RETURN TO SUZUKI'S HOME PAGE
診療放射線技師国家試験のページに戻る。

平成17年3月3日(2005.3.3)

第57回診療放射線技師国家試験問題

午前午後

午前:放射化学診療画像機器学診療画像検査学放射性同位元素検査技術学放射線治療技術学医用画像情報学

午後:基礎医学大要放射線生物学放射線物理学医用工学放射線計測学エックス線撮影技術学画像工学放射線管理学


Last modified 05-03-05
 なお、これは、完全版ではありません。解答につきましても、どうしても必要な方のみ鈴木昇一まで所属等はっきり示されて連絡ください。。ただし、解答は藤田保健衛生大学としてではなく、あくまでも鈴木の責任で行います。解答の責任は持ちかねます。図は多すぎるのでありません。ご了承願います。

第57回 放射線技師国家試験問題,午前



放射線技師国家試験問題,午前

放射化学,最初に戻る

問題 1 壊変定数だけで求められるのはどれか。
a. 物理学的半減期
b. 生物学的半減期
c. 有効半減期
d. 壊変原子数
e. 平均寿命
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 2 永続平衡が成立する親核種の半減期(T1)と娘核種の半減期(T2)との関係はどれか。
1. T1 ≪ T2
2. T1 < T2
3. T1 = T2
4. T1 > T2
5. T1 ≫ T2

問題 3 (n,γ)反応の標的核(左)と生成核(右)との組合わせはどれか。
1. 10B --- 10Be
2. 6Li --- 3H
3. 238U --- 237U
4. 23Na --- 24Na
5. 112Cd --- 111In

問題 4 99mTcカウのミルキングで誤っているのはどれか。
a. 過渡平行を利用する。
b. 親核種は99Moである。
c. ミルキングは乳剤を混入する操作である。
d. ブドウ糖溶液で99mTcを抽出する。
e. 親核種をアルミナカラムに吸着させる。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 5 140Ba-140Laから140Laの分離で誤っているのはどれか。
1. 保持担体のBa2+を添加する。
2. 共沈剤のFe3+を添加する。
3. 140BaはFe(OH)3と共沈する。
4. 140Laを無担体分離することができる。
5. Fe3+は溶媒抽出法で分離する。

問題 6 関係のない組合せはどれか。
1. ウイルツバッハ法 --- 同位体交換反応
2. クロラミンT法 --- 還元作用
3. アクチバブルトレーサ法 --- 放射化断面積
4. PIXE法 --- 陽子線
5. ペーパークロマトグラフィ法 --- Rf値

問題 7 試料中の炭素原子を含む有機物RCOOHの重量を求めるため、試料800mgに14Cで標識したR14COOH(比放射能 3.9×104 Bq/mg)を50mg添加した後よく混合した。混合物から一部のRCOOHを純粋に分離した後、その比放射能を測定したところ6×104 Bq/mgであった。
試料中のRCOOHの重量(mg)で正しいのはどれか。
1. 275
2. 325
3. 375
4. 425
5. 475

問題 8 誤っているのはどれか。
1. 放射分析はある物質が放射性同位体と結合する性質を利用する。
2. 放射化分析は非放射性元素を核反応によって放射性核種にする。
3. 陽イオン交換樹脂は核分裂生成物の分離に用いる。
4. 錯体を形成する金属イオンは陰イオン交換樹脂に吸着する。
5. 電気化学的分離法は放射性核種の蒸気圧の違いを利用する。

問題 9 X線管について正しいのはどれか。2つ選べ。
1. X線管電流は電極間距離の\sqrt{2}乗に反比例する。
2. X線放射強度分布はターゲットの角度によって異なる。
3. 焦点外X線の線質は焦点近傍ほど硬質となる。
4. 短時間許容負荷は管電圧リプル百分率によって異なる。
5. 実効焦点の変化はX線管電圧が高くX線管電流が小さいほど大きい。

診療画像機器学,最初に戻る

問題 9 X線管について正しいのはどれか。2つ選べ。
1. X線管電流は電極間距離の\sqrt{2}乗に反比例する。
2. X線放射強度分布はターゲットの角度によって異なる。
3. 焦点外X線の線質は焦点近傍ほど硬質となる。
4. 短時間許容負荷は管電圧リプル百分率によって異なる。
5. 実効焦点の変化はX線管電圧が高くX線管電流が小さいほど大きい。

問題 10 X線管の短時間許容負荷を大きくする方法はどれか。
a. 焦点外X線の面積を大きくする。
b. ターゲット角度を大きくする。
c. 管電圧波形のリプル百分率を小さくする。
d. 焦点面積を大きくする。
e. 焦点軌道直径を大きくする。
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

問題 11 X線装置で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. X線管フィラメント加熱回路には、インバータ方式は使用されない。
2. 自己整流形X線装置は他のX線装置に比べ短時間撮影ができる。
3. インバータ式X線装置では、管電圧波形の脈動率が17%になる。
4. インバータ式X線装置は入力電源をAC-DCコンバータで整流する。
5. 空間電荷補償回路が必要である。

問題 12 直接撮影用自動露出機構の特性について誤っているのはどれか。
1. 写真濃度は吸収体の薄い領域では低く、厚い領域で高い傾向を示す。
2. X線検出部の自己吸収は検出方法によって写真濃度に影響する。
3. X線検出用の蛍光体の線質依存性は写真濃度に影響する。
4. X線検出部の採光野は撮影部位に左右される。
5. 応答特性は照射停止信号から実際に照射停止するまでの時間で決まる。

問題 13 関係のない組合せはどれか。
1. 心血管用X線装置 --- シネカメラ
2. 胃集検用X線装置 --- スポットカメラ
3. 胸部集検用X線装置 --- ミラーカメラ
4. X線TV装置 --- CCDカメラ
5. パノラマX線撮影装置 --- レンズカメラ

問題 14 X線平面検出器で正しいのはどれか。
a. X線変換部はX線を電荷に変換する。
b. 間接変換方式は光導電体を使用する。
c. 周辺部には空間画像歪みがある。
d. ダイナミックレンジはI.I.より広い。
e. 一つの画素サイズは100μm程度である。
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

問題 15 正しいのはどれか。
a. 軟X線領域ではグリッドの効果が無い。
b. 照射野の大きさは散乱X線含有率に影響する。
c. グリッド比とは鉛箔の高さと隣接する箔の間隔との比である。
d. グリッドのコントラスト改善度は全X線透過率の逆数で示される。
e. グリッドの露光倍数は一次X線透過率と全X線透過率との比で示される。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 16 放射線用フィルムカセッテで正しいのはどれか。
1. アルミニウムカセッテはカーボンカセッテより増感紙の密着が悪い。
2. 増感紙の密着度は金網による密着試験を行う。
3. 乳房撮影用カセッテの裏蓋内には後方散乱防止用に銅板を使用する。
4. X線入射面板のアルミニウム当量は3mm以下にする。
5. 散乱線除去用鉛板の総合鉛当量は0.2mm以下にする。

問題 17 マルチスライスCT装置に関係あるのはどれか。
a. RFコイル
b. 電波シールド
c. コーンビーム
d. DAS(data acuisition system)
e. STC(sensitivity time control)
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 18 CTで特に体軸方向の解像度に関係するのはどれか。
a. 表示ピクセルサイズ
b. 検出器感度
c. スライス厚
d. ヘリカルピッチ
e. スキャン時間
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 19 CTにおけるスライス面内の解像度において最も関係が少ないのはどれか。
1. 管電流
2. FOV
3. 再構成関数
4. 焦点-検出器間距離
5. 検出器開口幅

問題 20 MRI装置で正しいのはどれか。
a. 永久磁石方式では恒温対策を必要としない。
b. クエンチングは常電導磁石装置で生じる。
c. シミングは静磁場の均一性を高める。
d. 表面コイルのコイル面は静磁場と平行になるように置く。
e. アクティブシールドは強磁性体で漏洩磁場を遮へいする方式である。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 21 MRI装置で正しいのはどれか。
1. 共鳴周波数は静磁場強度に依存する。
2. 励起磁化成分の共鳴周波数は励起前とは異なる。
3. 励起磁化成分の共鳴周波数は傾斜磁場の印加で変化しない。
4. 静磁場コイル内の電流量が増加しても静磁場強度は変化しない。
5. RFコイルは大電流によって強磁場を作る。

問題 22 超伝導磁石方式MRI装置について正しいのはどれか。
1. 静磁場強度は0.2テスラである。
2. 化学シフト像は撮像できない。
3. フェライト磁石が用いられる。
4. 漏洩磁場が少ない。
5. 静磁場の方向は水平である。

問題 23 MR撮像時の比吸収率(SAR)増加の抑制法として有効なのはどれか。
1. TRを短縮する。
2. TEを短縮する。
3. スライス枚数を増やす。
4. 励起スピンの位相補正を行う。
5. 励起(フリップ)角度を小さくする。

問題 24 次の体内留置医療器具でMRI検査を行ってはならないのはどれか。
1. 胸骨切開ワイヤ
2. 下大動脈フィルタ
3. 心臓の金属製人工弁
4. 心臓ペースメーカ
5. 血管塞栓用コイル

問題 25 超音波装置について正しいのはどれか。
a. 距離分解能はパルス幅によって決まる。
b. 音響レンズにはガラスが使用される。
c. ハーモニックイメージングでの受信周波数は送信周波数の3倍がよい。
d. リニア電子スキャンプローブの振動子は1,000個程度使用される。
e. 機械式セクタスキャナでは振動子を回転させる。

1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 26 超音波診断装置で誤っているのはどれか。
1. ダイナミックレンジは画像の白黒信号の幅をいう。
2. ゲインはエコーの強度を全体的に調整する。
3. CFM(color flow mapping)モードはエコーの強さを輝度変調する。
4. STC(sensitivity time control)は深さごとのエコー信号を調整する。
5. プローブ周波数が高いほど表在組織の検査に適している。

問題 27 超音波画像(別冊No.1)を別に示す。
※印はどれか。
1. 音響陰影
2. グレーティングローブ
3. サイドローブ
4. 多重反射
5. ミラーイメージ

問題 28 X線装置据付け時に行う調整の確認で必要ないのはどれか。
1. X線管電圧
2. X線管電流
3. 高電圧変圧器の巻線比
4. 限時装置
5. X線出力の再現性

診療画像検査学,最初に戻る

問題 29 化学シフトで正しいのはどれか。
1. MRIの画質には影響を及ぼさない。
2. 水と脂肪組織との境界面では見られない。
3. 異なる分子構造物による磁場の局所的な変化である。
4. SE法では位相エンコーディング方向で顕著である。
5. EPI(echo planar imaging)では、周波数エンコーディング方向で顕著である。

問題 30 MR画像(別冊No.2)を別に示す。
アーチファクト(矢印)の解決策で正しいのはどれか。
1. 撮像視野を広くする。
2. スライス厚を薄くする。
3. エコー時間を短くする。
4. 繰り返し時間を長くする。
5. 信号の加算回数を増やす。

問題 31 超音波画像(別冊No.3)を別に示す。
正しいのはどれか。
1. 膵尾部が描出されている。
2. 腎臓が描出されている。
3. 脾臓が描出されている。
4. 肝臓の左葉が描出されている。
5. 心窩部横走査の画像である。

問題 32 以下の検査をすべて短期間に行う場合、順序として正しいのはどれか。
A. 腹部超音波検査
B. 腹部造影CT検査
C. バリウムによる胃X線検査
D. 123I甲状腺ヨード摂取率検査
1. A→B→C→D
2. A→B→D→C
3. A→C→B→D
4. A→C→D→B
5. A→D→B→C

問題 33 MRI検査について誤っているのはどれか。
1. 脳動脈瘤の手術の有無を事前に確認する。
2. 人工内耳を埋め込んでいる患者の検査は禁忌である。
3. 金属検出器で検査すれば問診は不要である。
4. 肺動脈圧モニタ用のスワンガンツラインは火傷を起こす可能性がある。
5. 材質不明の体内金属がある場合は実施しない。

問題 34 MRIがX線CTより診断に優れているのはどれか。
1. 気胸
2. 顔面外傷
3. クモ膜下出血
4. 急性期脳梗塞
5. 外傷性多発骨折

問題 35 MRIについて正しいのはどれか。
a. T2強調画像はT1強調画像に比べて撮像時間が長い。
b. 脳脊髄液の拍動はアーチファクトの原因となる。
c. ヨード造影剤が使用される。
d. マルチスライス法ではエコー時間の異なる画像が得られる。
e. 脂肪組織の描出は困難である。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 36 MRIで誤っているのはどれか。

1. SE法では磁化率の影響が少ない。
2. SE画像では血管は無信号になる。
3. GRE法は高速撮像に適している。
4. GRE画像では血管が高信号になる。
5. GRE法は磁場の不均一性の影響を受けにくい。

問題 37 MRCPについて誤っているのはどれか。2つ選べ。
1. 総胆管結石の診断が行える。
2. カテーテル操作を必要としない。
3. 胃全摘後の患者でも診断が行える。
4. 造影剤の副作用対策が必要である。
5. 全身状態の悪い患者には施行できない。

問題 38 MRI用ガドリニウム造影剤について正しいのはどれか。
a. ガドリニウムは常磁性体である。
b. 投与後1週間は授乳を中止する。
c. 重篤なアナフィラキシーはない。
d. ガドリニウム濃度とMR信号強度とは比例する。
e. 新生児における生物学的半減期は成人より長い。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 39 MRIのアーチファクトについて誤っているのはどれか。
1. 化学シフトアーチファクトは静磁場強度が強いほど大きい。
2. 磁化率アーチファクトはEPI(echo planar imaging)で最も小さい。
3. 折り返しアーチファクトは撮像対象が撮像野より大きいときに生じる。
4. ゴーストアーチファクトはゴーストの原因となる構造物の信号が強いほど顕著になる。
5. 打ち切りアーチファクトは、信号強度が大きく異なる部位で、撮像マトリックスが少ないほど顕著になる。

問題 40 MRIのアーチファクト対策として有効でないのはどれか。
1. 息止め
2. 心電図同期
3. フリップ角度の変更
4. プレサチュレーション
5. GMR(gradient motion rephasing)

問題 41 最も音速の大きい伝搬物質はどれか。
1. 空気
2. 水
3. 骨
4. 血液
5. 肝臓

問題 42 腹部超音波検査で誤っているのはどれか。
1. 腸管ガスは検査の妨げとなる。
2. 探触子の周波数が高い方が解像度は良い。
3. 胆嚢検査は空腹時に行う。
4. 臓器の動きが観察できる。
5. 骨盤部検査は排尿後に行う。

問題 43 超音波検査で正しいのはどれか。
1. 妊娠初期の検査は実施しない。
2. 心臓の検査にはAモードを用いる。
3. 乳房の検査にはBモードを用いる。
4. ドップラー法では血流情報が得られない。
5. 深部臓器の観察には高い周波数の探触子を用いる。

問題 44 眼底撮影で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 撮影光には赤外線を使用する。
2. 固視標を使用してピントを合わせる。
3. 撮影範囲はカラー画像で確認する。
4. 網膜の反射光はリングスリットの中心を通過する。
5. 記録にはCCDカメラが用いられる。

問題 45 MR画像(別冊No.4)を別に示す。
誤っているのはどれか。
1. アは前頭葉を示す。
2. イは脳底動脈を示す。
3. ウは内耳道を示す。
4. エは橋を示す。
5. オは第4脳室を示す。

問題 46 MR画像(別冊No.5)を別に示す。
誤っているのはどれか。
1. アは椎間板を示す。
2. イは馬尾神経を示す。
3. ウは前縦靭帯を示す。
4. エは後縦靭帯を示す。
5. オは硬膜外脂肪組織を示す。

問題 47 子宮筋腫(※印)を持つ患者の骨盤部MR画像(T2強調矢状断像)(別冊No.6)を別に示す。
アは何か。
1. 膀胱
2. 小腸
3. 卵巣
4. 水尿管
5. 子宮内膜

問題 48 右肋骨弓下走査の正常超音波画像(別冊No.7)を別に示す。
正しいのはどれか。
1. 胆嚢が描出されている。
2. 肝動脈が描出されている。
3. 肝静脈が描出されている。
4. 門脈本幹が描出されている。
5. 肝内胆管が描出されている。

放射性同位元素検査技術学,最初に戻る

問題 49 核医学検査に携わる診療放射線技師の対応で誤っているのはどれか。
1. 放射性医薬品を準備室に保管する。
2. 検査手順と検査時間とを患者に説明する。
3. 検査内容と放射性医薬品との合致を確認する。
4. 検査終了後は患者を管理区域出口まで誘導する。
5. ガンマカメラの始業点検を行い、その状況を記録する。

問題 50 核医学検査で従事者が注意すべき点について誤っているのはどれか。
a. 妊娠は相対的禁忌である。
b. 投与後は鉛衝立で被ばく防止に努める。
c. 投与直後は管理区域内のトイレを使用させる。
d. 入院患者は一般病棟で放射性医薬品を投与してよい。
e. 放射能汚染された紙おむつは一般ゴミとして廃棄できる。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 51 常温での安定性が最も低いのはどれか。
1. 67Ga-クエン酸ガリウム
2. 99mTc-HMPAO
3. 123I-IMP
4. 123I-ヨウ化カリウム
5. 201Tl-塩化タリウム

問題 52 院内製造の18F-FDG合成に必要な装置・設備はどれか。
a. 自動注入装置
b. 自動合成装置
c. ホットラボ室
d. サイクロトロン
e. 68Ge-68Gaジェネレータ
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

問題 53 201Tl-塩化タリウムの集積機序として正しいのはどれか。
1. 化学吸着
2. 動脈塞栓
3. 受容体への結合
4. 分圧差による拡散
5. 細胞膜での能動輸送

問題 54 放射性医薬品の副作用について正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 重篤な副作用の出現は極めてまれである。
2. 発現頻度はヨード造影剤の静脈内投与と同程度である。
3. 血管迷走反射による症状が発現することがある。
4. 131I-アドステロールの副作用報告はない。
5. 201Tl投与時に金属臭や金属味がすることがある。

問題 55 ガンマカメラの性能試験で誤っているのはどれか。
1. 固有分解能は総合分解能より良い。
2. 画像直線性には鉛スリットファントムを使用する。
3. 総合均一性には面線源を使用する。
4. エネルギー分解能は半価層から求める。
5. 計数率特性は線源減衰法で求める。

問題 56 SPECTの分解能に影響しないのはどれか。
1. 回転半径
2. 吸収補正
3. 散乱補正
4. 画像再構成法
5. 放射能減衰補正

問題 57 SPECTがPETより優れている点はどれか。2つ選べ。
1. 定量性が良い。
2. 空間分解能が良い。
3. 吸収補正が容易である。
4. 検査室の遮へいが容易である。
5. 2核種同時収集が可能である。

問題 58 血液試料の放射能計測が必要なのはどれか。
a. 左室駆出率
b. 赤血球寿命
c. 血小板寿命
d. 循環血漿量
e. 甲状腺ヨウ素摂取率
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

問題 59 関係のない組合せはどれか。
1. 統計誤差 --- 収集カウント
2. 散乱線除去 --- コリメータ
3. 核種のエネルギー --- 波高分析器
4. 2核種同時収集 --- 同時計数回路
5. 時間放射能曲線 --- 関心領域(ROI)設定

問題 60 視野50cmのガンマカメラで2倍拡大撮影する場合、収集マトリックスを128×128とすると、ナイキスト周波数(cycle/cm)はどれか。
1. 5.12
2. 2.56
3. 1.28
4. 0.64
5. 0.32

問題 61 2回撮像するのはどれか。
1. 肺血流シンチグラフィ
2. 心筋梗塞シンチグラフィ
3. 201Tl負荷心筋シンチグラフィ
4. 肝コロイドシンチグラフィ
5. 腎静態シンチグラフィ

問題 62 センチネルリンパ節シンチグラフィの適応疾患はどれか。
1. 乳癌
2. 白血病
3. 慢性腎炎
4. 転移性肝癌
5. 再生不良性貧血

問題 63 骨シンチグラム(別冊No.8)を別に示す。
正しいのはどれか。
1. 後面像である。
2. アは肩甲骨を示す。
3. イは胸骨を示す。
4. ウは腸管を示す。
5. エは恥骨を示す。

問題 64 病変部が陰性像となる組合せはどれか。
a. 脳腫瘍 --- 201TlCl
b. 肺塞栓症 --- 99mTc-MAA
c. 心筋梗塞 --- 99mTc-MIBI
d. 肝癌 --- 99mTc-フチン酸
e. 転移性骨腫瘍 --- 99mTc-MDP
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

問題 65 ガリウムシンチグラフィの適応疾患はどれか。
a. 不明熱
b. 早期胃癌
c. 前立腺癌
d. 悪性リンパ腫
e. サルコイドーシス
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

問題 66 111In標識白血球による炎症シンチグラフィで使用するのはどれか。
1. ファンビームコリメータ
2. 高エネルギーコリメータ
3. 中エネルギーコリメータ
4. 低エネルギー用高感度コリメータ
5. 低エネルギー用高分解能コリメータ

問題 67 18F-FDGを用いたPET画像(別冊No.9)を別に示す。
正しいのはどれか。
1. 矢状断層像である。
2. トランスミッション画像である。
3. 18F-FDG投与直後の画像である。
4. 脳全体に異常集積を認める。
5. 尿中排泄像を認める。

問題 68 RI内用療法に用いるのはどれか。
1. 51Cr
2. 99Mo
3. 111In
4. 123I
5. 131I

放射線治療技術学,最初に戻る

問題 69 誤照射を防止するための対策として誤っているのはどれか。
1. アイソセンタを基準とする線量表示法を用いる。
2. 診療放射線技師と医師との役割をお互いに確認し、それをマニュアル化する。
3. 治療期間中の患者の診察を十分に行う。
4. モニタ単位数の算出は決められた1人に一任する。
5. 治療担当者は学会などが行う研修に積極的に参加する。

問題 70 永久挿入(刺入)線源として用いられるのはどれか。2つ選べ。
1. 60Co
2. 125I
3. 137Cs
4. 192Ir
5. 198Au

問題 71 シミュレータで誤っているのはどれか。2つ選べ。
1. 治療装置と治療台のもつ幾何学的、機械的および光学的特性を再現できる装置である。
2. X線シミュレータでは任意の角度からの透視、撮影ができる。
3. X線シミュレータのX線焦点の寸法は治療装置と同じである。
4. X線シミュレータは照射野確認照準写真を撮影に用いられる。
5. CTシミュレータには患者の標的中心をマークするための装置が付いている。

問題 72 最大深について正しいのはどれか。
a. ビーム軸上で吸収線量は最大である。
b. 入射エネルギーによって変わる。
c. TMRが1となる深さである。
d. 照射野によって変らない。
e. 基準深とは異なる。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 73 脳定位放射線照射で2cm×2cmの照射野を用いる場合、深部線量の評価に用いる検出器として適切でないのはどれか。
1. マイクロ電離箱
2. 半導体検出器
3. ファーマ形電離箱
4. フィルム
5. ダイヤモンド検出器

問題 74 標準測定法01 で放射線の種類と校正深(g・cm-2)との組合わせで誤っているのはどれか。
1. 60Coのγ線 --- 10
2. 4MVのX線 --- 10
3. 10MVのX線 --- 10
4. 4MeVの電子線 --- 最大深
5. 10MeVの電子線 --- 0.6×線量半価深-0.1

問題 75 対向2門照射で前方(A)と後方(P)から、線量比A:P=2:1で3Gyを照射する場合、AとPのモニタ単位数(MU)で正しい組合せはどれか。
ただし、照射法SAD法、線量評価点までの深さ8cm、照射野サイズ10cm×10cm、TMR(8, 10×10)=0.500、モニタ線量計1cGy/MUに校正。
  A  P
1. 500 250
2. 400 200
3. 300 150
4. 200 100
5. 100 50

問題 76 深部量百分率について正しいのはどれか。
a. 水ファントムを用いて測定する。
b. 深部にある密封小線源による線量分布の計算に用いる。
c. ビーム中心軸とそれに平行な直線上で定義される。
d. 空中組織吸収線量比を測定しなくても求められる。
e. 照射野寸法が大きくなると深部で大きくなる。
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

問題 77 深さに依存しないのはどれか。
1. TPR
2. TAR
3. PDD
4. Nc
5. くさび係数

問題 78 X・γ線について誤っているのはどれか。
1. PDDはSSDによって変わる。
2. PDDは照射野によって変わる。
3. TMRはSSDによって変わる。
4. TMRは照射野によって変わる。
5. TMRはエネルギーによって変わる。

問題 79 TNM分類について誤っているのはどれか。
1. 病期を決定するために必要である。
2. Tは原発巣の進行度を表している。
3. Nは所属リンパ節転移の進行度を表している。
4. Mは腫瘍細胞の分化度を表している。
5. T1N1M0はT1N0M1より予後がよい。

問題 80 正しい組合せはどれか。
1. 脳動脈瘤 --- 定位放射線照射
2. 声門癌 --- 炭素線照射
3. 胃癌 --- 腔内照射
4. 精上皮癌 --- 原体照射
5. 白血病 --- 全身照射

問題 81 体幹部定位放射線照射の適応はどれか。2つ選べ。
1. 肺癌
2. 胃癌
3. 肝癌
4. 子宮頸癌
5. 前立腺癌

問題 82 根治的放射線単独治療を行うのはどれか。
1. 胃癌
2. 結腸癌
3. 腎盂癌
4. 卵巣癌
5. 前立腺癌

問題 83 線量評価点としてICRU基準点の位置(図中の黒丸)として適切でないのはどれか。
ただし、灰色で示した領域は計画標的体積である。
ア {fig}
イ {fig}
ウ {fig}
エ {fig}
オ {fig}
1. ア
2. イ
3. ウ
4. エ
5. オ

問題 84 放射線治療計画における各種体積について正しいのはどれか。
1. 肉眼的腫瘍体積は臨床標的体積より大きい。
2. 臨床標的体積は計画標的体積より大きい。
3. 計画標的体積は治療体積より大きい。
4. 計画標的体積は臓器移動を無視して決める。
5. 照射体積は計画標的体積より大きい。

問題 85 根治的照射で頸部リンパ節領域を予防照射するのはどれか。

a. 上顎癌
b. 上咽頭癌
c. 扁桃癌
d. 声門上(部)癌
e. 声門癌
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

問題 86 子宮頸癌V期の根治的放射線治療で正しいのはどれか。
a. 腔内照射を数回行った後で外部照射を開始する。
b. 腔内照射線量は通常A点線量を基準として決められる。
c. 外部照射における中央遮へいの幅は3〜4cmである。
d. 直腸の遅発達性有害事象は治療後1〜2か月でみられる。
e. 5年生存率は10〜15%程度である。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 87 癌の骨転移に対する放射線治療で誤っているのはどれか。
1. 疼痛の軽減・消失は70%以上の症例で得られる。
2. 骨融解部の再石灰化には2〜3か月を要する。
3. 治療後には骨シンチグラムの異常集積は完全消失する。
4. 腎細胞癌では骨外発育を考慮して照射野を設定する。
5. 30Gy/2週はしばしば用いられる分割照射法である。

問題 88 中咽頭癌の放射線治療中にみられる症状で、治療後も長期に持続するのはどれか。
a. 咳嗽
b. 咽頭痛
c. 口腔乾燥
d. 味覚低下
e. 皮膚掻痒感
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

医用画像情報学,最初に戻る

問題 89 ギガビット・イーサネット(伝送速度が1Gpbs)で1枚5Mバイトの画像を伝送する。
1秒間に伝送できる最大の画像数はどれか。
1. 25
2. 100
3. 200
4. 400
5. 1,600

問題 90 図は距離法で作成した特性曲線である。距離が100cmのときの写真濃度は2.0である。
距離が50cmのときの写真濃度に最も近いのはどれか。
{fig}
1. 2.0
2. 2.5
3. 3.0
4. 3.5
5. 4.0

問題 91 写真用薬品で誤っているのはどれか。
1. フェニドンは現像主薬である。
2. チオ硫酸アンモニウムは迅速定着液に用いられる。
3. 現像液のpHは定着液のpHより大きい。
4. 炭酸ナトリウムは保恒剤である。
5. 臭化カリウムは抑制剤である。

問題 92 増感紙について正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 蛍光体の厚さは感度に影響する。
2. 希土類蛍光体は管電圧依存性が少ない。
3. グリーン発光はGd2O2S:Tbが用いられる。
4. クロスオーバー効果は鮮鋭度を向上させる。
5. 蛍光体の種類はコントラストに影響しない。

問題 93 診断用デジタルX線装置で誤っているのはどれか。
1. CRはX線検出にIPを用いる。
2. DRはX線検出にCaWO4を用いる。
3. DSAは造影前画像と造影後画像との差分である。
4. DFはTVカメラ信号をA-D変換器でデジタル処理を行う。
5. 平面検出器は半導体などを用いて、X線エネルギーを電気信号に変換する。

問題 94 次式で表される画像処理法はどれか。
g(x,y)=f(x,y)+k[f(x,y)-fa(x,y)]
ただし、g(x,y)は処理後の画像、f(x,y)は原画像、fa(x,y)は原画像の平滑化画像、kは強調係数とする。
1. 積分処理
2. ボケマスク処理
3. ダイナミックレンジ圧縮処理
4. 経時的サブトラクション処理
5. エネルギーサブトラクション処理

問題 95 原画像とそのフーリエ変換の振幅画像との組合せ(別冊No.10)を別に示す。
誤っている組合わせはどれか。
ただし、ア、イ、ウ、エは矩形領域内で強度が一定、矩形領域外ではゼロである。オは強度が正弦波状に変化する単一周波数の平面波である。
1. ア
2. イ
3. ウ
4. エ
5. オ

問題 96 フーリエ変換について誤っているのはどれか。
1. 奇関数をフーリエ変換した結果は複素数となる。
2. 実領域での畳込みは周波数領域では掛け算で実行できる。
3. 高速フーリエ変換はデータ数を2のべき乗にする必要がある。
4. 2次元フーリエ変換は1次元フーリエ変換に分けて実行できる。
5. フーリエ変換のゼロ周波数成分は実領域の関数の原点における値に等しい。

問題 97 システムへの入力をf(x)、出力をg(x)、Lを入力から出力へ変換する演算子、a1、a2を定数とするとき、以下の関係が成立するイメージングシステムがある。
L[a1f1(x)+a2f2(x)] = a1g1(x) + a2g2(x)
L[f(x-x1)]=g(x-x1)
図1aの矩形波の強度分布f(x)を図1bの線広がり関数h(x)をもつイメージングシステムで撮影したとき、図1cの出力が得られた。
図2のように矩形波が等間隔に4つ並んだ場合の出力として正しいのはどれか。
{fig.1a}
{fig.1b}
{fig.1c}

{fig.2ア}
{fig.2イ}
{fig.2ウ}
{fig.2エ}
{fig.2オ}

1. ア
2. イ
3. ウ
4. エ
5. オ

問題 98 画像の圧縮に用いられるのはどれか。
a. 離散コサイン変換
b. ラドン変換
c. ハフ変換
d. ラプラス変換
e. ウェーブレット変換
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e


第57回 放射線技師国家試験,午後


午前に戻る。
基礎医学大要、最初に戻る

問題 1 皮質と髄質で構成されるのはどれか。2つ選べ。
1. 甲状腺
2. 肝臓
3. 膵臓
4. 副腎
5. 腎臓

問題 2 ヒトDNAに含まれないのはどれか。
1. アデニン
2. ウラシル
3. グアニン
4. シトシン
5. チミン

問題 3 正しい組合せはどれか。
1. 気管支 --- 扁平上皮
2. 食道 --- 線毛円柱上皮
3. 胃 --- 移行上皮
4. 小腸 --- 絨毛円柱上皮
5. 尿管 --- 重層円柱上皮

問題 4 免疫担当細胞はどれか。2つ選べ。
1. 巨核球
2. 血小板
3. 好中球
4. B細胞
5. T細胞

問題 5 手根骨でないのはどれか。
1. 豆状骨
2. 月状骨
3. 立方骨
4. 三角骨
5. 有頭骨

問題 6 膝関節を構成するのはどれか。
1. 黄色靭帯
2. 側副靭帯
3. 後縦靭帯
4. 鼠径靭帯
5. トライツ靭帯

問題 7 正しいのはどれか。
1. 左肺は10区域で構成される。
2. 肺動脈血は静脈血である。
3. 一酸化炭素はヘモグロビンと結合しない。
4. 呼吸細気管支から肺胞までを小葉という。
5. 肺サーファクタントは気管支細胞から分泌される。

問題 8 心・大血管系について正しいのはどれか。
1. 奇静脈弓は下大静脈に流入する。
2. 大動脈弓は気管支右側に位置する。
3. 肺動脈弁は大動脈弁よりも高位にある。
4. 右心系に属する房室弁は僧帽弁である。
5. 大動脈弓から最初に分岐するのは左総頸動脈である。

問題 9 大動脈から直接分岐しない血管はどれか。
1. 内頸動脈
2. 肋間動脈
3. 冠(状)動脈
4. 上腸間膜動脈
5. 腎動脈

問題 10 門脈系に含まれないのはどれか。
1. 下腸間膜静脈
2. 胃冠状静脈
3. 回盲静脈
4. 脾静脈
5. 奇静脈

問題 11 腹部X線単純写真で腎の輪郭の描出に最も寄与するのはどれか。
1. 尿
2. ガス
3. 血液
4. 筋肉
5. 脂肪

問題 12 脳室系で正しいのはどれか。
1. 視床は第四脳室に接する。
2. 脈絡叢は側脳室のみに存在する。
3. 第三脳室は脳幹と小脳とで囲まれる。
4. モンロー孔は左右の側脳室間に存在する。
5. 中脳水道は第三脳室と第四脳室との間に存在する。

問題 13 眼球運動に関与しないのはどれか。2つ選べ。
1. 第T脳神経
2. 第V脳神経
3. 第W脳神経
4. 第Y脳神経
5. 第Z脳神経

問題 14 関係のない組合せはどれか。
1. 視床下部 --- メラトニン
2. 下垂体前葉 --- プロラクチン
3. 甲状腺 --- カルシトニン
4. 副腎髄質 --- アドレナリン
5. 卵巣 --- エストロゲン

問題 15 胎児期の遺残構造はどれか。
1. シルビウス裂
2. バウヒン弁
3. パイエル板
4. ボタロ靭帯
5. モリソン窩

問題 16 院内感染の主因でないのはどれか。
1. 結核菌
2. MRSA
3. レジオネラ菌
4. 梅毒トレポネーマ
5. C型肝炎ウイルス

問題 17 上皮性腫瘍はどれか。
1. 脂肪腫
2. 血管腫
3. 腺腫
4. 軟骨腫
5. 骨髄腫

問題 18 悪性腫瘍のTNM分類でT1N0M1の病期はどれか。
1. T期
2. U期
3. VA期
4. VB期
5. W期

問題 19 髄液を介して播種しやすいのはどれか。
a. 髄芽腫
b. 胚芽腫
c. 聴神経腫
d. 下垂体腺腫
e. 乏突起神経膠腫
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 20 高血圧が主症状となるのはどれか。
1. 神経膠腫
2. 肝細胞癌
3. 褐色細胞腫
4. 悪性黒色腫
5. 悪性リンパ腫

問題 21 高齢者の骨折部位で少ないのはどれか。
1. 上腕骨近位部
2. 橈骨遠位部
3. 椎体
4. 骨盤骨
5. 大腿骨近位部

問題 22 乳癌のスクリーニング検査として用いられるのはどれか。2つ選べ。
1. SPECT
2. 造影CT
3. 超音波検査
4. マンモグラフィ
5. ガリウムシンチグラフィ

問題 23 癌の発生率が最も高いのはどれか。
1. クローン病
2. 潰瘍性大腸炎
3. 結核性大腸炎
4. 虚血性腸炎
5. 家族性大腸ポリポーシス

問題 24 単純CT画像(別冊No.1)を別に示す。
脳梗塞巣(矢印)の主要閉塞血管はどれか。
1. 前大脳動脈
2. 前交通動脈
3. 中大脳動脈
4. 後交通動脈
5. 上小脳動脈

問題 25 糖尿病の合併症でないのはどれか。
1. 網膜症
2. 肺気腫
3. 心筋梗塞
4. 腎症
5. 下肢壊疽

問題 26 膠原病でないのはどれか。
1. 強皮症
2. 多発(性)筋炎
3. 関節リウマチ
4. 変形性骨関節症
5. 全身性エリテマトーデス

問題 27 動脈塞栓術の対象となるのはどれか。2つ選べ。
1. 転移性脳腫瘍
2. 心筋梗塞
3. 肝細胞癌
4. 膵癌
5. 骨盤骨折に伴う出血

問題 28 我が国の女性の部位別悪性新生物の年齢調整死亡率で近年増加傾向にあるのはどれか。
1. 白血病
2. 乳房
3. 食道
4. 胃
5. 大腸

問題 29 生理的老化(加齢)による影響が最も少ないのはどれか。
1. 血糖値
2. 腎機能
3. 肺活量
4. 免疫機能
5. ヘモグロビン濃度

問題 30 ヨード系造影剤血管内投与が禁忌なのはどれか。
1. 肺線維症
2. 気管支喘息
3. 肝硬変
4. 急性腎盂腎炎
5. 血栓性静脈炎

放射線生物学、最初に戻る

問題 31 細胞の放射線感受性について誤っているのはどれか。
1. 核/細胞質比の大きい細胞は感受性が高い。
2. 分裂指数が大きいほど感受性が高い。
3. 未分化な細胞ほど感受性が高い。
4. D0が大きい細胞は感受性が低い。
5. アポトーシスを起こしやすい細胞は感受性が低い。

問題 32 放射線治療中にみられないのはどれか。2つ選べ。
1. 脱毛
2. 皮膚炎
3. 脳壊死
4. 白内障
5. 下痢

問題 33 最も少ない被ばく線量で生じるのはどれか。
1. 白内障
2. 口渇
3. 胃潰瘍
4. 無精子症
5. 無月経

問題 34 線量効果関係の2つの図について誤っているのはどれか。2つ選べ。
{fig.ア}
{fig.イ}

1. 確率的影響が図アである。
2. 確定的影響が図イである。
3. 放射線脊髄炎は図アで表される。
4. 放射線誘発癌は図イで表される。
5. 図アのAはしきい値を示している。

問題 35 潜伏期が最も短い放射線誘発癌はどれか。
1. 白血病
2. 乳癌
3. 甲状腺癌
4. 皮膚癌
5. 骨肉腫

問題 36 放射線感受性で正しいのはどれか。
1. 低酸素細胞は高い。
2. 増殖の遅い細胞は高い。
3. 腫瘍細胞では個体差はない。
4. 悪性リンパ腫は乳癌より高い。
5. 抗癌剤の同時併用により低下する。

問題 37 図で示される線量-効果曲線について正しいのはどれか。
1. しきい値はBの線量より大きい。
2. Bの線量が大きい腫瘍は制御しやすい。
3. Aの線量では酸素効果の影響を受けない。
4. Bの線量は精上皮腫より乳癌が大きい。
5. Aの線量は腎癌より白血病が大きい。

問題 38 細胞周期で正しいのはどれか。

1. 腫瘍細胞にはG0期はない。
2. S期の細胞は温熱療法によく反応する。
3. G1期の細胞は放射性感受性が高い。
4. 腫瘍細胞ではM期の次がS期である。
5. 正常細胞ではM期がS期より長い。

問題 39 放射線抵抗性細胞に対する放射線の効果を高める方法として適切でないのはどれか。
1. 酸素を投与する。
2. 1回照射の線量を大きくする。
3. 高LET放射線を用いる。
4. SH基化合物を用いる。
5. 温熱療法を併用する。

問題 40 炭素イオン線の特徴でないのはどれか。
1. 高LET放射線である。
2. OERが大きい。
3. 分割照射効果が小さい。
4. 直接効果が大きい。
5. ブラッグピークがある。

放射線物理学、最初に戻る

問題 41 核力について誤っているのはどれか。
1. 陽子を中性子に変える。
2. 中性子間でも働く力である。
3. 原子の質量欠損と関係がある。
4. クーロン力と同じ性質の力である。
5. 核子にかかわらず荷電独立性がある。

問題 42 線エネルギースペクトルを示すのはどれか。2つ選べ。
1. β線
2. 対生成電子
3. 消滅放射線
4. オージェ電子
5. コンプトン反跳電子

問題 43 X線の発生で正しいのはどれか。
1. 特性X線は連続エネルギーを示す。
2. X線の発生効率は管電圧の2乗に比例する。
3. 特性X線のエネルギーは管電圧に依存する。
4. 特性X線の発生とオージェ電子の放出とは競合する。
5. 連続X線の最短波長はターゲットの原子番号によって決まる。

問題 44 特性X線に関係するのはどれか。

1. クラマースの式
2. メスバウアー効果
3. モーズレーの法則
4. デュエン-ハントの法則
5. ガイガー-ヌッタルの法則

問題 45 シンクロトロン放射と関係するのはどれか。2つ選べ。
1. 放射損失
2. 制動放射
3. 放射平衡
4. 黒体輻射
5. γ線放射

問題 46 空気中で1イオン対を生成するのに要する平均エネルギー(J/C)に近いのはどれか。
1. 0.0025
2. 0.034
3. 3.4
4. 12.4
5. 34

問題 47 屈折率4/3の媒質中の光速cと真空中の光速c0との比はどれか。
 c:c0
1. 3:4
2. 9:16
3. 1:1
4. 4:3
5. 16:9

問題 48 炭素に対する電子の臨界エネルギー(MeV)に最も近いのはどれか。
1. 8.2
2. 10
3. 41
4. 82
5. 137

問題 49 運動エネルギーE0の中性子が静止している質量数Aの原子核と弾性散乱した。
中性子の進行方向から角度θで散乱された原子核の反跳エネルギーはどれか。
1. E0\frac{4A}{(A+1)2}cos2θ
2. E0\frac{4A}{(A+1)}sinθ
3. E0\frac{4A}{(A-1)2}cos2θ
4. E0\frac{4A}{(A-1)}cosθ
5. E0\frac{2A}{(A+1)2}sinθ

問題 50 MRIの共鳴周波数を表す式はどれか。
ただし、γは磁気回転比、H0は磁場の大きさとする。
1. γH0/2π
2. 2πH0
3. H0/2πγ
4. γ/2πH0
5. 2πγ/H0

医用工学、最初に戻る

問題 51 真空中で+3.0×10-9 Cの点電荷から30cm離れた位置での電位(V)はどれか。
ただし、クーロン定数は9.0×109 N・m2・C-2とする。
1. 9
2. 30
3. 90
4. 300
5. 900

問題 52 巻数が10回のコイルを通っている磁束が0.2秒間に一様の割合で0.4 Wb変化した。
このコイルに誘導される起電力(V)はどれか。
1. 0.5
2. 5.0
3. 10
4. 20
5. 40

問題 53 4μFと6μFのコンデンサを直列に接続し、これに100 Vの電圧を加えた。
4μFのコンデンサに蓄えられた電荷(C)はどれか。
1. 1.6×10-4
2. 2.4×10-4
3. 4.0×10-4
4. 6.0×10-4
5. 1.0×10-3

問題 54 電圧100 Vの直流電源に負荷抵抗を接続して10分間通電したところ、300 kJのエネルギーを消費した。
この負荷に流れた電流(A)はどれか。
1. 0.005
2. 0.3
3. 3
4. 5
5. 300

問題 55 図のような抵抗Rと静電容量Cとの並列回路において、電流Iを一定にするとき、消費電力を最大とするRの値はどれか。
ただし、周波数をfとする。

{fig}
1. 1/2πfC
2. 1/2π\sqrt{fC}
3. \sqrt{2}/πfC
4. 1/\sqrt{2}πfC
5. 2π/fC

問題 56 気体レーザーはどれか。2つ選べ。
1. CO2レーザー
2. YAGレーザー
3. GaAsレーザー
4. ルビーレーザー
5. He-Neレーザー

問題 57 16進数 6A を2進数で表したのはどれか。
1. 1010010
2. 1011010
3. 1010101
4. 1101111
5. 1101010

放射線計測学、最初に戻る

問題 58 鉛の1/10価層が0.203cmの単一エネルギー光子の質量減弱係数(cm2/g)はどれか。
ただし、鉛の密度を11.3 g/cm3、ln 10 = 2.3とする。
1. 0.02
2. 1.00
3. 0.50
4. 2.00
5. 1.28×102

問題 59 誤っている組合せはどれか。
1. 放射能 --- s
2. カーマ --- Gy
3. 吸収線量 --- J・kg-1
4. エネルギーフルエンス --- J・m-2
5. 質量エネルギー吸収係数 --- m2・kg-1

問題 60 同じ体積を持つ電離箱の半導体検出器に対する感度比に最も近いのはどれか。
1. 1/20
2. 1/200
3. 1/2,000
4. 1/20,000
5. 1/200,000

問題 61 無機シンチレータでないのはどれか。
1. NaI(Tl)
2. CsI(Tl)
3. ZnS(Ag)
4. LiI(Eu)
5. アントラセン

問題 62 空洞を取り囲む媒質の吸収線量Dmedをブラッグ・グレイの空洞理論を用いて表す式はどれか。
ただし、Qg:空洞気体に生じた電荷量、m:空洞気体の質量、Wair:空洞気体で1イオン対を作るのに必要な平均エネルギー、e:素電荷、Sair:空気の制限衝突質量阻止能、Smed:媒質の制限衝突質量阻止能とする。
1. Dmed=\frac{Qg}{m}・\frac{Wair}{e}・\frac{Smed}{Sair}
2. Dmed=\frac{Qg}{m}・\frac{Wair}{e}・\frac{Sair}{Smed}
3. Dmed=Qg・m・\frac{Wair}{e}・\frac{Smed}{Sair}
4. Dmed=Qg・m・\frac{Wair}{e}・\frac{Sair}{Smed}
5. Dmed=\frac{Qg{m}・\frac{e}{Wair}・\frac{Smed{Sair}

問題 63 GM計数管で試料を20分間測定したところ1,600カウントを得た。また、バックグラウンドは10分間で400カウントであった。
このときの真の計数率(cpm)はどれか。
1. 40
2. 40±\sqrt{8}
3. 40±\sqrt{40}
4. 40±\sqrt{120}
5. 40±\sqrt{200}

問題 64 放射線検出器で発光現象を利用するのはどれか。
1. Ge(Li)検出器
2. CsI(Tl)検出器
3. フィルムバッジ
4. GM計数管
5. 比例計数管

問題 65 気体の電離を利用した放射線検出器で誤っているのはどれか。
1. 動作印加電圧は高い順に、GM計数管、比例計数管、電離箱である。
2. GM計数管は電離イオン対数に依存した大きさの出力パルスを得る。
3. 電離箱は電極間で二次電離が生じない印加電圧で動作させる。
4. 比例計数管は2πガスフロー形検出器に利用される。
5. 比例計数管は電子なだれと呼ばれる電離増殖がある。

問題 66 イオン再結合補正に関係するのはどれか。
1. カーマ
2. 2点電圧法
3. フェーディング
4. 極性効果
5. 組織ファントム線量比

問題 67 線エネルギー転移係数μtrを用いて線エネルギー吸収係数を表すとき、正しいのはどれか。
ただし、相互作用で動き出した二次電子の運動エネルギーのうち制動放射で失うエネルギーの割合をgとする。
1. (1-g)2・μtr
2. (1-g2)・μtr
3. (1-g)・μtr
4. g・μtr
5. (1+g2)・μtr

エックス線撮影技術学、最初に戻る

問題 68 成人の心臓マッサージの方法で正しいのはどれか。
a. 胸骨の剣状突起部に両手を置く。
b. 押した後に手を胸骨から離す。
c. 疲れたら速やかに他の人と交代する。
d. 肘関節を伸展させて直下方向に押す。
e. 人工呼吸2回に対し15回の割合で行う。
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

問題 69 血液で汚染されたX線撮影室の消毒に最も適するのはどれか。
1. 70%エタノール
2. 10%ポビドンヨード
3. 2%塩化ベンザルコニウム
4. 1%クロルヘキシジン
5. 0.5%次亜塩素酸ナトリウム

問題 70 胸部単純撮影で呼気撮影が有効なのはどれか。
1. 肺炎
2. 肺線維症
3. 気管支異物
4. 肺癌
5. 肺血栓塞栓症

問題 71 X線写真(別紙No.2)を別に示す。
正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 左膝関節の写真である。
2. 小学学童児の写真である。
3. 頸骨骨折がみられる。
4. 関節液貯留がみられる。
5. 膝蓋骨が描出されている。

問題 72 適切でない組合せはどれか。
1. レーゼ撮影 --- 視神経管骨折
2. ウォータース撮影 --- 顔面外傷
3. 腰椎斜位撮影 --- 腰椎分離症
4. マルチウス撮影 --- 児頭骨盤不適合
5. 足関節撮影 --- 後縦靭帯骨化症

問題 73 頭蓋底撮影で描出されないのはどれか。
1. 棘孔
2. 正円孔
3. 破裂孔
4. 卵円孔
5. 大後頭孔

問題 74 X線写真(別冊No.3)を別に示す。
正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 断層撮影法である。
2. 円錐状のX線束を用いる。
3. 切歯部より臼歯部の像が拡大する。
4. 患者の体躯に応じて照射時間を調節する。
5. X線束は咬合平面に対して平行に入射する。

問題 75 造影剤を用手注入するのはどれか。
1. 左室造影
2. 胸部大動脈造影
3. 腹腔動脈造影
4. 下大静脈造影
5. 下肢静脈造影

問題 76 誤っている組合せはどれか。2つ選べ。
1. HSG --- 子宮卵管造影
2. RP --- 逆行性腎盂造影
3. DIP --- 内視鏡的胆管造影
4. PTC --- 経皮経肝胆道造影
5. IVP --- 経静脈性冠(状)動脈造影

問題 77 DSAについて誤っているのはどれか。
1. ハレーションを除去できる。
2. 造影剤の静脈内注入で動脈造影像が得られる。
3. フィルムを用いた血管撮影より低濃度の造影剤を使用できる。
4. 骨陰影を除いた血管像が得られる。
5. 腸内ガスの移動はアーチファクトをつくる。

問題 78 X線写真(別冊No.4)を別に示す。
誤っているのはどれか。2つ選べ。
1. 膵管が描出されている。
2. 点滴静注胆道造影法である。
3. 胆のう・胆管が描出されている。
4. 陰性造影剤を使用している。
5. X線透視撮影装置を使用している。

問題 79 胃角部前壁病変の描出に適しているのはどれか。2つ選べ。
1. 立位充満像
2. 立位圧迫像
3. 腹臥位二重造影像
4. 背臥位二重造影像
5. 半立位第2斜位二重造影像

問題 80 上部消化管造影写真(別冊No.5)を別に示す。
撮影体位はどれか。
1. 背臥位第1斜位
2. 背臥位第2斜位
3. 半立位第1斜位
4. 半立位第2斜位
5. 立位第1斜位

問題 81 X線CTの脳底部アーチファクトの低減について正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 心電図同期再構成を行う。
2. 体動補正処理を行う。
3. 線質硬化補正処理を行う。
4. 薄いスライス厚を用いる。
5. 管電流を下げる。

問題 82 頭部X線CTのスキャン法で正しいのはどれか。
1. 副交感神経遮断剤を用いる。
2. 500mm径のFOVを用いる。
3. 画像の対称性は必要ない。
4. ガントリーの傾斜は行わない。
5. 低周波数用関数を用いる。

問題 83 X線CTの部分体積現象で誤っているのはどれか。
1. ボクセル内のX線吸収量が平均化されるために起こる。
2. CT値の測定が不正確になる。
3. 組織の境界が不明瞭になる。
4. 小さな組織を描出できないことがある。
5. スライスを厚くすると回避できる。

問題 84 腹部X線CT画像(別冊No.6)を別に示す。
アーチファクト(矢印)の原因として正しいのはどれか。
1. 患者の体動
2. 部分体積効果
3. 体内での線質効果
4. 検出器チャネルの出力値異常
5. X線焦点の荒れ

問題 85 X線CT画像(別冊No.7A、B)を別に示す。
画像Aに対し精査目的で画像Bを得る方法はどれか。
a. 薄いスライス厚を用いる。
b. FOVを小さくする。
c. 高分解能関数を用いる。
d. ヘリカルピッチを大きくする。
e. 管電流を下げる。
  1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

問題 86 ヘリカルCT装置で撮影した三次元画像(別冊No.8)を別に示す。
処理方法で正しいのはどれか。
1. サーフェスレンダリング法
2. ボリュームレンダリング法
3. 最大値投影法
4. MPR表示法
5. バーチャルエンドスコピー法

問題 87 血管造影写真(別冊No.9)を別に示す。
矢印で示すのはどれか。
1. 脾動脈
2. 左胃動脈
3. 総肝動脈
4. 固有肝動脈
5. 胃十二指腸動脈

画像工学、最初に戻る

問題 88 X線画像の評価で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 被写体のコントラストが上昇すれば解像力は低下する。
2. ROC解析は読影者間の能力の差を評価することができる。
3. 解像力は1/4d cycle/mmである。(d:分離不能になった細線の幅)
4. RMS粒状度はフィルム濃度のバラツキを標準偏差値で表している。
5. X線撮影系のMTF評価では10 cycles/mmの特定空間周波数がよく用いられる。

問題 89 デジタル画像の評価について誤っているのはどれか。
1. デジタル特性曲線の縦軸はピクセル値で表す。
2. プリサンプリングMTFとデジタルMTFは異なる結果を示す。
3. MTFの最大空間周波数はマトリックスサイズで決まる。
4. ウィナースペクトルの測定ではエリアシングの影響を受ける。
5. スムージングの画像処理を行うとノイズが低下する。

問題 90 ウィナースペクトルについて誤っているのはどれか。2つ選べ。
1. 面積の次元を持つ。
2. 画像の雑音変動を周波数解析する。
3. 値が高いほど粒状性が良い。
4. 低空間周波数領域は量子モトルに影響される。
5. コルトマンの補正を行う必要がある。

問題 91 雑音等価量子数(NEQ)を空間周波数領域に拡張した式で正しいのはどれか。
ただし、特性曲線の階調度をG、変調伝達関数をM、ウィナースペクトルをWとする。
1. NEQ=\frac{(log10e)2・G2・M2}{W}
2. NEQ=\frac{(log10e)2・G・M}{W2}
3. NEQ=\frac{(log10e)2・G・M}{W}
4. NEQ=\frac{(log10e)2・W2}{G・M}
5. NEQ=\frac{(log10e)2・W}{G2・M2}

問題 92 ROC解析について誤っているのはどれか。
1. 試料の難易度に応じてROC曲線は変動する。
2. 臨床画像試料では病変が信号に対応する。
3. ROC曲線下の面積の最大値は1である。
4. 偽陽性率が1のとき真陽性率は0になる。
5. 画像処理が診断能に与える効果を評価できる。

放射線管理学、最初に戻る

問題 93 放射線被ばくについて正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 放射線被ばくによる悪性腫瘍の発生には、しきい値が定められている。
2. 医療被ばくに線量限度はない。
3. X線検査時の生殖腺防護は患者の年齢を問わず実施する。
4. 撮影に用いるX線束はフィルムの大きさ以内にする。
5. 我が国の国民一人あたりの自然放射線による被ばく線量は5 mSvである。

問題 94 診療放射線技師法で誤っているのはどれか。
a. 業務は病院、診療所に限定される。
b. 放射線の定義の中に中性子線は含まない。
c. 死亡したときは30日以内に登録の消除を申請する。
d. 業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない。
e. 免許を取り消された者は、30日以内に返納しなければならない。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 95 照射録に必要な記載項目はどれか。
a. 照射を受けた者の氏名、性別及び年齢
b. 照射の年月日
c. 照射装置名
d. 照射を受けた者の感染症の有無
e. 照射の方法
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

問題 96 病院、診療所の管理者が行う届出時期で誤っている組合わせはどれか。
1. 放射線治療に用いるリニアック --- 設置前
2. 胸部撮影に用いる診療用エックス線装置 --- 設置後10日以内
3. 密封小線源治療に用いる192Ir --- 設置前
4. 翌年使用予定の201Tl量 --- 毎年12月20日まで
5. 乳房撮影用エックス線装置 --- 設置前

問題 97 放射線診療従事者の線量限度のうち正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 実効線量は1年間につき20mSvで5年間100mSvである。
2. 緊急作業についての実効線量は100mSvである。
3. 妊娠可能な女子についての実効線量は3月間につき5mSvである。
4. 緊急時の眼の水晶体についての等価線量は500mSvである。
5. 妊娠中である女子の腹部表面についての等価線量は1mSvである。

問題 98 60Co 8 TBqを100 cm厚のコンクリートで遮へいする場合、コンクリート外壁P点での実効線量(μSv・h-1)はどれか。
ただし、60Coの実効線量定数は0.305 μSv・m2・MBq-1・h-1であり、コンクリートの実効線量透過率は1.52×10-4とする。
{fig}
1. 0.1
2. 1
3. 10
4. 100
5. 1,000

問題 99 放射線障害防止法で定める健康診断で誤っているのはどれか。2つ選べ。
1. 管理区域に立ち入った後は、1年を超えない期間ごとに実施する。
2. 一時的に立ち入る者については省略する。
3. 血液検査には血小板数の測定が含まれる。
4. 等価線量限度を超えて被ばくした恐れがあるときに行う。
5. 記録の電子保存は認められない。

問題 100 ガラス線量計で正しいのはどれか。
a. 蛍光作用を利用して測定する。
b. 個人の積算被ばく線量の測定には適さない。
c. エネルギー依存性が小さい。
d. リアルタイムに測定結果が得られる。
e. 測定可能な線量の下限は0.01 mSv程度である。
 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

問題 101 液体状の放射性同位元素の除染で正しいのはどれか。
a. 汚染状況を確認し場所を明示する。
b. 汚染区域の中心から外側へ向かって行う。
c. ドライヤーを用いて速やかに乾燥させる。
d. 短半減期核種の場合には減衰を待つ。
e. 汚染が確認されたら早期に行う。
 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

問題 102 非密封放射性同位元素の取扱いで誤っているのはどれか。
1. 131Iカプセルはピンセットで扱う。
2. ビニールろ紙を作業台に敷く。
3. ゴム手袋を着用する。
4. 作業室は陽圧にする。
5. 作業時間を短縮する。


午前の最初に戻る、 午後の最初に戻る

SUZUKI's HOME PAGE