バイオリソース室では、試料・情報等の収集、すなわちバイオバンク・データベース構築とその活用を目的としていますが、将来に渡って複数かつ多様な研究に活用されることにより、多くの医学研究の推進に貢献できることを期待しています。
バイオリソース室の魅力は、検体管理システムによって厳密に管理されたサンプルで適切な研究を行うことができます。また、大学病院の電子カルテシステムとの連携により、検査結果や投薬記録などの豊富な診療情報を提供することが可能です。
バイオリソース室の趣旨をご理解いただき、医学・創薬研究への活用をご検討ください。
試料を使用する場合、ご希望の試料・情報や研究内容についての概要をお伺いします。試料の使用にあたり、ご所属機関または受託機関による倫理審査が必要になります。詳細は「試料・情報ご利用の流れ」をご覧ください。
保存・提供が可能な生体試料
血液:血清
血漿…Cell-free DNA/RNA対応
DNA…全血由来ゲノムDNA
組織(※):新鮮未固定
RNAlater
※腫瘍(病変)組織・非腫瘍(正常)組織の両方を採取・保存
検体処理・保存法
【血液】
血清:血液分離剤入(7ml)→遠心分離した上清を200ulずつ分注し、-80℃で保存
血漿:EDTA-2Na入(7ml)→2回遠心後、上清を500ul 2本と残り200ulずつ分注し、
-80℃で保存
DNA:EDTA-2K入(3ml) →自動抽出装置で抽出後、25ul 7本に分注し、-80℃で保存
【組織】
新鮮未固定:組織片を2〜3mm角に細分化し、液体窒素で保存(未固定)
RNAlater:組織片を2〜3mm角に細分化し、RNAlaterで固定後、液体窒素で保存
保管試料数(バンキング件数) 2024.3月 末日 時点
診療科別バンキング件数 | ||||||
2024年 3月 31日 更新 | ||||||
診療科 | 疾患 | 血液バンキング | 組織バンキング | |||
(主な疾患) | 件数 | 患者数 | 件数 | 患者数 | ||
精神科 | うつ病 統合失調症 | 137 | 137 | ― | ― | |
消化器内科 | 炎症性腸疾患 | 1948 | 499 | ― | ― | |
整形外科 | 変形性関節症 | 66 | 66 | ― | ― | |
呼吸器外科 | 肺癌 | 150 | 87 | 83 | 83 | |
消化器外科 | 大腸癌 | 43 | 23 | 21 | 21 | |
泌尿器外科 | 腎癌 | 4 | 4 | 1 | 1 | |
産婦人科 | 卵巣癌 | 22 | 10 | 10 | 10 | |
脳神経外科 | 脳腫瘍 | 5 | 4 | 1 | 1 | |
※詳細につきましては、バイオリソース室までお問い合わせください Tel : 0562−93−9813 |
受託内容
1) ヒト全血からのDNA抽出(自動抽出)
・受託業務は通常のバイオバンクとは別の業務となります。「バイオバンク室の機器
を用いた全血からのDNA抽出のみ」を行う受託業務となります。
・受託業務で抽出したDNAサンプルにつきましては、ご依頼受付後、1週間程度で
返却いたします(迅速は要相談)。当方では保管いたしません。
・DNA濃度については各研究室に適した条件、方法で測定してください。
2) 受託料金
ヒト全血1本あたり 3,000円
※抽出DNA量 :200uL(参考濃度 100ng/uL)
※採血管の種類:EDTA-2K(3mL採血管)⇒全血1mLから抽出
EDTA-2Na(7mL採血管)⇒全血1.5mLから抽出
利用方法
1) 初めてご利用いただく際は、事前相談をお願いいたします。
メールまたは電話にて、藤田医科大学バイオリソース室までご連絡ください。
【藤田医科大学バイオリソース室】
〒470-1192
愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1-98
TEL:0562-93-9813
FAX:0562-93-9570
E-mail:biobank@fujita-hu.ac.jp
2) 事前打ち合わせ後、申込用紙(各種申請書よりダウンロード)に必要事項を記入し、
サンプルとともにお持ちください。
※事前相談なくサンプルをお持ちいただいてもお受け取りできません。
何卒ご了承下さい。
〒470-1192
愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1-98
TEL 0562-93-9813
FAX 0562-93-9570