藤田医科大学 整形外科

治療内容
スポーツ治療

スポーツ治療班メンバー

スポーツ治療について

肩関節

肩関節周囲の外傷、慢性疾患(腱板断裂や反復性肩関節脱臼、投球障害肩、変形性肩関節症など)の診療を行います。また骨折など外傷の診療も積極的に行っています。外来診療は主に火曜日、金曜日に行っています。

膝関節

膝関節周囲の外傷、慢性疾患の診療を行います。スポーツ外傷、スポーツ障害に代表される膝前十字靱帯(ACL)損傷や半月板損傷などをはじめ、骨折やアキレス腱断裂など外傷の治療も積極的に行っています。

専門スタッフ紹介

河野 友祐(Yusuke Kawano) 准教授

浜松医科大学卒業
【専門】スポーツ、上肢、肩関節

インタビューを見る

中島 由紀夫 (Yukio Nakajima) 助教

筑波大学卒業
【専門】スポーツ、整形外科全般

実績紹介

腱板断裂に対する鏡視下腱板縫合術

腱板とは肩の中にある4つの筋肉が集まってできたものです。これらが外傷や長年の変化で断裂し、肩の痛みやだるさが出現するのが腱板断裂の症状です。 手術せず治療するのですが原則ですが、その治療で改善しない場合は手術を行います。肩の周囲に1cmほどの傷を数か所作り、関節鏡で関節内を観察し断裂した腱板をアンカー(骨のような素材のネジとそれについている糸)で修復します。
(詳しくはこちら)

術前 棘上筋の断裂を認めます術前
棘上筋の断裂を認めます

術後6か月 腱板が再断裂せず修復されています術後6か月
腱板が再断裂せず修復されています

反復性肩関節脱臼に対する鏡視下肩関節唇形成術

肩関節脱臼は初回脱臼から半数以上が反復すると言われています。リハビリで筋力強化しても反復してしまう肩関節脱臼でスポーツや日常生活に支障をきたしている患者様には手術をおすすめしています。肩の周囲に1cmほどの傷を数か所作り、関節鏡で関節内を観察して緩くなった肩関節をアンカー(骨のような素材のネジとそれについている糸)で修復します。

膝前十字靱帯損傷に対する鏡視下前十字靱帯再建術

前十字靱帯とは膝の関節内にある靱帯であり、膝の前後方および回旋の安定性に関与しています。損傷すると膝の不安定感や膝崩れを引き起こし、スポーツ復帰は困難です。また階段昇降など日常生活内でも膝崩れを起こし、損傷したまま長期間放置すると早期に膝の変形性関節症が進行してしまいます。
残念ながら前十字靱帯は保存的な治癒が困難であるため、当院では手術加療を勧めています。患者様自身のハムストリングスや膝蓋腱を採取して束ね、前十字靱帯の本来の場所に移植します。最近では60歳を過ぎてもスキーなどのレジャースポーツを楽しまれる患者様も多く、膝の状態が良ければ年齢に関係なく手術が可能です。

正常な前十字靭帯(ACL)です。正常な前十字靭帯(ACL)です。

断裂した前十字靭帯です。断裂により靭帯の連続性がありません。断裂した前十字靭帯です。断裂により靭帯の連続性がありません。

再建した前十字靭帯です。移植腱を正しい位置に固定して再建します。再建した前十字靭帯です。移植腱を正しい位置に固定して再建します。

鏡視下半月板縫合術

半月板とは膝の関節内にあり、大腿骨と脛骨の間にあるいわば膝のクッションです。損傷したまま放置すると膝の軟骨が削られ、膝の変形性関節症を早期に引き起こしてしまいます。
半月板は保存的治療ではなかなかくっつきません。手術で縫合をしても再断裂率は20%前後であり、かなり慎重なリハビリテーションが必要となります。断裂した半月板の状態によっては手術中の判断で縫合ではなく、部分的な切除を行うこともあります。

正常な半月板です。正常な半月板です。

断裂した半月板です。断裂部がめくり返り痛みの原因となります。断裂した半月板です。断裂部がめくり返り痛みの原因となります。

縫合した半月板です。当院では状況に応じてフィブリンクロット(手術中に採取した血液を固めて血餅を作り、断裂部に挟み込む)を併用しています。フィブリンクロットは成長因子を放出し、血流の悪い半月板の修復を助けます。
              縫合した半月板です。当院では状況に応じてフィブリンクロット(手術中に採取した血液を固めて血餅を作り、断裂部に挟み込む)を併用しています。フィブリンクロットは成長因子を放出し、血流の悪い半月板の修復を助けます。

治療と担当医師のご案内

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