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アセンブリ教育とは


藤田医科大学病院は愛知県の基幹災害拠点病院に指定されており、「災害時に地域に貢献できる人材」を育成するため、2023年度の入学生からアセンブリ防災(災害時の社会貢献)のプログラムを開始しました。具体的には、全学生に対して防災士の養成講座の受講を義務化し、避難所における仮設トイレとダンボールベッドの設営、食料支援についての経験を積んだ上で、被災住民中心の考え方を学ぶプログラムを導入しています。アセンブリ防災と多職種連携教育の両者をバランスよく取り入れた新しいアセンブリ教育を構築しています。

多職種連携を実践する能力を段階的に身につける

「患者の健康問題」の解決に向けて、複数の専門職が協力する必要があり、これを多職種連携と言います。アセンブリ教育は多職種連携に欠かせない力を段階的に身につけられる本学独自の学修プログラムです。
アセンブリⅠ(1年)
学部・学科の垣根を超えて「コミュニケーション」を身につける
グループワークを中心とした体験学習により「コミュニケーション」を学びます。これらの活動で、学部・学科の垣根を超えて共に学ぶことを経験します。学部、学科が異なる6〜7名が1つのグループをつくり、「自分を知る」、「他者を知る」、「傾聴する」、「質問する」といった体験学習を行います。学びを振り返り、気づきを次に生かすことに重点を置きます。
アセンブリⅡ(2年)
連携に必要な「チームワーク」を身につける
アセンブリⅠで身につけた「コミュニケーション」を大切にして、「チームワーク」を学びます。学部や学科の垣根を超えたチームをつくり、「避難所における貢献」をテーマとした多職種連携教育を実施します。トイレ、メンタルヘルス、傷病者対応の観点から考え、チームで解決すべき課題を見出して、その解決策を提案します。学生は活動テーマや計画について主体的に話し合い、チームとして合意形成を図りながら活動することで、互いを尊重しあいながらチームワークを発揮できる能力を培います。
アセンブリⅢ(3年)
多職種連携に必要な「患者・利用者・家族・コミュニティ中心の考え方」・「職種の理解」を身につける
アセンブリⅠ・Ⅱで身につけた「コミュニケーション」、「チームワーク」を大切にして、「患者・福祉施設の利用者・家族・コミュニティ中心の考え方」・「職種の理解」を学びます。近隣の複数の大学の学生も参加し、医療・福祉の専門職を目指す学生が混成チームをつくり、患者・利用者・家族・コミュニティについての課題に焦点を当て、共通の目標を設定し、チームで協力して取り組みます。「被災住民の支援」をテーマとした多職種連携教育を実施します。教育技法として、チーム基盤型学習(TBL: Team-based Learning)を採用しており、世界有数の参加人数を誇ります。
アセンブリIV (最終学年)
現場における多職種連携(協働)の実践に参画する
アセンブリⅣは、最終学年で行うアセンブリ教育(選択科目)です。アセンブリⅠ~Ⅲで身につけた多職種連携能力と臨地実習・臨床実習で身につけた専門職としての能力を活かして、多職種連携(協働)を実践します。学部、学科が異なる学生がチームをつくり、保健・医療・福祉の現場(医療施設、介護老人保健施設、地域社会)における協働の実践に参画します。事後に省察し、卒業後の協働の実践における行動変容に繋げます。
アセンブリ防災(1・2年)
避難所における社会貢献
避難所で使用する段ボールベッドや災害用トイレの使用方法、防災食の試食や調理を体験して学びます。また、大学内の防災設備およびその設置場所を確認します。実際の発災時に使用する物品や設備、防災食の特徴を事前に体験・知ることで、発災時に速やかに対応できるようになることを目指します。