寺田 信樹 教授
臨床活動による社会貢献と、教育活動による優秀な次世代医師の育成が我々の願いです。
ばんたね病院整形外科のコンセプトは「働きやすい大学病院整形外科」です。大学病院は高度な研究・臨床を行うための環境が整っています。また市中病院は臨床に適した働きやすい環境を整えやすい利点があります。当科は大学分院の恵まれた条件と名古屋市中心部にある恵まれた立地と適度な規模を生かし、大学病院と市中病院の長所を兼ね備えた、臨床・研究に打ち込める最高の環境を提供することができます。
藤田医科大学ばんたね病院は1930年に開設された地域病院をもとに、1971年に学校法人藤田学園医学部医学科設置に合わせ、大学教育病院として開設されました。そして、整形外科はその開設当初から教育診療を担う歴史ある診療科の一つです。当院は、JR尾頭橋駅徒歩3分の利便性の高い立地にあり、地域の救急医療・専門医療に力をいれている370床の急性期病院です。このような歴史と環境を背景に、ばんたね病院整形外科は名古屋市中心部における藤田医科大学の医学教育、地域医療を実践する診療科として極めて重要な立場にあります。
最先端の医療技術を取り入れた臨床と共に、藤田医科大学医学部講座としての卒前卒後教育および医学研究を大切にしていることは特筆すべきことです。卒前教育では参加型臨床実習を重視した教育をおこなっています。初期研修では選択必修科目として病院救急体制に必要な基本的能力の習得を目標とした教育をおこなっています。後期研修は藤田医科大学病院との連携で整形外科専攻医研修に対応しているだけでなく、より高い能力の専門医育成を目標に幅広い分野で高度な専門的研修が可能です。研究面では十分な指導体制のもと整形外科各分野で業績をあげ博士論文としてまとめています。
このような臨床・教育・研究のバランスのとれた、働きやすい環境が当科の特色であり、臨床活動による社会貢献と、教育活動による優秀な次世代医師の育成が我々の願いです。