学園月報ふじた第66号原稿 


「脳卒中患者さんの新生活」〜予後、ADL訓練、家屋改造〜

誰でも、ある時突然、片側の手足が動かなくなったら、どのように生活したらよいか困り果ててしまうでしょう。そのような患者さんの生活を再構築する事が作業療法の役割です。

実際、脳卒中による問題は、上下肢や体幹の運動だけでなく、認知・判断の問題など多岐にわたります。早期から機能と生活の最終結果を予測して、そこを目標に訓練をすすめます。残った手足の機能をうまく使用し、動作や道具を工夫して、食事・排泄・移乗などの生活上必要度の高い行為から能力向上を目指します。病棟内での訓練も行います。ですから、看護サイドとの協力が不可決です。また、手すり、段差解消、洋式トイレなどの家屋改造をアドバイスして在宅生活へつなげます。

リハビリスタッフは、日々、患者さんと共に訓練に励んでいます。厳しい事も多いのですが、笑顔を忘れることなく・・・・

藤田保健衛生大学リハビリテーション専門学校
専任教員  深谷 直美

(掲載時の原稿を一部修正してあります)

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2001.3. 23 Tsuzuki