卒業生の声
第1回生としての自覚
一般社団法人日本海員掖済会 名古屋掖済会病院
情報管理部病歴管理課
齊藤千紘さん
(医療科学部 医療経営情報学科 平成24年卒業)
私は大学を卒業後、現在は診療情報管理士として病歴管理課で勤務しています。他部署でも多くの藤田保健衛生大学の卒業生が勤務しており、藤田学園の歴史と人の繋がりを職場でも感じています。病歴管理課は診療録等の医療情報の管理・提供、DPCデータ入力、がん登録などを主な業務としています。大学での講義や卒業研究で得た知識を活用し、業務に励んでいます。日々の業務の中でも学ぶことは多く、常に勉強です。最近、研修会や学会に行くと“医療経営情報学科”の卒業生が増えてきたように思います。同窓生としてのネットワークを構築し、お互い助け合って成長していけたらと思っています。
学校法人藤田学園 藤田保健衛生大学病院
齋藤優太さん
(医療科学部 臨床工学科 平成24年卒業)
藤田保健衛生大学 医療科学部 臨床工学科 一期生 医療科学部同窓会幹事の齋藤優太です。
臨床工学技士とはどのような仕事なのかわからない方はたくさんいると思います。藤田保健衛生大学病院では医療の現場で使われるさまざまな医療機器の操作と保守・点検を行っており、血液浄化センターやME管理室、ICU(集中治療室)、手術室など病院内のあらゆる場所で仕事をしています。
腎不全患者さんへの血液透析や心臓手術での人工心肺などをよく聞くと思います。
医療機器の多くは患者さんの生命に直結しているのでミスがないよう細心の注意をはらいながら作業を行っています。時には緊急を要する患者さんの処置に立ち会うこともあります。どんな状況でも慌てることなく、チーム医療の一員として医師や看護師などと連携し、患者さんの治療にあたるように心がけ責任感をもって仕事をしています。
学校法人藤田学園 藤田保健衛生大学病院
岩田陽平さん
(医療科学部 リハビリテーション学科 作業療法専攻 平成20年卒業)
医療科学部リハビリテーション学科1期生として卒業し、私は藤田保健衛生大学病院リハビリテーション部で勤務しています。
当院では多くの診療科があり、0歳の小児から100歳以上の高齢者まで幅広い年齢層や疾患の患者様を対象にリハビリを行なっています。
その中でも私はSCU(Stroke Care Unit)という脳卒中の集中治療室に専属で配属されており、発症したばかりの脳卒中の患者様のリハビリを中心に実施しています。
SCU病棟では日々の患者様の状態変化が著明であり、リスク管理の配慮や、DrやNrsとの連携が重要となります。
慌ただしい現場ですが、早期からリハビリの介入をして、患者様の回復を促すことができるため、とてもやりがいのある仕事だと日々感じています。
当院のリハビリテーション部では医療科学部の教員との連携が充実しており、卒業した後も臨床に直結した指導を受けることができる恵まれた環境です。また、就職する職員のほとんどが藤田の専門学校や医療科学部卒業生である為、経験年数の枠を超えて同窓生として交流を深めることができています。
多くの尊敬できる先輩方や頼れる後輩達に囲まれながら、患者様により良いリハビリが提供できるように日々努力をしています。
豊橋市民病院 放射線技術室
澤根康裕さん
(衛生学部 診療放射線技術学科 平成元年卒業)
藤田保健衛生大学18回生の澤根康裕です。豊橋市民病院に就職して来年度で7年目になります。当院の放射線技術室には藤田卒業生が7人います。現在は、CT室に配属しています。CT室ではCT3台で約100件の検査をこなしています。最近は心臓CT検査も増え始め、ひと月15件程度行っています。また来年度より大腸CT検査を行う予定です。新人当初はX線TV室に配属され大腸X線検査を経験していたこともあり、大腸CTの立ち上げを任されています。来年度よりアンギオ室に配属される予定ですが、大腸CTは今後も携わっていく予定です。
藤田保健衛生大学病院 臨床検査部
藤田 孝さん
(衛生学部 衛生技術学科 平成20年卒業)
18回生の藤田です。卒業後も学園に残る道を選択し、現在は藤田保健衛生大学病院臨床検査部に勤務しております。平成元年に就職しましたので、四半世紀ほど本学臨床検査部で働いていることになります。入職後、臨床化学検査室に配属され、当時の直属上司であった荻津先生、楠原先生(ともに現医療科学部)、山内先生(現愛知学泉大学;同窓会長)始め、多くの先生方にご指導いただくことになりました。今の新人さんと同様、なかなか学生気分が抜けず、社会人としての自覚ある行動ができるようになるまでには随分と時間を要しました。上司・先輩の先生方からは公私ともにたいへんお世話になり、仕事はもちろん、アフター5まで多くのことを学ばせていただきました。覚束ないながらも一人で仕事ができるようになった頃、業務終了後に同年代の検査室仲間とサッカーを興じており、右足骨折、そこから3ヶ月近くギブスを巻いたまま松葉づえで仕事をしたのは一生忘れられない思い出であり、そんな奴はあまり居ないなと思っております。
研究面では、医療科学部生化学教授の篠原力雄先生にご指導いただき、糖尿病性合併症に関する研究を続けさせていただきました。もっともっとご指導いただきたいことがたくさんありましたが、残念であり悲しいことに篠原先生は先日他界されてしまいました。
入職後15年ほど経過したある日、親同然の荻津先生(当時の愛知県臨床検査技師会長)から、「愛知県の技師会の仕事をしないか」と恐怖のささやきに逢い、断ることなど出来るはずもなく、愛知県臨床検査技師会役員としての生活が新たに加わることになりました。いきなり常務理事という要職に据えていただいてしまったことから、そつなく会務をこなすことに必死な毎日でした。それでも落ち度は多々あり、荻津会長(当時)を始め、多くの仲間に救っていただき、支えていただきました。気が付くと10年、6月からは副会長としての推薦を受けるようになってしまいました。しかし、これは職場をはじめ多くのみなさまにご理解いただき、ご協力くださったから成し得たことであり、人との繋がりの重要性を改めて感じずにはいられない四半世紀を過ごしました。