学園月報ふじた第60号原稿 


「FITプログラム」

21世紀初頭の中心的医療課題は,超高齢社会に達した結果生じる多死-多障害者という問題です.リハビリテーション医療はこの医療問題を乗り切る鍵ですが,現状は甚だ力不足です.そこで,私たちはこの事態を打開する切り札を準備しました.現在建設中の七栗サナトリウムリハビリテーション新棟で,わが国初の「統合的高密度リハ病棟」を実現するFITプログラムです.

FITとは,Full time Integrated Treatmentの頭文字を取ったもので,病棟内に訓練室を配し,すべてのリハスタッフが同じフロアーに常駐し,医療情報を緻密に共有し統合されたリハ治療を行います(Integrated Treatment).訓練は土日祭日も含め毎日行われ,病棟では一日中リハスタッフが関わります(Full time) .

以上により最短の入院期間で最高のリハ効果を実現します.このように高密度に統合されたリハビリテーション医療を展開できるのはわが国において藤田以外にありません.

七栗サナトリウムリハビリテーション新棟は平成12年12月完成予定です.新たに七栗リハビリテーションセミナーを隔月で開催し地域のリハビリテーション文化の啓蒙にも務めています.新しい七栗にご期待下さい.

七栗サナトリウムリハビリテーションセンター
馬場 尊

(掲載時の原稿を一部修正してあります)

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2000.10.2 Tsuzuki