鵬飛
    安井研究室:大塚至流、森下真帆、山本未来

学部生

林研5名、安井研6名

・可搬型体表面動態監視システムの開発
・高精度放射線治療の照射正確度向上に向けた研究
・非剛体レジストレーション臨床利用における最適化

表面監視システム開発のための基礎実験

近年では放射線治療装置や治療計画装置の進歩により、高精度放射線治療が身近な存在となっています。また、画像誘導放射線治療が広く普及し、放射線治療中に取り扱う情報は以前より遥かに増加しました。しかしながら、これらの技術を安全に実施し、さらに発展するためには 医学物理の観点からの研究が必要です。私たちは臨床現場に潜む些細な疑問から生じる仮説を明らかにすべく、臨床に即したさまざまなテーマの研究を実施しています。最近では、可搬型体表面動体監視システムの開発や高精度放射線治療の照射正確度向上に向けた研究に取り組んでいます。(林 直樹)

・陽子線:モンテカルロ計算を用いた検出器応答特性の検証
・線量計測:3Dプリンタを用いた検出器の開発
・放射線生物:細胞の線量率特性の解明

陽子線のモンテカルロシミュレーション

陽子線治療は既存の光子線と異なる物理特性を有し、放射線治療分野で急速に適応が拡大しています。我々の研究室では、陽子線の物理特性の変化における検出器の応答特性の検証をメインテーマとして行っています。モンテカルロ計算を用いたシミュレーションや、実際の陽子線装置を用いた計測により検討を行い、陽子線治療分野では国内でもトップクラスの実績、英語論文を報告しています。
また、近年医療での活用が増えている3Dプリンタを応用し、新しく検出器を開発する研究も行っています。化学物質を混合し、放射線に反応する検出器を作成します。もう1つ、最近は医学部生理学教室と協働し、細胞実験を始めました。近年放射線治療装置の高線量率かが進んでおり、様々な細胞の線量率特性を解明しています。(安井 啓祐)

年間行事

論文抄読会

教員および大学院生が最新の知見について、論文を紹介します。リサーチミーティングと合わせて、研究室ゼミとして週に1回実施しています。

リサーチミーティング

大学院生の研究進捗を発表します。論文抄読と合わせて、週に1回実施しています。

3大学合同ゼミ

名古屋大学、金沢大学の放射線治療分野の研究室と年に1回合同ゼミを行っています。主に修士1年生、4年生が発表を行います。

学会発表

日本医学物理学会、日本放射線技術学会などの国内学会に加え、米国医学物理学会(AAPM)、アジアオセアニア医学物理学会(AOCMP)など、多数の海外学会でも発表を行っています。

レクリエーション

誕生日会やたこ焼きパーティなど、学生同士・また学生と教員でコミュニケーションが取れるようなイベントを適宜開催しています。

フォトギャラリー

  • 誕生日のお祝い

  • 実験の様子

  • 医学物理臨床実習

  • 祝:医学物理士認定試験合格

  • 卒業式

研究業績

原著論文

2023

2021

2020

  • Kensuke Tani, Akihisa Wakita, Naoki Tohyama, Yukio Fujita, Satoshi Kito, Ryohei Miyasaka, Norifumi Mizuno, Ryuzo Uehara, Toru Takakura, Shunsuke Miyake, Kazuya Shinoda, Yoshitaka Oka, Yasunori Saito, Hideki Kojima, Naoki Hayashi; Evaluation of differences and dosimetric influences of beam models using golden and multi-institutional measured beam datasets in radiation treatment planning systems. Medical physics 47(11) 5852-5871 2020, November
  • Tokiko Nakamura, Shoichi Suzuki, Kyoichi Kato, Napapong Pongnapang, Naoki Hayashi, Chie Kurokawa, Ikuo Kobayashi, Toru Negishi, Tamaki Matsunami; Effect of protective glasses on radiation dose to eye lenses during whole breast irradiation Journal of Applied Clinical Medical Physics 21(11) 272-277 2020, November
  • Asada Y.,Kondo Y.,Kobayashi M.,Kobayashi K.,Ichikawa T.,Matsunaga Y.; Proposed diagnostic reference levels for general radiography and mammography in Japan, J. Radiol. Prot. Volume 40, Issue 3, Pages 867 – 876 September 2020

2019

アクセス

  • 医学物理学分野へのアクセス ⇒ 大学11号館5階