2024年度
【医学部】選択制臨床実習
医学部6年生 木谷翔子さん
研修先:Tawam Hospital(United Arab Emirates University)
期間 :2024年4月1日~26日(1か月間)
1.アラブ首長国連邦について
私が渡航したアラブ首長国連邦(UAE)は、アラビア湾に面する中東の国であり、アブダビやドバイを含む7つの首長国で構成されています。国籍は非常に多様で、Emiratiと呼ばれる現地の人は少数で、約90%は外国籍の人々です。
病院のスタッフも多国籍で、Emiratiだけでなく、インドやイラク出身の医師や、フィリピンやバングラデシュ出身の看護師などがいました。公用語はアラビア語ですが、主に英語が使用されているため、言語で困ることはほとんどありませんでした。
国教はイスラム教で、至る所にモスクがあり、礼拝の時刻を告げる呼び掛けのアザーンを日々何度も耳にしました。私が実習を始めた最初の1週間は、ちょうどラマダンの断食期間中で、Iftar(日没後の食事会)に現地の学生や医師と共に参加しました。ラマダン中の食事や街の雰囲気は、いつもと異なり煌びやかで特別な体験となりました。
2.渡航前の英語学習について
2023年10月から、大学で「Learning Medical in English (LME)」という英語の授業が開始され、英語での診察やプレゼンテーションのトレーニングを受けました。
3.留学目標と実行内容
目標①:英語で医療を学び、実践すること
結果:病院内での会話はすべて英語で行われていたため、英語での医療を学ぶことができました。また、診察を行う機会をいただき、大変貴重な経験となりました。
目標②:日本とUAEの医療の違いを学ぶこと
結果:医療自体は日本と大きく異なる点はありませんでしたが、外来、病棟、ER、手術といった幅広い実習を通じて、女性に対する配慮や家族や親族を大切にするUAEの文化を学ぶことができました。
目標③:UAEの文化を知り、体験すること
結果:民族衣装であるアバヤを着て世界最大のモスクを訪れたり、現地の学生の実家に宿泊してアラビアンメイクやヘナタトゥー(1〜2週間で消えるタトゥー)を体験したり、砂漠でアラビアンナイトを過ごすなど、UAEの文化を存分に体験しました。
目標④:現地の人々と積極的にコミュニケーションを取ること
結果:医師や看護師との会話にとどまらず、現地の学生やタクシーの運転手、観光先で出会った人々など、様々な国籍の人と積極的にコミュニケーションを取ることができました。それにより、UAEのみならず、他国の文化についても知見を深めることができました。
4.今回の留学を今後どのように活かしていきたいか
今回の留学では、英語での医療現場を間近で見学し、実際に患者さんの診察を経験することができました。また、現地の文化に触れ、様々な国籍の人と交流することで、異なる文化や宗教に対する理解が深まりました。この経験から得た国際的な視点と多文化理解を活かし、どのような背景の患者さんにも質の高い医療を提供していきたいと考えています。
5.留学を考えている人へのメッセージ
留学を通じて得られる最大の魅力は、視野が広がることです。UAEでの実習では、多国籍な環境で医療を学ぶことができ、英語でのコミュニケーション能力向上はもちろん、多文化理解を深めることができます。ぜひ、皆さんもこの貴重な経験に挑戦してみてください。
私が渡航したアラブ首長国連邦(UAE)は、アラビア湾に面する中東の国であり、アブダビやドバイを含む7つの首長国で構成されています。国籍は非常に多様で、Emiratiと呼ばれる現地の人は少数で、約90%は外国籍の人々です。
病院のスタッフも多国籍で、Emiratiだけでなく、インドやイラク出身の医師や、フィリピンやバングラデシュ出身の看護師などがいました。公用語はアラビア語ですが、主に英語が使用されているため、言語で困ることはほとんどありませんでした。
国教はイスラム教で、至る所にモスクがあり、礼拝の時刻を告げる呼び掛けのアザーンを日々何度も耳にしました。私が実習を始めた最初の1週間は、ちょうどラマダンの断食期間中で、Iftar(日没後の食事会)に現地の学生や医師と共に参加しました。ラマダン中の食事や街の雰囲気は、いつもと異なり煌びやかで特別な体験となりました。
2.渡航前の英語学習について
2023年10月から、大学で「Learning Medical in English (LME)」という英語の授業が開始され、英語での診察やプレゼンテーションのトレーニングを受けました。
3.留学目標と実行内容
目標①:英語で医療を学び、実践すること
結果:病院内での会話はすべて英語で行われていたため、英語での医療を学ぶことができました。また、診察を行う機会をいただき、大変貴重な経験となりました。
目標②:日本とUAEの医療の違いを学ぶこと
結果:医療自体は日本と大きく異なる点はありませんでしたが、外来、病棟、ER、手術といった幅広い実習を通じて、女性に対する配慮や家族や親族を大切にするUAEの文化を学ぶことができました。
目標③:UAEの文化を知り、体験すること
結果:民族衣装であるアバヤを着て世界最大のモスクを訪れたり、現地の学生の実家に宿泊してアラビアンメイクやヘナタトゥー(1〜2週間で消えるタトゥー)を体験したり、砂漠でアラビアンナイトを過ごすなど、UAEの文化を存分に体験しました。
目標④:現地の人々と積極的にコミュニケーションを取ること
結果:医師や看護師との会話にとどまらず、現地の学生やタクシーの運転手、観光先で出会った人々など、様々な国籍の人と積極的にコミュニケーションを取ることができました。それにより、UAEのみならず、他国の文化についても知見を深めることができました。
4.今回の留学を今後どのように活かしていきたいか
今回の留学では、英語での医療現場を間近で見学し、実際に患者さんの診察を経験することができました。また、現地の文化に触れ、様々な国籍の人と交流することで、異なる文化や宗教に対する理解が深まりました。この経験から得た国際的な視点と多文化理解を活かし、どのような背景の患者さんにも質の高い医療を提供していきたいと考えています。
5.留学を考えている人へのメッセージ
留学を通じて得られる最大の魅力は、視野が広がることです。UAEでの実習では、多国籍な環境で医療を学ぶことができ、英語でのコミュニケーション能力向上はもちろん、多文化理解を深めることができます。ぜひ、皆さんもこの貴重な経験に挑戦してみてください。
消化器内科の先生と木谷さん(写真中央)
実習先のTawam Hospital
手術を見学する木谷さん(右から2人目)