上記のような特徴をもつダ ヴィンチを用いた手術では精度や安全性が高い手術が提供できますが、現段階ではランニングコストがかかってしまうという面もあります。
ダヴィンチを用いた手術に内視鏡手術の経験は必要ないとの意見もありますが、内視鏡手術は独特な解剖や見え方があるため、十分な経験がある人が行うことが望ましいと考えられます。また拡大画像の中で少しずつ進めていく手術になるため、性格的にイライラしない外科医が行うことが望ましいでしょう。
2009年にda Vinciの最新モデルであるda Vinci Si が登場しました。da VInci Si はカメラが従来機のハイビジョン画質からフルハイビジョンになり高画質化しています。タッチパネルでカメラの明るさの変更などのあらゆる操作が可能になり、また、ふたりで同時に手術を行うことが可能になりました。操作性や教育上においてダヴィンチSiは旧型のSタイプより改良されています。
ダ ヴィンチの正式なトレーニングはダ ヴィンチを買った人しか受けることができません。ダ ヴィンチを購入し、納品されるとまずはインターネット上でのトレーニングを受けることになります。その後自分で購入したダ ヴィンチを用いて4〜5時間のトレーニングを受け、その後にアニマルトレーニングをするというのがダヴィンチトレーニングの大きな流れとなります。
このアニマルトレーニングは疾患に特化したものではなく、ダ ヴィンチ自体の使い方についてのものです。そのためトレーニングの指導は医師ではなくIntuitive Surgical, inc. からトレーニングを受けた企業の方が行いま す。