1年次
どんな授業をしている?
基本看護技術Ⅰ
本授業は看護場面に共通する技術、日常生活援助技術を中心として、個人およびグループでの主体的学習により看護技術の修得を目指します。演習では、患者・看護師のロールプレイングを通して、人間の尊厳の尊重、援助的対人関係のあり方を理解するとともに、患者、看護師双方の安全・安楽を考慮した援助方法とその根拠を学びます。
基礎ゼミ
基礎ゼミは、大学生としての学び方を習得するために組まれた科目である。大学における学びは「聴く力」「話す力」「読む力」「書く力」「調べる力」といった基本的能力が必要であることを講義やグループワークを通して学習します。また、臨地現場において実際の看護活動場面に触れることにより、看護職を目指すという認識を高め、自身の卒業時の到達目標を明らかにします。
2年次
どんな授業をしている?
手話
「手話」は人気のある選択科目です。実力のある手話通訳士の先生から実技を学べます。さらに「手話はろう者の言語である」をテーマにした、ろう者やろう文化、人工内耳について学びは、自分とは異なる価値観を知る機会になります。
母性セルフケア看護Ⅱ
母性セルフケア看護Ⅱは、妊娠・分娩・産後の母親と新生児に関する学習をします。妊娠による身体の変化や胎児の成長や出産、育児について理解し、その健康管理や日常生活の在り方、看護師の役割を学びます。その中で妊婦モデル・乳房モデル・産褥モデルでの演習や授乳に関する物品にも触れ、理解を深めます。
3年次
どんな授業をしている?
小児実践看護Ⅱ
小児看護は0歳の乳児期から15歳前後の思春期までの幅広い年齢の子どもを対象とし、子どもが健やかに成長していくためには、様々な状況や健康レベルに応じた支援が必要です。
小児実践看護Ⅱでは、子どもとの信頼関係を築くための遊びを通した関わり方を学習します。また、病気で入院生活を送る子どもは生理機能が未熟であり、病気に対する理解度が低ければ低いほど事故率が高くなるため、事故予防や観察、救命救急の看護技術などについても理解を深め、小児看護を実践するための基礎的な能力を身につけます。
精神看護学方法論
近年 精神医療は、長期入院から地域での生活を支える短期入院へと変化しています。その変化にともない、精神看護領域では入院患者の日常生活行動に対する援助だけでなく、地域での生活を継続するために必要な支援についての理解や実践が求められています。
精神看護学方法論では、入院患者に対しては、セルフケア看護の視点に基づいた援助の方法を学び、地域で生活する精神障がい者の支援については、各種社会資源についての学習を通して理解を深めます。
在宅看護学実習
主に訪問看護ステーションで実習します。訪問看護師に同行し、赤ちゃんから高齢者までを対象に日常生活の援助や医療処置等について学びます。安心して自宅で生活が継続できるための支援内容を追求し、また関係職種との連携についても学びます。
老年看護学実習I
高齢者施設および老人クラブの地域在住高齢者を対象に実習をおこなっています。実習を通じて、老年期の特徴を理解し、健康障害の経過に合わせた老年者の看護支援について学んでいきます。特に、老人クラブ実習では、老年者が持つ力や個々の健康課題を明確にして、余暇や生きがいづくりの為の活動について考えていきます。さらには、保健、医療、福祉の活動やその中での看護の役割についても学びます。
4年次
どんな授業をしている?
卒業研究
1〜3年生で培った看護学に関する知識、技術を基盤にして、看護に対する姿勢をさらに創造的に発展させるために卒業研究に取り組います。これは4年間の集大成ともいえます。
3年次におこなわれる「看護研究」の講義科目で学習した研究的思考を基に、倫理的配慮をもって研究に取り組み、結果を論文にまとめて発表します。この卒業論文作成は教員の研究業績のためのものではなく、自分が4年間の集大成として何をしたいのか、明確な意思を打ち出していただきたいです。
看護研究は、基礎・統合看護学、成人看護学、老年看護学、精神・公衆衛生看護学、母性・小児看護学、在宅看護学、教育学・統合生命科学の各研究分野を各自の研究テーマに応じて選択し、担当教員の指導のもとにおこなわれます。
統合実習
全ての臨地実習のまとめに位置づけられる実習です。看護師とパートナーを組んで複数の患者を受け持ち、これまでの実習を通して獲得した看護実践能力を向上させるとともに、看護チームの一員として自らの役割と機能を発揮する能力を養います。また、看護管理の視点から専門分野における看護活動や安全管理の実際を学習します。この実習を通して、看護の専門性について理解し、看護専門職としての今後のあり方についての考えを深めていきます。
大学病院における看護学実習
どんな授業をしている?
小児看護学実習(3年次)
小児とその家族が生活および療養する施設において臨地実習をおこなうことにより、小児看護の役割と機能の理解を深め、小児看護を実践するための基礎的能力を身につけます。
具体的には、2週間の実習において、保育所、外来、病棟をローテーションしながら実習をおこないます。
成人看護学実習(クリティカル・周手術)
実際に患者さんを受けもち、術前・術中・術後における看護方法と技術、セルフケアを促す方法から早期回復を図るための看護技術について学びます。患者さん一人ひとりに応じた看護技術を習得すると同時に、患者さんの家族に与える社会的・精神的影響を深く理解できるよう学習します。
さらに、より良い看護を探求する姿勢を身につけ、専門職としての資質を養います。