学部長のメッセージ

国際交流が活発な保健衛生学部

2024年5月16日

リハビリテーション学科の学生(奥の2人)が,タイの子どもの小児リハビリテーションを体験。
Rehabilitation students (the two in the far back) experience pediatric rehabilitation for Thai children.

皆さん、こんにちは。
卒業・入学で顔ぶれが変わった保健衛生学部では、授業に実習に学生は忙しくなってきました。
そのような中、5月に入り、国際交流が活発になっています。
タイのコンケン大学(Khon Kaen University)との交流で、5月5日~18日にリハビリテーション学科4年生の2名がタイに行っています。また、本日から2週間の予定で、タイのコンケン大学の看護学科3年生の2名が藤田医科大学に来学しました。オリエンテーションの後、病院見学や、他大学と藤田医科大学の学生が一緒に学ぶアセンブリ教育に参加します。どうやら、教員の家での夕食会も計画されているようです。
リハビリテーション学科の2人の様子は上の写真で見るしかありませんが元気そうです。帰国したら話を聞きます。コンケン大学の看護学生の来学に当たっては、下の写真のような歓迎の集いがあって、コンケン大学の紹介を受けたり、ゲームをしたり楽しみました。私自身タイの保健省で3年間勤務していましたので、現地のスーツを着て参加しました。
藤田医科大学保健衛生学部では、これから10月にかけて、看護学生のコンケン大学短期留学、コンケン大学学生のリハビリテーション学科来学があり、スペインのカミロホセセラ大学、マレーシアのマラヤ大学との2週間交換短期留学も予定されています。
ところで、6月2日には、今年第1回目のオープンキャンパスを予定しています。楽しい内容になるよう、教職員で準備をしています[https://www.fujita-hu.ac.jp/admission/event/opencampus/]。
皆さんにお目にかかるのを楽しみにしています。

今回は、コンケン大学の学生さんの2名が大学の友人に見せられるように、一部ですが、英語訳を添付します。

International exchange has become active since the beginning of May.
May 16th, 2024
Two fourth-year students of the Faculty of Rehabilitation are visiting Thailand from May 5th to 18th for an exchange program with Khon Kaen University (Thailand). In addition, two third-year nursing students from Khon Kaen University has just arrived at Fujita Health University for two weeks starting today. After orientation, they will participate in the tour in the hospital and join assembly education where students from other universities and Fujita Health University study together. I have heard from teaching staff, a dinner party at a faculty member's house is also under preparation.
As far as I can see from the top picture, two students from the Rehabilitation Faculty look very happy. I will listen to their report when they return. Welcome party for Nursing students from Khon Kaen University was held as seen at the bottom picture. Participants enjoyed taking presentation of Khon Kean University and playing games with each other. I used to work for the Ministry of Public Health of Thailand for 3 years, so I decided to wear a local Thai suit.
From now through October, Fujita's Faculty of Health Sciences will be sending nursing students to Khon Kaen, and accepting rehabilitation students from Khon Kaen. On top of that, similar exchange programs will be conducted with Camilo José Cela University in Spain and Malaya University in Malaysia.
By the way, the first Open Campus of this school year is scheduled for June 2. Our faculty and staff are preparing enjoyable event.
I look forward to seeing you all. 

Prof. Yutaka Horie, MBA, PhD
Dean, School of Health Sciences,
Fujita Health University

コンケン大学に用意いただいた活動に参加しています。
Rehabilitation students joining Khon Kaen University program.

前列中央の2名がコンケン大学看護学生のThanyachanokさんとOrnhathaiさん。
Khon Kaen University Students, Ms. Thanyachanok and Ms. Ornhathai sitting center in front row.

寒い時期に頑張りぬいた看護、リハビリ学生に拍手

2024年3月28日
 寒い2月の週末、藤田医科大学保健衛生学部の学生、教員は心中、熱く燃えていました。

 看護師国家試験(2月11日)、理学療法士・作業療法士国家試験(2月18日)の当日の朝、学生は揃って出発。学科長を先頭に教員が、大学で見送り、試験会場で声かけをして、学生たちを勇気づけました。
 学生の気持ちは皆一緒。それぞれが力を出し切って全員で合格しようとの思い。不安、緊張もある中で、素晴らしい笑顔で出かけました。
 試験終了後、当日(リハビリテーション学科)、翌日(看護学科)に学生は大学に集まり自己採点。
 看護師国家試験が今年は試験内容が難しく、準備万端であったはずでも自己採点で合格が確信できない学生が何人か出てしまいました。一方、リハビリテーション学科は、正月に入っても準備が進んでいない学生がいて、一時は心配しましたが、教員が懇切に助言し、本人が努力した結果、全員が、自己採点のその場で、合格ラインを十分に越えたと確信できました。
 その結果は、3月21日に理学療法士、作業療法士の合格発表、3月22日に看護師、保健師の合格発表があり、全員が合格できたのでした。
 看護師合格134名、保健師合格19名。理学療法士合格69名、作業療法士合格45名。看護師合格者の中にベトナム出身者5名、中国出身者1名、理学療法士合格者の中に中国出身者7名が含まれています。
 看護師、保健師、理学療法士国家試験は8年連続全員合格。このように全員合格を続けられる大学は、全国探しても他にありません。作業療法士は昨年1名不合格で7年連続にならず途切れましたが、昨年不合格の1名も含め、今年は全員合格でした。
 今年の受験生は、入学直後から新型コロナ感染症の世界的蔓延で大学での授業ができなかったり、学生同士のつながりがなかなかできなかったり、つらい時期を乗り越えてきました。これに対し教員は事務職員と相談して、教育の質が落ちないように、また、学生が孤立しないように工夫してきました。学生たちは、日本最大の病床をもって最先端の医療を切り開く藤田医科大学病院と同じキャンパスで学び、教員や実習先で優しくも厳しく指導を受けながら、医療職としてはばたいていきます。
 実は、大半の学生は、国家試験受験前に就職先の内定を受けています。多くの学生が就職する藤田医科大学病院の責任者からは、全員合格は素晴らしいとお祝いの言葉を受けました。看護、リハビリ職を含めた医療職の確保が難しい中、就職先の皆さんも、全員合格でほっと安心していることと思います。
保健衛生学部から受験した皆さん、卒業、そして国家試験合格おめでとう!
 4月に進級する学生、そして、今年入学される学生には、国試の様子をお伝えしました。藤田医科大学保健衛生学部では、全員合格できる学力を身につけられるようにしています。その良き伝統を信じて、日々の学習、実習、自己研鑽に努めてください。困ったことがあれば、いつでもご相談ください。
 そして、看護、リハビリコースへの進学を検討している高校生、保護者、高校の先生の皆さん、藤田医科大学では、入学した学生は入学から進級、同じキャンパス内の藤田医科大学病院での実習、国家試験対策まで、ひとりひとりの学生に向き合って教育をしています。オープンキャンパスなどの機会に是非、藤田医科大学の美しいキャンパスにお越しください。学生、教職員一同、皆さんをお待ちしています。

ベトナム人看護学生5名が全員卒業しました。

2024年3月10日


 2024年3月10日、藤田医科大学の卒業式が行われました。
 保健衛生学部看護学科4年生に在籍した5名のベトナム人学生の皆さんも揃って卒業を迎えることができました。新型コロナ感染症も蔓延で、母国の肉親ともなかなか会うことができず苦労をしました。それだけに卒業式に当たって、ご家族や友人が藤田医科大学を訪れ、卒業式に参列しました。写真は、卒業式の後、ご家族が一緒に学部長室を訪ねられたものです。学生たちの日本語習得、生活支援まで幅広いサポートをした看護学科のレーグェン・キムガン講師も一緒に写っています。
 学生たちはハノイ医科大学に入学し、現地での藤田医科大学の拠点で日本語勉強を始め、2019年9月に来日。日本語学習を続けた後、一般入試で藤田医科大学に合格して、今日を迎えました。来日後の学費、教科書代、住居費などを藤田医科大学が支援してきました。1年前に、その仕組みの第1号となる卒業生グェン・ティ・フォンさんが卒業、見事、看護師国家試験に合格して、現在、藤田医科大学病院に勤務しています。

[3月25日追記]
 3月22日、看護師国家試験の合格発表があり、卒業したベトナム人学生5名は、全員、合格することができました。星長清隆理事長からは「漢字すら知らなかったベトナム人学生が日本語で勉強して、国家試験を一度で合格するに至った努力は並大抵のものでない。今後、日本の医療現場だけでなく、ベトナムの看護指導者としても活躍して欲しい。」と声をかけられました。

国家試験合格祈願に行ってきました

2024年1月19日

湯澤由紀夫 学長と堀江 裕 学部長が国家試験合格祈願に行ってきました

 
 学生、教職員の皆さん、
 本年も元気に頑張っていきましょう。

 年明け早々、能登半島地震、羽田空港飛行機衝突事故、北九州市食堂街大火など、大きな災害、事故が相次いでいます。災害に見舞われた方への追悼、お見舞いを申し上げるとともに、能登半島地震で避難された方々への生活環境の確保、生活の再建、輪島朝市を始めとする地域の復旧復興をお祈りします。

 藤田医科大学では、到来が想定される南海トラフ自身に備えて、すべての学生、教職員の防災士資格取得を進めています。名古屋大学名誉教授で内閣府の「南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ」主査を務める福和伸夫先生から直接に講義をいただいて、備えています。昨年10月には、学内に防災教育支援センターを設置して、防災への全学的取り組みを加速しています。この度、石川県穴水町社会福祉協議会からの要請があり、同町最大級の避難所である「穴水町さわやか交流館プルート支援避難所」の運営を藤田医科大学が運営することになり、1月13日に、第一陣4名が出発し、その様子は広く報道されています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20240113/3000033710.html

 さて、1月19日、湯澤由紀夫学長を筆頭に、上野天満宮(名古屋市千種区)に国家試験合格祈願に参拝し、私も保健衛生学部を代表して、看護師、保健師、理学療法士、作業療法士の国家試験全員合格を祈願してきました。保健衛生学部では、昨年まで看護師、保健師、理学療法士は7年連続で100%合格を達成していて、作業療法士試験で再挑戦となった学生1名を含め、今年も学生の皆さん、頑張って準備しています。藤田医科大学の学生の皆さんは、教職員のきめ細かい指導と、キャンパス内にある我が国最先端の藤田医科大学病院での手厚い実習を受けてきています。私からは、4年間学んできた蓄積をもってすれば必ず合格できるので、十分な睡眠、インフルエンザやコロナの感染防止など体調管理に努めるようにと、教職員を通じて呼びかけています。合格祈願は、神頼みというよりは、日頃の学生、教職員の尽力に感謝して、日頃の努力が報われるよう祈るものでした。

 来年以降に国家試験に臨まれる皆さんにも、現時点での私の考えをお伝えしたく、執筆しました。

 最後に、藤田医科大学保健衛生学部をご支援いただいている関係者の皆様、本学に関心をお寄せいただいている高校生、学校関係者の皆様には、本年もよろしくお願いしますと機会があればお伝えしたく考えています。
 保健衛生学部長 堀江 裕
 

年末年始の保健衛生学部長あいさつ

 藤田医科大学保健衛生学部の学生の皆さんと藤田医科大学受験を検討している高校生・保護者・高校関係者の皆さんへ
 街中はクリスマスや新年の備えできらめいているように見えます。皆さんお元気でしょうか。

 藤田医科大学の学生の皆さんにお伝えします。
 看護学科、リハビリテーション学科の皆さんには、10月から始まった秋学期、ここまでいかがでしたか? このメッセージを読んでいる段階で授業の宿題に取りかかっている人もいるかもしれません。また、病院実習で学んだことやそこで出会った先輩医療職、患者について頭の中を整理している人もいるかもしれません。さらに、2月に迫った看護師、保健師、理学療法士、作業療法士の国家試験への準備に没頭している人もいるかもしれません。保健衛生学部の運営に関わるすべての教職員が、皆さんの努力に敬意を表し、頑張って欲しいと祈っています。そのことをお伝えします。保健衛生学部に在籍のベトナム、中国から来られている学生の皆さんの多くは、国家試験間近で大変ですね。頑張ってください。困ったことがあれば、遠慮なく教職員に相談してください。また、多くの学生の皆さんの中には、勉強に苦労している人もいると思います。一休みして、心機一転、少しずつやっていきましょう。応援しています。
 年末年始に保護者など家族・親戚とご一緒される人、大学周辺に残って勉強に勤しむ人、それぞれと思いますが、年末年始に英気を養い、新年に備えてください。年末年始に見聞きして感動したこと、新年の目標として誓ったことなどで、伝えたいと思うことが出てきたら、是非、教えてください、楽しみにしています。
 そうした学生の皆さんを慈しむご家族の皆さん、教育・指導に携わる本学教職員の皆さんには、学生たちの元気な学びを支援いただき、感謝します。

 藤田医科大学受験を検討している高校生・その保護者の皆さんにお伝えします。
 藤田医科大学保健衛生学部では、すべての学生が進路に向かって前進できるように教育指導をしています。医療職を取得するコースですので、授業、実習は容易ではなく、学生たちは忙しくしています。それでも、藤田医科大学では、ひとりとして取り残すことなく、国家試験に全員が合格できるよう、各学生の自主性を育みつつ、指導しています。
 藤田医科大学のオープンキャンパスや学園祭、フジタExpo2023に来られて大学の雰囲気を体感された方も多いと思います。そうした行事を含め、色々な形で、大学の様子を知っていただければと考えます。既にふじた独創入試や推薦入試を受けられた皆さん、合格された皆さんにはおめでとうございます。入学式でお目にかかるのを楽しみにお待ちしています。残念ながら合格しなかった皆さんには、まだまだこれからが本番。一般試験、共通テスト利用試験の受験を志す皆さんには、是非、堂々の合格をお祈りします。「火事の消火は最初が肝心、試験準備は最後が肝心」、すべての皆さんが体調を整えてチャレンジされるよう、心から願っています。ご指導いただく高校の先生方には、どうぞよろしくお願いいたします。

 すべての皆さんにとって平穏な年末年始となるようにお祈り申し上げて、ご挨拶とします。ありがとうございました。

藤田医科大学 
保健衛生学部長
堀江 裕