アセンブリ教育のねらいと目標
「アセンブリ教育」は「専門職連携教育(IPE:Interprofessional Education)」です。専門職連携とは異なった専門職(他職種)と連携し、「患者の健康問題」に取り組むことです。1年生から最終学年にかけてアセンブリⅠ~Ⅳの累進型でプログラムを提供しています。アセンブリ教育で身につける力を表に示します。
アセンブリⅡは、「チームワーク」を身につけることが目的です。病院や地域へ出かけての活動もあります。
アセンブリⅢでは、学生が「患者中心の考え方」を学びます。900人以上の学生が参加する世界最大規模のチーム基盤型学修(TBL:Team-Based Learning)を行います。
アセンブリⅣでは、大学病院の専門職混成チームに同行し、医療現場での「職種間の連携」を学びます。なお、自職種と他職種の役割については、予め、各学科における教育(臨床実習、臨地実習など)で、アセンブリⅣに参加する前に学びます。
以上のように、アセンブリ教育と各学科における教育を組み合わせることにより、本学の学生が、医療における専門職連携を実践できる良き医療人となることが出来ます。
アセンブリⅠ
身につける力:コミュニケーション
1年生全員を対象とし、専門職連携を行う上での基本となる「コミュニケーション」を学びます。学部、学科が異なる6名が1つのチームをつくり、「他者に関心を持つ」「傾聴する」「質問する」といった体験学修を行います。学びを振返り、気づきを次に生かすことに重点を置きます。
2019年度までとは全く異なる斬新なプログラムとなります。
【2019年度】
1年次を対象に、班活動と全学活動を通じて学部、学科の垣根を越え、将来いろいろな医療職に就く学生と、多様な経験を有する教員が主体的にチーム活動に参加し、他者と円滑なコミュニケーションをとることにより専門職連携の基本精神を学びます。
アセンブリ班活動は、スポーツ・文化・研究系というような分野の中から、興味と関心に応じていずれかの班に所属し、1年間活動をします。2019年度は38の班が設定されています。
アセンブリ全学活動は、医療に携わる者として必要な知識や心構えを講演会や講習会などを通じて身につけます。対象学年の全学生が参加する活動で、救急救命講習、コミュニケーション講習、災害医療講習:サイコロジカル・ファーストエイド(PFA: Psychological First Aid)、搬送法を開講しています。
アセンブリⅡ
身につける力:チームワーク
2年生全員を対象とし、「チームワーク」を身につけるためにプロジェクト学修を行います。学部、学科が異なる6名前後の学生が1つのチームをつくり、学内・病院内、学外での様々な活動や地域イベントに参加します。学生が活動内容を主体的に決めて実施します。地域との連携、リサーチマインドの養成など多彩なプロジェクトがあります。
アセンブリⅢ
身につける力:患者中心の考え方
3年生全員(一部の学科のみ4年生)を対象とし、専門職連携を行う上での基本となる「患者中心の考え方」を学びます。チーム基盤型学修(TBL:Team-Based Learning)を採用しています。本学の近隣大学である日本福祉大学、名城大学、愛知学院大学の医療・福祉に関連する学部・学科の学生も参加します。大学・学部・学科の垣根を越え、「患者中心の考え方」を学びます。900人以上の学生が参加する大規模なTBLは世界でも類をみません。
2019年度のテーマは、クオリティ・オブ・ライフ(QOL:Quality of Life)を主軸とした「患者のどう生きたいかという願いに思いをめぐらせ、患者の願いにどう寄り添うかを考える」でした。
2018年度 アセンブリⅢ
アセンブリⅣ
身につける力:職種間の連携
4年生(医学部のみ5年生)を対象とし、「職種間の連携」を学びます。予め、各学科における教育(臨床実習・臨地実習など)にて、自職種の役割を学び、他職種の役割を理解した上でプログラムに参加します。
2019年度は、藤田医科大学病院内の専門職混成チーム、例えば、認知症ケアチーム、緩和ケアチーム、感染対策チーム(ICT:Infection Control Team)、摂食嚥下チーム、栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)、褥瘡対策チーム、排尿自立支援チーム、抗菌薬適正使用チームなどに同行します。教室に戻り学びを振返り、気づきを次に生かすことに重点を置きます。
2019年度は全学生の20分の1規模、2020年度は5分の1規模のトライアルを行います。