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グループ紹介

上部消化管グループ

診療内容

上部消化管グループは、食道・胃・十二指腸に発生する疾患を対象として診療にあたっており、食道がん・胃がんといった悪性腫瘍の診断・治療や逆流性食道炎、アカラシアなどの食道運動障害、ヘリコバクターピロリ感染症、機能性消化管障害(機能性ディスペプシア、びらん性胃食道逆流症)などの良性機能性疾患の診療を行っております。
悪性腫瘍の内視鏡治療数は年々増加しており、2021年は胃・食道合わせて164件のESD を実施し、愛知県内随一の件数を誇っております。
食道がんや胃がんなど悪性腫瘍に対する化学療法(抗がん剤治療)は、新たな薬剤が登場し適切な治療法の選択や集学的な治療を必要とされており、当院では患者さんにとって最適な治療方針を総合消化器外科・臨床腫瘍科との合同カンファレンスにより決定しております。
良性機能性疾患においては最新の高解像度内圧検査(ハイレゾルーションマノメトリー)や24 時間多チャンネルインピーダンス-pH モニタリング検査などにより病態を解析し、最適な治療方法を提案するなど、多種類の治療ツールを用い機能性消化管障害患者さんの症状改善に取り組んでいます。

スタッフ

  • 宮原 良二
  • 舩坂 好平
  • 堀口 徳之
  • 山田 日向
  • 小山 恵司

主な疾患

  • 食道がん
  • 胃がん
  • 十二指腸がん
  • 食道アカラシア及び食道機能疾患
  • 逆流性食道炎
  • 好酸球性食道炎
  • 食道胃静脈瘤 
  • 粘膜下腫瘍
  • 消化性潰瘍
  • 自己免疫性胃炎
  • 胃悪性リンパ腫(MALT)

下部消化管グループ

診療内容

下部消化管グループでは、主に大腸腫瘍及び炎症性腸疾患(IBD)の診断・治療を行っております。
大腸腫瘍に関しては、富士フィルム社およびオリンパス社製の最新の内視鏡を用い、特殊光観察や色素散布下拡大観察、超音波内視鏡も駆使して、正確な診断を心掛けております。またポリペクトミー、EMR、ESDといった内視鏡治療も積極的に行っております。なお2021年度の大腸ESDは84件と愛知県内トップクラスの症例数です。さらに内視鏡治療後も病理診断等を元に、個々の患者さんに最も適したフォローアップを行っております。
IBDに関しては、新たに発症された方から難治の方まで幅広い患者さんに対し、病状に応じて最新かつ適正な治療を提供しております。特に近隣の病院で診断・治療が困難な症例も積極的に受け入れ免疫調節薬や生物学的製剤の導入・変更も行っておりますので、愛知県内の4大学病院の中で最多、日本国内でも屈指の患者数を誇っております。
さらに、機能性消化管障害(過敏性腸症候群、慢性下痢、慢性便秘等)や下部消化管出血といった疾患に対しても下部消化管内視鏡を中心に検査を行い、最も適した治療方針を選択し、加療しております。
なお当グループでは外科手術の適応の有無について総合消化器外科と合同カンファレンスを行って決定しております。また、大腸腫瘍に関しては総合消化器外科、臨床腫瘍科、臨床病理科と定期的に合同でカンファレンスを行い、診断や治療が適切であったかについて振り返りの検討を行っております。

スタッフ

  • 長坂 光夫
  • 鎌野 俊彰
  • 平山  裕
  • 中野 尚子
  • 村島 健太郎
  • 河村 岳史

主な疾患

  • クローン病
  • 潰瘍性大腸炎
  • 大腸がん
  • 大腸ポリープ(腺腫、鋸歯状ポリープ、若年性ポリープなど)
  • 大腸腫瘍(悪性リンパ腫、消化管間質腫瘍、神経内分泌腫瘍、粘膜下腫瘍など)
  • 大腸憩室疾患(憩室炎、憩室出血など)
  • 腸炎(感染性腸炎、虚血性大腸炎、放射線性腸炎、腸管ベーチェット病、直腸潰瘍など)
  • 機能性疾患(慢性便秘、慢性下痢、過敏性腸症候群など)
  • 小腸疾患(小腸炎、小腸潰瘍、出血、腫瘍など)

肝胆膵グループ

診療内容

胆・膵領域

胆・膵領域に関しては、膵臓癌・胆のう癌・胆道癌などの悪性腫瘍から胆管炎・胆嚢炎・急性膵炎といった急性期疾患まで幅広く診療を行っております。
上記疾患の精査や加療のために、EUS(超音波内視鏡)やERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)を駆使しております。
EUSは膵癌診療ガイドラインにおいて微小な膵癌を発見するのに最も適した検査だと挙げられており、当院では膵疾患が疑われる患者さんに積極的に検査を行っております。また診断だけではなくEUSを用いた瘻孔形成術も積極的に行っており、胆道ドレナージや膵炎後の被包化膵壊死の治療も行っております。
更にERCPを用いた膵臓、胆道の精査や閉塞性黄疸に対するドレナージ治療なども積極的に行っております。
特に膵臓癌に関しては、治療方針の定まっていない全膵臓癌症例に対して、消化器外科と治療方針を協議する膵癌クラスターという場を毎週設けており、個々の患者さんに対して最も適した治療方針を選択し、治療を行っております。

肝臓領域

肝臓領域に関しては、肝炎から肝細胞癌まで肝臓病全般にわたり診療を行っております。
肝炎ではB型肝炎やC型肝炎といったウイルス性肝炎はもとより、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、自己免疫性肝疾患、薬物性肝障害、代謝性肝疾の診断・治療およびフォローアップを行っております。
肝臓の状態把握には超音波検査が有効ですが、当院では18の検査室を備えた超音波センターがあり、腹部だけで年間1万件を超える検査数を誇ります。詳細な血流状態の把握がリアルタイムでできる造影剤を使用した超音波検査も2021年度は670件施行しております。最近では肝臓の線維化の進行度や肝臓内に貯留した脂肪量を、体に傷をつけることなく超音波画像装置を使用し計測することができます。当院では複数のメーカーの測定装置をそろえており、2021年度は2213件それらの検査を施行しております。
肝細胞癌に対しては肝機能、腫瘍の数、大きさ、存在場所、肝外転移の有無等を考慮し個々の患者さんの状況に合わせて治療法を選択していく必要があります。当院では毎週消化器外科と症例検討カンファレンスを施行しており、手術や肝移植といった外科的治療も含め、多角的に治療法を検討しております。当科では内科領域の治療として肝動脈化学塞栓術(TACE)、ラジオ波焼灼療法(RFA)、肝動注療法、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤などの抗がん剤治療を積極的に行っております。

スタッフ

  • 廣岡 芳樹
  • 葛谷 貞二
  • 大野栄三郎
  • 川部 直人
  • 中岡 和徳
  • 田中 浩敬
  • 中野 卓二
  • 越智 友花
  • 宮地小百合
  • 和田 悠良

主な疾患

  • 膵臓がん
  • 肝臓がん
  • 胆道がん
  • 胆道結石
  • 閉塞性黄疸
  • 肝硬変
  • 膵腫瘍
  • 肝炎
  • 膵炎など