岡野雄士、加瀬義高、岡野栄之らの論文が公開になりました。
岡野雄士(筆頭著者)、加瀬義高(研究指導医)、岡野栄之(責任者)らの論文がInflammation and Regenerationに掲載されました。
本研究は、脊髄損傷治療における肝細胞増殖因子(HGF)の時間経過に伴う効果の概要をRNAシーケンスデータを用いて提示しました。以前より、ラット脊髄損傷モデルにおいてヒト誘導多能性幹細胞(hiPSC)由来の神経幹細胞/前駆細胞の移植とHGF投与を組み合わせることで、運動機能の回復を促進することが先行研究にて示されておりましたが、本研究では、RNAシーケンスデータの再解析により、HGFの効果が時間経過に伴い量的に変化することを示唆し、中でも遅発的効果が神経新生と免疫調節を促進に寄与することを示しました。この知見は、脊髄損傷治療におけるHGF投与方法の最適化に貢献することが期待されます。