研究について
医学研究における実験動物の果たす役割は大きい。特に自然発症あるいは遺伝子改変の疾患モデル動物はバイオメディカルリサーチに不可欠な要素をなしている。疾患モデルの重要性に鑑み、本センターではマウス、ラットおよびハムスターの各種の自然発症モデルを開発・維持している。これらは学内・外の多くの研究者との共同研究において大いに利用されている。そのうちの下記の系統についてはセンター独自の研究として基礎的研究を進めている。
遺伝的多発性嚢胞腎症(PKD)を含む嚢胞腎性腎疾患モデルを用いた研究
ヒトの多発性嚢胞腎症(嚢胞腎、PKD)は、両側の腎臓に液体を貯留した嚢胞が多数認められるとともに高血圧、肝嚢胞、大腸憩室、脳動脈瘤および心臓弁膜異常が合併する全身性疾患である。本講座では、嚢胞発生機序の解明と治療のための研究を継続して行っている。
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* 我々の基礎研究を基に、臨床治験が行われています。 情報はこちら
この疾患はまだ治療薬がないため、患者さまの間から臨床治験の実施が強く求められています。
キーワード |
嚢胞腎、多発性嚢胞腎、嚢胞性腎臓疾患、PKD, ADPKD, ARPKD, Cy, PCK, pcy, cpk, ,jck, cAMP, ERK,
B-Raf,sodium pump, basement membrane, extracellular matrix, fluid, proliferation,
methylprednisolone, paclitaxel, probucol, androgen receptor, water intake,
vasopressin, PPAR |
研究代表者 |
長尾 静子 Shizuko NAGAO Ph.D. |
共同研究者 |
釘田雅則、吉村 文、熊本海生航、山口太美雄、千原 猛、西井一宏
Masahiro Kugita Ph.D., Aya YOSHIMURA Ph.D., Kanako KUMAMOTO Ph.D.,
Tamio Yamaguchi Ph.D., Takeshi CHIHARA Ph.D., Kazuhiro Nishi Ph.D., |
疾患モデル動物と培養細胞を用いた病態発症機序の解析と治療に向けた研究
ヒトの多発性嚢胞腎症(嚢胞腎、PKD)は、両側の腎臓に液体を貯留した嚢胞が多数認められるとともに高血圧、肝嚢胞、大腸憩室、脳動脈瘤および心臓弁膜異常が合併する全身性疾患である。本講座では、嚢胞発生機序の解明と治療のための研究を継続して行っている。