藤田医科大学 整形外科

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教授 藤田 順之

講座教授 藤田 順之

「独創一理」の精神を引き継ぐ整形外科医が一人でも増えることを期待しています。

藤田学園は、生化学者でもあった故藤田啓介先生が提唱した「独創一理」という建学の精神のもと、1964年に設立されました。「独創一理」とは、自分自身の創造力で新しい時代を切り開くという考え方です。その中で当講座は、初代教授の矢部裕先生により1972年に開講され、1986年に故吉澤英造先生が第2代教授に、2002年から山田治基先生が第3代教授を務められ、2019年から私藤田順之がそのバトンを引き継がせて頂きました。藤田医科大学整形外科では、大学病院を基盤とし、同じく教育病院であるばんたね病院と緊密に連携しながら、2020年4月には岡崎医療センターが開院、2023年10月には東京羽田の地に先端医療研究センターが開所され、臨床、研究、共に活躍できる機会が拡充しました。現在同門会員数は200名を超えており、地域に根差した強固なネットワークも構築されています。

整形外科では、骨折、関節疾患、脊椎疾患、スポーツ疾患、骨軟部腫瘍といった、多岐にわたる運動器疾患をとり扱い、治療は手術だけでなく、骨粗鬆症や関節リウマチなどに対しては内科的治療も行います。我が国は超高齢社会を迎え、運動器変性疾患や、骨粗鬆症に伴う骨折患者数は急増しており、人生100年時代の中で整形外科の担う責務は益々大きくなっています。藤田医科大学整形外科では、各分野にエクスパートをそろえ、脊椎外科や救急科とも連携しながら高度な医療を展開し、手術件数も年々増加傾向であり、2022年度の日本整形外科学会症例レジストリーによると、藤田医科大学病院での手術件数は年間2300件を突破し、全国でも屈指のhigh volume centerとなりました。臨床研究では、これらの豊富な症例のデータをもとに、ロコモ、フレイル、サルコペニアといった老年医学的な観点からも解析し、その研究成果を多数の英文論文として発表しています。基礎研究においては、軟骨、椎間板、黄色靭帯を標的とした分子生物学的手法を用いた研究を進めており、これらの成果を世界に発信しながら、社会実装を目指した医療デバイスの開発にも積極的に取り組んでいます。

我々の任務は、最良の医療や最新の研究成果を提供するだけでなく、数多くの優秀な人材を育てることにあります。藤田医科大学病院、ばんたね病院、岡崎医療センターに加え、他県の基幹病院とも提携し、優れた専門研修プログラムを用意しています。研究に対しても積極的に取り組んでいただき、医師としてのresearch mindをしっかりと培って欲しいと考えています。整形外科医を志望される方には、是非我々のプログラムを経験して頂き、我々と一緒に整形外科を楽しんでいただきたいと思います。「独創一理」の精神を引き継ぐ整形外科医が一人でも増えることを期待しています。