← 学園月報ふじた第67号原稿 →
「ADLは大切なキーワード」〜生活の問題の測り方〜
◆ 先月号で紹介したADL( Activities of daily living ) は、具体的には、食事をする、着替える、トイレに行く、風呂に入る、髪をとかす、歩く、などです。
◆リハビリでは、WHOの国際障害分類、機能障害、能力低下、社会的不利、という分類をよく使います。ADLは能力低下の中に含まれます。運動麻痺などの機能障害はその回復に限度のあることが多いのですが、機能障害が改善しなくても、やり方を訓練してADLの介助量を減らすことが可能です。このため、リハビリをした結果どのくらい患者さんがよくなったかの指標にADLの得点がしばしば用いられます。◆ ADL評価法で有名なのは、1965年に発表された歴史ある評価法の Barthel indexと、比較的最近アメリカを中心に爆発的に広まったFIM ( Functional Independence Measure ) です。当科では、126点満点のFIMを使っています。
藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座
助教授 園田 茂(掲載時の原稿を一部修正してあります)
前回の原稿に戻る 連載Topへ 次回の原稿を読む 2001.4. 7 Tsuzuki