第56回診療放射線技師国家試験問題
午後:基礎医学大要,放射線生物学,放射線物理学,医用工学,放射線計測学,エックス線撮影技術学,放射線管理学
問題 1 関係のある組合せはどれか。
a. ガスクロマトグラフィ --- シリカゲル
b. 薄層クロマトグラフィ --- キャリアガス
c. ペーパークロマトグラフィ --- ろ紙
d. 電気泳動法 --- 電解質溶液
e. イオン交換クロマトグラフィ --- 樹脂
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
問題 2 蛋白質の放射性ヨウ素の間接標識法はどれか。
1. クロラミン-T法
2. ウィルツバッハ法
3. ボルトンハンター法
4. ラクトパーオキシダーゼ法
5. ヨードゲン法
問題 3 標識化合物の放射線分解の低減化と関係ないのはどれか。
1. 比放射能を低くする。
2. 放射能濃度を低くする。
3. 少量ずつ保管する。
4. 他の強い放射線源から離して置く。
5. 室温で保管する。
問題 4 同位体希釈分析と関係ないのはどれか。
1. 直接希釈法
2. 不足当量法
3. 逆希釈法
4. 色素希釈法
5. 二重希釈法
問題 5 オートラジオグラフィの解像力を高めるのはどれか。
1. 試料と乳剤との密着度をよくする。
2. β線のエネルギーが高い核種を用いる。
3. 乳剤の銀粒子が大きいフィルムを用いる。
4. 露出時間をできる限り長くする。
5. 試料を厚くする。
問題 6 核種A(半減期TA)が壊変し核種B(半減期TB)になるとき、過渡平衡が成立するための条件で正しいのはどれか。
1. TA < TB
2. TA << TB
3. TA = TB
4. TA > TB
5. TA >> TB
問題 7 物理的半減期が3時間、生物学的半減期が6時間である放射性医薬品の有効半減期で正しいのはどれか。
1. 1時間
2. 2時間
3. 3時間
4. 4時間
5. 5時間
問題 8 99Mo-99mTcジェネレータで誤っているのはどれか。
1. 溶出液には生理食塩水を用いる。
2. 99Moと99mTcとの間には永続平衡が成立している。
3. アルミナへの99Moイオンの吸着はpHの影響を受ける。
4. 99mTcはNaTcO4-として溶出される。
5. ジェネレータにはドライタイプとウェットタイプがある。
問題 9 目的とする放射性同位体を沈殿させるのに用いるのはどれか。
1. 保持担体
2. 同位体担体
3. 捕集材
4. 非同位体担体
5. スカベンジャ
問題 10 放射化学の実験操作に当たって適切なのはどれか。
a. あらかじめcold runによって問題点を調べておく。
b. ゴム手袋は破損のないことを確認した後にはめる。
c. 放射性物質の飛散を避けるため安全ピぺッターを使用する。
d. 実験台には吸収性の良いろ紙を直接密着させて敷く。
e. 除染しにくい核種はフード内で扱う。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
診療画像機器学,最初に戻る 問題 11 JISで規程するX線発生装置に含まれないのはどれか。
1. X線管装置
2. X線撮影台
3. 照射野限定器
4. 高電圧発生装置
5. X線高電圧ケーブル
問題 12 X線管について正しいのはどれか。
1. 管電流は電極間距離の2乗に比例する。
2. X線強度は管電圧の3/2乗に比例する。
3. 放射強度分布はターゲット角度に影響される。
4. 短時間許容負荷は陽極全体の温度によって制限される。
5. 実行焦点はターゲットの電子衝撃面の焦点である。
問題 13 X線管について正しいのはどれか。
a. 集束電極の外側にフィラメントがある。
b. 集束電極によって焦点外X線が発生する。
c. 集束電極によって正焦点と副焦点とができる。
d. 電子密度は正焦点では大きく、副焦点では小さい。
e. 低管電圧で管電流が大きいと焦点は小さくなる。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 14 X線可動絞りについて誤っているのはどれか。
1. 奥羽根は焦点外X線を効率的に低減する。
2. 上羽根は利用線錘を必要最小限のX線照射野に設定する。
3. 光照射野の平均照度はSID 100cmで100 lx以上である。
4. 固有ろ過はアルミニウム当量の最小の公称値を可動絞りに表示する。
5. X線と光照射野とのずれは焦点-光照射野間距離の4%以下にする。
問題 15 X線管の付加フィルタとして用いないのはどれか。
1. モリブデン
2. タングステン
3. ロジウム
4. アルミニウム
5. 銅
問題 16 X線高電圧装置について正しいのはどれか。
1. 単層2ピーク形装置のリプル百分率は理論値の25%である。
2. 三相12ピーク形装置では管電圧のフィードバック制御が行われる。
3. コンデンサ式装置の管電圧は管電流時間積を変化させても変らない。
4. 共振形インバータ式装置はチョッパのデューティー比によって出力を制御する。
5. コンデンサエネルギー蓄積形インバータ式装置は間接撮影装置に使用する。
問題 17 自動露出制御について正しいのはどれか。
1. カセッテ後面検出法はカセッテの自己吸収の影響が大きい。
2. 応答時間特性は被写体厚の厚いところで影響が大きい。
3. 被写体厚特性は短時間撮影領域で良くなる。
4. 管電圧特性はX線検出方法に関係しない。
5. 検出部は被写体透過前のX線を検出する。
問題 18 I.I.について正しいのはどれか。
1. 入力面の蛍光体にはGd2O2Sが用いられる。
2. 可変視野管は加速電極の電流を変化させて視野を制御する。
3. 出力輝度は視野が小さいほど明るい。
4. 変換係数は入射X線量に対する出力輝度の比で求められる。
5. 入力視野が大きいほど解像力は良くなる。
問題 19 オーバーテーブルチューブ形透視撮影装置で正しいのはどれか。
1. X線管が天板の上にある。
2. 寝台上部空間が狭くなる。
3. スポット撮影部を密着できる。
4. 近接操作式透視装置で多用される。
5. 拡大撮影が容易である。
問題 20 関係のない組合せはどれか。
1. X線TV装置 --- 帰線消去
2. 乳房用X線装置 --- 自動露出制御
3. 自己整流X線装置 --- 偏磁化電流
4. コンデンサ式X線装置 --- 暗流X線
5. フラットパネル検出器 --- レーザー光
問題 21 4列マルチスライスCTで誤っているのはどれか。
1. 4個のX線管を持ち同時スキャンする。
2. 4スライスを同時収集できる。
3. 4系統のDAS(data qcuisition system)を持つ。
4. スライス厚は検出素子列の組合わせで決まる。
5. アイソトロピックイメージが可能である。
問題 22 X線CT装置において関係のない組合せはどれか。
1. ウェッジフィルタ --- ダイナミックレンジ
2. 電子ビーム方式 --- ヘリカルピッチ
3. 位置決め画像 --- スキャノ画像
4. ローパスフィルタ --- ノイズ低減
5. ズーミング再構成 --- 空間分解能
問題 23 DSAについて正しいのはどれか。
1. 経静脈性DSAは造影剤の使用量を低減できる。
2. 体動補正法としてリマスキング処理がある。
3. コントラスト分解能はフィルム方式より劣る。
4. 空間分解能はフィルム方式より優れている。
5. 時間分解能は画像収集速度に依存しない。
問題 24 フラットパネル検出器について誤っているのはどれか。
a. X線を電気信号として読み取る装置である。
b. 直接方式と間接方式がある。
c. ダイナミックレンジは増感紙-フィルム系より劣っている。
d. IP(イメージングプレート)を用いる。
e. 動画像に対応できる。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 25 X線CT画像(別冊No.1)を別に示す。
左の正常画像に対して右の画像のアーチファクトの原因で正しいのはどれか。
1. パーシャルボリューム
2. エリアシング
3. ミラー効果
4. モーションアーチファクト
5. カッピング
問題 26 MRIについて正しいのはどれか。
1. T2はT2*より長い。
2. SE法ではRFパルスを用いない。
3. 静磁場強度が大きいほどT1は短い。
4. 脂肪のT1は筋肉のT1より長い。
5. 水のT1は筋肉のT1より短い。
問題 27 MRIについて正しいのはどれか。
1. RFコイルは液体ヘリウム中にある。
2. 常電導磁石方式ではクエンチングが起こる。
3. シムコイルは主磁石の磁場均一度を調整する。
4. スライス位置はRFパルスのバンド幅で決まる。
5. T2は横磁化が元の値の63%になる時間である。
問題 28 JISによるMRI用ファントムを用いた日常点検項目でないのはどれか。
1. SN比
2. 高コントラスト分解能
3. 空間分解能
4. スライス厚
5. 幾何学的ひずみ
診療画像検査学
問題 29 超音波装置で関係のない組合わせはどれか。
1. 方位分解能 --- 走査方向の分解能
2. 圧電素子 --- 交流電圧の発生
3. Mモード --- 心エコー
4. 距離分解能 --- 超音波進行方向の分解能
5. パルスドップラー法 --- 血流の二次元リアルタイム表示
問題 30 超音波探触子と目的臓器との組合わせで適切でないのはどれか。
1. コンベックス電子走査 --- 肝臓
2. セクタ電子走査 --- 脳(新生児)
3. リニア電子走査 --- 心臓
4. 体腔内ラジアル走査 --- 前立腺
5. リニア電子走査(超音波内視鏡) --- 胃
問題 31 臓器と適切な超音波プローブの周波数の組合わせで誤っているのはどれか。
1. 肝臓 --- 3 〜 5 MHz
2. 心臓 --- 3 〜 5 MHz
3. 脾臓 --- 5 〜 10 MHz(内視鏡プローブ)
4. 乳腺 --- 3 〜 5 MHz
5. 眼窩 --- 5 〜 20 MHz
問題 32 眼底写真撮影装置(無散瞳形)で誤っているのはどれか。
1. 眼底全域を撮影する。
2. 照明には赤外線を用いる。
3. 撮影角度は45°程度である。
4. 自然散瞳を利用する。
5. 連続撮影が可能である。
問題 33 MRIのSN比で正しいのはどれか。
1. FOV(field of view)が小さいほど高い。
2. スライス厚が薄いほど高い。
3. TEが長いほど高い。
4. 画素サイズが大きいほど高い。
5. TRが短いほど高い。
問題 34 MRI検査室での安全管理について正しいのはどれか。
1. 患者が急変したので酸素ボンベを持ち込んだ。
2. 検査後の消毒を目的に殺菌灯を持ち込んだ。
3. 長時間の検査となるので携帯用CDプレーヤーを患者のそばに置いた。
4. 看護師が入出しようとしたので所持品を確認した。
5. 患者を一般ストレッチャーで検査室に入れた。
問題 35 MRI検査を行ってはならないのはどれか。2つ選べ。
1. 義歯を装着している患者
2. ペースメーカーを装着している患者
3. 人工内耳を埋め込んでいる患者
4. コンタクトレンズを装着している患者
5. 人工血管置換術を受けた患者
問題 36 MRIによる血管撮影法の特徴として誤っているのはどれか。
1. TOF法は磁場均一性への依存度が低い。
2. TOF法は断層面に平行な流れを描出しにくい。
3. PC法は特定の流速を強調できる。
4. PC法は流速と方向性の定量化ができる。
5. PC法は患者の動きに影響されれにくい。
問題 37 頭部MR画像(別冊No.2)を別に示す。
誤っているのはどれか。
1. T1強調横断像である。
2. Aは外側溝(シルビウス裂)を示す。
3. Bは大脳脚を示す。
4. Cは側頭葉を示す。
5. Dは後頭葉を示す。
問題 38 MRIと関係のないアーチファクトはどれか。
a. 多重反射
b. ビームハードニング
c. 磁化率効果
d. 化学シフト
e. 折り返しアーチファクト
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 39 MRCPについて正しいのはどれか。
1. ガドリニウム造影剤静注後に撮像する。
2. 強いT2(heavy T2)強調画像である。
3. 非イオン性ヨード造影剤投与後に撮像する。
4. 胃全摘後の患者には適用できない。
5. 主膵管閉塞があると膵尾部膵管は評価できない。
問題 40 MRIに用いられる造影剤について正しいのはどれか。
1. ガドリニウムキレート剤はT1を延長させる。
2. ガドリニウムキレート剤は肝臓のクッパー細胞に取り込まれる。
3. クエン酸アンモニウム製剤はMRI用経口消化管造影剤である。
4. 超常磁性体酸化鉄コロイド(SPIO)は細胞外液に分布する。
5. 超常磁性体酸化鉄コロイド(SPIO)はT2を延長させる。
問題 41 MRIについて正しいのはどれか。
1. 脂肪はT1強調画像で低信号である。
2. 靭帯はT1強調画像で高信号である。
3. 脳脊髄液はT1強調画像で高信号である。
4. 水はT2強調画像で高信号である。
5. 空気はT2強調画像で高信号である。
問題 42 MRIの信号強度の組合わせで正しいのはどれか。
1. T1強調画像で低信号 --- 高蛋白の液体
2. T1強調画像で低信号 --- 下垂体後葉
3. T1強調画像で低信号 --- 常磁性体
4. T1強調画像で高信号 --- 出血(亜急性期)
5. T2強調画像で高信号 --- 骨
問題 43 超音波検査におけるアーチファクトの説明で誤っているのはどれか。
1. 鏡像(ミラーイメージ)は横隔膜で描出される。
2. 音響陰影は強い反射体の後方が高エコーとなる現象である。
3. 多重反射は組織の境界などで超音波の反射が繰り返される現象である。
4. 音響増強は超音波の減衰の少ない組織の後方エコーが高くなる現象である。
5. レンズ効果は音響インピーダンスの異なる組織に、超音波が斜めに入射したときに起こる。
問題 44 腹部超音波検査について誤っているのはどれか。
1. リアルタイムに画像が得られる。
2. 経皮的生検のガイドに用いる。
3. 腸管ガスの影響を受けにくい。
4. 病室でも検査が可能である。
5. 3 〜 10 MHzの周波数が用いられる。
問題 45 超音波画像で誤っている組合せはどれか。
1. 音響陰影 --- 胆石
2. 後方エコーの増強 --- 腎嚢胞
3. 高輝度肝 --- 脂肪肝
4. コメット様エコー --- 胆嚢腺筋腫症
5. モザイクパターン --- 肝血管腫
問題 46 超音波画像所見の用語はどれか。
a. ニボー
b. 側方陰影
c. 肝腎コントラスト
d. ドッグイアサイン
e. シルエットサイン
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 47 成人の腹部超音波画像で異常と判定されるのはどれか。
1. 胆嚢壁厚 2 mm
2. 主膵管径 2 mm
3. 腹部大動脈径 60 mm
4. 総胆管径 5 mm
5. 右腎長軸長 90 mm
問題 48 眼底写真(別冊No.3)を別に示す。
Aはどれか。
1. 虹彩
2. 黄斑部
3. 中心窩
4. 瞳孔
5. 水晶体
放射性同位元素検査技術学,最初に戻る 問題 49 核医学検査におけるリスクマネジメントで適切でないのはどれか。
1. 装置の始業前点検を行い、その状況を記録する。
2. 装置の定期点検を行い、その状況を記録する。
3. RIの入手・使用・廃棄にかかわる項目を別々の用紙に記録する。
4. 撮像方法のマニュアルを作成し、一定の場所に配置する。
5. 装置故障内容および処置方法を記録する。
問題 50 ガンマカメラの性能評価法について正しいのはどれか。
1. 75 kcps以上の高計数率で収集するのが望ましい。
2. コリメータの有無によって性能評価の値は変化しない。
3. 総合分解能の測定には点線源を使用する。
4. 積分均一性は微分均一性より一般的に性能評価の値は良くなる。
5. 計数率特性の測定には放射能量を求める必要がある。
問題 51 脳血流SPECTで多用されるのはどれか。
a. 平行多孔形コリメータ
b. コンバージングコリメータ
c. ダイバージングコリメータ
d. ピンホールコリメータ
e. ファンビームコリメータ
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 52 SPECT画像で生じるリング状アーチファクトの原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
1. 検出器の均一性が悪い。
2. 対象臓器が視野外である。
3. 回転中心がずれている。
4. 対象臓器の生理的な動き。
5. 視野内に高集積部位がある。
問題 53 PETについて正しいのはどれか。
a. BGOはNa(Tl)より検出効率が悪い。
b. SPECTより空間分解能が低い。
c. 吸収補正に外部線源を用いる。
d. 同時係数法によってデータ収集する。
e. 二次元収集は三次元収集より検出感度が高い。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 54 ウエル形シンチレーションカウンタを用いるのはどれか。
a. 循環赤血球測定
b. ラジオイムノアッセイ
c. 血小板寿命測定
d. レノグラム
e. 甲状腺ヨウ素摂取率測定
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
問題 55 ラジオイムノアッセイについて正しいのはどれか。
a. 競合反応を利用した測定法である。
b. B(bound)とF(free)との分離が必要である。
c. 患者の被ばくがある。
d. 核種は131Iが多用される。
e. 測定ごとに標準曲線が必要である。
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
問題 56 時間放射能曲線と関係するのはどれか。
a. 左室駆出率
b. レノグラム
c. 甲状腺摂取率
d. 肺血流シンチグラフィ
e. 標識白血球シンチグラフィ
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 57 SPECT画像処理に関する組合わせで正しいのはどれか。
a. Butterworthフィルタ --- 雑音除去
b. フィルタ補正逆投影法 --- 画像再構成
c. Chang法 --- 吸収補正
d. OS-EM法 --- 時間補正
e. TEW(triple energy window)法 --- 分化能補正
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
問題 58 肺換気シンチグラフィについて正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 201Tlを気化して吸入させる。
2. 81mKrはジェネレータから抽出する。
3. 81mKrの半減期は130分である。
4. 133Xeガスは多方向撮像に適している。
5. 133Xeガスは洗い出し検査に適している。
問題 59 脳血流SPECT検査に用いられる放射性医薬品はどれか。
a. 99mTc-MAA
b. 123I-BMIPP
c. 123I-IMP
d. 99mTc-ECD
e. 99mTc-HMPAO
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
問題 60 甲状腺シンチグラフィについて正しいのはどれか。
1. 123I-ヨウ化ナトリウムを用いる場合、食事のヨード制限は必要ない。
2. 123I-ヨウ化ナトリウムのほか、99mTc-DTPAも使用できる。
3. ヨード系造影剤は123I-ヨウ化ナトリウムを用いたシンチグラフィに影響する。
4. 123I-ヨウ化ナトリウムを740MBqで投与する。
5. 123I-ヨウ化ナトリウムを静注後3時間で撮像する。
問題 61 負荷心筋シンチグラフィに用いるのはどれか。
a. フロセミド(ラシックス)
b. ジピリダモール(ペルサンチン)
c. 自転車エルゴメータ
d. トレッドミル
e. アセタゾラミド(ダイアモックス)
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
問題 62 99mTcリン酸化合物による骨シンチグラフィについて正しいのはどれか。
1. 放射性医薬品投与10分後から全身像を撮像する。
2. 検査当日の朝食以降、検査終了後まで食事制限する。
3. 撮像開始直前に排便させる。
4. 中エネルギー用コリメータを用いる。
5. エネルギーフォトピークを140keVに設定する。
問題 63 欠損状のアーチファクトが生じた骨シンチグラム(別冊No.4)を別に示す。
最初に行うべき対応はどれか。
1. 吸収補正を行う。
2. シンチレータの交換を行う。
3. 光電子増倍管の調整を行う。
4. 感度補正を行う。
5. 患者の着衣を点検する。
問題 64 ガリウムシンチグラム(別冊No.5)を別に示す。
適切な対応はどれか。
a. 下剤を服用した否かを確認する。
b. 利尿剤を投与し、30分後に撮像を追加する。
c. 低エネルギー用コリメータに交換して再度撮像する。
d. ガリウムを追加投与し、24時間後に再度撮像する。
e. 医師に連絡し、翌日に撮像を追加するか確認する。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 65 18F-FDGによるPET検査の適応となるのはどれか。
a. 悪性リンパ腫
b. 心筋梗塞
c. てんかん
d. 肺塞栓症
e. 水腎症
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
問題 66 バセドウ病の放射性ヨード治療に際し、甲状腺の吸収線量を求めるのに必要のない因子はどれか。
1. 24時間摂取率
2. 基礎代謝率
3. 投与放射能量
4. 甲状腺推定重量
5. 有効半減期
問題 67 治療用放射性薬剤に適している条件はどれか。
a. 目的臓器に特異的に集まる。
b. 目的臓器に長く停滞する。
c. 陽電子を放出する。
d. 全身に広く分布する。
e. 物理的半減期が短い。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 68 病変部が陽性像となる組合せはどれか。
a. 膿瘍 --- 67Ga-クエン酸ガリウム
b. 骨折 --- 99mTc-MDP
c. 甲状腺癌 --- 99mTcO4-
d. 腎癌 --- 99mTc-DMSA
e. 褐色細胞腫 --- 131I-MIBG
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
放射線治療技術学,最初に戻る 問題 69 リニアックの構成に関係ないのはどれか。
1. 高周波発振器
2. モニタ線量計
3. ドーナツ管
4. フラットニングフィルタ
5. マルチリーフコリメータ
問題 70 リニアックの保守管理プログラムで月に1回点検すべき項目はどれか。
a. 電子線の深部線量
b. X線の深部線量
c. モニタ線量計の校正
d. 照射野のサイズ
e. 線源回転中心間距離
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
問題 71 ブラッグピークを呈するのはどれか。
a. 陽子線
b. 光子線
c. 速中性子線
d. 重イオン線
e. 負パイ中間子線
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
問題 72 高エネルギーX線のTMRで誤っているのはどれか。
1. 線質が同じ場合、正方形照射野のサイズが大きいほど大きい。
2. 照射野面積をA、周囲長をPとすると、A/Pが等しい照射野では誤差範囲内で一致する。
3. 照射野係数は基準点吸収線量を空中組織球腫線量で割った値である。
4. 同じ線質ではSTDが異なっても照射野と深さが同じ場合、同じ値が用いられる。
5. ビーム中心軸上で定義されている。
問題 73 線量分布計算に関係ないのはどれか。
1. 不整形照射野
2. コバルト校正定数
3. 不均質組織
4. くさびフィルタ
5. 遮へいブロック
問題 74 治療用密封小線源で誤っているのはどれか。
a. 60Coはγ線のみを放出する。
b. 125Iは線源の遮へいが容易である。
c. 137Csの半減期は30年である。
d. 192Irには低線量率用と高線量率用とがある。
e. 192Irの鉛半価層は60Coとほぼ等しい。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 75 密封小線源治療で正しいのはどれか。
1. 137Csによる子宮頸癌低線量率腔内照射のA点線量は2.5〜3.0Gy/hである。
2. 198Auには退室基準がない。
3. 永久刺入用線源198Auグレインはβ線源として用いられる。
4. 125Iシードは前立腺癌の永久刺入用線源として用いられる。
5. 高線量率RALSの線源としては226Raも用いられる。
問題 76 半減期の長い順に並べたとき、3番目の核種はどれか。
1. 60Co
2. 125I
3. 137Cs
4. 192Ir
5. 198Au
問題 77 X線位置決め装置について誤っているのはどれか。
1. 照射野は治療装置の照射野に一致する。
2. 照射野は透視下において遠隔操作で決定できる。
3. 決めた照射野は治療装置で撮影して再確認する。
4. 任意の角度でX線撮影がきる。
5. 治療装置と同一の遮へいが必要である。
問題 78 臨床標的体積をC、肉眼的腫瘍体積をG、照射野体積をI、計画標的体積をP、治療体積をTとするとき、体積の比較で正しいのはどれか。
1. C>P>T>I>G
2. G>C>P>T>I
3. I>T>P>C>G
4. P>T>I>C>G
5. T>P>C>G>I
問題 79 高エネルギーX線による根治的放射線治療で正しいのはどれか。
a. 標準的な1回線量は3 Gy以上である。
b. 照射途中での休止期間は最小限にする。
c. リニアックグラフィで照射野を確認する。
d. 多分割照射での照射間隔は2時間以内が望ましい。
e. 三次元放射線治療計画にはX線シミュレータが用いられる。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 80 原発巣に根治的放射線治療が行われないのはどれか。
1. 下咽頭癌
2. 縦隔胚細胞腫
3. 胃悪性リンパ腫
4. 膀胱癌
5. 精巣腫瘍
問題 81 放射線治療の適応にならない良性疾患はどれか。
1. 下垂体腺腫
2. 脳動静脈奇形
3. 肺化膿症
4. 潰瘍性大腸炎
5. ケロイド
問題 82 化学療法と放射線治療が併用されるのはどれか。
a. 聴神経腫瘍
b. 早期声門癌
c. 上咽頭癌
d. 小細胞肺癌
e. 悪性リンパ腫
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
問題 83 誤っている組合せはどれか。
1. 聴神経腫瘍 --- ラジオサージャリ
2. 食道癌 --- 化学放射線療法
3. 膵癌 --- 術中電子線照射
4. 横行結腸癌 --- 粒子線治療
5. 前立腺癌 --- 強度変調放射線治療
問題 84 乳癌再発・転移部位に対する治療で照射可能線量が最も少ないのはどれか。
1. 胸髄内転移
2. 脛骨の骨転移
3. 胸壁皮膚再発
4. 胸骨傍リンパ節転移
5. 鎖骨上リンパ節転移
問題 85 放射線治療による正常組織の遅発性有害反応で誤っているのはどれか。
1. 照射後数か月〜数年で発生する。
2. 発生しても変化は可逆的である。
3. 1回線量が大きいと発生しやすい。
4. 照射体積が大きいと発生しやすい。
5. 抗癌剤の併用で増強する。
問題 86 放射線による急性皮膚反応が増強しないのはどれか。
1. 加速分割照射
2. くさびフィルタの使用
3. 固定具(シェル)の使用
4. 化学療法との同時併用
5. 照射直前の照射野内への軟膏塗布
問題 87 マントル照射後に誘発される可能性があるのはどれか。2つ選べ。
1. 上顎洞癌
2. 肺癌
3. 乳癌
4. 直腸癌
5. 前立腺癌
問題 88 癌治療法の優劣に関するエビデンスとして信頼性が最も高いのはどれか。
1. 症例報告
2. 症例対照研究
3. 無作為割付臨床試験
4. 専門委員会の意見
5. 権威者の経験と知識に基づいた意見
医用画像情報学,最初に戻る 問題 89 ある線形なイメージングシステムで原点に位置する強度Aの線線源について、図1のようなFWHM(半値全幅)1 cmの線広がり関数が得られたとする。
原点から1 cm離れた位置に同じ強度Aの線線源がある場合、2つの線線源に対する出力(太線)として正しいのは図2のうちどれか。
{fig 図1}
{fig 図2 a}
{fig 図2 b}
{fig 図2 c}
{fig 図2 d}
{fig 図2 e}
1. a
2. b
3. c
4. d
5. e
問題 90 正しいのはどれか。
a. X線複写フィルムは露光量を増すほど写真濃度が低下する。
b. 高感度乳剤はAgBrにAgClを約5%混入する。
c. 緑色発光蛍光体の増感紙にはレギュラー系のフィルムを使用する。
d. ハロゲン化銀の感度はAgCl>AgBr>AgIの順である。
e. AgFは水に溶ける。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 91 透過光が入射光の5%になる写真濃度はどれか。ただし、log102=0.3とする。
1. 0.7
2. 1.3
3. 1.7
4. 2.3
5. 2.7
問題 92 X線センシトメトリーで正しいのはどれか。
a. キャリア係数は1より小さい。
b. 距離法は相反則不軌の影響を受ける。
c. 通常の濃度計は拡散光濃度の計測である。
d. フィルムコントラストはラチチュードに影響する。
e. タイムスケール法はX線強度を変化させる。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 93 サンプリング間隔 100 μmで標本化が行われたとき、デジタル画像で表現できる最高の空間周波数(cycles/mm)はどれか。
1. 1
2. 5
3. 10
4. 50
5. 100
画像工学,最初に戻る
問題 94 写真コントラストに関連の少ないのはどれか。
1. 写真濃度
2. 撮影時間
3. 被写体の厚さ
4. 付加フィルタ
5. フィルムのガンマ(γ)
問題 95 自己相関関数をフーリエ変換して得られるのはどれか。
1. MTF曲線
2. PTF曲線
3. ROC曲線
4. RMS粒状度
5. ウィナースペクトル
問題 96 デジタルラジオグラフィの特性曲線から読み取れないのはどれか。
1. 解像度
2. 相対感度
3. 入出力直線性
4. ダイナミックレンジ
5. システムコントラスト
問題 97 増感紙-フィルムシステムのMTFについて誤っているのはどれか。
1. フィルムのガンマ(γ)に比例する。
2. 増感紙とフィルムとが密着不良のとき低下する。
3. 特性曲線が直線であっても強度変換は必要である。
4. システム全体ではフィルムのみより低下する。
5. 一般に高感度システムと比べて低感度システムでは上昇する。
問題 98 ROC解析について正しいのはどれか。
1. 解析結果は物理的評価に一致する。
2. 真陰性の確率をグラフの横軸にとる。
3. 試料枚数が少ないほど統計的な変動は小さい。
4. MR画像とCT画像との病変検出能を比較できる。
5. 雑音画像試料のみの観察でもROC曲線を描ける。
問題 1 人体の方向と断面とについて正しいのはどれか。
1. 手掌は後面である。
2. 足背は後面である。
3. 大腿伸側は前面である。
4. 前腕は上腕より近位にある。
5. 前額断面は矢状断面と同義である。
問題 2 ダグラス窩はどれか。
1. 直腸膀胱窩
2. 直腸子宮窩
3. 膀胱子宮窩
4. 内側そけい窩
5. 膀胱上窩
問題 3 健常成人男性の血液・生化学データで適切な組合せはどれか。
1. 赤血球数 --- 500×104 /μl
2. 白血球数 --- 2,000/μl
3. 血小板数 --- 5×104 /μl
4. 血清総蛋白 --- 3.0 g/dl
5. 血清総ビリルビン --- 10 mg/dl
問題 4 上皮が移行上皮でないのはどれか。
a. 腎実質
b. 腎盂
c. 尿管
d. 膀胱
e. 尿道
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 5 CT画像で生理的石灰化がみられないのはどれか。
1. 硬膜
2. 下垂体
3. 淡蒼球
4. 松果体
5. 脈絡叢
問題 6 健常人の胸部の解剖について正しいのはどれか。
1. 鎖骨と胸椎とは連結する。
2. 肋軟骨と胸椎はは連結する。
3. 主気管支は右より左が長い。
4. 食道は気管の前方に位置する。
5. 右肺は2つの肺葉に分かれる。
問題 7 肺の正常機能で正しいのはどれか。
1. 静脈血は肺静脈を流れる。
2. 肺動脈圧は大動脈圧の約1/2である。
3. 肺血流の分布は体位によって変化する。
4. 肺胞サーファクタントは異物除去に役立つ。
5. 粘液繊毛輸送は肺胞へ向かう。
問題 8 健常人で正しいのはどれか。
1. 大動脈弁は二尖弁である。
2. 大動脈弓は気管左側に位置する。
3. 下行大動脈は胸椎右側を下行する。
4. 大動脈弁は肺動脈弁より高位にある。
5. 条項大動脈は肺動脈幹左側に位置する。
問題 9 下咽頭に属するのはどれか。
1. 扁桃
2. 披裂部
3. 咽頭蓋谷
4. 梨状陥凹
5. 声門下腔
問題 10 膝関節を構成しないのはどれか。2つ選べ。
1. 黄靭帯
2. 半月板
3. 後縦靭帯
4. 側副靭帯
5. 十字靭帯
問題 11 頸部の筋はどれか。
a. 縫工筋
b. ひらめ筋
c. 外閉鎖筋
d. 前斜角筋
e. 胸鎖乳突筋
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 12 正中に位置しないのはどれか。
1. 被殻
2. 松果体
3. 下垂体
4. 第三脳室
5. 透明中隔
問題 13 脳幹から出ない脳神経はどれか。
1. 視神経
2. 三叉神経
3. 外転神経
4. 顔面神経
5. 聴神経(内耳神経)
問題 14 交感神経の刺激によって起こらないのはどれか。
1. 瞳孔散大
2. 血圧上昇
3. 心拍数増加
4. 腸管の蠕動抑制
5. 気管支平滑筋収縮
問題 15 外分泌機能と内分泌機能とを有するのはどれか。
1. 顎下腺
2. 胸腺
3. 肝臓
4. 膵臓
5. 前立腺
問題 16 臓器と腫瘍との組合わせで関係ないのはどれか。
1. 脳 --- 星状細胞
2. 食道 --- 扁平上皮癌
3. 肺 --- 大細胞癌
4. 乳腺 --- 腺癌
5. 腎臓 --- 褐色細胞腫
問題 17 上大静脈症候群の原因で多いのはどれか。
a. 食道原発腫瘍
b. 神経性腫瘍
c. リンパ腫
d. 胸腺腫
e. 肺癌
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
問題 18 CT画像(別冊No.6A、B)を別に示す。
考えられる疾患はどれか。
1. 奇形腫
2. 胸腺腫
3. 大動脈瘤
4. 大動脈解離
5. 気管支嚢胞
問題 19 腫瘍マーカーが早期発見に特に有効なのはどれか。
1. 食道癌
2. 肺癌
3. 乳癌
4. 前立腺癌
5. リンパ腫
問題 20 血管造影写真(別冊No.7)を別に示す。
有効なIVRはどれか。2つ選べ。
1. 動脈塞栓術
2. 動静脈シャント術
3. 人工血管置換術
4. ステント留置術
5. バルーン拡張術
問題 21 院内感染として頻度が高いのはどれか。2つ選べ。
1. 緑膿菌肺炎
2. カリニ肺炎
3. MRSA肺炎
4. インフルエンザ肺炎
5. マイコプラズマ肺炎
問題 22 生活習慣病について正しいのはどれか。
1. 老年期に多く発症する。
2. 糖尿病は含まれない。
3. 喫煙は危険因子でない。
4. 食生活の改善が有効である。
5. 多くは薬物療法によって治癒可能である。
問題 23 我が国の女性の癌死亡率で最も高いのはどれか。
1. 肺癌
2. 乳癌
3. 胃癌
4. 大腸癌
5. 子宮頚癌
問題 24 安全な医療を提供するためのアプローチとして誤っているのはどれか。
1. 他産業の安全対策を活用する。
2. 得られた改善策は職員全員で共有する。
3. 共通しているミスの要因を明らかにする。
4. 職員の経験を収集し、原因分析に基づいて改善策を導き出す。
5. ミスはシステムの問題ととらえずに個人の責任として再教育する。
問題 25 ヨード系造影剤血管内投与の副作用でもっとも頻度が高いのはどれか。
1. 熱感
2. かゆみ
3. くしゃみ
4. 血圧低下
5. 顔面浮腫
放射線生物学、最初に戻る 問題 26 放射線による細胞死について正しいのはどれか。
1. 細胞死には増殖死と間期死がある。
2. 正常細胞はアポトーシスを起こさない。
3. DNAが損傷するとネクローシスになる。
4. 低酸素細胞はアポトーシスを起こしやすい。
5. 高分化細胞はネクローシスを起こしやすい。
問題 27 放射線による急性反応でないのはどれか。
1. 頭痛
2. 嘔吐
3. 脱毛
4. 骨折
5. 下痢
問題 28 全身被ばくに関する図中の矢印に該当するのはどれか。
{fig}
1. 分子死
2. 発癌死
3. 中枢神経死
4. 腸管死
5. 骨髄死
問題 29 妊娠期間のうちしきい値を越えた放射線被ばくによって胎児に奇形が起こる確率が最も高いのはどれか。
1. 最初の7日
2. 受胎後10〜14日
3. 受胎後30〜40日
4. 受胎後90から180日
5. 最後の3か月
問題 30 個体の放射線感受性にもっとも関係が少ないのはどれか。
1. 性別
2. 体重
3. 年齢
4. 貧血
5. 動物の種類
問題 31 放射線障害のしきい値が最も低いのはどれか。
1. 脳壊死
2. 肺線維症
3. 肋骨骨折
4. 男性不妊
5. 直腸潰瘍
問題 32 細胞周期について正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 正常細胞ではM期の後がG2期である。
2. 腫瘍細胞ではM期がS期よりも長い。
3. 温熱療法はS期の腫瘍細胞に有効である。
4. 低酸素細胞にはG0期がない。
5. 陽子線はM期の腫瘍細胞に有効である。
問題 33 図はX線の2分割照射の実験である。
照射感覚が1〜2時間の時に生存率が上昇する現象にもっとも関与するのはどれか。
{fig}
1. 回復
2. 再増殖
3. 再酸素化
4. 細胞の同調
5. 抵抗性の獲得
問題 34 誤っているのはどれか。
1. 分割照射は1回照射に比べて正常組織の障害を減らす。
2. 分割照射は腫瘍細胞の同調を促す。
3. 高LET放射線は分割効果が少ない。
4. 高LET放射線は低酸素細胞に有効である。
5. 高LET放射線は細胞周期依存性が大きい。
問題 35 温熱療法について誤っているのはどれか。
1. 温度が高いほど有効である。
2. 放射線障害の回復を促進する。
3. pHが低いほど有効である。
4. 栄養状態が悪いと有効である。
5. 熱耐性を生じる。
放射線物理学、最初に戻る 問題 36 量と単位との組み合わせで誤っているのはどれか。
1. W値 --- eV
2. 比放射能 --- Ba・g-1
3. 衝突断面積 --- cm2
4. 照射線量率 --- C・kg-1・s-1
5. 質量減弱係数 --- g・cm-2
問題 37 次の物理量のうち、誤っているのはどれか。
1. 照射線量は電子に用いられる。
2. カーマは中性子に用いられる。
3. 吸収線量は電離放射線に用いられる。
4. 粒子フルエンスは全ての粒子に用いられる。
5. 放射能は原子核が単位時間あたりに壊変する数をいう。
問題 38 ボーズ統計に従うのはどれか。
1. 3He核
2. 7Li核
3. 光子
4. 陽子
5. 中性子
問題 39 1原子質量単位(MeV)はどれか。
1. 931.5
2. 511
3. 12.4
4. 6.63
5. 0.511
問題 40 212Biは全体の壊変の34%がα壊変して208Tlに、残りの68%がβ壊変して212Poになる。
前者と後者との壊変定数を0.65×10-4 s-1、1.26×10-4 s-1とすると212Biの半減期(min)はどれか。
1. 1.91
2. 3.63
3. 60.5
4. 87.3
5. 3,628
問題 41 管電圧150kVの制動放射線の最短波長(nm)はどれか。
1. 0.00186
2. 0.0083
3. 0.0186
4. 0.083
5. 0.186
問題 42 クラマースの式に密接に関係するのはどれか。
1. 特性X線
2. 制動放射線
3. パウリの原理
4. トムソン散乱
5. モーズレーの法則
問題 43 光子と物質との相互作用について正しいのはどれか。
1. レーリー散乱は干渉性散乱ではない。
2. トムソン散乱ではエネルギーをすべて失う。
3. 光核反応にはしきいエネルギーは存在しない。
4. 電子対生成は光子のエネルギーが1.02 MeV以上で起こる。
5. 光電効果によって放出される電子の運動エネルギーは光子のエネルギーに等しい。
問題 44 電子と物質の相互作用について誤っているのはどれか。2つ選べ。
1. 質量衝突阻止能は物質の電子密度が大きいほど小さい。
2. 制動放射線の発生には主に外殻電子とのクーロン相互作用に起因する。
3. チェレンコフ効果は電子の速度が物質中で光の速度を超えると起こる。
4. エネルギー衝突損失に対する放射損失の割合は物質の原子番号が大きいほど大きい。
5. 臨界エネルギーとは衝突損失と放射損失が同じになる電子のエネルギーのことである。
問題 45 中性子について誤っているのはどれか。
1. β-壊変で陽子に変わる。
2. 熱中性子の速度はマクスウェル分布に従う。
3. 10Bは中性子捕獲反応により7Liを発生する。
4. 高速中性子と核との主な相互作用は弾性散乱である。
5. 光子を物体に照射しても中性子が発生することはない。
医用工学、最初に戻る 問題 46 正しいのはどれか。
1. 超音波は真空中を通過する。
2. 低エネルギー電子線と光子との伝搬速度は等しい。
3. 生体内磁気の強度分布は核磁気共鳴の強度分布と関係がある。
4. 高エネルギー光子による生体内吸収線量は電子密度が大きいほど大きい。
5. 超音波の生体内での進行速度の変化の分布は密度の分布とは無関係である。
問題 47 核磁気共鳴で縦緩和と関係があるのはどれか。
1. α分散
2. β分散
3. クーロン相互作用
4. スピン−格子相互作用
5. スピン−スピン相互作用
問題 48 真空中に置かれた+0.5Wbの磁荷から1m離れた点の磁界の大きさを1とした場合、+0.8Wbの磁荷から2m離れた点の磁界の大きさはどれか。
1. 0.4
2. 1.25
3. 2.5
4. 4.0
5. 6.25
問題 49 磁束密度1.5Tの平等磁界中に、長さ20cmの直線状の銅線を磁界と直角に置いて10Aの電流を流した。
銅線に働く力(N)はどれか。
1. 3.0
2. 7.5
3. 30
4. 75
5. 300
問題 50 ある電源に抵抗を接続したとき、i=0.2 sin t(A)の電流が流れた。
t=0から最初のπ秒間に流れた電荷(C)はどれか。ただし、tは時間(s)である。
1. 0.2
2. 0.4
3. 0.6
4. 0.8
5. 1.0
問題 51 100Vの電源につなぐと400W消費する抵抗線がある。
この抵抗線を200Vの電源に8時間つなぐとき、消費電力量(kW・h)はどれか。
1. 3.2
2. 6.4
3. 12.8
4. 6,400
5. 12,800
問題 52 Δ−Δ結線の平衡三相回路で、相電圧210V、一相の負荷インピーダンス4+j3Ωのとき、線電流(A)はどれか。
1. 22.3
2. 42.0
3. 52.5
4. 72.7
5. 126
問題 53 R=100Ω、L=40mH、C=400pFのR-L-Cの直列共振回路の共振周波数(kHz)に最も近いのはどれか。
1. 2.5
2. 4
3. 25
4. 50
5. 250
問題 54 図の回路において、コンデンサはE0(V)に充電されている。
スイッチSを閉じてからコンデンサの電圧がE(V)になるまでの時間(s)を表す式で正しいのはどれか。
{fig}
1. RC e(-E0/E)
2. R/C e(-E0/E)
3. RC loge(E0/E)
4. R/C loge(E0/E)
5. loge(E0/E) / RC
問題 55 関係のない組み合わせはどれか。
1. ピンチ効果 --- 導電流体の収縮
2. ホール効果 --- 電流と磁界による電界の変化
3. ペルチェ効果 --- 電流による熱の吸収・発生
4. ゼーベック効果 --- 熱起電力の発生
5. ショットキー効果 --- 極低温の抵抗値の減少s
問題 56 図の回路を用いる目的はどれか。
{fig}
1. 同相雑音の除去
2. 電流−電圧変換
3. 時間微分
4. 時間積分
5. 対数変換
問題 57 10進数の35を2進数で表したのはどれか。
1. 100001
2. 100011
3. 100101
4. 101001
5. 110001
問題 58 論理素子と論理式の組み合わせで誤っているのはどれか。
a. {fig} f=not(not A ・ not B)
b. {fig} f=not(not A + not B)
c. {fig} f=not A
d. {fig} f=not A + not B
e. {fig} f=not A ・ not B
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
放射線計測学、最初に戻る 問題 59 単位がJ・kg-1でないのはどれか。
a. LET
b. カーマ(Kerma)
c. シーマ(Cema)
d. 吸収線量
e. 質量阻止能
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 60 空気カーマ率定数について正しいのはどれか。
1. 距離の2乗に反比例する。
2. 放射性物質の放射能に比例する。
3. 空気の質量エネルギー吸収係数に比例する。
4. 光子のエネルギーに依存する。
5. 空気カーマ率に反比例する。
問題 61 電離箱を用いた計測で測定値の補正が無視できるのはどれか。
1. 漏洩電流
2. 電離箱の温度
3. 照射室の気圧
4. 照射室の湿度
5. イオン収集効率
問題 62 熱ルミネセンス線量計と蛍光ガラス線量計との発光機序で共通でないのはどれか。
1. 光励起
2. 伝導帯
3. 禁止帯
4. 価電子帯
5. 捕獲中心
問題 63 ブラック・グレイの空洞原理と関係ないのはどれか。
a. 衝突阻止能
b. W値
c. 空洞で生じるイオン対の数
d. 質量エネルギー転換係数
e. 吸収線量変換係数
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 64 フリッケ線量計のG値について誤っているのはどれか。
a. 固体線量計の放射化学収率である。
b. セリウム線量計の値と同じである。
c. G値が既知であれば吸収線量が求められる。
d. G値の単位はmol/Jである。
e. X線エネルギーが異なっても値はほぼ同じである。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 65 シンチレータで誤っているのはどれか。
a. NaI(Tl)シンチレータはγ線の測定に用いられる。
b. アントラセンはβ線の測定に用いられる。
c. 液体シンチレータは3Hや14Cなどの低エネルギーγ線の測定に用いられる。
d. ZnS(Ag)はα線の測定に用いられる。
e. BGO(Bi4Ge3O12)はX線CT装置などの検出器に用いられる。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 66 誤っている組み合わせはどれか。
1. 熱ルミネセンス線量計 --- 光電子増倍管
2. Ge(Li)半導体検出器 --- 液体窒素
3. グリッド付パルス電離箱 --- α粒子のエネルギー測定
4. GM計数管 --- 分解時間
5. BF3比例計数管 --- PRガス
問題 67 波長シフタに関係あるのはどれか。
1. GM計数管
2. 半導体検出器
3. ロングカウンタ
4. フリッケ線量計
5. 液体シンチレーションカウンタ
問題 68 ガス増幅を行うのはどれか。2つ選べ。
1. 比例計数管
2. GM計数管
3. パルス電離箱
4. 自由空気電離箱
5. 高純度Ge検出器
問題 69 3MeVのγ線を測定する場合に観測される後方散乱ピークのエネルギー(MeV)はどれか。
1. 2.499
2. 1.988
3. 1.022
4. 0.511
5. 0.235
問題 70 60Coのエネルギースペクトルを測定すると2.5MeVにピークがあった。
このピークはどれか。
1. 後方散乱ピーク
2. エスケープピーク
3. コンプトンピーク
4. サムピーク
5. 光電ピーク
エックス線撮影技術学、最初に戻る 問題 71 診療放射線技師の対応として誤っているのはどれか。2つ選べ。
1. 聴覚障害者に対して手話で説明した。
2. 撮影部位に応じてカセッテの固定を患者にさせた。
3. 専用のガウンを着用させて胸部撮影を実施した。
4. 特異な症例だったので研究用として追加撮影した。
5. 病室撮影時に被検者の歩行を確認したので病室撮影を中止した。
問題 72 誤っているのはどれか。
1. 管電圧が上昇するとコントラストは低下する。
2. フィルタを厚くするとコントラストは上昇する。
3. 被写体とフイルムとの間を離すと散乱線は減少する。
4. X線を斜入すると鮮鋭度は低下する。
5. 撮影距離を1/2にすると撮影時間は1/4にできる。
問題 73 X線管付加フィルタの効果で正しいのはどれか。
a. X線量は減少する。
b. 実効エネルギーは高くなる。
c. 低エネルギー成分は少なくなる。
d. 最大エネルギーは低くなる。
e. 同じ厚さのフィルタではアルミニウムは銅より吸収が大きい。
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
問題 74 撮影管電圧が最も低いのはどれか。
1. 鼻骨
2. 肋骨
3. 乳房
4. 手指
5. 足趾
問題 75 X線管電圧を変化しないで同一濃度の画像を得る場合、mAs値がAよりもBのほうが低いのはどれか。
ただし、その他の条件は一定とする。
A B
1. グリッド 未使用 使用
2. 撮影距離 100cm 150cm
3. 増感紙の相対感度 100 200
4. ギブス装着 なし あり
5. 整流方式 三相全波整流 自己整流
問題 76 X線撮影において被検者の被ばく線量軽減に効果がないのはどれか。
1. 付加フィルタを薄くする。
2. 高感度増感紙を用いる。
3. グリットは固定式を用いる。
4. SIDは1m以上にする。
5. 可動絞りで絞り込む。
問題 77 上顎洞の観察にもっとも適する撮影法はどれか。
1. レーゼ(Rhese)法
2. タウン(Towne)法
3. シュラー(Schuller)法
4. ウォータース(Waters)法
5. コールドウェル(Caldwell)法
問題 78 胸部単純X線写真(別冊No.8)を別に示す。
撮影体位で正しいのはどれか。
1. 立位正面
2. 坐位正面
3. 臥位正面
4. 右側臥位正面
5. 左側臥位正面
問題 79 腹腔内遊離ガスの診断に適さないのはどれか。
1. 胸部立位正面
2. 胸部臥位正面
3. 腹部坐位正面
4. 腹部立位正面
5. 腹部左側臥位正面
問題 80 乳房撮影における圧迫の効果について誤っているのはどれか。
1. 乳腺組織線量が増加する。
2. 運動性のボケを防止する。
3. 乳腺全域に適切な画像濃度を与える。
4. 散乱線によるコントラスト低下を抑制する。
5. 乳腺構造の重なりを分離する。
問題 81 腹部造影X線写真(別冊No.9)を別に示す。
正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 経静脈性尿路造影である。
2. 尿路結石が確認される。
3. 造影剤注入開始直後の画像である。
4. 腎盂、尿管、膀胱のすべてが造影されている。
5. 1時間後に追加撮影する。
問題 82 腹腔動脈造影で通常描出できないのはどれか。
1. 脾動脈
2. 胃十二指腸動脈
3. 総肝動脈
4. 腎動脈
5. 後膵動脈(背膵動脈)
問題 83 心血管専用撮影システムで通常用いないのはどれか。
1. 多方向撮影
2. 高速シネ撮影
3. ステレオ撮影
4. バイプレーン撮影
5. 高速短時間大電流撮影
問題 84 消化管二重造影法に使用する造影剤として適切でないのはどれか。
1. 気泡を形成しない。
2. 流動性が良好である。
3. 硫酸バリウムの含有量が多い。
4. 胃壁、腸壁に厚く均一に付着する。
5. 胃液、腸液による影響を受けない。
問題 85 上腹部X線CT検査について誤っているのはどれか。
1. 両手を挙上する。
2. 検査の前日から絶飲食とする。
3. 呼吸停止下で撮影する。
4. 基準点は一般的に剣状突起とする。
5. 直前にバリウム検査を行っていないか確認する。
問題 86 ヘリカルCT装置で撮影した骨三次元画像(別冊No.10)を別に示す。
アーチファクトを軽減する方法として正しいのはどれか。
a. 管電流を高くする。
b. 撮影視野を広くする。
c. スキャン時間を短くする。
d. スライス厚を薄くする。
e. ヘリカルピッチを小さくする。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
問題 87 造影CT画像(別冊No.11)を別に示す。
正しいのはどれか。
1. 第5腰椎レベルの画像である。
2. 点滴静注法が用いられている。
3. 腎皮質が強く造影されている。
4. 下行大動脈が強く造影されている。
5. 造影剤注入後3分以降の画像である。
問題 88 骨塩定量に適さない部位はどれか。
1. 肋骨
2. 前腕骨
3. 腰椎
4. 大腿骨頸部
5. 踵骨
問題 89 左膝関節単純X線写真(別冊No.12)を別に示す。
誤っているのはどれか。
1. 体位は関節を130°屈曲し、足部を上げて脛骨軸を7°とする。
2. Aは膝蓋骨を示す。
3. Bは外側顆を示す。
4. Cは顆間隆起を示す。
5. Dは脛骨粗面を示す。
問題 90 胸部単純X線写真(別冊No.13)を別に示す。
写真の矢印で示した線状構造はどれか。
1. 前接合線
2. 後接合線
3. 奇静脈食道線
4. 下行大動脈
5. 傍脊椎線
問題 91 頸椎椎間孔の描出に適した撮影法はどれか。
1. 前後像
2. 斜位像
3. 側面増
4. 伸展位側面像
5. 屈曲位側面像
問題 92 血管造影写真(別冊No.14)を別に示す。
カテーテルの先端の位置はどれか。
1. 脾動脈
2. 腹腔動脈
3. 総肝動脈
4. 固有肝動脈
5. 上腸間膜動脈
放射線管理学、最初に戻る 問題 93 放射線診療従事者の線量制限体系に対する考え方の順序で正しいのはどれか。
1. 防護の最適化 → 個人の線量限度 → 行為の正当化
2. 防護の最適化 → 行為の正当化 → 個人の線量限度
3. 行為の正当化 → 個人の線量限度 → 防護の最適化
4. 行為の正当化 → 防護の最適化 → 個人の線量限度
5. 個人の線量限度 → 防護の最適化 → 行為の正当化
問題 94 非密封放射性同位元素の99mTcを100MBq、125Iを20MBq、201Tlを10MBq貯蔵する場合、1群換算量の合計(MBq)はどれか。
1. 1.30
2. 2.01
3. 3.01
4. 10.1
5. 130
問題 95 X線撮影で患者の被ばく線量を軽減する効果のないのはどれか。
1. X線管とフイルムとの距離を短くする。
2. 高感度増感紙を用いる。
3. 高電圧で撮影する。
4. グリッドを用いる。
5. 照射野を絞る。
問題 96 放射線診療従事者の線量限度の組み合わせで誤っているのはどれか。2つ選べ。
1. 実効線量 --- 100 mSv/年
2. 緊急作業に係る実効線量 --- 100 mSv
3. 女子についての実効線量 --- 5 mSv/3月
4. 妊娠中である女子の腹部表面等価線量 --- 出産するまでの期間 1 mSv
5. 皮膚における等価線量 --- 500 mSv/年
問題 97 診療放射線技師の業務内容等で正しいのはどれか。
1. 国家試験の合格証書受領時から業務が行える。
2. 医師の指示が無くともMRI検査が行える。
3. 医師の指示の下に出張して1MeV以上のエネルギーを有するX線を照射できる。
4. 照射録には照射を受けた者の住所を記載する必要がある。
5. 診療放射線技師でなくなった後も業務上知り得た患者の秘密を漏らしてはならない。
問題 98 医療法施行規則において放射線障害防止の注意事項の掲示場所に該当しないのはどれか。
1. 診療用放射性同位元素使用室
2. 診療用放射線照射装置使用室
3. 放射線治療患者診察待合室
4. エックス線診療室
5. 放射線治療病室
問題 99 医療法施行規則による放射線診療施設に関する線量限度の組み合わせで誤っているのはどれか。
1. エックス線診療室の画壁等の外側の実効線量 --- 1 mSv/週
2. 管理区域に係る外部放射線の実効線量 --- 1.3 mSv/3月
3. 病院又は診療所内の病室に入院している患者の被ばくする放射線の実効線量 --- 1.3 mSv/3月
4. 病院又は診療所内の人が居住する区域の線量 --- 1.3 mSv/3月
5. 病院又は診療所内の敷地の境界の線量 --- 250 μSv/3月
問題 100 在宅医療におけるX線撮影で正しいのはどれか。
a. X線透視を行うことができる。
b. X線撮影には医師の指示が必要である。
c. 放射線診療従事者は個人被ばく線量計を着用する。
d. 患者の家族はX線防護衣・防護手袋を着用すれば患者の介助ができる。
e. 歯科口内法X線撮影には防護措置は必要でない。
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
問題 101 内部被ばく管理に関係ないのはどれか。
1. MIRD法
2. 預託等価線量
3. 体外計測法
4. バイオアッセイ法
5. フイルム法
問題 102 非密封放射性同位元素の取り扱いについて誤っているのはどれか。
a. 注射シリンジの外側にシールドを装着する。
b. 分注の際には常にバイアル内を陽圧にする。
c. 131I経口カプセルは素手で取り扱ってもよい。
d. 注射の際にはゴム手袋を着用する。
e. 注射部位の周囲にポリエチレンろ紙を敷く。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
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