医療機関との現在の協働

    

2024年度 藤田学園防災訓練

豊明校地

2024年10月12日、本学で今年度の防災訓練を実施しました。昨年に続き、対応力を高めるため、教職員・学生合わせて約1,000名が参加しました。想像することが防災の第一歩であることから今回はシナリオを設けず、訓練想定時間も法人本部と大学は“発災直後”、大学病院は“6時間後”とそれぞれ異なった状況を設定。各個人・各部署が想像力を駆使して刻々と変化していく状況に臨機応変に対応することで、BCP(事業継続計画)に欠かせない防災スキルの向上を目指しました。当日は、状況把握や情報伝達等の通常訓練に加えて、消火活動や避難誘導などの初動活動、傷病者のトリアージ、来訪者対応、一時滞在施設運営など、それぞれが果たすべき役割を確認しました。今年度は新たに大学病院の対策本部内に「人員調整班」を設置し、人手がいない場所に人員を手配し、スムーズな業務遂行を目指しました。
基幹災害拠点病院を有する本学は、災害時には地域医療のコントロールタワーとしての役割を果たすべく務めてまいります。

ばんたね病院

2024年9月2日、ばんたね病院で時間外に医局より出火した想定で防災訓練を実施しました。訓練の前には職員や委託職員向けに初期消火設備・区画避難の概念、エアストレッチャーの使い方などを座学で学び、防災の知識向上を図りました。訓練では、名古屋市中川消防署立ち合いのもと、火災発生の知らせと同時に、ICU当直医師・夜勤看護管理者・事務当直らで臨時の災害対策本部を設置。出火場所の確認、患者さんの避難指示、ばんたね病院幹部への情報共有など、時間外における災害対策本部の運用を確認しました。災害対策本部から初期消火と被災病棟の患者避難の指示が出ると、初期消火班と被災病棟は速やかに行動を開始し、エアストレッチャーによる患者避難、歩行可能な患者役の誘導などを行いました。
ばんたね病院は、災害・危機管理室とも連携し、防災力の向上に努めていきます。

岡崎医療センター

2024年11月6日、岡崎医療センターは、岡崎市東消防署南分署の協力のもと防災訓練を実施しました。南海トラフ地震を想定し、①通報・初期消火・患者さんの避難・誘導など一連の対応、②消防機関との連携、③システムを使用した被害報告と集計の運用確認など、実践的な訓練を行いました。
岡崎医療センターは、地域災害拠点病院として、災害発生時における迅速で的確な医療提供を使命としています。今回の防災訓練を通じて得た知見を活かし、引き続き地域医療と防災力の向上に努めてまいります。