※当科の手術日は毎週水曜、金曜日です。
※基本的な入院期間は6日間です。
鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の手術不能例や再発例に対し2020年よりあらたに適応になったヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体(デュピクセント®)の取り扱いもあります。
ご気軽にご相談ください。
副鼻腔とは鼻腔の周りにある骨に囲まれた空洞のことです。それぞれ、前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞、上顎洞があり、それぞれが鼻腔に開口しております。副鼻腔には粘膜が覆っており、異物を外へ排出する役割や加湿をおこなう役割があります。
鼻炎などを契機に粘膜の腫脹などにより鼻腔と副鼻腔との通路が閉じ、換気が悪くなって副鼻腔の粘膜が腫れ、膿がたまったり、ポリープができたりする状態を副鼻腔炎といいます。
一時的におきるものを急性副鼻腔炎といい、この状態が長期間ながびくものを慢性副鼻腔炎といいます。慢性副鼻腔炎の原因としては、大きくわけて感染によるものとアレルギーによるものに分けられます。
症状は、臭い匂いの膿が鼻から喉に落ちてくる後鼻漏、ポリープなどによる鼻閉、前頭部または頬部の疼痛、膿が溜まることによる頭重感などがあります。アレルギーによる副鼻腔炎では嗅覚障害がおきることもあります。
・基本的には薬物療法が中心です。
・薬物療法が無効な例では、手術加療が必要になります。
従来では上顎の歯茎から切開をいれ手術をしておりましたが、現在では、手術は鼻の穴から内視鏡により操作を行う方法が主流です。また、局所麻酔でなく、全身麻酔で行うことが多く、患者さまに手術中の疼痛などの苦痛なく手術を行うことができます。
副鼻腔は眼窩や頭蓋底に接しており、手術の重大な合併症に眼窩の損傷や頭蓋内の損傷があります。このような合併症は極めてまれです。
そのような合併症を避けるため当科ではナビゲーションシステムの導入をしております。
ナビゲーションシステムでは術前に撮像したCT画像を使用し、手術の際に操作している部位をピンポイントでCT画像上に示せます。操作している部位を明確にすることで、より手術の安全性を高めることができます。
図:内視鏡手術風景
※当科の手術日は毎週水曜、金曜日です。
※基本的な入院期間は6日間です。
鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の手術不能例や再発例に対し2020年よりあらたに適応になったヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体(デュピクセント®)の取り扱いもあります。
ご気軽にご相談ください。
図:術前術後の副鼻腔CT画像
(空気は黒くうつります)