藤田医科大学 ばんたね病院 消化器外科

鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニアとは?

いわゆる脱腸のことです。
脚の付け根(鼠径部と言います)の組織が弱くなった部分から腹膜の一部が袋状にとび出してしまう病気です。

とび出した腸管が出口で締め付けられて戻らなくなる(嵌頓(かんとん)と言います)と、
腸管に血液が通わなくなり腐ってしまうことがあり命に関わることがあります。

痛みがある方、とび出して戻らなくなることがたびたびある方は早めの治療をお勧めします。
治療法は手術が基本です。

メッシュプラグ法

  • 4~5cmの切開
  • 局所麻酔、腰椎麻酔で可能
  • 約1時間弱の手術時間

腹腔鏡下手術

  • 臍に2cm、そのほか1cmのキズが2か所
  • 全身麻酔が必要
  • ヘルニアの見落としが少ない
  • 手術時間は1時間30分程度

当院の鼠径ヘルニア治療実績

2017 2018 2019
ヘルニア 78 65 83

鼠径ヘルニアは自然に治る事はありません。

膨らみに気づいた方、痛みがある方、戻らなくなることがある方は、外来でお気軽にご相談ください。