学部長のメッセージ

卒業研究の報告会が開催されました。

2024年10月23日

看護学科 卒業研究報告会の様子(10月23日)

 藤田医科大学の保健衛生学部の4年生は、年明けに看護師、保健師、理学療法士、作業療法士の国家試験が控えています。そのため、試験準備が本格化する前に、卒業研究の報告会を開催しています。
 10月23日、看護学科で「卒業研究報告会」が開催されました。全員が集まっての開会の後、4つのグループに分かれて、全員がひとり5分間で、計133の発表がなされました。入院患者に対する医療的管理から、病気に向き合う患者・家族への支援といった看護師の取組みに関する内容から、患者・家族への傾聴を行う看護師に必要となる感情移入の自己管理に至るまで、幅広い内容について、文献調査を行った結果とその考察が発表されました。医療現場で患者・家族と様々な会話を行う看護師には、患者・家族の課題を見極め、あるいは、患者の思いを引き出す力が求められます。
 私からは、7か月にわたり研究をまとめた学生の皆さんの頑張りをたたえるとともに、看護師、保健師となった後に、日々の気付きを解決する方法として、先輩看護師等に相談することに加え、自ら文献調査を行うなど研鑽を積んでいけるようになればよいと期待をお伝えしました。日進月歩の医療、医療の常識も変わっていきます。そうした変化に対応できる医療人になって欲しいとお伝えしました。
 学生の研究を支え、指導された教員の先生方に感謝申し上げます。
 約1月前の報告になりますが、9月24日、リハビリテーション学科で「卒業研究発表会」が開催されました。リハビリテーション学科では、3-4名のスモールグループというチームで研究を行い発表する方式です。教員の指導を得ながら1年前から文献調査を開始し、限られた時間の中で実験を行い、結論を発表する形式を取っています。33の演題ごとに、発表に7分、質疑に7分をかける内容です。質問は、学生のみならず、会場で傍聴する教員からも活発に行われ、チームの総合力で回答をしていました。
 私からは、藤田医科大学のリハビリテーション学科卒業生は、理学療法士、作業療法士として就職した後に、仕事の合間に、職場で直面した課題をグループで研究を続ける素晴らしい伝統があり、自己研鑽を続けて欲しいと期待をお伝えしました。大学卒業して間を置かずに大学院に入学して、30歳台で博士号を取得できる卒業生が多く出ているリハビリテーション学科の伝統は誠に頼もしい限りです。
 藤田医科大学保健衛生学部の卒業生から、医療の革新につながる研究発表がなされる時、その第一歩が保健衛生学部の卒業研究の報告会であったと振り返られるようになると良いなと期待しています。教員一同、そうした取組みを応援しています。

リハビリテーション学科理学療法専攻Aクラス 卒業研究発表会(9月24日)

リハビリテーション学科理学療法専攻Bクラス 卒業研究発表会(9月24日)

リハビリテーション学科作業療法専攻 卒業研究発表会(9月24日)

 

藤田医科大学「臨地実習指導者講習会」閉講式を実施しました。

2024年9月13日
皆さん、こんにちは。
 本日、2024年度「藤田医科大学臨地実習指導者講習会」の閉講式を実施しました。本年は、51名の皆さんが参加し、修了証をお渡ししました。藤田医科大学の3病院から参加が15名、外部の病院からの参加が36名でした。
 本講習会は、厚生労働省指定の「保健師助産師看護師実習指導者講習会」として、都道府県に準じる全国24施設の1として認定を受け、2012年より実施しています。
 参加者は全員看護師で、教育や実習にかかる科目を履修し、看護の実践に加え、教育をすることができるようになるものです。看護資格取得前の学生の看護実習に必要な知識、能力を身につけることを目的としています。参加者は、6月12日に開講した後、3か月にわたってトレーニングを受けました。前日には、「実習指導の演習」発表会が開かれ、看護実習のために病院に来ている学生が直面する悩みをどのように受け止め、学生がポジティブになるように励ましつつ指導するかについて、数名ずつのグループでまとめを発表し、参加者相互にアドバイスをしていました。学部長室のすぐ近くが発表準備のための部屋として使われていましたので、最後の1か月は、組織の違いを超えて、課題設定、プレゼン資料作りなどに議論を深めている様子が見て取ることができました。
 発表準備の過程で、経験も所属病院も異なる講習参加者が、互いに学び合い、今後、交流を深めるよいきっかけになったのではないかと思います。参加者の皆さんには、お疲れさまでした。今後のキャリアに生かしていただければと願っております。

臨地実習指導者講習会閉講式 修了生代表挨拶
 

リハビリテーション学科2年生のためのホスピタルトレーニング宣誓式が開催されました。

2024年7月24日

櫻井宏明学科長に向かって全員で声を揃えて宣誓しました。

 リハビリテーション学科で、ホスピタルトレーニング宣誓式が開催されました。集合した理学療法専攻68名、作業療法専攻49名、総員117名が声を合わせて、藤田学園創設者藤田啓介先生が作られた誓詞を読み上げました。宣誓をした学生が病院実習を含む臨床実習に参加を認められることになります。皆、いくぶん緊張した表情をして、学科長の櫻井宏明先生の励ましの言葉を聞いていました。私からも激励とともに心構えとなる訓話を述べました。
 学生が実習を受ける藤田医科大学のリハビリテーション医学は、講座教授の大高洋平先生が指導され、海外諸国からも研修や視察、共同事業を多数要請されるアジア有数の大学病院となっています。それに加え、リハビリテーション学科の臨床実習は、厚生労働省が国家試験受験資格として定める基準時間の約2倍の1,665時間です。全国にそのように濃密な実習を行う大学はありません。これが藤田医科大学のリハビリテーション教育の伝統です。学生には、この恵まれた教育内容を存分に活かして欲しいと考えています。

NHK 感染症データと医療・健康情報 https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/pref/aichi.html

 一方、現在、日本国内は、新型コロナウイルスが感染拡大しています。流行の「第11波」と呼ばれています。病院は、院内で感染が蔓延することがないよう大変な気を使っています。
 学生には、十分に健康に留意し、体調を確認してマスクの着用をして実習に参加するようにして欲しいと思い、その旨を学生に伝えました。
 学生たちの成長を感じながら教育を行うのが保健衛生学部の教員の楽しみです。

保健衛生学部の国際化と夏休みのオンライン英会話個別レッスン
Internationalization of the School of Health Sciences and Online One-on-One English Conversation Program during Summer Break

2024年7月4日

藤田医科大学のリハビリテーションを体験するコンケン大学のスパクリットさん
Mr. Supakrit Saenmuang from Khon Kaen University experiencing rehabilitation at Fujita Health University

 7月に入りました。前回も紹介しましたが、国際交流のいろいろな活動が進んでいます。
 5月に保健衛生学部の学生がタイのコンケン大学に短期留学に行きましたが、6月には、6月9日から22日の間、コンケン大学の学生2名が当学に来られ、学生や教員と交流し、学んで帰りました。4年生のアーパピチャさんとスパクリットさん。2週間の間に、リハビリテーション学科、そして大学病院リハビリテーション部門にて本学の先端的なリハビリテーション医療について学び、学生・教職員と交流しました。日本のリハビリテーションについて、とても先進的で手厚い医療サービスが提供されていることに驚いた、との感想を述べていたのが印象的でした。私から修了証をお渡ししました。

 July has arrived. As mentioned in the previous message, various international exchange activities are underway.
 In May, students from the School of Health Sciences, FHU, went to Khon Kaen University in Thailand for a 2-weeks study abroad program, and in June, two students from Khon Kaen University, KKU, came to our school from June 9 to 22 to interact and learn with our faculty staff and students, During their two-week stays, they learned about our university's advanced rehabilitation medicine at the Faculty of Rehabilitation and the Rehabilitation Department of the University Hospital. They said they were surprised at the advanced and extensive rehabilitation services provided in Japan. I handed them Certification of Completion.

帰国前に当たり、タイと日本のリハビリテーションの特徴について説明するアーパピチャさんとスパクリットさん
Ms. Arpapitcha Rudeekiatthamron and Mr. Supakrit Saenmuang explaining the characteristics of rehabilitation in Thailand and Japan before returning to Thailand.

 リハビリテーション学科からは、7月17日から31日まで、スペインのカミーロ・ホセ・セラ大学に6名の学生が留学しますし、看護学科からは、8月8日から24日にマレーシアのマラヤ大学、8月11日から25日にはタイのコンケン大学に、それぞれ2名が留学します。いずれも、学業、英語力ともに十分海外に送り出せる学生が育っています。

 一方で、保健衛生学部の学生は、全員が国家試験を一度で合格できる実力を身につけていきますが、皆さんが英語力を備えているわけではありません。日本社会の国際化が進み、日本人が国際社会に挑戦して活躍する時代です。こうしたことを、保健衛生学部父母の会の会員のご父母と相談し、父母の会のご協力で、夏休み、春休みに、オンライン英会話個別レッスンの機会が設けられることになりました。英米を中心とする教師から3か月にわたり、マンツーマンで毎週60分月4週の個別レッスンを受けられるものです。夏休みに2か月、春休みに1か月。学生の皆さん、このオンライン英会話個別レッスンについて、学生ナビの掲示板に掲示しました。「夏休み分の登録締め切りが7月16日10時」になっています。オンライン説明会も実施されます。英語力を夏休み中に身につけるチャンスです。奮って参加申込してください。

 Six students from the Faculty of Rehabilitation, FHU will study abroad at University of Camilo José Cela, UCJC and two students from the Faculty of Nursing, FHU, will study abroad at the University of Malaya in Malaysia from August 8 to 24 and another two students from Nursing at Khon Kaen University in Thailand from August 11 to 25. In all cases, students have proved sufficient academic knowledge and English proficiency skills to be sent abroad.

 Still, I am of the following opinion. As I always emphasize, all students in the School of Health Sciences will acquire the ability to pass the National License Examination at their first attempts, but not all of them are necessarily equipped with English proficiency.

 This is an era of globalization, and Japanese students are expected to challenge active roles in the global community.

 I have raised these issues at Parents' Association of the Faculty of Health Sciences, and with the cooperation of the Parents' Association, Faculty of Health Sciences has decided to provide opportunities for individual online one-on-one English conversation programs during the summer and spring breaks. Students will receive one-on-one, 60-minute lessons four weeks a month program for three months from the teachers of their choises, mainly from UK and US. Two months during summer break and one month during spring break. Students are advised to read the notice which faculty members have already posted on the bulletin board of the "Student Navigator" about this online English one-on-one programs. The deadline for registration for summer break is July 16th at 10:00. Online information session will also be held. This is a good chance to acquire English skills during the summer break. Students are highly encoureged to apply for participation.

 藤田医科大学全体の取組みになりますが、7月29日から8月7日にかけて、「藤田医科大学国際ブートキャンプ」が開催されることになりました。ロボティクスの医療分野への活用に先駆的に取り組んできた藤田医科大学が、アジアトップレベルの研究力を誇る香港科技大学と、それぞれの強みを生かし、医工連携による共同研究や人材交流を進めるためにMOUを締結しましたが、今回のブートキャンプは、MOU締結を記念して初めて開催されるイベントです。日本国内在住学生10名、香港科技大学からの学生15名、これらの皆さんは、起業に興味ある、英語で海外の学生とコミュニケーションを取りたい現役大学生から選抜された学生ですが、リハビリテーションに関連する課題を選んでプログラムに参加し、イノベーションに向けてBootcamp方式で学び、最終プレゼンテーションを行うものです。優秀者は、香港科技大への訪問等に招待されます。藤田医科大の保健学研究科(大学院)の学生も応募しています。

 Fujita Health University as a whole will hold the "Fujita Health University International Boot Camp" from July 29 to August 7. FHU, which has pioneered the use of robotics in the medical field, has signed an MOU with The Hong Kong University of Science and Technology, HKUST, which boasts top-level research capabilities in Asia, to promote joint research and personnel exchange through medical-engineering collaboration by leveraging their respective strengths. This boot camp is the first event to be held in commemoration of the MOU. Ten students residing in Japan and 15 students from HKUST, all of whom will be selected from current university students who are interested in entrepreneurship and want to communicate with overseas students in English, will choose an issue related to rehabilitation and participate in the program, working toward innovation. These students will learn in a Bootcamp style and make final presentations. The awarded students from Japan will be invited to visit the HKUST. A student from FHU's Graduate School of Health Sciences is boldly applying for the program.

https://www.fujita-hu.ac.jp/~intl/jp/events/summerbootcamp2024/index.html



短期海外留学に、オンライン英語学習に、ブートキャンプの開催に、藤田医科大学は熱気溢れる夏になりそうです!!
Mentioned as in short-term studies abroad, online English programs and Boot Camps, FHU is going to encounter a Heat-Up, challenging summer !

July 4th, 2024
Yutaka Horie, MBA, PhD
Dean and Professor, School of Health Sciences,
Fujita Health University (FHU)
yutaka.horie@fujita-hu.ac.jp

国際交流が活発な保健衛生学部

2024年5月16日

リハビリテーション学科の学生(奥の2人)が,タイの子どもの小児リハビリテーションを体験。
Rehabilitation students (the two in the far back) experience pediatric rehabilitation for Thai children.

皆さん、こんにちは。
卒業・入学で顔ぶれが変わった保健衛生学部では、授業に実習に学生は忙しくなってきました。
そのような中、5月に入り、国際交流が活発になっています。
タイのコンケン大学(Khon Kaen University)との交流で、5月5日~18日にリハビリテーション学科4年生の2名がタイに行っています。また、本日から2週間の予定で、タイのコンケン大学の看護学科3年生の2名が藤田医科大学に来学しました。オリエンテーションの後、病院見学や、他大学と藤田医科大学の学生が一緒に学ぶアセンブリ教育に参加します。どうやら、教員の家での夕食会も計画されているようです。
リハビリテーション学科の2人の様子は上の写真で見るしかありませんが元気そうです。帰国したら話を聞きます。コンケン大学の看護学生の来学に当たっては、下の写真のような歓迎の集いがあって、コンケン大学の紹介を受けたり、ゲームをしたり楽しみました。私自身タイの保健省で3年間勤務していましたので、現地のスーツを着て参加しました。
藤田医科大学保健衛生学部では、これから10月にかけて、看護学生のコンケン大学短期留学、コンケン大学学生のリハビリテーション学科来学があり、スペインのカミロホセセラ大学、マレーシアのマラヤ大学との2週間交換短期留学も予定されています。
ところで、6月2日には、今年第1回目のオープンキャンパスを予定しています。楽しい内容になるよう、教職員で準備をしています[
https://www.fujita-hu.ac.jp/admission/event/opencampus/]。
皆さんにお目にかかるのを楽しみにしています。

今回は、コンケン大学の学生さんの2名が大学の友人に見せられるように、一部ですが、英語訳を添付します。

International exchange has become active since the beginning of May.
May 16th, 2024
Two fourth-year students of the Faculty of Rehabilitation are visiting Thailand from May 5th to 18th for an exchange program with Khon Kaen University (Thailand). In addition, two third-year nursing students from Khon Kaen University has just arrived at Fujita Health University for two weeks starting today. After orientation, they will participate in the tour in the hospital and join assembly education where students from other universities and Fujita Health University study together. I have heard from teaching staff, a dinner party at a faculty member's house is also under preparation.
As far as I can see from the top picture, two students from the Rehabilitation Faculty look very happy. I will listen to their report when they return. Welcome party for Nursing students from Khon Kaen University was held as seen at the bottom picture. Participants enjoyed taking presentation of Khon Kean University and playing games with each other. I used to work for the Ministry of Public Health of Thailand for 3 years, so I decided to wear a local Thai suit.
From now through October, Fujita's Faculty of Health Sciences will be sending nursing students to Khon Kaen, and accepting rehabilitation students from Khon Kaen. On top of that, similar exchange programs will be conducted with Camilo José Cela University in Spain and Malaya University in Malaysia.
By the way, the first Open Campus of this school year is scheduled for June 2. Our faculty and staff are preparing enjoyable event.
I look forward to seeing you all. 

Prof. Yutaka Horie, MBA, PhD
Dean, School of Health Sciences,
Fujita Health University

コンケン大学に用意いただいた活動に参加しています。
Rehabilitation students joining Khon Kaen University program.

前列中央の2名がコンケン大学看護学生のThanyachanokさんとOrnhathaiさん。
Khon Kaen University Students, Ms. Thanyachanok and Ms. Ornhathai sitting center in front row.

寒い時期に頑張りぬいた看護、リハビリ学生に拍手

2024年3月28日
 寒い2月の週末、藤田医科大学保健衛生学部の学生、教員は心中、熱く燃えていました。

 看護師国家試験(2月11日)、理学療法士・作業療法士国家試験(2月18日)の当日の朝、学生は揃って出発。学科長を先頭に教員が、大学で見送り、試験会場で声かけをして、学生たちを勇気づけました。
 学生の気持ちは皆一緒。それぞれが力を出し切って全員で合格しようとの思い。不安、緊張もある中で、素晴らしい笑顔で出かけました。
 試験終了後、当日(リハビリテーション学科)、翌日(看護学科)に学生は大学に集まり自己採点。
 看護師国家試験が今年は試験内容が難しく、準備万端であったはずでも自己採点で合格が確信できない学生が何人か出てしまいました。一方、リハビリテーション学科は、正月に入っても準備が進んでいない学生がいて、一時は心配しましたが、教員が懇切に助言し、本人が努力した結果、全員が、自己採点のその場で、合格ラインを十分に越えたと確信できました。
 その結果は、3月21日に理学療法士、作業療法士の合格発表、3月22日に看護師、保健師の合格発表があり、全員が合格できたのでした。
 看護師合格134名、保健師合格19名。理学療法士合格69名、作業療法士合格45名。看護師合格者の中にベトナム出身者5名、中国出身者1名、理学療法士合格者の中に中国出身者7名が含まれています。
 看護師、保健師、理学療法士国家試験は8年連続全員合格。このように全員合格を続けられる大学は、全国探しても他にありません。作業療法士は昨年1名不合格で7年連続にならず途切れましたが、昨年不合格の1名も含め、今年は全員合格でした。
 今年の受験生は、入学直後から新型コロナ感染症の世界的蔓延で大学での授業ができなかったり、学生同士のつながりがなかなかできなかったり、つらい時期を乗り越えてきました。これに対し教員は事務職員と相談して、教育の質が落ちないように、また、学生が孤立しないように工夫してきました。学生たちは、日本最大の病床をもって最先端の医療を切り開く藤田医科大学病院と同じキャンパスで学び、教員や実習先で優しくも厳しく指導を受けながら、医療職としてはばたいていきます。
 実は、大半の学生は、国家試験受験前に就職先の内定を受けています。多くの学生が就職する藤田医科大学病院の責任者からは、全員合格は素晴らしいとお祝いの言葉を受けました。看護、リハビリ職を含めた医療職の確保が難しい中、就職先の皆さんも、全員合格でほっと安心していることと思います。
保健衛生学部から受験した皆さん、卒業、そして国家試験合格おめでとう!
 4月に進級する学生、そして、今年入学される学生には、国試の様子をお伝えしました。藤田医科大学保健衛生学部では、全員合格できる学力を身につけられるようにしています。その良き伝統を信じて、日々の学習、実習、自己研鑽に努めてください。困ったことがあれば、いつでもご相談ください。
 そして、看護、リハビリコースへの進学を検討している高校生、保護者、高校の先生の皆さん、藤田医科大学では、入学した学生は入学から進級、同じキャンパス内の藤田医科大学病院での実習、国家試験対策まで、ひとりひとりの学生に向き合って教育をしています。オープンキャンパスなどの機会に是非、藤田医科大学の美しいキャンパスにお越しください。学生、教職員一同、皆さんをお待ちしています。

ベトナム人看護学生5名が全員卒業しました。

2024年3月10日


 2024年3月10日、藤田医科大学の卒業式が行われました。
 保健衛生学部看護学科4年生に在籍した5名のベトナム人学生の皆さんも揃って卒業を迎えることができました。新型コロナ感染症も蔓延で、母国の肉親ともなかなか会うことができず苦労をしました。それだけに卒業式に当たって、ご家族や友人が藤田医科大学を訪れ、卒業式に参列しました。写真は、卒業式の後、ご家族が一緒に学部長室を訪ねられたものです。学生たちの日本語習得、生活支援まで幅広いサポートをした看護学科のレーグェン・キムガン講師も一緒に写っています。
 学生たちはハノイ医科大学に入学し、現地での藤田医科大学の拠点で日本語勉強を始め、2019年9月に来日。日本語学習を続けた後、一般入試で藤田医科大学に合格して、今日を迎えました。来日後の学費、教科書代、住居費などを藤田医科大学が支援してきました。1年前に、その仕組みの第1号となる卒業生グェン・ティ・フォンさんが卒業、見事、看護師国家試験に合格して、現在、藤田医科大学病院に勤務しています。

[3月25日追記]
 3月22日、看護師国家試験の合格発表があり、卒業したベトナム人学生5名は、全員、合格することができました。星長清隆理事長からは「漢字すら知らなかったベトナム人学生が日本語で勉強して、国家試験を一度で合格するに至った努力は並大抵のものでない。今後、日本の医療現場だけでなく、ベトナムの看護指導者としても活躍して欲しい。」と声をかけられました。

国家試験合格祈願に行ってきました

2024年1月19日

湯澤由紀夫 学長と堀江 裕 学部長が国家試験合格祈願に行ってきました

 
 学生、教職員の皆さん、
 本年も元気に頑張っていきましょう。

 年明け早々、能登半島地震、羽田空港飛行機衝突事故、北九州市食堂街大火など、大きな災害、事故が相次いでいます。災害に見舞われた方への追悼、お見舞いを申し上げるとともに、能登半島地震で避難された方々への生活環境の確保、生活の再建、輪島朝市を始めとする地域の復旧復興をお祈りします。

 藤田医科大学では、到来が想定される南海トラフ自身に備えて、すべての学生、教職員の防災士資格取得を進めています。名古屋大学名誉教授で内閣府の「南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ」主査を務める福和伸夫先生から直接に講義をいただいて、備えています。昨年10月には、学内に防災教育支援センターを設置して、防災への全学的取り組みを加速しています。この度、石川県穴水町社会福祉協議会からの要請があり、同町最大級の避難所である「穴水町さわやか交流館プルート支援避難所」の運営を藤田医科大学が運営することになり、1月13日に、第一陣4名が出発し、その様子は広く報道されています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20240113/3000033710.html

 さて、1月19日、湯澤由紀夫学長を筆頭に、上野天満宮(名古屋市千種区)に国家試験合格祈願に参拝し、私も保健衛生学部を代表して、看護師、保健師、理学療法士、作業療法士の国家試験全員合格を祈願してきました。保健衛生学部では、昨年まで看護師、保健師、理学療法士は7年連続で100%合格を達成していて、作業療法士試験で再挑戦となった学生1名を含め、今年も学生の皆さん、頑張って準備しています。藤田医科大学の学生の皆さんは、教職員のきめ細かい指導と、キャンパス内にある我が国最先端の藤田医科大学病院での手厚い実習を受けてきています。私からは、4年間学んできた蓄積をもってすれば必ず合格できるので、十分な睡眠、インフルエンザやコロナの感染防止など体調管理に努めるようにと、教職員を通じて呼びかけています。合格祈願は、神頼みというよりは、日頃の学生、教職員の尽力に感謝して、日頃の努力が報われるよう祈るものでした。

 来年以降に国家試験に臨まれる皆さんにも、現時点での私の考えをお伝えしたく、執筆しました。

 最後に、藤田医科大学保健衛生学部をご支援いただいている関係者の皆様、本学に関心をお寄せいただいている高校生、学校関係者の皆様には、本年もよろしくお願いしますと機会があればお伝えしたく考えています。
 保健衛生学部長 堀江 裕
 

年末年始の保健衛生学部長あいさつ

 藤田医科大学保健衛生学部の学生の皆さんと藤田医科大学受験を検討している高校生・保護者・高校関係者の皆さんへ
 街中はクリスマスや新年の備えできらめいているように見えます。皆さんお元気でしょうか。

 藤田医科大学の学生の皆さんにお伝えします。
 看護学科、リハビリテーション学科の皆さんには、10月から始まった秋学期、ここまでいかがでしたか? このメッセージを読んでいる段階で授業の宿題に取りかかっている人もいるかもしれません。また、病院実習で学んだことやそこで出会った先輩医療職、患者について頭の中を整理している人もいるかもしれません。さらに、2月に迫った看護師、保健師、理学療法士、作業療法士の国家試験への準備に没頭している人もいるかもしれません。保健衛生学部の運営に関わるすべての教職員が、皆さんの努力に敬意を表し、頑張って欲しいと祈っています。そのことをお伝えします。保健衛生学部に在籍のベトナム、中国から来られている学生の皆さんの多くは、国家試験間近で大変ですね。頑張ってください。困ったことがあれば、遠慮なく教職員に相談してください。また、多くの学生の皆さんの中には、勉強に苦労している人もいると思います。一休みして、心機一転、少しずつやっていきましょう。応援しています。
 年末年始に保護者など家族・親戚とご一緒される人、大学周辺に残って勉強に勤しむ人、それぞれと思いますが、年末年始に英気を養い、新年に備えてください。年末年始に見聞きして感動したこと、新年の目標として誓ったことなどで、伝えたいと思うことが出てきたら、是非、教えてください、楽しみにしています。
 そうした学生の皆さんを慈しむご家族の皆さん、教育・指導に携わる本学教職員の皆さんには、学生たちの元気な学びを支援いただき、感謝します。

 藤田医科大学受験を検討している高校生・その保護者の皆さんにお伝えします。
 藤田医科大学保健衛生学部では、すべての学生が進路に向かって前進できるように教育指導をしています。医療職を取得するコースですので、授業、実習は容易ではなく、学生たちは忙しくしています。それでも、藤田医科大学では、ひとりとして取り残すことなく、国家試験に全員が合格できるよう、各学生の自主性を育みつつ、指導しています。
 藤田医科大学のオープンキャンパスや学園祭、フジタExpo2023に来られて大学の雰囲気を体感された方も多いと思います。そうした行事を含め、色々な形で、大学の様子を知っていただければと考えます。既にふじた独創入試や推薦入試を受けられた皆さん、合格された皆さんにはおめでとうございます。入学式でお目にかかるのを楽しみにお待ちしています。残念ながら合格しなかった皆さんには、まだまだこれからが本番。一般試験、共通テスト利用試験の受験を志す皆さんには、是非、堂々の合格をお祈りします。「火事の消火は最初が肝心、試験準備は最後が肝心」、すべての皆さんが体調を整えてチャレンジされるよう、心から願っています。ご指導いただく高校の先生方には、どうぞよろしくお願いいたします。

 すべての皆さんにとって平穏な年末年始となるようにお祈り申し上げて、ご挨拶とします。ありがとうございました。

藤田医科大学 
保健衛生学部長
堀江 裕