2013年
[論文発表]
Hattori S, Hagihara H, Ohira K, Aoki I, Saga T, Suhara T, Higuchi M, Miyakawa T, In vivo evaluation of cellular activity in αCaMKII heterozygous knockout mice using manganese-enhanced magnetic resonance imaging (MEMRI). Frontiers in Integrative Neuroscience (2013)
[論文発表・プレスリリース]
Ohira K, Takeuchi R, Iwanaga T, Miyakawa T, Chronic fluoxetine treatment reduces parvalbumin expression and perineuronal nets in gamma-aminobutyric acidergic interneurons of the frontal cortex in adult mice. Molecular Brain (2013)
抗うつ薬によって大脳皮質前頭葉の成熟した神経細胞が成熟前の状態に部分的に戻ることを発見
ー抗うつ薬の作用メカニズム解明に前進ー
抗うつ薬として用いられている選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)を成体のマウスに投与することにより、作業記憶、個性、意思決定、向社会的行動等の高次脳機能に関与する前頭皮質において、特定の抑制性神経細胞が部分的に成熟前の状態に戻ってしまうことを世界で初めて発見しました。
中日新聞、Science Daily、EurekAlert!、Medical Daily などで報道されました。
文部科学省科学研究費補助金[新学術領域研究] 脳内環境のサイトに日本語による詳しい説明と資料が掲載されています。
抗うつ薬によって大脳皮質前頭葉の成熟した神経細胞が成熟前の状態に部分的に戻ることを発見
ー抗うつ薬の作用メカニズム解明に前進ー
抗うつ薬として用いられている選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)を成体のマウスに投与することにより、作業記憶、個性、意思決定、向社会的行動等の高次脳機能に関与する前頭皮質において、特定の抑制性神経細胞が部分的に成熟前の状態に戻ってしまうことを世界で初めて発見しました。
中日新聞、Science Daily、EurekAlert!、Medical Daily などで報道されました。
文部科学省科学研究費補助金[新学術領域研究] 脳内環境のサイトに日本語による詳しい説明と資料が掲載されています。
[論文発表・プレスリリース]
Takao K, Kobayashi K, Hagihara H, Ohira K, Shoji H, Hattori S, Koshimizu H, Umemori J, Toyama K, Nakamura HK, Kuroiwa M, Maeda J, Atsuzawa K, Esaki K, Yamaguchi S, Furuya S, Takagi T, Walton NM, Hayashi N, Suzuki H, Higuchi M, Usuda N, Suhara T, Nishi A, Matsumoto M, Ishii S, Miyakawa T, Deficiency of Schnurri-2, an MHC enhancer binding protein, induces mild chronic inflammation in the brain and confers molecular, neuronal, and behavioral phenotypes related to schizophrenia. Neuropsychopharmacology (2013)
統合失調症に似た特徴を持つ遺伝子改変マウスを確立
ーモデルマウスを使って患者の新しい予防・診断・治療法へ道ー
Schnurri-2という遺伝子を欠損させたマウス(Shn-2 KOマウス)が、統合失調症患者で見られる行動異常だけではなく、統合失調症患者の死後脳で報告されている脳の特徴も多く持っていることを発見しました。さらに、Shn-2 KOマウスの脳では慢性的で軽度な炎症が生じており、それが海馬歯状回の脱成熟(未成熟歯状回)を引き起こし、その結果、統合失調症様の行動異常のうち作業記憶の障害や巣作り行動の異常などが生じていることがわかりました。今後、このマウスを活用することで、統合失調症の病因・病態の理解が飛躍的に進み、統合失調症の新たな予防・診断・治療法の開発に結びつくことが期待されます。
中日新聞、科学新聞、日刊工業新聞、中国新聞、日経バイオテクONLINE、産経ニュース、マイナビニュース、Science Daily、EurekAlert!などで報道されました。
科学技術振興機構のサイトに日本語による詳しい説明が掲載されています。
統合失調症に似た特徴を持つ遺伝子改変マウスを確立
ーモデルマウスを使って患者の新しい予防・診断・治療法へ道ー
Schnurri-2という遺伝子を欠損させたマウス(Shn-2 KOマウス)が、統合失調症患者で見られる行動異常だけではなく、統合失調症患者の死後脳で報告されている脳の特徴も多く持っていることを発見しました。さらに、Shn-2 KOマウスの脳では慢性的で軽度な炎症が生じており、それが海馬歯状回の脱成熟(未成熟歯状回)を引き起こし、その結果、統合失調症様の行動異常のうち作業記憶の障害や巣作り行動の異常などが生じていることがわかりました。今後、このマウスを活用することで、統合失調症の病因・病態の理解が飛躍的に進み、統合失調症の新たな予防・診断・治療法の開発に結びつくことが期待されます。
中日新聞、科学新聞、日刊工業新聞、中国新聞、日経バイオテクONLINE、産経ニュース、マイナビニュース、Science Daily、EurekAlert!などで報道されました。
科学技術振興機構のサイトに日本語による詳しい説明が掲載されています。
[論文発表・プレスリリース]
Ohira K, Takeuchi R, Shoji H, Miyakawa T, Fluoxetine-induced cortical adult neurogenesis. Neuropsychopharmacology (2013)
正常な成体マウスの大脳皮質で、神経細胞を新生させることに成功
抗うつ薬の1つであるフルオキセチンを成体マウスに投与することにより、成体大脳皮質で抑制性神経細胞を産生させることに成功しました。さらにあらかじめ薬により抑制性神経細胞を増やしておくと、その後マウスに脳虚血を起こした場合、新しい神経細胞の周辺で神経細胞死が抑えられることも発見しました。
NHK、朝日新聞、中日新聞、日本経済新聞、時事通信、Science Daily、EurekAlert!などで報道されました。
科学技術振興機構のサイトに日本語による詳しい説明が掲載されています。
正常な成体マウスの大脳皮質で、神経細胞を新生させることに成功
抗うつ薬の1つであるフルオキセチンを成体マウスに投与することにより、成体大脳皮質で抑制性神経細胞を産生させることに成功しました。さらにあらかじめ薬により抑制性神経細胞を増やしておくと、その後マウスに脳虚血を起こした場合、新しい神経細胞の周辺で神経細胞死が抑えられることも発見しました。
NHK、朝日新聞、中日新聞、日本経済新聞、時事通信、Science Daily、EurekAlert!などで報道されました。
科学技術振興機構のサイトに日本語による詳しい説明が掲載されています。