◆ 養成課程設置の経緯
藤田医科大学では、遺伝医療に対するニーズの高まりを受けて、平成16年12月より藤田医科大学病院に遺伝カウンセリング室を設け、遺伝子診療および遺伝カウンセリングを行ない、地域の遺伝医療に貢献してきました。今後は、ゲノム解析技術の急速な進歩に伴い、これまで遺伝カウンセリングの対象であった単一遺伝子疾患のみならず、多因子疾患であるがんや生活習慣病まで対応することが期待されています。
◆ 人材養成目標
(1)人類遺伝学、代表的な遺伝子疾患、最新の遺伝子診断技術、生命倫理に関する基礎を習得し、日本の医療制度、社会福祉システム、法的背景を理解している人材
(2)遺伝医療の現場においては、チーム医療の一員として臨床遺伝専門医や他の医療スタッフとの人間関係を構成し、調整、維持することができる高いコミュニケーション能力を有する人材
(3)クライエントの立場に寄り添い、遺伝情報の提供と自己決定の支援、心理的サポートができる人材
を養成します。
◆ 認定遺伝カウンセラー養成課程の対象者
新卒、既卒、出身学部は問いません。認定遺伝カウンセラーとなりうる基盤の職種としては、臨床検査技師、看護師、保健師、助産師、診療放射線技師、理学療法士、作業療法士、臨床工学技士、医療事務職、薬剤師、管理栄養士、臨床心理士、社会福祉士などの医療関係専門職スタッフ、また生物学、生化学などの遺伝医学研究者やその他の人文・社会福祉系などの専門職が考えられます。
◆ 卒業後の進路
大学病院、総合病院、産科婦人科クリニックなど遺伝医療の現場や、国公立研究所、遺伝子検査会社などにおいて認定遺伝カウンセラーの活躍が期待されます。また、当大学大学院博士課程で遺伝カウンセリング分野の研究を深めることも可能です。
◆ 第1期生の就職状況
【病院勤務】※50音順
・愛知県がんセンター愛知病院
・愛知県がんセンター中央病院
・愛知県心身障害者コロニー中央病院
・国立がん研究センター中央病院
・国立病院機構名古屋医療センター
・名古屋市立大学病院
・名古屋大学医学部附属病院
【進学】
・藤田医科大学 医学研究科 分子医学系専攻 分子遺伝学分野