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プログラム開催レポート


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第5回

日時:2023年2月8日(水)、13日(月)
会場:オンライン
プログラム:
 <1日目>参加自治体、オブザーバーのみの参加
    参加自治体成果報告(各自治体15分)自治体名の後ろの<>内は最終テーマ
      ○安八町(安八郡広域連合)<ポピュレーションアプローチ>
      ○神戸町(安八郡広域連合)<ポピュレーションアプローチ>
      ○輪之内町(安八郡広域連合)<ポピュレーションアプローチ>
      ○宿毛市<ポピュレーションアプローチ>
        ーメンターフィードバックー  三原岳 氏 都築晃 氏
      ○磐田市<ハイリスクアプローチ>
      ○中津川市<生活支援>
      ○横手市<ハイリスクアプローチ>
        ーメンターフィードバックー  亀井善太郎 氏 高橋拓朗 氏
      ○須崎市<ハイリスクアプローチ>
      ○赤穂市<ハイリスクアプローチ>
      ○八街市<リエイブルメント>
      ○大井町<リエイブルメント>
        ーメンターフィードバックー  服部真治 氏 都築晃 氏
      ○宇和島市<高齢者支援>
      ○宇部市<包括的相談支援>
      ○宇検村<高齢者支援>
        ーメンターフィードバックー  亀井善太郎 氏 高橋拓朗 氏
      総括

 <2日目>ウェビナーにて
    成果報告会「地域包括ケア政策立案の極意」
       開会挨拶
        藤田医科大学副学長・地域包括ケア中核センター長 金田嘉清
       厚生労働省挨拶
        厚生労働省 老健局 認知症施策・地域介護推進課 認知症総合戦略企画官/地域づくり推進室長 和田幸典 様

      ○第1部
       事業紹介・報告
        医療経済研究機構 服部真治
       プログラム参加自治体 成果報告・インタビュー
        進行・解説:NTTデータ経営研究所 高橋拓朗 氏
              藤田医科大学地域包括ケア中核センター 都築晃 氏
       《成果報告》
        安八町(安八広域連合)、大井町、中津川市、宇検村
       《インタビュー》
        横手市、八街市、磐田市、赤穂市、宇部市、須崎市、宿毛市、宇和島市
      ○第2部
       総合討論
        厚生労働省 老健局 認知症施策・地域介護推進課 和田浩典 様
        三菱UFJリサーチ&コンサルティング 岩名礼介 氏
        PHP総研 亀井善太郎 氏
        医療経済研究機構 服部真治 氏
        豊明市 市民生活部 市民協働課 松本小牧 氏
        ニッセイ基礎研究所 三原岳 氏(モデレーター)

       閉会挨拶
        日本社会事業大学専門職大学 元厚生労働省 事務次官 蒲原基道 様
======================================================================================
1)参加自治体成果報告
各自治体15分で第1回から第4回までで考え、動き、自分達が変わったこと、そしてこれからどう動いていくのかをまとめ、発表を行った。それぞれが特徴を持った表題をつけ、明確なビジョンを持った活動につなげるための発表であった。
2)修了式
日程はもう1日あるが、公開セミナーとなるため、全参加自治体が各々の成果報告を行ったこの日に修了式を行った。
プログラムに参加し、日常の業務と並行して苦労をして考えてきたことを画面越しにそれぞれ讃えあい、全国に仲間がいると心強く感じられる瞬間となった。
3)アジャイルPG事業報告
報告者:医療経済研究機構 服部真治
本プログラムについて紹介・報告を事業主体である医療経済研究機構より行った。
4)参加市町村による成果報告(4市町村)・ 参加市町村インタビュー
1日目に行った発表から、各テーマにおいて特徴的な4市町村を選抜し発表を行った。また、それ以外の市町村からこの間に自分達が何に気付き、何を考え、どう動き、これからどうするのかなどについて聞いた。
5)総合討論
メンター陣とゲストスピーカーとして和田幸典氏(厚生労働省老健局認知症総合戦略企画官(認知症施策・地域介護推進課地域づくり推進室長併任))が参加して本事業の根幹となったメンタリングで繰り返された「何が起こっているのか(WHAT)」「どうしてそうなるのか(WHY)」「解決するためにどうするのか(HOW)」と「アジャイル政策形成とは何か」についてトークセッションを行った。
進行の都合上、予定時間より短いセッションとなったが、非常に内容の濃い、参加自治体には今後に向けてのエールの詰まった、そしてセミナー参加者には本事業の魅力を伝えるセッションとなった。
2日目の報告会(セミナー)の動画はこちら
資料は以下からダウンロードください。

参加者(参加自治体)の声(アンケート結果より一部抜粋)
第5回プログラムでどんな気づきがありましたか。自分達の最終報告の取りまとめの過程で感じたことや、他市町村の報告を聞いて感じたことをできるだけ詳しく教えてください。
  • 各市町村の発表により、どういう課題を見つけ、真因を明らかにしてきたのか、同じような人口規模、高齢化率であることもあるなかで、同じような真因がないということに、アジャイル型プログラムの良さ、すごさを知ったように思います。
  • 地域の実情は様々ですが、他の市町村も同じ悩みや課題を感じて、どう取り組むか一生懸命取り組んでいることが良い刺激になりました。
  • 他市町の発表を聞いて、まだまだ議論が足りなかったのかな、と思いました。
  • 他の市町村に比べて、外部者への説明資料として不完全であると感じました。
  • 相手により、ありたい姿を同じ内容で違う言葉で伝える必要があると感じています。
  • 国から降りてきた事業を評価項目に該当するように行ってきたことがわかりました。行政の自己満足で、住民目線ではなかったことに気づきました。また、これほど真剣に実行プランを考えたことはなかったです。
  • 他の市町村の報告は、本当にどれも素晴らしく、「よくこんなに分析されたなぁ、普段の業務をこなしながら大変だっただろうなぁ」と感心しきりでした。
  • ちょっと道が分からなくなってきたら「そうよ、そうよ、ロジックモデルに書いていたやん」という話になる。それを早くも何回か見直しています。今後はそれを続けてバージョンアップさせていきたいです。
  • 思いを共有し、連携するという言葉の重みを強く噛みしめています。
  • ロジックモデルができて、他者に説明する段階になり、改めて大変であることと、やりがいを再認識することができました。
  • 宇検村さんのまとめ方がとても素晴らしいと思いました。ごめんねの背景をとてもたくさん深掘りできていてすごいと思いました。
  • 他市町村の報告を拝聴し、実感の伴う言葉での報告は入りやすいと感じた。
  • なぜ?何のために?地域住民の困りごと、躓きに視点をおき、誰にどのように働きかけたら良いか?を忘れずに、ありたい姿に向かってチームで取り組んでいきたいと思います。
  • 立場や組織によって見え方は違うことが前提で、自分達が考えた過程や問題意識をどのように伝えるか、とても難しかったです。
  • 当初に課題と感じられていたことが、なぜ課題なのか、本当に課題なのか、誰の課題か、その真因はどこにあるのか、と考えていくことが、自分の中でも自然になってきたように感じます。
  • 外部の人々に自分達が取り組んだことを伝えることの難しさを痛感しました。他市町村の報告を聞くと、さらに差を感じました。
  • 参加市町村それぞれの発表を聞いて、それぞれの市町村で、取り組むチームメンバーの立場、職種 でこんなにも課題・気づき・解決方法が違うのかと驚かされました。
  • 他市町村の報告を聞いて、自分の市町村がとても好きなんだなということを感じました。住民にとってこんな職員がわが町にいることを知ると嬉しいだろうなと思いました。
参加者(成果報告会聴講者)の声(アンケート結果より一部抜粋)
来年度以降、このプログラムが開催されたら参加したいと思いますか?
<ぜひ参加したい>
  • 自分の市町をもっていないので実際の参加はできませんが、今年度のように試聴させていただき、いろんな学びを得たいと思います(県職員)
  • 現在実施している事業をまわすのに手いっぱいで事業分析・課題把握まで至っていなかったので、ぜひ参加者側としてじっくり考えていきたいと思いました。
  • どうしても事業に追われていると今回のような考え方を振り返る機会は必ず必要だと感じているため。

<どちらかというと参加したくない>
  • 色々な市町村の取り組みが聞けたため。
  • 来年からは包括から離れてしまうため参加が難しいとは思いますが、できるなら参加してみたかったです。
  • 2025 年以降の医療提供体制を考えた時に地域包括システムへの対応は不可欠と考えるため。
  • 私自身はできれば参加したいが、現状では上司は手上げに躊躇している。

<どちらとも言えない>
  • プログラムに参加したいが、すでに人員不足があり、労力がない。せめて人事ヒアリングがある 10 月より前に希望をとってくれれば可能性があった。
  • オブザーバー参加でも相当のエネルギーを使いました。
  • 現時点では他の業務に忙殺されており参加できそうな状態ではないため。
  • 参加することで保険者機能等の改善につながることはほぼ間違いないと思うが、その分参加者の負担も相応と考えるため。

<どちらかというと参加したくない>
  • 優先される業務があるため。
  • 担当の負担が大きいと感じた。

第4回

日時:2022年12月19日(月)、21日(水)
会場:オンライン
プログラム:学会方式(同時刻開催の内容は参加者が選択可能)
 日程詳細は以下表
 表中網掛けの自治体名は当該自治体のメンタリング ※この回から安八郡広域連合構成3町各々でメンタリング実施
1日目
メインルーム サブルーム
A B C
9:35〜10:50 講義 ※1
10:50〜11:00 休憩
11:00〜12:00 須崎市 11:00〜12:00 神戸町
(安八郡広域連合)
宇和島市
12:00〜13:00 休憩
13:00〜14:00 宇検村
13:30〜15:30
テーマ別意見交換1
14:00〜15:00 中津川市
15:30〜16:30 座談会
(参加自治体交流会)
15:30〜16:30 輪之内町
(安八郡広域連合)
磐田市 八街市
2日目
メインルーム サブルーム
A B
9:35〜11:35 テーマ別意見交換2 9:35〜10:35 大井町
11:35〜13:00 休憩
13:00〜14:00 赤穂市 13:00〜14:00 安八町
(安八郡広域連合)
宇部市
14:00〜15:00 座談会(参加自治体交流) 14:00〜15:00 宿毛市 横手市
15:00〜15:10 休憩
15:10〜16:15 テーマ別意見交換3
16:15〜16:30 全体会(振り返り)
各スケジュール詳細(担当メンター、事務局の所属は省略)
<1日目>
講義※1:「アジャイル政策形成のための仕掛け」 亀井善太郎 氏
テーマ別意見交換1:介護予防・リハビリテーションについて考える
              服部真治 氏 池田寛 氏 野々山紗矢果 氏 稲垣圭亮 氏
座談会(参加自治体交流) 池田寛 氏 野々山紗矢果 氏
自治体メンタリング
 ・須崎市  服部真治 氏 池田寛 氏
 ・神戸町(安八郡広域連合) 都築晃 氏 柳史生 氏
 ・宇和島市 亀井善太郎 氏 松本小牧 氏
 ・宇検村  亀井善太郎 氏 高橋拓朗 氏 松本小牧 氏
 ・中津川市 亀井善太郎 氏 高橋拓朗 氏 松本小牧 氏
 ・輪之内町(安八郡広域連合) 三原岳 氏 都築晃 氏
 ・磐田市  亀井善太郎 氏 高橋拓朗 氏 松本小牧 氏
 ・八街市  服部真治 氏 稲垣圭亮 氏
<2日目>
テーマ別意見交換2:地域にどう働きかけるかについて考える(SC座談会)
             三原岳 氏 高橋拓朗 氏 池田寛 氏
座談会(参加自治体交流)  池田寛 氏 野々山紗矢果 氏
テーマ別意見交換3:組織、事業をどう変革するかについて考える 
             服部真治 氏 高橋拓朗 氏 他メンター全員
自治体メンタリング
 ・赤穂市  服部真治 氏 松本小牧 氏
 ・安八町(安八郡広域連合) 三原岳 氏 都築晃 氏
 ・宇部市  亀井善太郎 氏 高橋拓朗 氏
 ・宿毛市  服部真治 氏 都築晃 氏
 ・横手市  亀井善太郎 氏 高橋拓朗 氏


1)講義「アジャイル政策形成のための仕掛け」
講師:PHP総研 亀井善太郎 氏
ロジックモデルをコミュニケーションツールとして使用していくための考え方について再確認を行った。具体的で身近な事項を例に、アウトプットとは何か、アウトカムとは何かをが示された。また、よりロジックモデルを描く上で、他人、他職種、第3者に内容を伝えるために、より具体的な内容を示すこと、そして理解されやすいものにし、指摘し合いやすく、成功に向けて変化させていくための仕掛けについて学んだ。
また、松本小牧氏より現場での活動でアウトプット、アウトカムの変化による気づきとそれによる動きを具体的なエピソードが紹介された。
2)テーマ別意見交換1「介護予防・リハビリテーションについて考える」
講師:医療経済研究機構 服部真治 氏
   藤田医科大学地域包括ケア中核センター 池田寛 氏
   藤田医科大学地域包括ケア中核センター 野々山紗矢果 氏
   藤田医科大学地域包括ケア中核センター 稲垣圭亮 氏
介護予防とは、要支援と要介護、総合支援事業の創設から今、リエイブルメントとはなどを盛り込んだ講義を聞いた。
その後、実際に総合支援事業の立ち上げ、運営に関わっている社会福祉士や理学療法士に専門職として立ち上げに関わった時の考えや自治体との関わり、事業の運営の苦労、工夫など参加自治体からの質問に答えながらのパネルディスカッション方式で進められた。
3)テーマ別意見交換2「地域にどう働きかけるかについて考える(SC座談会)」
講師:ニッセイ基礎研究所 三原岳 氏
   NTTデータ研究所  高橋拓朗 氏
   藤田医科大学地域包括ケア中核センター 池田寛 氏
4)テーマ別意見交換3「組織、事業をどう変革するかについて考える」
講師:NTTデータ研究所  高橋拓朗 氏
   医療経済研究機構  服部真治 氏
   他、メンター全員
5)各自治体メンタリング
担当メンター:上記参照
参加者の声(アンケート結果より一部抜粋)
1)講義(1 日目午前)を聞いて、どんな気づきがありましたか?これまでの PG 参加を振り返りながら感じたことをできるだけ詳しく教えてください。
  • 協議体のあり方について。国の方針に従って設置した協議体の機能についてこれまでただただ考えていたが、そもそも協議体ありきの考えになっていたこと。
  • 事業頭からの切り替えに悩んだり、高齢者本人の困り感を探してみたり、もう一度自分達の事業を振り返ってみたり、それをチームで考えること、様々な経過を経て最終的には自分たち(市)のポジション、スタンス、方向性をしっかりさせるための過程だったんだなと感じました。

2−1)課題検討ワーク(各市町村毎のメンターとのやりとり。他市町村への参加も含む)に参加してどんな気づきがありましたか?できるだけ詳しく教えてください。
  • ロジックモデルについてアクティビティからアウトプットまでが一気にハードルが高くなっているとのご指摘を受け、自分も冷静に考えてみると確かに「1度や2度の働きかけで本当にこうなるのかなぁ」と思いました。
  • 他市町村のやりとりでも自町に通じることが多くありとても参考になりました。
  • 今まで、行政と包括は連携してきていたはずだが、このプログラムを受講して、行政の考えていることやぶつかっている壁を理解することができた。

2−2)テーマ別意見交換1(介護予防・リハビリテーションについて考える)に参加してどんな気づきがありましたか?できるだけ詳しく教えてください。
  • 介護予防とは、軽度者って、軽度者支援の考え方などなど、いままで学んできたことをまとめて復習できた。
  • 目から鱗のことばかりで勉強になりました。

2ー3)テーマ別意見交換2(地域にどう働きかけるかについて考える)に参加してどんな気づきがありましたか?できるだけ詳しく教えてください。
  • 市民活動は「快」「不快」どちらかの感情で動き出すという話も印象に残っています。
  • 会議のための会議はやらないなどハッとさせられることが多かったです。
  • 「道端の石ころも資源になる」に感動しました。
  • 「楽しいことならばするけれど楽しくないことはしない」地域に配属されたばかりの頃地域の方に言われた言葉です。

2ー4)テーマ別意見交換3(組織、事業をどう変革するかについて考える)に参加してどんな気づきがありましたか?できるだけ詳しく教えてください。
  • 意志は強く(よい意味で)腹黒くに感動しました。目論見を持つことも大切だとわかりました。
  • 扉が開く、という言葉。
  • 時を窺い、準備すること。

2ー5)参加市町村交流に参加してどんな気づきがありましたか?できるだけ詳しく教えてください。
  • 同じグループになったことのないところの話が聞けたのでそれはすごくよかったです。
  • 普段、交流できていない市町村の悩みやお話を聞くことができて、テーマや課題は違えど抱えている悩みには通ずるものがあると感じました。
  • 他市町村の方のパッションにただただ励まされた。

3)第4回の内容について、なんとなくモヤモヤしている点(腑に落ちていない、ぼんやりしている、考えを整理したい等)があれば教えてください。
  • 相手の思いを踏まえながら、自分達が考えている事をわかりやすく伝え、共感を得ることは難しいと感じています。
  • いま現在はすべてがモヤモヤしている状態です。

4)今後、本プログラム終了後、取り組みを進めていく上で不安なことや、メンターに支援して欲しいことなどあれば教えてください。
  • プログラム中はメンターの先生方に適切なアドバイスなどを頂けたり、行き詰まった時にはフォローを頂けたりしますが、終了してからが本番だと思います。これまでの事を踏まえて自分達がどこまで取り組めるのか?考え方をカタチにできるのか?チームメンバーのモチベーションが下がってしまわないか・・・少し不安があります。
  • 方向性が決まり、ここからが正念場と感じます。年度がわり、人員がわりで方向性がブレないようにしなければいけないと感じます。
  • モニターに映るメンターの先生方を見ると安心感を覚えるようになり、もうすぐ終わるのがとても寂しくなっています。この安心感の正体って市町村職員を本当に応援してくれていることが伝わるプログラムだからなのだと思います。

5)運営面で良かったこと、改善して欲しいことなどあれば教えてください。
  • プログラムの内容も参加者によって、構成を変えながら進めてくださっているのでとてもありがたいと思います。
  • Zoom で全国の市町村と繋がれたことがすごく新鮮だった。
  • PG 以外のフォローアップミーティング、チャットなどでこちらのモヤモヤ感を救っていただいたなと感じています。
  • 音声記録、毎回助かっています。
  • 欲を言えば 2 月の卒業が早すぎます!

第3回

日時:2022年11月28日(月)、30日(水)
会場:オンライン
プログラム:
 <1日目>
      トークセッション「暮らしを支えるとはーSCカフェ」
          医療経済研究機構 服部真治 氏
          山口県防府市の皆様 他
      ショートレクチャー「課題解決ストーリーを考える」
          PHP総研 主席研究員 亀井善太郎 氏
      グループワーク「課題解決ストーリーを考える」
 <2日目>
      トークセッション「関係者を動かすー多主体協働の地域づくり」
          1)「多様な専門性を持った関係者と共に地域を作るには」
          2)「地域を耕すーSC役割」
          藤田医科大学地域包括ケア中核センター 都築晃 氏 池田寛 氏
          豊明市市民生活部市民協働課 松本小牧 氏
          愛知県豊明市の皆様    他
      グループワーク「ネクストアクションを考える」

1)トークセッション「暮らしを支えるとはーSCカフェ」
講師:医療経済研究機構 服部真治 氏
   山口県防府市の皆様   他
暮らしを支える多様なインフォーマル資源の可能性について、山口県防府市の関係者を招いたトークセッションを行った。
総合支援事業を進めるにあたり関係者がどのように考え、PDCAサイクルを回したのか、実践されていることを生の声として聴いた。リエイブルメントの考えを基にし、関係者が同じ理解で活動している様子が伺えた。

2)ショートレクチャー「課題解決ストーリを考える」

講師:PHP総研 亀井善太郎 氏
事例提供:八街市、大井町
午後のグループワークにつなげるため、ケースレクチャーとして事前課題でロジックモデルを作成してきた八街市、大井町からどのような意図、考えでロジックモデルを作ったか簡単に説明をしたのち、亀井善太郎氏から上手く書けている点、改善すべき点、考え方のアドバイスなどを受けた。

3)グループワーク「課題解決ストーリーを考える」

担当メンター
 A:ニッセイ基礎研究所 三原岳 氏  藤田医科大学地域包括ケア中核センター 都築晃 氏
 B:医療経済研究機構 服部真治 氏  藤田医科大学地域包括ケア中核センター 池田寛 氏
 C:PHP総研 亀井善太郎 氏   NTTデータ経営研究所 高橋拓朗 氏   豊明市市民生活部市民協働課 松本小牧 氏
担当コミュニティマネジャー(事務局)
 A:医療経済研究機構 澤田真帆 氏
 B:藤田医科大学地域包括ケア中核センター 野々山紗矢果 氏   藤田医科大学地域包括ケア中核センター 稲垣圭亮 氏
 C:医療経済研究機構 柳史生 氏

事前課題として第2回で考えたネクストアクションに対する情報収集や課題整理について各自治体の考えや思いをメンターに伝えた。課題、真因、打ち手を行き来し、課題設定を行うとともに、解決に向けて誰にどのように働きかけを行えばよいのか、ファーストアクションを描けるよう、メンターによる問いかけが行われた。ロジックモデルについては「できる範囲で」としていたため、記載状況にはばらつきはあったが、自治体チームメンバー及びメンターとの共通理解のツールとして使用できるように、作成が進めされた。

4)トークセッション「課題解決に向けた関係者との協働を考える」
  テーマ1:多様な専門性を持った関係者と共に地域を創るには」
  テーマ2:地域を耕すーSC役割

講師:藤田医科大学地域包括ケア中核センター 都築晃 氏
   藤田医科大学地域包括ケア中核センター 池田寛 氏
   豊明市市民生活部市民協働課 松本小牧 氏
   愛知県豊明市の皆様     他
地域の力や可能性に気付くこと、また、関係者それぞれの立場の考え方や事情を理解し、協働していくための姿勢や心構えを理解することを目的として愛知県豊明市の関係者を招いたトークセッションを行った。
テーマ1で「多様な専門性を持った関係者と共に地域を創るには」として主にリハビリテーション専門職から総合事業が始まった背景や当初の苦労などを聞いた。多職種で協働するにあたっては、それぞれの職種、職場の立場や考えの違いなどがあること、お互いにリスペクトしあうことが必要であることなどを学んだ。
テーマ2で「地域を耕すーSCの役割」として歴代の生活支援コーディネーター、市の職員から、どのような役割意識で、どのように活動しているかを聞いた。「地域資源」とは何か。具体的な事例をもとに、見つけ出すのではなく、創り出す。使いやすいように工夫する、ということや、地域住民が主体的に動いていくための働きかけなどについて学んだ。

5)グループワーク「ネクストアクションを考える」

担当メンター
 A:ニッセイ基礎研究所 三原岳 氏  藤田医科大学地域包括ケア中核センター 都築晃 氏
 B:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 岩名礼介 氏   医療経済研究機構 服部真治 氏
   藤田医科大学地域包括ケア中核センター 池田寛 氏
 C:PHP総研 亀井善太郎 氏   NTTデータ経営研究所 高橋拓朗 氏   豊明市市民生活部市民協働課 松本小牧 氏
担当コミュニティマネジャー(事務局)
 A:医療経済研究機構 澤田真帆 氏
 B:藤田医科大学地域包括ケア中核センター 野々山紗矢果 氏   藤田医科大学地域包括ケア中核センター 稲垣圭亮 氏
 C:医療経済研究機構 柳史生 氏

1日目にまとめたファーストアクションについて第4回までにどうするかなど「ネクストアクション」について考えた。

参加者の声(アンケート結果より一部抜粋)
1)現場の実践者の声(1日目午前・2日目午前)を聞いてSCの活動や可能性についてどんな学びや気づき、考え方の変化がありましたか。できるだけ詳しく教えてください。
  • SCさんに対する漠然としたイメージしかなかったのが、具体的な事例なども伺い、役割を少しは理解できたと思う。
  • 地域に近い存在として、保険者や包括とは違う活躍ができるのではと思った。
  • 躓いた高齢者のことを理解した上で支援の方法を考えないと必要なサービスが見えてこないこと。

2)現場の実践者の声(1日目午前・2日目午前)を聞いて多様な関係者を動かしていくために求められるコミュニケーションや姿勢について気づきがありましたか。できるだけ詳しく教えてください。
  • 関係者とともに活動していくためには、まず相手の考えを聞く事、そのために自分も情報を得るために必要なお土産、情報等を持っていくことの必要性にも気づきました
  • 専門職の方に対するリスペクトがとても大事なことがわかりました。相手の立場になって考えること、行政がお願いするのではなく、一緒に考えてもらい、一緒にやっていこうという関係作りが必要なのだろうなと感じました。
  • 現場の方々のお話をいろいろな立場から聞けたのはすごく勉強になりました。気が付かないうちに行政の都合を押し付けていることもあるのかなと感じました。

3)課題検討ワーク(1日目午後、2日目午後を通じ、どんな気づきを得ましたか。あなたが感じたことを詳しく率直に教えてください。
  • ワークの間だけでなく事前課題に事前課題に取り組む中で、チーム内での役割が明確になり、自分達が設計しそれぞれの職場で協力して向かう体制が少しずつとれてきたなと感じています。
  • メンターの先生方からの質問等の中には「あ!これ、みんなで話した内容だ」「これはこうできるといいよね、と話した」など、意外に同じようなワードが多くありました。

4)第3回の内容について、なんとなくモヤモヤしている点(腑に落ちていない、ぼんやりしている、考えを整理したい等)があれば教えてください。
  • メンターの指導に理解が追いついていない。本質的に異なる話はされていないと思うが、なぜすとんと落ちないのか自分でもわからない。
  • 自分達の考えていることが良いと言ってもらい、それを言葉にしていくところに進めそうでよかったです。
  • モヤモヤしていても、なんとなく先が見えるようになってくるのかなと思えるようになってきました。

5)第3回を踏まえて次回(第4回)までにどんなことを取り組みたいと思いますか。あなた個人の考えを聞かせてください。具体例があればそれも交えて詳しく教えてください。
  • まずは目指す姿に近づくためには誰にどう働きかけるのか?を考えながら頭を整理したいと思います。
  • 地域全体をチームとして、目指す姿に近づけるようにどうするかを具体的に考える。
  • 関わっていただきたい人に会いに行きます。

6)今後、プログラムを進める上で期待すること、不安に思うことなどを教えてください。
  • 専門的な部分についていけるか。
  • オンラインも楽しいですが、リアルで集えるといいですね!!!
  • 第4回の後は発表になってしまうこの状況にとても焦りを感じています。

7)運営面で良かったこと、改善してほしいことなどあれば教えてください。
  • 録音を聴けることは大変ありがたいです。
  • 気づきを与えてくださるご指導ありがとうございます。初めから答えを貰うより、自分で気づく方が残りますので。


第2回

日時:2022年10月18日(火)、19日(水)
会場:オンライン
プログラム:
 <1日目>
      講義・実践「地域ケア会議の体験 暮らしの課題とは何か」
          藤田医科大学地域包括ケア中核センター 都築晃 氏 池田寛 氏
      ショートレクチャー「課題の見極め」
          PHP総研 主席研究員 亀井善太郎 氏
      グループワーク「課題の見極め」
 <2日目>
      講義「政策立案の技法 課題解決ストーリー」
          PHP総研 主席研究員 亀井善太郎 氏
      グループワーク「ネクストアクションを考える」

1)地域ケア会議の体験「暮らしの課題とは何か」
講師:藤田医科大学地域包括ケア中核センター 都築晃 氏 池田寛 氏
実際に行われている地域ケア会議を動画にて供覧して体験した。
参加市町村からも実際のケースの情報で考えを持ってもらい、随時チャットで意見しながら実際に参加しているような形式で、質問については回答できる範囲で回答をする形で進めた。この後、実際の場面での関係者の発言に対して解説を織り込みながら、地域の専門職、SC(生活コーディネーター)などがどのように考えて対応しているかを学んだ。

2)ショートレクチャー「課題の見極め」
講師:PHP総研主席研究員 亀井善太郎 氏
午後のグループワークにつなげるために「課題の見極め」はどのようにするとよいか、2日目の講義に先駆けてショートレクチャーをいただいた。

3)グループワーク「わがまちの現状」
担当メンター
 A:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 岩名礼介 氏  藤田医科大学地域包括ケア中核センター 都築晃 氏
   藤田医科大学地域包括ケア中核センター 池田寛 氏
 B:ニッセイ基礎研究所 三原岳 氏   医療経済研究機構 服部真治 氏
 C:PHP総研 亀井善太郎 氏   NTTデータ経営研究所 高橋拓朗 氏   豊明市市民生活部市民協働課 松本小牧 氏
担当コミュニティマネジャー(事務局)
 A:医療経済研究機構 柳史生 氏
 B:藤田医科大学地域包括ケア中核センター 野々山紗矢果 氏   藤田医科大学地域包括ケア中核センター 稲垣圭亮 氏
 C:医療経済研究機構 澤田真帆 氏

第1回で考えたネクストアクションをもとに活動したことを事前課題としてまとめていただいた資料をもとに、各市町村の考えや思いをメンターに伝え、2日目のネクストアクションを考える材料を準備した。
4)講義「政策立案の技法ー課題解決ストーリー」
講師:PHP総研 亀井善太郎 氏
「ロジックモデル」を用いた考えのまとめ方を学んだ。
実際に松本小牧 氏(豊明市市民生活部市民協働課)の作成したロジックモデルを元に、事務局を務める藤田医科大学の実務者(理学療法士、社会福祉士)から意見を求めてブラッシュアップした過程の資料を提供した。元の資料から何がどう変わり、事務職と専門職の見えているものの違い、どうすると共通理解となるのかなど都築晃 氏(藤田医科大学地域包括ケア中核センター)からブラッシュアップの過程を解説した。その上で、亀井 氏よりロジックモデルを作るポイントや考え方、提供事例について良かった点、留意点など教示された。

都築 氏よりロジックモデルをどのように修正したか解説を聞いた

5)グループワーク「ネクストアクションを考える」
担当メンター
 A:藤田医科大学地域包括ケア中核センター 都築晃 氏  藤田医科大学地域包括ケア中核センター 池田寛 氏
 B:ニッセイ基礎研究所 三原岳 氏   医療経済研究機構 服部真治 氏
 C:PHP総研 亀井善太郎 氏   NTTデータ経営研究所 高橋拓朗 氏   豊明市市民生活部市民協働課 松本小牧 氏
担当コミュニティマネジャー(事務局)
 A:医療経済研究機構 柳史生 氏
 B:藤田医科大学地域包括ケア中核センター 野々山紗矢果 氏   藤田医科大学地域包括ケア中核センター 稲垣圭亮 氏
 C:医療経済研究機構 澤田真帆 氏

1日目で披露した事前課題をもとにロジックモデルの考え方も踏まえ、何が課題か、真因は何かを検証しながら第3回へ向けてのネクストアクションを検討した。

参加者の声(アンケート結果より一部抜粋)
1)地域ケア会議(1日目午前)でどんな学びや気づきが得られましたか。できる限り詳しく教えてください。
  • 地域にはこんな高齢者がいるということを他職種で共有できる場は重要だと感じた。専門職から意見を聞くことにより、ケアマネ1人では行き詰まるケースへの解決のきっかけになると思った。
  • 事例の本当の課題は何か、見極めができるかできないかで、議論の質がずいぶん変わってくると感じました。
  • 個人の生活を見ていく中で、地域の課題が見えてくることが実感できた。

2)講義(2日目午前)で新たにどんな学びや気づきが得られましたか。印象に残ったキーワードを交えて詳しく教えてください。
  • 必要性や効率性よりも有効性というお話が心に残っています。行政はまず必要性という視点で物事を見がちですが、1番に求められているのは有効性であること、それを感じてこそやりがいを見出せるのだと改めて思いました。
  • いろいろなことが繋がっているとわかりました。なかなか文字にしていくのは難しく自信はないですが、やってみるしかないと思いました。

3)課題検討ワーク(1日目午後、2日目午後をつうじ、どんな気づきを得ましたか。あなたが感じたことを詳しく率直に教えてください。
  • 集めてきた困りごとを重要度と解決可能か否かに整理していくことでやるべき課題が見えてくることを学びました。
  • 課題について共通認識って難しいと思いました。そのためのロジックモデルなんだなと思います。
  • チームとして話し合いが足りてないなと感じました。それでもチーム員の思いが少しでも聞けて嬉しかった。

4)第2回の内容について、なんとなくモヤモヤしている点(腑に落ちていない、ぼんやりしている、考えを整理したい等)があれば教えてください。
  • 事業で見ないようになると、行政の役目は幅広く、たくさんあることに改めて気づきました。
  • 先日メンバーで話し合ううちに、真因と課題の違いや表現方法がわからなくなってしまいモヤモヤしています。
  • 課題設定が定まらないと、打ち手はたくさんあっても中々腑に落ちないと感じています。共有、共通認識って本当に難しいと感じました。

5)第2回を踏まえて次回(第3回)までにどんなことを取り組みたいと思いますか。あなた個人の考えを聞かせてください。具体例があればそれも交えて詳しく教えてください。
  • まずは課題の整理です。そして、改めてなぜこれが課題と思ったのか根拠の整理や、だからどうなのか?をしっかりと整理したいと思います。
  • 薪拾いを続けながら、さらにどのあたりに網を張ったらよいのかを考えたいと思います。一個人ではなく、地域の支え手の方に話を聞こうと思っています。支え手の方に継続した「見守りの目」をみっていただけるような働きかけも併せてできたらいいなと思います。

6)今後、プログラムを進める上で期待すること、不安に思うことなどを教えてください。
  • 自身の知識不足。
  • 政策立案のプロセスを我が物にする。
  • メンターの方から、多様な目線でご指導を賜われることが有難い。
  • 考え方は理解できても、応用ができるようになるかは不安。
  • メンターの先生方がニュアンスを汲み取ってくださりありがたい。誰も取り残さないSDGsのようです。

7)運営面でよかったこと、改善して欲しいことなどあれば教えてください。
  • プログラム終了毎にフォローアップメンタリングをしてくださり、次回への導きをしていただけるので大変心強いです。また、teamsのチャットでも皆さんの会話が楽しく仲間意識が芽生えますね。
  • 集合型よりも良いと感じています。Zoomの操作は本当に大変で、すごいなあといつも感心しております。

第1回

日時:2022年9月20日(火)、21日(水)
会場:オンライン
プログラム:
 <1日目>
      「これからの社会と基礎自治体職員」
          PHP総研 主席研究員 亀井善太郎 氏
      グループワーク「わがまちの現状」
 <2日目>
      「基礎自治体における「課題」とその現状」
          PHP総研 主席研究員 亀井善太郎 氏
      グループワーク「ネクストアクションを考える」


1)これからの社会と基礎自治体職員
講師:PHP総研主席研究員 亀井善太郎 氏
地域包括ケアを考える上で、基礎自治体は何をどう考えるとよいか。制度、政策として作り上げる上でのプロセスの考え方についてを学んだ。
画面共有はせず、手元の資料での講義で画面の聴講者の反応を逐次確認し、時には呼びかけながら講義が進められた。

2)グループワーク「わがまちの現状」
担当メンター
 A:藤田医科大学地域包括ケア中核センター 都築晃 氏  医療経済研究機構 服部真治 氏
 B:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 岩名礼介 氏   ニッセイ基礎研究所 三原岳 氏
  藤田医科大学地域包括ケア中核センター 池田寛 氏
 C:PHP総研 亀井善太郎 氏   NTTデータ経営研究所 高橋拓朗 氏   豊明市市民生活部市民協働課 松本小牧 氏
担当コミュニティマネジャー(事務局)
 A:医療経済研究機構 澤田真帆 氏
 B:医療経済研究機構 柳史生 氏   藤田医科大学地域包括ケア中核センター 稲垣圭亮 氏
 C:藤田医科大学地域包括ケア中核センター 野々山紗矢果 氏

各自治体、事前課題として「本プログラムで取り組みたいと思っていること」「課題認識・問題意識」「目指す姿・ありたい姿」などを検討したものと、基礎データとして各市町の総合事業に関連するデータを集めたものを用意した。これをもとに、各自治体の考えや思いをメンターに伝え、2日目のネクストアクションを考える材料を準備した。  

Cグループの様子。参加自治体以外にオブザーバーとして各厚生局や興味はあったけど参加できなかった自治体などが話を聞いています

グループワークの後に各グループのメンターからどのような話があったのかコメントをいただいた

3)講義「基礎自治体における「課題」とその現状」
講師:PHP総研主席研究員 亀井善太郎 氏
4)グループワーク「ネクストアクションを考える」
担当メンター
 A:藤田医科大学地域包括ケア中核センター 都築晃 氏  医療経済研究機構 服部真治 氏
 B:ニッセイ基礎研究所 三原岳 氏   藤田医科大学地域包括ケア中核センター 池田寛 氏
 C:PHP総研 亀井善太郎 氏   NTTデータ経営研究所 高橋拓朗 氏   豊明市市民生活部市民協働課 松本小牧 氏
担当コミュニティマネジャー(事務局)
 A:医療経済研究機構 澤田真帆 氏
 B:医療経済研究機構 柳史生 氏   藤田医科大学地域包括ケア中核センター 稲垣圭亮 氏
 C:藤田医科大学地域包括ケア中核センター 野々山紗矢果 氏


参加者の声(アンケート結果より一部抜粋)
1)講義(1日目午前、2日目午前)でどんな学びや気づきが得られましたか
  • 亀井先生の講義はわかりやすいように噛み砕いて話してくださったので頷きながら聞いていました
  • 「ザラザラ言葉」と「ツルツル言葉」整えてしまうことで課題となることや本来言いたいことが見えにくく、伝わりにくくなってしまう
  • 「データは人の営みの結果」という言葉に重みを感じました。数字ではなくデータの裏にある個人の姿を見る目という視点に気付かされました

2)課題検討ワーク(1日目午後、2日目午後)を通じ、どのような気づきを得ましたか
  • 「なぜ通いの場が欲しいの?」という問いに対して私たちは疑問を抱かずにただただ進んできたのだと、他者からの遠慮のない疑問によって気づきを得ることができたのだと思います。これがもっとふんわり伝えられていたらここまでの気づきにならなかったかも。
  • 課題は市がやりたいことであり本当の課題ではなかった
  • 課題を発表しながら検討して行くうちに段々と自分自身も何を課題と考えているのか曖昧になってきてしまいました。講師の先生に指摘をされ、課題を色々混同していたことに気が付きました
  • 私が業務で感じていることを言語化できていないということに気がついた

3)第1回の内容についてなんとなくモヤモヤしている点があれば教えてください
  • 2日間終えてモヤモヤがマックスでその場でも話し合いましたが、後日また話し合います
  • わからないところがわからないという感じ。ただ自分がやっている事業が住民が望んだものなのか?ずっと継続し続けているけどよかったのか?という思いが出てきています
  • モヤモヤというかスタート地点に立った気がします

4)第2回までにどんなことに取り組みたいか聞かせてください
  • もう一度「ありたい姿」を考え直し、チームで共有したい
  • 落ち着いて課題を整理したいと思います
  • 普段感じていることを書き上げて、疑問を自分なりに確認しながら整理してグループ内で話をしたいです
  • 考えを書き溜めるということ、「薪」を集めるということ、それを踏まえた上でチームでのすり合わせに取り組みたいです
  • 市の課題を見直したいです

5)本プログラムを進める上で期待すること、不安に思うことなど教えてください
  • 行き詰まると思うので今後も相談に乗って欲しいです
  • 考えたり、取り組む力が継続するか心配です
  • ハイレベルなメンターに質問するのは恐れ多いような気持ちがあり、その反面課題解決に至る指針を示していただけることに期待している
  • 自分自身の意識や視点、全体的に成長できたら
  • チームで動けるか不安
  • チームメンバーの本音も聞きたい

オリエンテーション

日時:2022年8月17日(水)
会場:オンライン
プログラム:開校式
      オープニングセミナー「介護保険、高齢者福祉における市町村の役割」
          ニッセイ基礎研究所 三原岳 氏
      行政説明「地域ケアシステム構築の深化への「推進基盤」」
          厚生労働省 老健局 総務課 菊池一 氏
      コミュニティビルディング 参加自治体の自己紹介

 本格的なプログラムの日程に入る前に参加自治体に対し、本プログラムで学ぶべき基礎自治体のあり方について三原氏(ニッセイ基礎研究所)から講義を受けた。
 本プログラムは厚生労働省老健事業に位置づけられるため、行政説明として菊池氏(厚生労働省老健局総務課 課長補佐)より事業の位置づけ、期待されることについて話があった。
 午後は各参加自治体から各々の市町の特色、問題意識、意気込みについて発表した。


1)介護保険、高齢者福祉における市町村の役割
講師:ニッセイ基礎研究所 三原岳 氏
本プログラムで切り離せない介護保険制度創設の経緯や以降の時代の流れによる変化、それに応じた基礎自治体の役割についてご講義いただき、本プログラムで持つべき視点、憂慮すべき事項などを示したいただいた。

2)行政説明「地域包括ケアシステムの深化への「推進基盤」」
講師:厚生労働省 老健局 総務課 菊池一 課長補佐
地域包括ケアシステムをPC に例え、具体的に地域包括ケアシステムの推進基盤の整備について説明いただいた。 

自治体機能をPCに例え、OSが更新されなければ新しいアプリやソフトを使えないことから、自治体の基本的思考を置き換え、新しい取り組みを載せていくことが必要である

「地域の実情」を地酒に例え、その土地土地の水、麹、米の違いによって違う酒ができるのと同じようにサービスや仕組みも地域によって変わる

3)コミュニティビルディング
進行:藤田医科大学地域包括ケア中核センター 池田寛 氏
参加自治体 14市町(うち3町は広域連合で1として参加)より各市町の特徴、課題意識、意気込みについて発表し、参加自治体の気持ちの共有、共感を図った。

参加者の声(アンケート結果より一部抜粋)
1)講義でどんな学びや気づきが得られましたか
  • 介護保険や高齢者福祉の全体の流れや市町村の役割について自分のわかっている部分はまだまだ狭かったことを感じました
  • それぞれの自治体の発表を聞き、人口や高齢化率、取り組んでいること、課題などにそれぞれ違いがあり、まさに「地域の実情」に合わせて事業に取り組む必要があるのだと気づくことができました
  • 先進事例と聞くと自団体にマッチする内容かはさておき「とにかく良い取り組みなのだろう」と決めつけていたが、負の部分についても目を向けなければならないことに気が付きました
  • どの地域にも強みと弱みがある。その強みとは何かを見出し、地域の特性に応じた施作を展開して行くことが重要であると考える。

2)講義内容についてモヤモヤしている点があれば教えてください
  • たくさんある武器をどう使うか?以前にどのような武器があり、どんなことができるのかちゃんと把握していない
  • 地域の実情を踏まえつつ、関係者とともに成功体験を積む地道な取り組みが必要とありますが、具体的にどうしたら?と思っています
  • モヤモヤではなくシャキッ!としなくてはと思いました

3)第1回までにどんなことをやってみたいと思いますか
  • モデル地域や町内会などを設定し、足を運び、地域の皆さんとお話ししながら地域の実情把握をしたいと思います
  • 課題の認識をチームで再認識したいと思います
  • 課全体が「地域の実情」を知り、課題が何かをそれぞ考え、国が考える大筋に合わせることで武器(財源)を得て事業を作る風土を作りたい
  • 総合事業の課題を洗い出して仲間で共有したいと思いました。自分が気づいていない課題も把握したいです

4)本プログラムの参加にあたり楽しみにしていることや不安なことを教えてください
  • 他市町村の話が楽しみです
  • 他の参加者やメンターの方達と意見交換をしたり、交流できることが楽しみです
  • 今まで整理できていなかった市の課題や方向性を検討できる機会となり、漠然としていた地域包括ケア推進のために取り組むべきこと、方向性が具体的に見えていけばと思います
  • 自分なりに楽しみたいと思いますが、自分が何を吸収できるのか不安もあります

オープンセミナー&公募説明会

日時:2022年7月7日(木)
会場:オンライン
プログラム:公開講座「地域包括ケア・地域共生社会は何を目指すのか」
             三菱UFJリサーチ&コンサルティング 主席研究員 岩名礼介 氏
      パネルディスカッション
         登壇者 日本社会事業大学専門職大学校 客員教授 蒲原基道 氏
             医療経済研究機構 政策推進部副部長・研究部主席研究員 服部真治 氏
             三菱UFJリサーチ&コンサルティング 主席研究員 岩名礼介 氏
         モデレーター
             豊明市 市民生活部 市民協働課 課長 松本小牧 氏
      行政説明   厚生労働省 老健局 総務課 菊池一 氏
      事業概要説明 過去参加自治体インタビュー
             藤田医科大学 講師・藤田医科大学地域包括ケア中核センター 都築晃 氏

1)公開講座・パネルデスカッション
この事業の価値を知っていただくべくいち早くメンターを担っていただく岩名氏から公開講座として講義を受けた。
それを受けて有識者より「地域包括ケア」についてパネルデスカッションが行われた。

上段:岩名氏  松本氏  トークテーマ
下段:蒲原氏  服部氏  セッション全体像

2)行政説明
厚生労働省老健事業としての本プログラムの位置付け、地域包括ケアについて国の考えている現状が示された。

3)事業概要説明 過去参加自治体インタビュー
本プログラムの概要説明と、前身である「実践型地域づくり人材育成プログラム」の参加者である神奈川県大井町、長野県須坂市、宮崎県新富町のチームメンバーから受講時の様子とその後の状況を聞いた。

上段:都築氏  池田氏  神奈川県大井町
下段:宮崎県新富町  長野県須坂市