2024藤田学園ホームカミングデー 開催報告
会長 松山 裕宇
卒業生の皆様には、如何お過ごしでしょうか。
さて、地域医療の現場では、令和6年6月からの診療報酬改定で、大変なご苦労をしておられることと拝察申し上げます。
一方、藤田医科大学病院は、テレビドラマ「ブラックペアン シーズン2」 のオープニング映像に大学病院新棟が映し出され、NHKではサンドイッチマンの「病院ラジオ『愛知県大学病院編』」で、国内最大規模の病床数を持つ病院として放映されるなど、卒業生として誇らしい話題にあふれております。
私共が携わる地域医療でも、患者様からは「藤田に紹介してほしい」「藤田に紹介してもらえるならば安心です」というお言葉を頂き、嬉しく思いながら日々の診療に当たっています。ただ「最近は、外来診療が忙しそうで、なかなか目を見て話してもらえない」などのお話を聞く機会も増えて参りました。やはり、話題豊富な大学病院、大学報道の陰で、現場の皆様は大変な想いで日々の診療についておられるのではないでしょうか。
私も日々の診療の中、患者様を少しでもお待たせしないようにと焦る気持ちから、つい目を合わせずに診察を終わろうとしてしまうこともあります。それでも「われら弱き人々のために無限の同情心持て、片時も自己に驕ることなく医を行わん」という病院理念を思い出し、患者様の顔を拝見し、目を見つめて、正面から対峙しながら診療に携わろうと気力を振り絞る日々であります。
さて、今年も2024年10月26日(土)に、2024藤田学園ホームカミングデー(HCD)が、ANAホテルグランコート名古屋で開催されました。
午前中には、フジタEXPO2024も同時開催され、80名弱の方に学園見学して頂きました。卒業生の皆様には懐かしく、そして活気にあふれた新しい学園を目にして頂けたことと思います。そして、懇親会では、卒後周年記念表彰対象の1974年卒:4名、1984年卒:45名、1994年卒:83名を含む、約350名の卒業生の皆様にご参加いただきました。お忙しい中、お集まり頂きましたこと、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
今回は、壇上での記念表彰式に続いて、卒後周年グループ毎の記念写真撮影の機会を設けさせて頂きましたので、思い出に残る1枚が撮影できたと思います。来年も一人でも多くの卒業生の皆様にお集まりいただけるよう、藤田のおもてなしを提供できる体制を敷いてまいります。
なお、来年は故藤田啓介総長の生誕100周年になります。卒業生の皆様で一緒にお祝いをして、改めて心を一つにする機会にしたいと考えております。お力添えよろしくお願い申し上げます。
令和6年11月吉日
藤田学園同窓会会長 就任のご挨拶
会長 松山 裕宇
このたび、平成27年10月17日に開催されました藤田学園同窓会総会におきまして、藤田学園同窓会会長を拝命いたしました。昭和58年卒の医学部生としまして、身の引き締まる思いでおります。7期15年という長きに渡り、学園同窓会会長を務められました前会長:近松均先生に心より敬意を表し、御礼申し上げます。私のような若輩が、前会長:近松均先生、前々会長:沖田洋治先生方の成し遂げられた会長任務を同じように全うできるか否か不安で一杯というのが正直なところでございますが、医学部同窓会会長を平成17年から10年間務めさせて頂きました経験を少しでも生かすことができるよう努力致しますので何卒よろしくお願い申し上げます。
私は武道が好きで、学生時代、柔道部に所属しましたが、柔道は大学に入ってからの経験でありましたことから、特に医療科学部(旧衛生学部)の有段者の先輩方から手取り足取り、根気よくご指導頂きました。黒帯で活躍する医療科学部の先輩方の姿は自分の憧れでした。大学からの入部にもかかわらず黒帯を取得できたのも、先輩方が可愛がって柔道をご教授頂けたからこそと、今でも感謝しております。
また平成12年まで大学病院循環器内科に勤務しておりましたが、臨床や研究の場で時間を共にしました臨床検査技師の皆様はもとより、放射線科・看護科各部署の卒業生の皆様にも多大なお力添えを頂きました。自分が学園同窓会の一員として、会長として責務を果たすことが、今までのお力添えへの恩返しの一つになればと、貴重な機会を頂いたことに感謝しております。
この10年間、藤田学園では、生涯教育研修センター1号館竣工に伴う獨創一理記念館・同窓会間の完成、開学40周年、50周年に向けてのグランドデザイン計画、藤田学園同窓会の法人化など様々な節目の行事がございました。平成26年度に学校法人藤田学園が創立50周年の節目を迎えるに際し、獨創一理ワークショップの開催、記念誌Our Voicesの発刊、藤田学園同窓会の歩みの発刊など多くの行事企画も実現されました。
今、藤田学園は、新棟開棟、新新棟建設、第四教育病院建設など、新しい変革が急ピッチで進んでおります。その中で、藤田学園キャンパスなど再生に係る史跡保存が大切な検討事項の一つになってきております。一方、高いビジョンに邁進する学園と、現場で医療に立ち向かうスタッフの間には、少しずつ心の隙間が生まれてきている気がいたします。
我々同窓会は、今こそこの隙間を埋められるよう、応援団として強い絆を作っていかなければなりません。学園内の卒業生個々、愛知県内、そして全国の卒業生の個々、点と点を結び線にして連携網を構築していかなければなりません。
学園同窓会執行部のメンバーとともに、卒業生の皆様のご指導を頂きながら、学園同窓会の支部を立ち上げ、点から線へ、線からネットワークへと藤田学園応援網を全国に広げることを目標の一つとして、会長職務を全うする決意をして、会長就任のご挨拶とさせて頂きます。