<成長と思春期>
回答者の80%が子供たちの現在の身長と体重を報告しました。50%が、体重が同年齢の人の3%を下まわり、73%が、身長が年齢の3%を下まわりました。62%は、子供が成長障害と診断されたと答えています。
9才以上の17人の女性のうち、15人(88%)は、月経が始まりました。初潮の年齢は9才から18才でしたが、大部分(71%)は11才から13才でした。月経が始まらない2人の女子は現在16才と22才です。
<神経学問題、発達、そして振る舞い>
頻度の高い神経学的異常は表4をみてください。回答者の65%は、子供が脳のMRIやCT検査を受けたといっています。しかし、37%が検査の結果を知らないと答えています。子供の頭部画像の結果を知っている26人の回答者のうち、27%が脳室拡大、23%が萎縮、19%が脳梁欠損や形成不全、19%が白質異常と答えました。ダンディーウォーカー奇形が2人(8%)に、さらにキアリ奇形が2人(8%)にみられました。3人の回答者(6%)は、子供が水頭症のための外科的シャント手術を受けたと答えています。
全体的な発育遅延は100%に存在しました。回答者は、子供が様々な発達的段階に到達した年齢を尋ねられました(表5)。大きな運動機能の遅延は重大でした。1才以上の患者の65%は、立って自身の体重を支えることができませんでした。71%は補助してあげると歩くことができましたが、一方では回答者の27%は子供が補助なしで歩行することができると答えています。補助ありでの歩行を達成するのに、平均61か月(ちょうど5年少し)かかり、18か月から10年の間でした。
言語能力は、著しく損なわれていました。両親の77%は、子供が話せないと答えています。少ししゃべれる子供の中では、最初に単語をしゃべった平均年齢は44か月(3.7年)で、15か月から8年の間でした。20%は、子供が少なくとも1つの単語を使用してコミュニケーションを行っていると答えました。48%が手話による少なくとも1つの単語を知っていました。2人は、短い文章を話すことができました。子供たちの大多数は言葉をしゃべらないけれども、コミュニケーションする能力よりもはるかに、言葉を理解していると多くの親が強く感じています。
細かい運動機能と自己管理能力も著しく損なわれています。84%は、保育者が服を着せたり、脱がせたりすることを必要としました。発達年齢相応に合わせると、5%だけが上手にチャックを閉めることができます。63%は保育者が食事を与える必要がありました。発達年齢相応に合わせると、32%がスプーンやフォークを上手に使用することができました。5才以上の43%がトイレが自立できず、21%がトイレの訓練中で、36%でトイレが自立できました。学童の74%が身体障害者向けのクラスや学校に通いました。残りは自宅教育(7%)か、定期的な個人授業(9%)を受けていました。
振る舞いの問題は、全体として頻度は高くありません。最も共通する振る舞いの「問題」は、不安定であること(16 %)、叫び声(16%)、自傷(14%)、触覚防御反応(これは、特にアンケートで尋ねませんでしたが、多くの両親が記しています)がありました。性格については特別に質問はしませんでしたが、自由形式の部分で、子供に関して両親が重要である感じることを何でも書いてもらいました。データは限られていますけれども、多くの両親は、子供たちが大抵明るく、社交的であり、そして音楽を楽しみ、まわりの人と一緒にいることを楽しみ、優れたユーモアのセンスがあると言っています。