t(11;22)保因者の方から産まれる子どもさんの染色体は、3パターンあります。
1)保因者の方と同じ様に、2つの派生染色体をもってみえたり、2)一般の方と同じ染色体となる場合があり、それらの場合では、一般の方と同じで病気になりません。そして、3)派生染色体(der22)を1つ余分にもって産まれてくるとエマヌエル症候群のお子さんとなります。
3つのうち、どの染色体になるかという頻度は、t(11;22)保因者が男性か女性かよって、若干違います。 男性保因者が子どもさんを持った場合、産まれてきた子の41.2%が保因者となり、3.6%がエマヌエル症候群のお子さんとなります。女性保因者の場合は、それぞれ55.4%、5.9%となります。残りは、一般の方と同様の染色体となります (下記の表)。
また、出生することができる、3パターン以外の染色体になると、産まれてくる事は、難しくなります。そういった場合には、自然流産になります。そのために、カップルの一方が保因者の方である場合は流産を繰り返すことがありますが、1回の妊娠で、自然流産となる率は23-37%です。