研究
・本部門では、本学において、もしくは他機関と連携し認知症ならびに老年病の研究を行っています。
- ①認知症の早期診断技法の開発・研究
- ②認知症早期からの適切なケアの提供に関する研究
- ③認知症にかかわる多職種地域連携の成立に関する研究
- ④老年症候群およびフレイル・サルコペニア予防に関する研究
- ⑤超高齢社会を持続可能な社会にするための研究
- ⑥記憶の基礎過程に関する研究
主なテーマは以下の通りです。
⑤超高齢社会を持続可能な社会にするための研究
多くの人が望んできた健康長寿の社会が訪れているが、胴上げ型から騎馬戦型を経て、肩車型へとも言われるように、世代間扶養の状況は人的にも財政的にも危機的になりつつある。高齢化率30%を目前にしている日本社会にあって、この状況をどのように持続可能な社会にしていくのか、実践・模索・研究が求められている。本グループでは、Resource Utilization in Dementiaなどの指標を用いて認知症ケアにかかるコストを検討することなどを予定している。また、社会福祉国家から高齢者参加型の市民社会への変化に求められる課題についての研究も予定している。
文献
1) Takechi H, Yoshino H. Health Care Resource Use and Social Costs in Mild Cognitive Impairment and Mild Alzheimer's Disease. J Alzheimers Dis Rep. 2023 Jul 14;7(1):731-738. doi: 10.3233/ADR-230032. eCollection 2023.
2) Takechi H, Kokuryu A, Kuzuya A, Matsunaga S. Increase in direct social care costs of Alzheimer's disease in Japan depending on dementia severity. Geriatr Gerontol Int. 19(10):1023-1029, 2019. doi: 10.1111/ggi.13764.
国際共同シンポジウム案内(2017.01)
超高齢社会の未来まちづくり~持続的に発展する地域とライフサポート~
なお、本テーマにおいて、現在、以下の臨床研究を行っています。
研究課題「アルツハイマー型認知症患者における重症度と介護コストの関係についての解析」
情報通知文書 介護コスト解析 01