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食物アレルギーを持つ患者さん向けの病院食の強化
アレルギー対応をした病院食の例(写真 1):米飯、豚肉の照り焼き(キャベツ・ブロッコリー・人参)、冬瓜と人参の煮物、 大豆もやしと胡瓜と塩くらげの酢の物、ミカン缶
藤田医科大学ばんたね病院は総合アレルギーセンターが開設されており、愛知県アレルギー疾患医療拠点病院として、より高度で専門的な検査や治療を行っています。入院して検査、治療を行う食物アレルギーを持つ患者さんも多く、病院食を提供する食養部では、食物アレルギー対応食品(142 品目)とアレルギーチェック表(216 項目)を用意し、様々な食物アレルギーに対応しています。本大学病院群では入院前に食物アレルギーの内容を確認し、病棟より依頼がある場合は、管理栄養士が直接聞き取りを行い、カルテにアレルギーの原因を記載して食事に反映させます。患者さんに食事を楽しんでいただけるよう、アレルギー用の調味料を使用するなど、一般食とできる限り同じメニューを提供するよう工夫しています(写真1)。
図1:(写真 1)の食札
アレルギーの原因物質や症状は人によって異なり、場合によっては命に関わることもあります。よって、患者さんごとに食札(図1)を作成し、病院食とともに提供することで、食の安全性を見える化しています。ばんたね病院では、アレルギーを持つ人も安心して食を楽しめるような取り組みを通じて、すべての患者さんに健康とおいしさを提供します。