第59回診療放射線技師国家試験問題
午後:基礎医学大要,放射線生物学,放射線物理学,医用工学,放射線計測学,エックス線撮影技術学,画像工学,放射線管理学
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問題 1 親核種P(半減期T_{P}、壊変定数λ_{P})と娘核種D(半減期T_{D}、壊変定数λ_{D})との間が過渡平衡にあるとき、娘核種の放射能を示す式で正しいのはどれか。
ただし、親核種の放射能をAとする。
1. AT_{D}/(T_{P}-T_{D})
2. AT_{P}/(T_{P}-T_{D})
3. Aλ_{P}/(λ_{D}-λ_{P})
4. Aλ_{P}/(λ_{P}-λ_{D})
5. Aλ_{D}/(λ_{P}-λ_{D})
問題 2 測定したい試料が放射性である場合に用いる分析法はどれか。
1. PIXE法
2. 直接希釈法
3. 放射化分析法
4. 放射化学分析法
5. アイソトープ誘導体法
問題 3 生物学的半減期と物理学的半減期が等しいときに有効半減期が最も短いのはどれか。
1. ^{18}F
2. ^{67}Ga
3. ^{99m}Tc
4. ^{131}I
5. ^{201}Tl
問題 4 原子炉生成核種はどれか。2つ選べ。
1. ^{3}H
2. ^{11}C
3. ^{18}F
4. ^{32}P
5. ^{137}Cs
問題 5 正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 共沈法は溶解度積の法則を用いる。
2. 無担体の放射性同位体は比放射能が高い。
3. イオン交換法の陰イオン交換基にカルボン酸基がある。
4. スカベンジャは目的とする放射性同位体を共沈させる。
5. 電気泳動法は電解質溶液中のイオンに磁場をかけて分離する。
問題 6 関係ない組合せはどれか。
1. 分配係数 --- 溶媒抽出法
2. 反跳効果 --- ジラード・チャルマー法
3. ^{14}C標識化合物の合成 --- グルニヤール反応
4. 放射化学的純度の検定 --- 薄層クロマトグラフィ
5. 蛋白質の放射性ヨウ素の標識法 --- ウイルツバッハ法
問題 7 正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 放射性降下物^{90}Srの分析は放射分析に分類される。
2. 同位体効果は原子番号が6より大きい元素で生じる。
3. 放射性炭素^{14}Cを測定することで年代推定が可能である。
4. α線を用いると高解像度のオートラジオグラムが得られる。
5. アクチバブルトレーサ法で用いるトレーサは非放射性の元素である。
問題 8 親核種X、娘核種Yおよび孫核種Zの間の放射平衡を示す図で正しいのはどれか。
{fig}
a. XとYとは永続平衡の状態にある。
b. 親核種の半減期は約40時間である。
c. 娘核種の半減期は約350時間である。
d. 曲線Aは全体の放射能の推移を示す。
e. 曲線Bは生成する娘各種の生成と減衰とを示す。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 9 6ピーク形X線高電圧装置を用いて100kV、400mA、0.1sで撮影した。X線管の陽極に加えられる電力〔陽極入力(kW)〕はどれか。
1. 3.8
2. 4.0
3. 5.4
4. 38
5. 40
問題 10 X線装置の用語で誤っているのはどれか。
1. X線放射角度は最大利用ビームの頂角をいう。
2. 公称最短時間は自動露出制御装置が濃度を均一にする最短撮影時間をいう。
3. 漏れ線量は放射口を除くX線管装置およびX線管容器を透過する空気カーマをいう。
4. I.I.の公称入射面視野寸法は平行な電離放射ビームで得られる入射面視野寸法をいう。
5. 公称最大管電流時間積は変圧器形インバータ式X線高電圧装置で使用できる最大管電流をいう。
問題 11 記号の意味はどれか。
{fig}
1. 緊急停止
2. 電源ON
3. 高電圧危険
4. 携帯電話使用可
5. 注意・付属文書参照
問題 12 X線管装置で誤っているのはどれか。
1. 管電流は電極間距離の2乗に反比例する。
2. 放射強度分布はターゲット角度で変化する。
3. 焦点外X線の発生は電界で集束されない電子による。
4. 実効焦点サイズは低管電圧・大管電流ほど大きくなる。
5. 管電圧波形のリプル百分率は短時間許容負荷に影響する。
問題 13 X線高電圧装置で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 単巻変圧器は管電圧の調整に使用される。
2. 空間電荷補償回路は管電圧を一定に保つ。
3. 12ピーク形X線高電圧装置の二次側結線はΔ・Δに結線される。
4. 三相X線発生装置の線質は単層X線発生装置に比べ軟線が少ない。
5. 管電圧前示機構は無負荷時の一次電圧と管電圧との関係から管電圧を表示する。
問題 14 インバータ式X線高電圧装置で誤っているのはどれか。
1. 短時間最大定格は電源容量で制限を受ける。
2. 管電圧調整は高電圧変圧器の入力電圧を制御する。
3. 管電流調整はインバータ制御を用いた半導体直流加熱方式が多い。
4. 撮影時間は管電圧波形の立上り・立下り部の所定値の75%になる間をいう。
5. 高周波高電圧変圧器の電力変換効率はインバータ周波数が高いほど低下する。
問題 15 I.I.で正しいのはどれか。
1. 出力輝度は視野が小さいほど明るい。
2. 入力視野が大きいほど解像力は良くなる。
3. 入力面の蛍光体にはGd_{2}O_{2}Sが用いられる。
4. 可変視野管は加速電極の電流を変化させて視野を制御する。
5. 変換係数は入射野中心のX線量に対する出力輝度の比で求められる。
問題 16 散乱X線除去用グリッドで誤っているのはどれか。
1. 直線グリッドでは、はくと中間物質が長手方向に平行である。
2. クロスグリッドは2枚の直線グリッドのはくがある角度で交わる。
3. グリッド密度は直線グリッド中心部の10cm当たりのはくの数で表す。
4. 全透過率はX線ビーム内のグリッドの有無による全透過X線量の比で表す。
5. グリッド比は直線グリッド中心部のはくの間隔に対するはくの高さの比で表す。
問題 17 乳房用X線装置で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. X線管のヒール効果は利用されない。
2. 放射口にはアルミニウムが使われる。
3. 付加フィルタにはモリブデンが使われる。
4. 焦点寸法は大焦点公称値1.0mmが利用される。
5. 一般撮影に比べて低エネルギーX線を必要とする。
問題 18 X線CT装置で誤っている組合せはどれか。
1. X線管 --- 回転陽極
2. X線検出器 --- 半導体
3. DAS --- D-A変換器
4. コンピュータ --- 磁気ディスク
5. ディスプレイ装置 --- 液晶モニタ
問題 19 X線CT検査で誤っている組合せはどれか。
1. 心臓CT --- 心電図同期収集
2. perfusion CT --- beam's eye view
3. CT用自動露出機構 --- 被ばくの最適化
4. マルチスライスCT --- コーン角を考慮した画像再構成
5. ボーラストラッキング --- 時間濃度曲線
問題 20 X線CTで正しいのはどれか。
1. 水のCT値を0としている。
2. スライス厚を厚くすると部分体積効果の影響が減る。
3. 表示画像のウインドウ幅を狭くすると骨内部が見える。
4. Hounsfield Unitを使用した場合、空気のCT値は-500となる。
5. 表示画像のインドウレベルを0に近づけるほどコントラストが高くなる。
問題 21 デジタルX線検出器で誤っているのはどれか。
1. FPDには直接と間接の2つの変換方式がある。
2. FPDは感度補正(キャリブレーション)を行う。
3. イメージングプレートを用いた撮影ではクロスオーバー効果がある。
4. He-Neレーザー光はイメージングプレート読み取りに使用される。
5. BaFBr:Eu^{2+}はイメージングプレートに用いられる輝尽性蛍光体である。
問題 22 MRIのコイルで誤っているのはどれか。
a. 検査中の大きな音は静磁場コイルの動きに由来する。
b. 超伝導状態での静磁場コイルの消費電力は0である。
c. 超伝導の静磁場コイルは液体ヘリウムに浸されている。
d. 磁場の不均一性を補正するためシムコイルが使われている。
e. 超伝導の静磁場コイルは永久磁石の静磁場コイルに比べ重い。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 23 MRI撮影時に生じる渦電流で誤っているのはどれか。
1. アーチファクトの原因となる。
2. 超伝導装置で生じる固有の現象である。
3. 冷却シールドと撮像コイルとの間に生じやすい。
4. 撮像コイル近くの導体に誘発されて生じる。
5. 希望する傾斜磁場に拮抗する磁場を形成する。
問題 24音響インピーダンスが最も大きいのはどれか。
1. 骨
2. 空気
3. 血液
4. 筋肉
5. 脂肪
問題 25 超音波検査で誤っているのはどれか。
1. 距離分解能より方位分解能が優れている。
2. パルス幅が短いほど距離分解能は良くなる。
3. 超音波ビームが細いほど方位分解能は良くなる。
4. 同一の振動子では焦点域で方位分解能は良くなる。
5. 超音波を放射する振動子の形状によって方位分解能は異なる。
問題 26 無散瞳眼底写真撮影装置で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 操作が簡便である。
2. 自然散瞳で使用する。
3. 直接照明を使用する。
4. 眼底精密検査に用いる。
5. 連続撮影が可能である。
問題 27 X線装置の安全管理で誤っているのはどれか。
1. BF形機器の外装漏れ電流は正常状態で0.1mAである。
2. X線管容器の表面温度は50℃以下でなくてはならない。
3. 乳房用X線装置の圧迫器の動力による圧迫圧は200Nを超えない。
4. 高線量率透視制御は操作者の連続透視でのみ作動する構造とする。
5. 患者に危害を加えるおそれのある動く部分はデッドマン形制御とする。
問題 28 商用交流電源による人体の電撃反応で適切でないのはどれか。
1. 0.1mAではミクロショックで心室細動が起こる。
2. 1.0mAはマクロショックの最小感知電流値である。
3. 10〜20mAはマクロショックの離脱電流値である。
4. 50mAはマクロショックの最大許容電流値である。
5. 100〜3,000mAではマクロショックで心室細動が起こる。
問題 29 MRIがX線CTより有用性が高い疾患はどれか。
a. 下垂体腺腫
b. 急性くも膜下出血
c. 間質性肺炎
d. 消化管穿孔
e. 椎間板ヘルニア
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 30 頭部外傷患者に対し第1選択される検査法で最も適切なのはどれか。
1. 頭部MRI
2. 頭部X線CT
3. 脳血管造影
4. 無散瞳眼底写真撮影
5. 脳血流シンチグラフィ
問題 31 MR画像(別冊No.1)を別に示す。
正しいのはどれか。2つ選べ。
{fig}
1. 水抑制画像である。
2. 胆嚢が観察できる。
3. 腎動脈が観察できる。
4. 造影後に撮影している。
5. 膵尾部に低信号域が観察できる。
問題 32 MRI検査時の対応で誤っているのはどれか。
1. 検査中は患者の状態を監視する。
2. ケーブル類はループ状に束ねる。
3. 酸素ボンベを検査室内に持ち込まない。
4. 患者に両手を組まないように指示する。
5. クエンチが発生したときは患者を検査室外に連れ出す。
問題 33 腹部MRI検査のモーションアーチファクトの軽減方法で最も効果のないのはどれか。
1. 鎮静剤の投与
2. 心拍同期撮像法
3. 抗コリン剤の投与
4. 音楽(BGM)の使用
5. 抑制帯による腹部の圧迫
問題 34 MR画像(別冊No.2)を別に示す。
適切なアーチファクト対策はどれか。
{fig}
1. ヘアピンをとる。
2. 検査着に着替える。
3. ネックレスを外す。
4. イヤリングを外す。
5. アイシャドーをおとす。
問題 35 MR画像(別冊No.3)を別に示す。
アーチファクトへの対処法で正しいのはどれか。2つ選べ。
{fig}
1. 撮像時間を短くする。
2. 高磁場装置を使用する。
3. 表面コイルを使用する。
4. 患者をしっかりと固定する。
5. 位相エンコード方向のオーバーサンプリングを行なう。
問題 36 MRIのアーチファクトで誤っているのはどれか。
a. 化学シフトアーチファクトは静磁場強度が強いほど大きい。
b. 磁化率アーチファクトはEPI(echo planar imaging)で最も小さい。
c. 折り返しアーチファクトは撮像野が撮像対象より大きいときに生じる。
d. ゴーストアーチファクトは位相エンコード方向に生じる。
e. 打ち切りアーチファクトは、信号強度が大きく異なる部位で、撮像マトリックスが少ないほど顕著になる。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 37 MRIで誤っているのはどれか。
1. GRE法はMRAに使用される。
2. GRE法はフリップ角によって画像コントラストが変化する。
3. IR法は脂肪信号を抑制した画像を得るのに有用である。
4. SE法でTR、TEを短くすればT_{2}強調画像が得られる。
5. SE法でTRを長くTEを短くすればプロトン密度強調画像が得られる。
問題 38 MR画像(別冊No.4A〜E)を別に示す。
A〜Eの画像と名称との組合わせで正しいのはどれか。
{fig}
A B C D E
1. T_{1}強調画像 T_{2}強調画像 拡散強調像 FLAIR像 T_{2}^{*}強調画像
2. T_{1}強調画像 拡散強調像 T_{2}強調画像 FLAIR像 T_{2}^{*}強調画像
3. T_{1}強調画像 T_{2}強調画像 FLAIR像 拡散強調像 T_{2}^{*}強調画像
4. FLAIR像 T_{2}^{*}強調画像 T_{2}強調画像 T_{1}強調画像 拡散強調像
5. FLAIR像 T_{1}強調画像 T_{2}強調画像 T_{2}^{*}強調画像 拡散強調像
問題 39 男性の骨盤部MR画像のT_{2}強調横断像(別冊No.5)を別に示す。
矢印が示すのはどれか。
{fig}
1. 膀胱
2. 睾丸
3. 直腸
4. 前立腺
5. 精嚢腺
問題 40 腹部超音波検査で正しいのはどれか。
1. 腹臥位や坐位でも走査できる。
2. 妊娠月数によっては禁忌である。
3. 肥満体の方が検査は容易である。
4. 腸管ガスは検査の妨げとならない。
5. 波長が短いほど深部臓器に適する。
問題 41 超音波検査に関係ないのはどれか。
1. ハロー
2. 音響陰影
3. 側方陰影
4. 後方音響増強
5. ビームハードニング
問題 42 超音波検査のアーチファクトでないのはどれか。
1. ニボー
2. 多重反射
3. レンズ効果
4. サイドローブ
5. 鏡像(ミラーイメージ)
問題 43 超音波画像(別冊No.6)を別に示す。
矢印が示すアーチファクトへの対処法として正しいのはどれか。2つ選べ。
{fig}
1. 周波数を変える。
2. ゲインを調整する。
3. プローブによる圧迫強度を変える。
4. 反射面に対するビーム角度を変える。
5. 同種類の別のプローブと取り替える。
問題 44 超音波用造影剤に含まれるのはどれか。
1. ヨウ素
2. 空気
3. トリウム
4. ガドリニウム
5. 硫酸バリウム
問題 45 肋間走査の上腹部超音波画像(別冊No.7)を別に示す。
正しいのはどれか。
{fig}
1. 胆嚢癌
2. 胆嚢結石
3. 総胆管結石
4. 胆嚢ポリープ
5. 胆嚢腺筋腫症
問題 46 無散瞳眼底写真で正しいのはどれか。
1. 両目の眼底を撮影する。
2. 撮影は縮瞳させた状態で行なう。
3. 撮影開始前に眼圧の測定を必要とする。
4. 黄斑部と視神経乳頭とを重ねて撮影する。
5. 撮影時はまばたきをするように指示する。
問題 47 無散瞳眼底写真撮影で発見できないのはどれか。
1. 視神経萎縮
2. 網膜はく離
3. 角結膜乾燥症
4. 加齢黄斑変性
5. 網膜静脈閉塞症
問題 48 眼底写真(別冊No.8)を別に示す。
誤っているのはどれか。
{fig}
1. Aは視神経乳頭である。
2. Bは黄斑部である。
3. 中心窩は黄斑部に存在する。
4. 太く暗赤色に描出されているのが静脈である。
5. 写真は右目である。
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問題 49 核医学診療に従事する診療放射線技師の対応で正しいのはどれか。
1. 始業点検で異常を認めたが、検査に支障がないと判断して記録および報告は行なわなかった。
2. 新生児の検査依頼があったが、必要性より被ばくを重視し検査を断った。
3. ICU入院患者への投与のため、ICU病室内に一時的に設定された管理区域に放射性医薬品を搬入した。
4. 検査終了後に患者本人から検査結果を聞かれたため、モニタで画像を確認し説明を行った。
5. 核医学検査後は介助する人の被ばくを無視してよい。
問題 50 健常人で有効半減期が最も短い放射性医薬品はどれか。
1. ^{99m}Tc-MAA
2. ^{99m}Tc-MAG3
3. ^{99m}Tc-MDP
4. ^{99m}Tc-PMT
5. ^{99m}Tc-スズコロイド
問題 51 ^{18}F-FDG PETが反映する生体情報で正しいのはどれか。
1. 血流
2. 交感神経機能
3. 酸素代謝
4. 脂肪酸代謝
5. 糖代謝
問題 52 ガンマカメラの構成で正しい組合わせはどれか。2つ選べ。
1. コリメータ --- フォトピークの検出
2. NaI(Tl)シンチレータ --- 光電子変換
3. 波高分析器 --- 散乱線除去
4. 抵抗マトリックス方式計算回路 --- シンチレーション位置検出
5. 鉛シールド --- 感度上昇
問題 53 ガンマカメラの性能測定で誤っているのはどれか。
1. 使用される線源は^{99m}Tcである。
2. システムの総合評価はコリメータを装着して行なう。
3. 総合空間分解能は固有空間分解能より良くなる。
4. エネルギー分解能は百分率で表示する。
5. 計数率特性の評価には線源減衰法を用いる。
問題 54 SPECTの画像処理で正しい組合せはどれか。
1. 空間分解能補正 --- バターワースフィルタ
2. 散乱線補正 --- X線CT
3. 減弱補正 --- TEW法
4. 雑音除去 --- コリメータ開口補正
5. 画像再構成 --- OS-EM法
問題 55 PET装置の性能で誤っているのはどれか。
a. 検出器素子が小さいほど空間分解能が良くなる。
b. 視野中心から遠ざかると空間分解能が悪くなる。
c. リング径が大きくなると空間分解能が良くなる。
d. 相対発光量はBGOよりLSOのほうが少ない。
e. 同時計数分解時間が短いほど計数率特性が良い。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 56 正しい組合せはどれか。
1. ウエル型シンチレーションカウンタ --- 線源の校正
2. ベンダー形(多結晶形)ガンマカメラ --- 全身シンチグラフィ
3. 摂取率測定装置 --- 甲状腺機能測定
4. 半導体カメラ --- 血液試料の放射能測定
5. 全身計測装置 --- 骨塩量の測定
問題 57 ラジオイムノアッセイで正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 核種は^{123}Iが用いられる。
2. B(bound)とF(free)の分離を行う。
3. 液体シンチレーションカウンタがよく用いられる。
4. 標準曲線が必要である。
5. 患者の被ばくがある。
問題 58 核医学検査の画像処理で誤っている組合わせはどれか。
1. 甲状腺摂取率 --- 時間放射能曲線
2. レノグラム --- 関心領域
3. 左室壁運動 --- 輪郭抽出
4. 動態画像 --- 時間スムージング
5. 副甲状腺シンチグラフィ --- 画像サブトラクション
問題 59 負荷検査で誤っている組合わせはどれか。
1. 唾液腺シンチグラフィ --- レモン
2. 甲状腺シンチグラフィ --- 甲状腺ホルモン(T_{3})
3. 心筋血流シンチグラフィ --- 運動
4. 腎シンチグラフィ --- アセタゾラミド(ダイアモックス)
5. 副腎皮質シンチグラフィ --- デキサメサゾン
問題 60 髄腔内投与をする放射性医薬品はどれか。
1. ^{99m}Tc-ECD
2. ^{99m}Tc-HMPAO
3. ^{111}In-DTPA
4. ^{111}In-塩化インジウム
5. ^{123}I-IMP
問題 61 ^{123}I-MIBGシンチグラフィの適応疾患はどれか。
a. クッシング症候群
b. 下垂体腺腫
c. 褐色細胞腫
d. 神経芽(細胞)腫
e. 肺癌
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 62 心臓核医学検査で正しいのはどれか。
1. ^{99m}Tc-MIBIは心筋の交感神経活性を画像化している。
2. ^{99m}Tc-PYP(ピロリン酸)は急性心筋梗塞に集積する。
3. ^{123}I-MIBGは心筋の脂肪酸代謝を画像化している。
4. ^{201}Tl-塩化タリウムは受動拡散によって心筋に取り込まれる。
5. 心プールシンチグラフィには^{99m}Tc-MAAを用いる。
問題 63 ^{201}Tl-塩化タリウムを用いた心筋SPECT像(別冊No.9A,B,C)を別に示す。
誤っているのはどれか。
{fig}
1. 心軸を基準に再構成した画像である。
2. Aは短軸断層像を示す。
3. Bは水平面長軸断層像を示す。
4. アは心尖部を示す。
5. イは心内腔を示す。
問題 64 ^{99m}Tc-DTPAを用いた腎動態シンチグラフィで正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 放射性医薬品投与前には飲水制限を行う。
2. コリメータは中エネルギー用を用いる。
3. エネルギーピークを71keVに設定する。
4. 後面像を撮影するのが一般的である。
5. 放射性医薬品静注直後から連続的に撮影する。
問題 65 センチネルリンパ節シンチグラフィで正しいのはどれか。2つ選べ。
1. ^{67}Ga-クエン酸ガリウムが用いられる。
2. 悪性リンパ腫によく用いられる。
3. ガンマプローブで高集積部位を検出する。
4. 全身のリンパ節病変を検出できる。
5. 放射性薬剤を腫瘍の近傍に投与する。
問題 66 骨シンチグラフィの適応疾患で代表的なものはどれか。
1. 骨粗しょう症
2. 先天性股関節脱臼
3. 転移性骨腫瘍
4. 変形性脊椎症
5. 良性骨腫瘍
問題 67 異常なしと判定された全身シンチグラム(別冊No.10)を別に示す。
投与されたのはどれか。
{fig}
1. ^{67}Ga-クエン酸ガリウム
2. ^{99m}Tc-スズコロイド
3. ^{99m}Tc標識リン酸化合物
4. ^{111}In-塩化インジウム
5. ^{201}Tl-塩化タリウム
問題 68 非密封放射性同位元素治療(RI内用療法)に用いるのはどれか。
1. ^{51}Cr
2. ^{99}Mo
3. ^{111}In
4. ^{123}I
5. ^{131}I
問題 69
頸部リンパ節転移の頻度が最も低いのはどれか。
1. 舌癌
2. 声門癌
3. 上咽頭癌
4. 中咽頭癌
5. 下咽頭癌
問題 70 ^{125}Iを用いた前立腺癌の小線源治療で正しいのはどれか。
1. 線源の異所性移動は肺が最も多い。
2. 挿入後2日間は隔離病室に入室する。
3. ^{125}Iは^{131}Iよりγ線エネルギーが高い。
4. 蓄尿は膀胱被ばく減少のために実施する。
5. 挿入後1週間は公共交通機関の利用は制限される。
問題 71 γ線の平均エネルギーが最も低いのはどれか。
1. ^{60}Co
2. ^{125}I
3. ^{137}Cs
4. ^{192}Ir
5. ^{198}Au
問題 72 食道癌の外部照射治療で最も可能性の低い合併症はどれか。
1. 不整脈
2. 食道潰瘍
3. 脊髄麻痺
4. 気管支食道瘻
5. 放射性肺炎
問題 73 物理的半減期が最も長いのはどれか。
1. ^{60}Co
2. ^{131}I
3. ^{137}Cs
4. ^{192}Ir
5. ^{198}Au
問題 74 原発巣は放射線で、リンパ節転移は手術で治療されるのはどれか。
1. 舌癌
2. 食道癌
3. 上咽頭癌
4. 子宮頸癌
5. 精上皮腫
問題 75 子宮頸癌の腔内照射で誤っているのはどれか。
1. 数回に分割して行う。
2. 高線量率では術者の被ばくがない。
3. 副作用は直腸より膀胱に発生しやすい。
4. 高線量率と低線量率との成績は同等である。
5. 腔内照射線量の指標の一つにA点線量がある。
問題 76 体症的放射線治療の適応でないのはどれか。
1. 子宮頸癌による水腎症
2. 脳転移による意識混濁
3. 総胆管癌による閉塞性横断
4. 骨転移による膀胱直腸障害
5. 癌性リンパ管症による呼吸困難
問題 77 ケロイドの放射線治療の総線量(Gy)で正しいのはどれか。
1. 3
2. 6
3. 12
4. 24
5. 48
問題 78 体幹部定位放射線治療で誤っているのはどれか。
1. 位置制度の確認は毎回行う。
2. 腫瘍サイズを問わず適応となる。
3. 三次元放射線治療計画システムを必要とする。
4. 照射中心に対する臓器の体内移動を制限する装置を必要とする。
5. 放射線治療に関する臓器の精度管理を専ら担当する者を必要とする。
問題 79 くさびフィルタ直行2門照射をSAD一定法で行う(図1)。線量評価点Pの吸収線量は2Gy、線量加重は同じである。
図1と図2に示すデータに基づいた各門のモニタ単位数(MU値)に近い値はどれか。
ただし、図中のWFはくさび係数である。加速器の出力は10cm×10cmの基準深(最大線量深)で1cGy/MUに校正されている。
図1{fig}
図2{fig}
1. 前方:3、側方:2
2. 前方:69、側方:53
3. 前方:139、側方:105
4. 前方:222、側方:211
5. 前方:278、側方:211
問題 80 放射線治療の品質管理で誤っているのはどれか。
1. 治療計画は患者が動かない前提で行う。
2. アイソセンタを示すレーザー光の精度を毎朝確認する。
3. 計画ごとに設定するモニタ単位数(MU値)の独立計算を行う。
4. 光照射野と放射線照射野との一致はフィルムを用いて確認する。
5. リニアックグラフィによる位置確認は医師と診療放射線技師の両者で行う。
問題 81 電離箱の読み値を吸収線量に変換するとき関係ないのはどれか。
1. 出力係数
2. 線質変換係数
3. 極性効果補正係数
4. 温度気圧補正係数
5. 水吸収線量校正定数
問題 82 治療用リニアックと関係ないのはどれか。
a. コリメータ
b. モニタ線量計
c. 回転ガントリ
d. レンジシフタ
e. リッジフィルタ
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 83 放射線治療装置の品質管理で週に一度は行うべきものはどれか。
1. 出力係数の測定
2. モニタ線量計の校正
3. 深部量百分率の測定
4. ウェッジ係数の測定
5. リファレンス線量計の校正
問題 84 水吸収線量校正定数が1.05Gy/"Gy"の電離箱線量計を用いて、水中10cmの深さ、照射野10cm×10cmで^{60}Coγ線の吸収線量を測定したところ、線量計の指示値は2.00"Gy"であった。また測定時の気圧は101.33kPa、気温と水温はともに22℃であった。
水吸収線量(Gy)はどれか。
ただし、イオン再結合および極性効果はないものとし、実験条件の設定後、十分時間が経ってから測定を開始したとする。
1. 2.00
2. 2.05
3. 2.10
4. 2.12
5. 2.15
問題 85 外部放射線治療で吸収線量の標準測定法(標準測定法01)に準拠した光子線の線量測定について正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 校正深は線質に無関係に5g/cm^{2}の深さである。
2. 線質変換係数の決定にはTPR_{20,10}が必要である。
3. 水ファントムの深さ方向の寸法は測定深から5cmとする。
4. 水吸収線量校正定数の決定には線質変換係数が必要である。
5. 校正点吸収線量の測定ではファーマ形電離箱の幾何学的中心と校正深とを一致させる。
問題 86 放射線治療機器で正しい組合せはどれか。2つ選べ。
1. RALS --- γ線
2. リニアック --- X線
3. ガンマナイフ --- 電子線
4. マイクロトロン --- 陽子線
5. サイクロトロン --- 重粒子線
問題 87 正しい組合せはどれか。2つ選べ。
1. 術中照射 --- 電子線
2. 全身照射 --- 中性子線
3. 組織内照射 --- X線管
4. 拡大ブラッグピーク(SOBP) --- 重粒子線
5. 強度変調放射線治療(IMRT) --- β線
問題 88 誤っている組合わせはどれか。
a. α線 --- 制動放射
b. β線 --- 多重散乱
c. γ線 --- コンプトン散乱
d. 中性子線 --- 弾性散乱
e. 陽子線 --- コヒーレント散乱
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 89 誤っているのはどれか。
1. RAMは読み出し専用メモリである。
2. OSの基本的な役割にメモリ管理がある。
3. RS-232Cは外部インターフェースである。
4. ハブ(HUB)は複数のLANケーブルを1つに集線する装置である。
5. IPアドレスにはグローバルアドレスとプライベートアドレスとがある。
問題 90 直接撮影用X線フィルムにないのはどれか。
1. 保護層
2. 乳剤層
3. 下塗層
4. 支持体
5. 蛍光体層
問題 91 写真特性で正しいのはどれか。
1. 反射濃度は反射率の逆数で表される。
2. 透過濃度は透過率係数の対数で表される。
3. 正味濃度は写真濃度から足部濃度を減じた濃度をいう。
4. 階調度は特性曲線上の最大濃度からかぶり濃度を減じた値で表される。
5. 寛容度は特性曲線の直線部の露光域をいう。
問題 92 相反則不軌に基づく写真現象はどれか。
1. 間欠効果
2. 隣接効果
3. 圧力効果
4. ラッセル効果
5. クロスオーバー効果
問題 93 二次元デジタル画像で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 標本化数が大きい画像は空間分解能が悪い。
2. 量子化レベル数が大きい画像は濃度分解能が良い。
3. 標本化定理を満足しない間隔で標本化するとエリアシングが発生する。
4. 画像の最高周波数が0.5cycles/cmのとき、標本化間隔は0.5mmである。
5. 標本化数が64、量子化レベル数が8ビットの画像のデータ量は32,768バイトである。
問題 94 階調処理はどれか。2つ選べ。
1. ウインドウイング処理
2. ヒストグラム平坦化処理
3. メディアンフィルタ処理
4. リカーシブフィルタ処理
5. モルフォロジカルフィルタ処理
問題 95 画像が最も平滑化される空間フィルタはどれか。
ただし、数字は重み係数を示す。
1. {0,1,0},{1,-4,1},{0,1,0}
2. {1/9,1/9,1/9},{1/9,1/9,1/9},{1/9,1/9,1/9}
3. {1/16,2/16,1/16},{2/16,4/16,2/16},{1/16,2/16,1/16}
4. {1/25,1/25,1/25,1/25,1/25},{1/25,1/25,1/25,1/25,1/25},{1/25,1/25,1/25,1/25,1/25},{1/25,1/25,1/25,1/25,1/25},{1/25,1/25,1/25,1/25,1/25}
5. {1/35,1/35,1/35,1/35,1/35},{1/35,2/35,2/35,2/35,1/35},{1/35,2/35,3/35,2/35,1/35},{1/35,2/35,2/35,2/35,1/35},{1/35,1/35,1/35,1/35,1/35}
問題 96 図1aはあるシステム関数f(x){|x|<=2;f(x)=2, |x|>2;f(x)=0}、図1bはフィルタ関数h(x){h(±2)=0.2,h(±1)=-0.2,h(0)=1.0}である。
システム関数f(x)とフィルタ関数h(x)との畳込み積分は図2のうちどれか。
ただし、標本化間隔は1とする。
図1a {fig}
図1b {fig}
図2ア {fig}
図2イ {fig}
図2ウ {fig}
図2エ {fig}
図2オ {fig}
1. ア
2. イ
3. ウ
4. エ
5. オ
問題 97 原画像とそのフーリエ変換の振幅画像(対数変換)(別冊No.11図1)を別に示す。
原画像の画素サイズが2倍の振幅画像は図2(別冊No.11図2)のうちどれか。
ただし、原画像の円形領域内は強度が一定、それ以外はゼロである。
{fig}
1. ア
2. イ
3. ウ
4. エ
5. オ
問題 98 情報セキュリティ対策で関係ないのはどれか。
1. ユーザ認証
2. デジタル署名
3. データの暗号化
4. HL7(Health Level 7)
5. VPN(Virtual Private Network)
問題 1 皮質が表面にないのはどれか。
1. 大脳
2. 小脳
3. 脊髄
4. 腎臓
5. 副腎
問題 2 蛋白合成に直接関与する細胞小器官はどれか。
1. 核小体
2. ゴルジ体
3. 滑面小胞体
4. リボゾーム
5. ミトコンドリア
問題 3 抗体生産細胞はどれか。
1. 好中球
2. 好酸球
3. 巨核芽球
4. 形質細胞
5. 胸腺細胞
問題 4 膝関節を構成する靭帯はどれか。2つ選べ。
1. 項靭帯
2. 黄色靭帯
3. 側副靭帯
4. 後縦靭帯
5. 十字靭帯
問題 5 右肩関節部の三次元CT画像(別冊No.1)を別に示す。
矢印が示すのはどれか。
1. 肩峰
2. 烏口突起
3. 大結節
4. 肩甲棘
5. 関節窩
問題 6 肺の解剖で正しいのはどれか。
1. 舌区は下葉の一部である。
2. 右上葉は2区域で構成される。
3. 左上葉は3区域で構成される。
4. 右中葉と下葉は大葉間裂で境される。
5. 左上葉と下葉は小葉間裂で境される。
問題 7 正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 奇静脈弓は右房に流入する。
2. 卵円孔は心室中隔に存在する。
3. 大動脈弓部は気管右側に位置する。
4. 右心系に属する房室弁は三尖弁である。
5. 肺動脈弁は大動脈弁よりも頭側に位置する。
問題 8 至適pHが2前後の消化酵素はどれか。
1. プチアリン
2. ペプシン
3. トリプシン
4. キモトリプシン
5. マルターゼ
問題 9 機能血管と栄養血管とが異なる臓器はどれか。2つ選べ。
1. 肺臓
2. 肝臓
3. 脾臓
4. 腎臓
5. 膵臓
問題 10 メッケル憩室の発生部位はどれか。
1. 十二指腸
2. 空腸
3. 回腸
4. 盲腸
5. S状結腸
問題 11 関係ない組合わせはどれか。
1. 好中球 --- 貪食能
2. 好酸球 --- ヒスタミン放出
3. 好塩基球 --- アレルギー抗原
4. Bリンパ球 --- 体液性免疫
5. 血小板 --- 血液凝固
問題 12 解剖学的に関係の深い組合わせはどれか。2つ選べ。
1. 嗅神経 --- 卵円孔
2. 視神経 --- 内耳道
3. 下垂体 --- トルコ鞍
4. 松果体 --- 大後頭孔
5. 内頸動脈 --- 海綿静脈洞
問題 13 脳脊髄液の流出経路はどれか。
1. 第三脳室 → 中脳水道 → 側脳室 → モンロー孔 → 第四脳室
2. 第三脳室 → 側脳室 → 中脳水道 → 第四脳室 → モンロー孔
3. 第四脳室 → 側脳室 → モンロー孔 → 第三脳室 → 中脳水道
4. 側脳室 → モンロー孔 → 第三脳室 → 中脳水道 → 第四脳室
5. 側脳室 → 中脳水道 → 第四脳室 → モンロー孔 → 第三脳室
問題 14 関係ない組合せはどれか。
1. 下垂体前葉 --- 黄体化ホルモン
2. 下垂体後葉 --- 抗利尿ホルモン
3. 甲状腺 --- サイロキシン
4. 副腎皮質 --- アドレナリン
5. 膵臓 --- ソマトスタチン
問題 15 誤っている組合せはどれか。
1. 狂牛病 --- プリオン
2. 胃潰瘍 --- ヘリコバクターピロリ
3. マラリア --- 原虫
4. ジフテリア --- リケッチア
5. 子宮頸癌 --- ヒトパピローマウイルス
問題 16 悪性腫瘍はどれか。
a. ウイルムス腫瘍
b. 腺腫
c. 血管腫
d. 平滑筋腫
e. 精上皮腫
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 17 誤っている組合せはどれか。
1. 大腸癌 --- CEA
2. 肝臓癌 --- AFP
3. 卵巣癌 --- CA19-9
4. 前立腺癌 --- PSA
5. 絨毛上皮癌 --- HCG
問題 18 低蛋白血症で浮腫が生じるのはどれか。
a. 上大静脈症候群
b. 心不全
c. 肝硬変
d. ネフローゼ症候群
e. 急性腎炎
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 19 悪性腫瘍はどれか。
1. 骨腫
2. 骨髄腫
3. 類骨腫
4. 骨軟骨腫
5. 神経線維種
問題 20 上前縦隔腫瘍で頻度が低いのはどれか。
1. 奇形腫
2. 胸腺腫
3. リンパ腫
4. 甲状腺腫
5. 傍神経節腫
問題 21 肺癌の組織型で多いのはどれか。2つ選べ。
1. 扁平上皮癌
2. 小細胞癌
3. 腺癌
4. 大細胞癌
5. 腺扁平上皮癌
問題 22 高血圧を呈するのはどれか。
1. 川崎病
2. 満性膵炎
3. 褐色細胞腫
4. 多発性骨髄腫
5. 甲状腺機能低下症
問題 23 直腸病変の頻度が高いのはどれか。
1. 憩室炎
2. 結腸炎
3. 虚血性腸炎
4. クローン病
5. 潰瘍性大腸炎
問題 24 食道静脈瘤の原因で最も多いのはどれか。
1. 心不全
2. 肝硬変
3. 胃潰瘍
4. 食道癌
5. 急性膵炎
問題 25 関係ない組合せはどれか。
1. 尿管結石 --- ビリルビン結石
2. 球性糸球体腎炎 --- β溶血性連鎖球菌
3. 膀胱炎 --- トリコモナス
4. 尿管癌 --- 移行上皮癌
5. 急性腎盂炎 --- 大腸菌
問題 26 発症直後の頭部単純CTで病変検出率が最も低いのはどれか。
1. 高血圧性脳出血
2. くも膜下出血
3. 脳動静脈奇形破裂
4. 硬膜下出血
5. 脳梗塞
問題 27 関係ない組合せはどれか。
1. 成長ホルモン(GH) --- 末端肥大症
2. 抗利尿ホルモン(ADH) --- 尿崩症
3. プロラクチン(PRL) --- 下垂体腫瘍
4. バニリルマンデル酸(VMA) --- 神経芽(細胞)腫
5. 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH) --- 卵巣腫瘍
問題 28 膠原病でないのはどれか。
1. 強皮症
2. 慢性肉芽腫症
3. 大動脈炎症候群
4. 慢性関節リウマチ
5. 結節性多発動脈炎
問題 29 染色体異常が原因となる疾患はどれか。
1. 血友病
2. 川崎病
3. 神経鞘腫
4. 鎌状赤血球貧血
5. ダウン(Down)症候群
問題 30 我が国の平成15年の統計で誤っているのはどれか。
1. 人口は1億3千万人を超えている。
2. 国民医療費は20兆円を超えている。
3. 合計特殊出生率は1.5以下である。
4. 女性の平均寿命は85歳を超えている。
5. 65歳以上の人口割合は20%を超えている。
問題 31 直接作用が主体でDNA損傷が生じるのはどれか。
1. 紫外線
2. γ線
3. X線
4. 電子線
5. 炭素線
問題 32 X線による細胞死で正しいのはどれか。
1. 低線量率照射では高線量率照射より生存率が低くなる。
2. 低酸素下照射では高酸素下照射より生存率は高くなる。
3. 照射された細胞は死亡まで細胞分裂しない。
4. アポトーシスは生体の防護機能として作用する。
5. アポトーシスは細胞の分裂死に分類される。
問題 33 放射線感受性の高い細胞の特徴でないのはどれか。
1. D_{0}が小さい。
2. α/β比が小さい。
3. 分裂指数が大きい。
4. 核/細胞質比が大きい。
5. 照射後のアポトーシスの頻度が高い。
問題 34 3Gyの全身急性被ばくで最も遅く減少するのはどれか。
1. 赤血球
2. 好酸球
3. リンパ球
4. 単球
5. 血小板
問題 35 幹細胞が直接関与しない放射線障害はどれか。
1. 不妊
2. 口内炎
3. 骨髄死
4. 腸管死
5. 肺線維症
問題 36 半致死線量LD_{50/30}を被ばくしたときの主な死因はどれか。
1. 骨髄障害
2. 皮膚障害
3. 呼吸器障害
4. 消化管障害
5. 中枢神経障害
問題 37 放射線の影響で正しいのはどれか。
1. 遺伝的影響は確定的影響である。
2. 確率的影響の重篤度は線量に依存する。
3. 確率的影響の代表的疾患に白内障がある。
4. 早期障害では確率的影響はない。
5. 固形癌発生までの潜伏期間は白血病発生までより短い。
問題 38 確率的影響はどれか。2つ選べ。
1. 染色体異常
2. 皮膚潰瘍
3. 発がん
4. 不妊
5. 貧血
問題 39 高LET放射線の特徴で誤っているのはどれか。
1. 分割効果が小さい。
2. 酸素増感比が小さい。
3. 生物学的効果比が大きい。
4. 細胞周期の影響が大きい。
5. 亜致死損傷の回復が小さい。
問題 40 放射線治療で行われる分割照射で誤っているのはどれか。
1. 照射間隔は4時間以上あける。
2. 照射間隔を短くすると再酸素比が加速する。
3. 正常組織と腫瘍組織との感受性の差を利用する。
4. 全照射期間を長くすると腫瘍の加速再増殖が起こる。
5. 総線量が同じであれば1回線量を小さくすると遅発性有害反応は軽減する。
問題 41 誤っているのはどれか。
1. 原子核の半径は10^{-15}〜10^{-14}m程度である。
2. 軌道電子の数は原子番号に等しい。
3. 質量数は陽子数と中性子数との和である。
4. 陽子の質量は電子の約1,840倍である。
5. 同位体は核子の数が等しい核種である。
問題 42 光速の0.98倍に加速された電子の質量は静止質量の何倍か。
1. 0.98
2. 1.00
3. 1.02
4. 2.2
5. 5.0
問題 43 水素に中性子が結合し重水素が生成されγ線が1個放出された。
^{1}_{1}H + n → ^{2}_{1}H + γ
γ線のエネルギー(MeV)はどれか。
ただし、^{1}_{1}H:1.0073u、n:1.0087u、^{2}_{1}H:2.0136u、1u=931.5Mevとする。
1. 2.2
2. 6.8
3. 8.1
4. 12.7
5. 14.9
問題 44 壊変図が示す壊変はどれか。2つ選べ。
{fig}
1. α
2. β^{-}
3. β^{+}
4. EC
5. γ
問題 45 半減期が8日の放射性核種がある。この核種の原子数が1/eに減衰するのは約何日後か。
ただし、eは自然対数の底とする。
1. 2
2. 4
3. 6
4. 8
5. 12
問題 46 誤っているのはどれか。
1. 特性X線のエネルギーは元素固有である。
2. K_{α}特性X線の放出確率はK_{β}特性X線より小さい。
3. 特性X線に代わり電子が放出されることがある。
4. 制動X線は連続スペクトルである。
5. 放射光は電子の偏向による制動放射線である。
問題 47 30MeVの光子と水との相互作用で主なものはどれか。2つ選べ。
1. 干渉性散乱
2. 光電吸収
3. コンプトン散乱
4. 電子対生成
5. 光核反応
問題 48 臨界エネルギーとは放射損失と衝突損失とが等しいエネルギーである。
原子番号82の鉛に対する電子の臨界エネルギー(MeV)はどれか。
1. 10
2. 20
3. 30
4. 50
5. 80
問題 49 重荷電粒子で誤っているのはどれか。
1. 水中を直線的に進む。
2. 電離は飛程の終端部で急激に増大する。
3. 衝突損失は粒子の電荷の2乗に比例する。
4. 衝突損失は運動エネルギーに比例する。
5. 放射損失は無視できる。
問題 50 音波の伝播速度が速い順に並んでいるのはどれか。
速い← →遅い
1. 空気 --- 皮下脂肪 --- 正常肝臓 --- 鉄
2. 空気 --- 正常肝臓 --- 皮下脂肪 --- 鉄
3. 鉄 --- 正常肝臓 --- 皮下脂肪 --- 空気
4. 鉄 --- 皮下脂肪 --- 正常肝臓 --- 空気
5. 鉄 --- 空気 --- 皮下脂肪 --- 正常肝臓
問題 51 図の回路で、100Vに充電した2μFのコンデンサC_{1}がある。
この端子a、bに全く充電していない3μFのコンデンサC_{2}の端子c、dを接続したとき、コンデンサC_{1}の端子電圧(V)はどれか。
ただし、充電電荷の漏れはないものとする。
{fig}
1. 10
2. 20
3. 30
4. 40
5. 50
問題 52 真空中に置かれた+0.5Wbの磁荷から1m離れた点の磁界の大きさを1とした場合、+0.8Wbの磁荷から2m離れた点の磁界の大きさはどれか。
1. 0.4
2. 1.25
3. 2.5
4. 4.0
5. 6.25
問題 53 銅線の断面積を3倍にしたとき、電気抵抗はもとの何倍か。
1. 1/9
2. 1/3
3. 1
4. 3
5. 9
問題 54 図の回路に流れる電流(A)はどれか。
ただし、電池の内部抵抗は無視する。
{fig}
1. 0
2. 0.20
3. 0.33
4. 0.60
5. 1.00
問題 55 図の回路のR_{1}で消費される電力はR_{2}で消費される電力の何倍か。
{fig}
1. 0.25
2. 0.5
3. 1
4. 2
5. 4
問題 56 図の回路で電圧増幅度V_{o}/V_{i}はどれか。
{fig}
1. 10
2. 200
3. 201
4. 2,000
5. 2,001
問題 57 10進数0.6875を2進数に変換したのはどれか。
1. 0.0101
2. 0.0111
3. 0.1001
4. 0.1011
5. 0.1101
問題 58 エネルギーE、フルエンスΦの光子が質量エネルギー転移係数μ_{tr}/ρの物質に入射した。
このときのカーマはどれか。
1. EΦ・μ_{tr}/ρ
2. E/Φ・μ_{tr}/ρ
3. E/Φ・ρ/μ_{tr}
4. Φ/E・μ_{tr}/ρ
5. Φ/E・ρ/μ_{tr}
問題 59 エネルギーの単位を含んでいるのはどれか。2つ選べ。
1. 照射線量
2. フルエンス
3. 質量阻止能
4. 放射線化学収量
5. 質量エネルギー吸収係数
問題 60 荷電粒子平衡が成立しているとき正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 吸収線量は衝突カーマに等しい。
2. 吸収線量は質量エネルギー吸収係数とフルエンスとの積に等しい。
3. 吸収線量は質量阻止能とエネルギーフルエンスとの積に等しい。
4. 空気の吸収線量は照射線量と空気のW値との積に等しい。
5. 空気の吸収線量は空気カーマと空気のW値との積に等しい。
問題 61 放射能の測定で相対標準偏差0.01を得るために必要な最小カウントはどれか。
1. 10^{2}
2. 10^{3}
3. 10^{4}
4. 10^{5}
5. 10^{6}
問題 62 電離電荷を測定できる検出器はどれか。2つ選べ。
1. 半導体線量計
2. シンチレータ
3. 電離箱線量計
4. 蛍光ガラス線量計
5. 熱ルミネセンス線量計
問題 63 電離現象を利用しないのはどれか。
1. GM計数管
2. カロリメータ
3. モニタ線量計
4. MOS FET線量計
5. ゲルマニウム半導体検出器
問題 64 放射線治療に用いる高エネルギー電子吸収線量Dの評価式を示す。
D=M・N_{D,w,Q_{0}}・k_{Q,Q_{0}}
この式の説明で誤っているのはどれか。
1. Mは極性効果補正後の値である。
2. N_{D,w,Q_{0}}はコバルト校正定数である。
3. k_{Q,Q_{0}}は線量半価層R_{50}から導くことができる。
4. k_{Q,Q_{0}}は線質変換係数である。
5. Q_{0}は基準線質を表す。
問題 65 電離箱に関係ないのはどれか。
1. 極性効果
2. 空洞原理
3. グロー曲線
4. イオン再結合
5. ビルドアップキャップ
問題 66 1.37及び2.75MeVのγ線を放出する^{27}Naのエネルギースペクトルを測定した結果0.51MeVにピークが観測された。
このピークを説明する現象はどれか。
1. 後方散乱
2. 干渉性散乱
3. コンプトン散乱
4. 制動放射
5. 電子対生成
問題 67 開放型の電離箱線量計による測定で、温度および気圧の補正を行う理由として適切なのはどれか。
1. 空気の質量エネルギー吸収係数が変化するため
2. 空気の単位質量当たりの電離量が変化するため
3. 電離箱内の空気の質量が変化するため
4. 電離イオンの再結合損失が変化するため
5. 電離箱内の電界強度が変化するため
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問題 68 胸部X線撮影に使用される付加フィルタはどれか。2つ選べ。
1. アルミニウム
2. タンタル
3. 銅
4. モリブデン
5. ロジウム
問題 69 診療放射線技師の対応で誤っているのはどれか。
1. 聴覚障害者に対して手話で説明した。
2. 撮影部位に応じてカセッテの固定を患者にさせた。
3. 専用のガウンを着用させて胸部X線撮影を実施した。
4. まれな症例だったので研究用として追加撮影した。
5. 撮影時に妊娠の可能性について確認した。
問題 70 体表ポイントと脊柱の位置で正しい組合せはどれか。
1. 咽頭隆起 --- 第1頸椎レベル
2. 胸骨角 --- 第7頸椎レベル
3. 剣状突起 --- 第2胸椎レベル
4. 腸骨稜 --- 第4腰椎レベル
5. 恥骨結合上縁 --- 仙骨レベル
問題 71 被ばく線量の軽減に効果があるのはどれか。2つ選べ。
1. 照射野を狭くする。
2. グリッドを使用する。
3. 通常よりも低い管電圧で撮影する。
4. X線管焦点から被検者までの距離を長くする。
5. 管電圧リプル百分率の大きいX線装置を使用する。
問題 72 通常は臥位で撮影しないのはどれか。
1. 頸椎4方向撮影
2. 胸椎4方向撮影
3. 腰椎4方向撮影
4. 骨盤正面撮影
5. 股関節外転・内転位撮影
問題 73 入射中心線をカセッテ面に対して頭尾方向20°で入射する撮影法はどれか。
1. 肘関節正面撮影
2. 肩関節正面撮影
3. 股関節正面撮影
4. 膝関節正面撮影
5. 足関節正面撮影
問題 74 頭部X線CTの骨条件画像(別冊No.2)を別に示す。
矢印が示す構造を評価するのに適したX線撮影法はどれか。2つ選べ。
{fig}
1. 頭蓋正面撮影
2. 頭蓋側面撮影
3. ウォータース法
4. コールドウェル法
5. ステンバース法
問題 75 骨塩定量に適さない部位はどれか。
1. 肋骨
2. 前腕骨
3. 腰椎
4. 大腿骨頚部
5. 踵骨
問題 76 腹部単純デクビタス撮影が診断に有用なのはどれか。
1. 胃穿孔
2. 胆石
3. 膵仮性嚢胞
4. 急性虫垂炎
5. 大腸癌
問題 77 X線造影写真(別冊No.3)を別に示す。
誤っているのはどれか。
{fig}
1. 脊椎の骨折所見がある。
2. 椎間板造影写真である。
3. 椎体配列に乱れがある。
4. 脊髄の圧排がみられる。
5. 水溶性造影剤を使用している。
問題 78 ある治療手技施行前後の血管造影写真(別冊No.4A,B)を別に示す。
施行したのはどれか。
{fig}
1. 血栓溶解術
2. 血管拡張術
3. 動脈塞栓術
4. ステント留置術
5. 抗癌剤動脈注入術
問題 79 上部消化管X線検査で副交感神経遮断薬が禁忌となるのはどれか。2つ選べ。
1. 白内障
2. 狭心症
3. C型肝炎
4. 慢性膵炎
5. 前立腺肥大
問題 80 胃角部後壁の病変を描出するのに適した撮影法はどれか。2つ選べ。
1. 立位充満法
2. 立位圧迫法
3. 腹臥位充満法
4. 背臥位二重造影法
5. 半立位第2斜位二重造影法
問題 81 頭部X線CT画像(別冊No.5)を別に示す。
発生しているアーチファクトはどれか。
{fig}
1. リングアーチファクト
2. モーションアーチファクト
3. ストリークアーチファクト
4. ステアステップアーチファクト
5. トランケーションアーチファクト
問題 82 小児の頭部X線CT検査で正しいのはどれか。
1. 造影検査を原則とする。
2. スキャン条件は成人と同じである。
3. ヨード造影剤はイオン性のものを用いる。
4. 体動を防止するための対策が必要である。
5. 水晶体と生殖腺の被ばく線量は同等である。
問題 83 三次元X線CT画像(別冊No.6)を別に示す。
表示法はどれか。
{fig}
1. Ray Sum(ray summation)
2. MIP(maximum intensity projection)
3. MPR(multi-planar reconstruction)
4. VE(virtual endoscopy)
5. VR(volume rendering)
問題 84 右手X線撮影PA像の部分像(別冊No.7)を別に示す。
舟状骨はどれか。
{fig}
1. A
2. B
3. C
4. D
5. E
問題 85 腰椎椎間関節の観察評価に最も適しているのはどれか。
1. 正面像
2. 側面像
3. 斜位像
4. 軸位像
5. デクビタス像
問題 86 胸部X線撮影で呼気撮影が診断に有用なのはどれか。
1. 肺炎
2. 肺癌
3. 肺気腫
4. 肺水腫
5. 気管支異物
問題 87 三次元X線CT画像(別冊No.8)を別に示す。
矢印が示す血管分枝が分布するのはどれか。
a. 胃
b. 空腸
c. 上行結腸
d. 下行結腸
e. S状結腸
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 88 画像の視覚評価法はどれか。
1. RMS粒状度
2. 量子検出効率(DQE)
3. 雑音等価量子数(NEQ)
4. ウィナースペクトル
5. C-D(contrast-detail)ダイアグラム
問題 89 デジタル系を構成するMTFでエリアシングの影響を含むのはどれか。
1. デジタルMTF
2. アパーチャMTF
3. X線検出器のMTF
4. ディスプレイMTF
5. 画像処理フィルタのMTF
問題 90 デジタルラジオグラフィのノイズで撮影線量に依存するのはどれか。
1. 量子化ノイズ
2. 電気系ノイズ
3. X線量子ノイズ
4. エリアシングノイズ
5. 検出器の構造ノイズ
問題 91 X線画像の雑音で誤っているのはどれか。
1. 雑音等価量子数(NEQ)を用いて画質を総合的に評価できる。
2. 画像濃度の標準偏差を用いて画像の粒状度を表すことができる。
3. 光子密度の統計的ゆらぎによる分散は透過光子数の平均値にほぼ等しい。
4. 光子数が増加するにつれて統計的ゆらぎによる雑音の影響は大きくなる。
5. 画像濃度の変動を周波数解析することで画像雑音の細かさを表すことができる。
問題 92 ROC曲線の縦軸と横軸の組合わせであ正しいのはどれか。
ただし、A〜Dは以下のとおりとする。
A:信号を含む画像を観察して信号ありと答える確率
B:信号を含む画像を観察して信号なしと答える確率
C:雑音のみの画像を観察して信号ありと答える確率
D:雑音のみの画像を観察して信号なしと答える確率
縦軸 --- 横軸
1. A --- B
2. A --- C
3. A --- D
4. B --- C
5. B --- D
問題 93 誤っているのはどれか。
1. 線量限度は患者の医療被ばくに適用される。
2. 急性放射線皮膚炎には、しきい線量が存在する。
3. 放射線検査法の選択では患者へのリスクを考慮する。
4. 放射線被ばくを伴う医療行為は正当化されなければならない。
5. 防護の最適化は経済的・社会的要因を考慮しなければならない。
問題 94 放射線防護に用いられる線量定義で誤っているのはどれか。
1. 吸収線量は物質単位質量当たりに付与されるエネルギー量である。
2. 等価線量は吸収線量に放射線荷重係数を乗じた値である。
3. 実効線量は等価線量に組織荷重係数を乗じた値の加算である。
4. 預託実行線量は体内被ばくの線量評価に用いられる。
5. 集団実効線量は集団の一人当たりの平均線量である。
問題 95 放射能汚染を伴う緊急被ばく医療で誤っているのはどれか。
1. ゴム手袋を二重に着用する。
2. 除染よりも救命処置が優先される。
3. 個人線量計はフィルムバッチを用いる。
4. 汚染部位の特定よりも脱衣を優先させる。
5. 専用のディスポーザブルガウンを着用する。
問題 96 診療放射線技師法で正しいのはどれか。
1. 規定する放射線は、エックス線、百万電子ボルト以上のエネルギーを有する電子線、γ線のみである。
2. 免許取り消し処分を受けた者は再度免許を得ることができない。
3. 外国の免許を受けた者は、受験資格を得ることができない。
4. 医師の指示があれば密封放射性同位元素を人体に刺入して照射することができる。
5. 病院又は診療所以外の場所でも医師の指示があれば出張して百万電子ボルト未満のエネルギーを有するエックス線を照射することができる。
問題 97 放射線診療従事者の線量限度の組合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 実効線量 --- 20 mSv/年
2. 緊急作業に係る実効線量 --- 100 mSv
3. 女子の実効線量 --- 5 mSv/3月
4. 眼の水晶体の等価線量 --- 300 mSv/年
5. 妊娠中である女子の腹部表面等価線量 --- 出産するまでの期間1 mSv
問題 98 医療法施行規則で定める放射線診療施設に関する実効線量限度の組合わせで正しいのはどれか。
1. 診療用放射線照射装置使用室の画壁等の外側 --- 1 mSv/月
2. 放射線治療室の画壁等の外側 --- 1 mSv/月
3. 管理区域に係る外部放射線 --- 1 mSv/3月
4. 病室に入院している患者の被ばく --- 1.3 mSv/3月
5. 病院又は診療所内の人が居住する区域 --- 1 mSv/年
問題 99 ^{18}F-FDGからの線量を1/16に遮へいするために必要な鉛厚(mm)はどれか。
ただし、^{18}Fに対する鉛の半価層を4.1mmとする。
1. 8.2
2. 12.3
3. 16.4
4. 20.5
5. 24.6
問題 100 誤っている組合せはどれか。
1. 床面の汚染検査 --- GMサーベイメータ
2. 個人の体内被ばく線量測定 --- ハンドフットクロスモニタ
3. 汚染廃液の放射能濃度測定 --- シンチレーション検出器
4. 作業区域の空間線量率測定 --- 電離箱式サーベイメータ
5. 空気中放射性核種濃度の測定 --- 可搬形ダストサンプラ
問題 101 内部被ばくに関する放射線防護の原則で重要でないのはどれか。
1. 閉じ込め
2. 集中
3. 希釈
4. 分散
5. 遮へい
問題 102 非密封放射線源の取扱いで誤っているのはどれか。
1. 調剤を行うフード内を陰圧とする。
2. 液体状線源取扱い時は受皿を使用する。
3. 液体状線源取扱い時はゴム手袋を着用する。
4. 個体状の線源は素手で扱うことができる。
5. 粉末状線源の取扱いはグローブボックス内で行う。