公募方法
I. 公募の内容
A. 支援的共同研究の対象
脳関連遺伝子機能の網羅的解析
B. 支援的共同研究の内容
各種遺伝子改変または薬剤投与等の処置を行ったマウスに対して以下の解析による支援的共同研究を行います。
- 個体レベルの解析
網羅的行動テストバッテリー - 分子・細胞・組織レベルの解析
a. トランスクリプトーム解析・バイオインフォマティクス解析
b. mRNAスプライシング解析
c. プロテオミクス解析
d. 代謝産物の網羅的解析
原則的に、1. において行動の表現型に異常がみられたマウスや、これまでに行動表現型の異常が明らかになっているマウスについて、2. a.〜d.の各種解析を希望に応じて実施します。
C. 採択予定課題数
2024年度は、1. については10-15件程度を採択予定です。さらに、解析の終了した系統のうち2. a.〜d.の各種解析を行う課題については、3-5課題程度を採択予定です。支援的共同研究の内容の詳細は本拠点担当者にお問い合わせください。
II. 申請にあたっての留意点
A. 研究期間
本公募での支援的共同研究の期間は、2024年4月〜2025年3月を予定しています。
B. 知的財産権の帰属
この支援的共同研究プログラムを利用することによって生じた知的財産権については課題申請者と支援的共同研究責任者の協議の上、持分比率や帰属について決めることとします。
C. 生命倫理及び安全の確保
生命倫理及び安全の確保に関し、申請者が所属する機関の長等の承認・届出・確認等が必要な研究課題については、必ず所定の手続きを行っておく必要があります。なお、以上を怠った場合または国の指針等(文部科学省ホームページ「生命倫理・安全に対する取組」を参照)に適合しない場合には、審査の対象から除外され、採択の決定が取り消されることがあります。
D. 人権及び利益保護への配慮
申請課題において、相手方の同意・協力や社会的コンセンサスを必要とする研究開発または調査を含む場合には、人権及び利益の保護の取り扱いについて、必ず申請前に適切な対応を行っておいてください。
E. 申請及び利用における情報管理
課題申請及び審査において、本支援的共同研究組織が入手した情報は厳密に管理し、申請者の同意なくしては公開致しません。
F. 成果の公表
研究成果の公表に際しては共同利用・共同研究拠点「脳関連遺伝子機能の網羅的解析拠点」による支援的共同研究を受けた旨を明記して下さい。 詳しくは「成果の公表について」をご参照下さい。
III. 審査及び採択
A. 審査の方法
採択課題の選考は、脳関連遺伝子機能の網羅的解析拠点共同研究課題審査委員会により実施されます。申請者から提出された申請書類等の内容について、以下に定める観点から評価を行い、本支援的共同研究事業の趣旨に照らして採択課題を選定します。
審査は非公開で行われます。また、審査委員会の委員は、委員として取得した応募課題及び課題選定に係わる情報を、委員の職にある期間だけでなくその職を退いた後も第三者に漏洩しないこと、情報を善良な管理者の注意義務をもって管理すること等の秘密保持を遵守することが義務付けられています。
審査は非公開で行われます。また、審査委員会の委員は、委員として取得した応募課題及び課題選定に係わる情報を、委員の職にある期間だけでなくその職を退いた後も第三者に漏洩しないこと、情報を善良な管理者の注意義務をもって管理すること等の秘密保持を遵守することが義務付けられています。
B. 審査の観点
審査は以下の観点に重点を置いて実施します。
- 解析を遂行するために十分な数の遺伝子改変マウスを供給出来ること。
- 実施において、行動解析を実際に遂行するための実験者(研究者、技術支援員、または学生)を2-3ヶ月、本拠点に派遣することができること。
- 対象の遺伝子改変マウスが十分にバッククロスされていること。
- 対象の遺伝子改変マウスが十分に清潔な環境で飼育されていること。
- 支援的共同研究対象の研究結果の論文発表後、または解析終了から5年経過後に「マウス表現型データベース」に実験のローデータが掲載されることに同意すること。
- 支援的共同研究対象の研究結果を査読のある国際誌に論文発表する予定であり、そのために十分な研究実績のあること。
C. 審査結果の通知等
審査結果については、申請者に対して、メールにて通知します。