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血液・腫瘍


代表者:田中真己人

2016年に小児血液・がん学会研修施設に認定され、多数の小児の血液・腫瘍疾患診療を行ってきています。血液腫瘍、多彩な固形腫瘍、良性血液疾患など多岐にわたる疾患をカバーしています。固形腫瘍の診療施設が限られ、当院の責務として固形腫瘍の診療ニーズが高いのが特徴です。がんゲノムが保険適応となり、原因遺伝子が同定されることも多くなりました。遺伝性腫瘍の診断やカウンセリングも行っています。遺伝子や分子レベルで生体機能を実感しながら臨床ができる分野です。化学療法を中心に小児がん患者の治療方針を決定するチームリーダーとしての重要な役割が期待されています。小児がん診療の基盤が整ってきたところで、スタッフの拡充が急務です。是非興味のある方はお声掛けください。

活動内容
■多彩な疾患:標準治療として、24の特定臨床研究、49の臨床研究を実施中です。標準治療のない稀少がんも多く、年10回以上の他大学と合同カンファで議論をしています。院内最多の化学療法登録レジメンにて多様な疾患に対応しています。日本で可能な最善の医療を提供し、患者および家族が当院で治療をしてよかったと思える診療を常に目指しています。

■がんゲノム:2024年~藤田医科大学はがんゲノム医療拠点病院となり、院内でエキスパートパネルを開催しています。小児がんを担当し積極的にがんゲノム診療を推進しています。小児がんは治療標的となりうる単一の遺伝子変化が同定されることも多く、治療に結びつく例も多く経験します。

■遺伝性腫瘍:小児がんは遺伝性腫瘍も多く、がんゲノム検査で生殖細胞系列の遺伝子変化が判明する場合もあります。当院は遺伝カウンセラー養成施設であり、遺伝性腫瘍の遺伝カウンセリングも行っています。

■院内での連携:月1回の小児がんキャンサーボードを主催し、他診療科と緊密な連携・議論を通し小児がん診療の基盤を構築してきました。

■他大学との連携:当院では非血縁造血幹細胞移植は実施せず、移植施設と緊密な連携をとった医療を提供しています。自家末梢血幹細胞移植は2023年より実施しています。

■多職種連携と患者に寄り添う医療:週1回の多職種カンファで、看護師、保育士、臨床心理士などと小児がん患者支援の議論をしています。小児がんは長期入院により家庭や学校から一時的に離れざるを得ない場合もあります。「病気を治す」だけではなく、治癒後に「社会に戻っていける」よう、教育の継続、家族の絆の維持、地元校への復帰支援を積極的に行っています。ターミナルケアやグリーフケアも多職種で支援しています。

■国際交流と人材育成:evidenceの臨床への適応、研究による新たなevidenceの創出へ、実践を通した研究的思考のできる臨床家を養成したいと考えています。