第55回診療放射線技師国家試験問題
午後:放射線生物学,放射線物理学,電気電子工学,画像工学エックス線撮影技術学,放射線計測学,放射線管理学
問題 1 サイクロトロン製剤はどれか。 a. 59Fe b. 89Sr c. 111In d. 123I e. 201Tl 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 2 過渡平衡はどれか。 a. 68Ge --- 68Ga b. 90Sr --- 90Y c. 99Mo --- 99mTc d. 140Ba --- 140La e. 226Ra --- 222Rn 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 3 99Mo -99mTcジェネレータで正しいのはどれか。 1. 溶出は蒸留水で行う。 2. 溶出操作のことをカウという。 3. 99Moと99mTcとは永続平衡が成立している。 4. 一度溶出を行うと24時間は溶出できない。 5. 親核種はアルミナを充填したカラムに吸着している。 問題 4 関連のある組合せはどれか。 1. 電気泳動法 --- 電解質溶液 2. イオン交換法 --- Rf値 3. ガスクロマトグラフィ --- 展開溶媒 4. 薄層クロマトグラフィ --- ろ紙 5. ペーパークロマトグラフィ --- キャリアガス 問題 5 イメージングプレートを用いたオートラジオグラフィで正しいのはどれか。 a. 定量適評かが可能である。 b. 暗室内での作業が不要である。 c. X線フイルム法より感度は低い。 d. ミクロオートラジオグラフィに使われる。 e. イメージングプレートは繰り返し使用できる。 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 6 オートラジオグラムで最も高い解像度が得られるのはどれか。 1. 3H 2. 14C 3. 32P 4. 35S 5. 59Fe 問題 7 蛋白質の放射性ヨウ素標識法はどれか。 a. クロラミン-T法 b. ジラードチャルマー法 c. 生合成法 d. ラクトパーオキシダーゼ法 e. ボルトンハンター法 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 8 同位体の濃縮・分離法でないのはどれか。 1. 蒸留法 2. 電解法 3. 熱拡散法 4. ガス拡散法 5. ウィルツバッハ法 問題 9 同位体希釈分析法で重量測定を要しないのはどれか。 1. 逆希釈法 2. 不足当量法 3. 直接希釈分析法 4. 二重希釈分析法 5. 同位体誘導体法 問題 10 図の説明で正しいのはどれか。 1. 図は過渡平衡の状態を表す。 2. 親核種の半減期は娘核種の半減期より短い。 3. (1)は親核種と娘核種との放射能の和を表す。 4. (2)は親核種の放射能を表す。 5. (3)は親核種から生まれた娘核種の放射能を表す。 放射線機器工学,最初に戻る 問題 11 X線管について正しいのはどれか。 a. 実効焦点面積は実焦点面積より小さい。 b. 許容負荷はターゲット角度の小さい方が大きい。 c. ターゲットの材質は溶融点の高いものがよい。 d. 焦点の大きさは低電圧で大電流ほど小さくなる。 e. X線強度は陰極側が弱く、陽極側が強い。 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 12 焦点外X線について誤っているのはどれか。 a. 集束電極で集束されなかった分散電子のために生じる。 b. 線質は焦点から離れるほど軟質となる。 c. 発生する量は回転陽極が固定陽極よりも多い。 d. 焦点近傍で最も多く発生する。 e. X線写真のコントラストを低下させる。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 13 X線高電圧装置に関するJIS規格で正しいのはどれか。 1. 管電圧の誤差 --- ±20%以内 2. 管電流の誤差 --- ±10%以内 3. 管電流時間積の誤差 --- ±(20%+2mAs)以内 4. 撮影時間の誤差 --- ±(20%+1ms)以内 5. X線出力の再現性(変動係数) --- 0.05以下 問題 14 無負荷時において、1次電圧200Vで管電圧140kVを発生する単層2ピーク形X線高電圧発生装置がある。この装置で1次電流が100Aのときの管電流は何mAか。ただし、励磁電流は無視する。 1. 140 2. 160 3. 180 4. 200 5. 220 問題 15 診断用X線装置について誤っているのはどれか。 1. 定電圧形装置は管電圧のリプル百分率が4%を超えない。 2. 三相装置のX線出力は単層2ピーク形装置より大きい。 3. 自己整流装置は交流高電圧をX線管に印加する。 4. コンデンサ式装置のX線出力は管電流時間積に比例する。 5. 高電圧整流素子にはシリコン整流器が用いられる。 問題 16 インバータ式X線装置で正しいのはどれか。 1. 周波数が高い場合は変圧器の絶縁を考慮しなくてよい。 2. インバータ回路はX線管加熱回路にも用いられる。 3. X線照射中に交流電力を直流電力に変換して高電圧を得る。 4. 電源の周期を考慮してX線を発生させる必要がある。 5. インバータ周波数はリプル百分率に影響しない。 問題 17 I.I.について誤っているのはどれか。 1. X線像をリアルタイムで可視光に変換する。 2. 視野の切り換えは電極電圧の制御で行う。 3. 像のひずみは入力視野寸法で変わる。 4. 出力蛍光面の蛍光体層が厚いほど空間分解能は良い。 5. 空間分解能は中心部と周辺部では異なる。 問題 18 X線TV装置を構成しないのはどれか。 1. I.I. 2. タンデムレンズ 3. CCDカメラ 4. 半導体レーザ 5. 高精細CRT 問題 19 移動式の外科用X線装置で誤っているのはどれか。 1. 術中DSAを行える装置がある。 2. Cアームを有する。 3. 一般病室で透視に用いる。 4. 使用時は防護服を着用する。 5. 専用の保管場所が必要である。 問題 20 関係のない組合せはどれか。 1. IP(イメージングプレート) --- 輝尽性蛍光体 2. I.I. --- CsI結晶 3. CCD --- CdWO4 4. 撮像管 --- 光電導膜 5. FPD(フラットパネル検出器) --- アモルファスシリコン(α-Si) 問題 21 デジタル画像のフィルムレス化で誤っているのはどれか。 1. 画像の後処理が可能となる。 2. 遠方への画像配信が容易となる。 3. 画像の紛失のリスクが減少する。 4. 画像の保管スペースを節約できる。 5. 経年変化により画像情報が劣化する。 問題 22 X線CTで関係のない組合せはどれか。 a. 前処理 --- フィルタ補正逆投影法 b. 線量評価 --- キャリブレーション補正 c. 画像再構成法 --- CTDI(computed tomography dose index) d. ヘリカルスキャン --- 連続寝台移動 e. ピクセルサイズ --- FOV(field of view) 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 23 マルチスライスCTについて誤っているのはどれか。 1. 体軸方向にも検出器素子列をもつ。 2. 複数のスライス画像が同時に得られる。 3. 等方性(isotropic)イメージが得られる。 4. コーンビームX線が用いられる。 5. 画像スライス厚はコリメータで決まる。 問題 24 超伝導MRI装置の特徴で誤っているのはどれか。 1. 電力消費が少ない。 2. 漏洩磁場が小さい。 3. 高磁場に適している。 4. クエンチングの危険がある。 5. 冷却用ヘリウムが必要である。 問題 25 MRI装置について正しい組合せはどれか。 1. 超伝導磁石方式 --- 定電流制御 2. 常電導磁石方式 --- 冷却水設備 3. 永久磁石方式 --- 消費電力大 4. シムコイル --- スライス選択 5. 傾斜磁場コイル --- 磁場均一度調整 問題 26 超音波画像診断装置で正しいのはどれか。 a. ビームの集束はできない。 b. ビーム方向の分解能を方位分解能という。 c. 電圧振動子はビームの送信と受信とを行う。 d. 周波数が高いほど減衰が大きい。 e. 周波数が高いほど分解能が低い。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 27 ガンマカメラ検出部を構成しないのはどれか。 1. コリメータ 2. ライトガイド 3. CRTモニタ 4. 光電子倍増管 5. シンチレータ 問題 28 PETについて誤っているのはどれか。 1. 陽電子放出核種を被検者に投与する。 2. 消滅放射線を測定する。 3. リング形に配置したシンチレータを使用する。 4. 収集する放射線のエネルギーは140keVである。 5. SPECTより検出感度が高い。 問題 29 リニアックについて正しいのはどれか。 1. 加速管は遮へい能力の高い鉛製である。 2. マグネトロンは自励発振管である。 3. 進行波形加速管は定在波形加速管に比較し小形化できる。 4. 電子ビームは偏向磁石で集束される。 5. フラットニングフィルタは電子線治療に用いる。 問題 30 放射線治療装置について誤っている組合せはどれか。 1. RALS --- β線治療 2. リニアック --- X線治療 3. マイクロトロン --- X線治療 4. コバルト遠隔治療装置 --- γ線治療 5. サイクロトロン --- 粒子線治療 放射線写真学,最初に戻る 問題 31 フィルム特性曲線から読み取れないのはどれか。 a. ガンマ値 b. ラチチュード c. 解像力 d. 粒状性 e. かぶり 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 32 写真特性であ正しいのはどれか。 1. 拡散光濃度は平行光濃度よりも高い値を示す。 2. 特性曲線の直線部の傾斜度を平均階調度という。 3. 階調度が高いほどラチチュードは狭くなる。 4. 透過光が入射光の10%になる写真濃度は2.0である。 5. 一定濃度に必要な露光量と感度は比例する。 問題 33 X線写真の鮮鋭度が低下するのはどれか。 a. クロスオーバー b. イラジエーション c. ハレーション d. 薄い蛍光体層 e. 光反射率の低い支持体 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 34 水洗完了試験法でないのはどれか。 1. 硝酸銀法 2. ヨウ素・でんぷん法 3. ヨウ素・アミロース法 4. 過マンガン酸カリウム法 5. ヨウ化カリウム(KI)法 問題 35 ドライイメージャの記録方式でないのはどれか。 1. 熱転写方式 2. 直接感熱方式 3. 熱剥離方式 4. ドライシルバ方式 5. マルチフォーマット方式 放射性同位元素検査技術学,最初に戻る 問題 36 生物学的半減期が同じである場合、有効半減期の最も短いのはどれか。 1. 67Ga 2. 123I 3. 125I 4. 131I 5. 201Tl 問題 37 正しい組合せはどれか。 1. 99mTc-MAA --- 肺血流シンチグラフィ 2. 99mTc-MIBI --- 甲状腺シンチグラフィ 3. 99mTc-PMT --- 肝コロイドシンチグラフィ 4. 99mTc-MDP --- 脳血流シンチグラフィ 5. 111InCl --- 脳槽シンチグラフィ 問題 38 放射性医薬品の分布が、投与時の被検者の状態によって異なる可能性があるのはどれか。 a. 脳血流シンチグラフィ --- 開眼 b. 肺血量シンチグラフィ --- 体位 c. 心プールシンチグラフィ --- ジピリダモール投与 d. 骨シンチグラフィ --- 飲水 e. 肝・胆道シンチグラフィ --- 食事摂取 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 39 前処置としてヨード制限が必要なのはどれか。 a. 131I-MIBG b. 123I-BMIPP c. 131I-アドステロール d. 131}-ヨウ化ナトリウム e. 123}-ヨウ化ナトリウム 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 40 放射性医薬品の投与直後から撮像を開始するのはどれか。 a. 脳槽シンチグラフィ b. 肺換気シンチグラフィ c. 肝・胆道シンチグラフィ d. 心筋梗塞シンチグラフィ e. 骨髄シンチグラフィ 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 41 病変部が陰性像となることが多い組合せはどれか。 a. 脳梗塞 --- 99mTc-ECD b. 甲状腺腺腫 --- 123I-ヨウ化ナトリウム c. 副甲状腺腺腫 --- 201Tl-塩化タリウム d. クッシング症候群 --- 131I-アドステロール e. 腎癌 --- 99mTc-DTPA 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 42 放射性医薬品と検査目的との組合わせで正しいのはどれか。 1. 18F-FDG --- 悪性リンパ腫 2. 99mTc-MAG3 --- 胆道閉鎖症 3. 111In-DTPA --- 虚血性心疾患 4. 123I-MIBG --- 脳出血 5. 123}-BMIPP --- 褐色細胞腫 問題 43 負荷試験が行われない検査はどれか。 1. 脳血流シンチグラフィ 2. 甲状腺シンチグラフィ 3. 心筋血流シンチグラフィ 4. 肺血流シンチグラフィ 5. 副腎皮質シンチグラフィ 問題 44 骨シンチグラフィの撮像法で正しいのはどれか。 1. 撮像開始の4時間前から食事制限を行う。 2. 放射性医薬品の投与から20分後に撮像を開始する。 3. エネルギーフォトピークを120keVに設定する。 4. エネルギーウインドウ幅を±15%に設定する。 5. 検出器を患者から30cm以上離す。 問題 45 脳血流シンチグラフィで誤っているのはどれか。 1. 放射性医薬品を静脈内に投与する。 2. 放射性医薬品投与後2時間以降に撮像する。 3. SPECT撮像は必須である。 4. ファンビームコリメータにより画質は向上する。 5. 撮像中は膝を曲げてもよい。 問題 46 99mTc-DTPA腎シンチグラフィについて正しいのはどれか。 1. 有効腎血漿量(ERPF)が測定できる。 2. 腎臓関心領域(ROI)は両側まとめて1個でよい。 3. 放射性医薬品投与の2時間前に飲水させる。 4. 坐位で動態撮像を行うのが一般的である。 5. 腎血管性高血圧の診断にはカプトプリル負荷を行う。 問題 47 肺血流シンチグラフィで正しいのはどれか。 1. 肺塞栓症の診断に有用である。 2. 右左短絡性心疾患は絶対禁忌である。 3. 放射性医薬品投与直後から連続撮像する。 4. 前後左右4方向像に後斜位像を追加する意義はない。 5. 欠損を示す時にSPECT撮像を追加する意義はない。 問題 48 心筋血流SPECTについて誤っているのはどれか。 1. 運動負荷不足は診断能低下の要因となる。 2. 大きな乳房は見かけの前壁集積低下の原因となる。 3. 薬剤負荷はアセタゾラミド(ダイアモックス)が使われる。 4. 201Tlでは運動負荷終了5〜10分後から撮像を開始する。 5. 99mTc心筋血流製剤は肝・胆道系に集積が多い。 問題 49 ガンマカメラの性能試験に関係のないのはどれか。 1. 視野均一性 2. 空間分解能 3. エネルギー分解能 4. 方向依存性 5. 遮へいの能力 問題 50 SPECTで関係のない組合せはどれか。 a. 前処理フィルタ --- バターワース・フィルタ b. 画像再構成 --- フィルタ補正逆投影法 c. 回転中心ずれ --- サイノグラム d. 吸収補正 --- TEW(triple energy window)法 e. 散乱補正 --- Sorenson法 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 51 SPECTに使われないコリメータはどれか。 1. 平行多孔コリメータ 2. ファンビームコリメータ 3. ダイバージングコリメータ 4. スラントホールコリメータ 5. コーンビームコリメータ 問題 52 SPECT画像でアーチファクトの原因となるのはどれか。 a. 連続反復回転で収集した。 b. 視野から対象臓器が外れていた。 c. 回転中心がずれていた。 d. 極端に強い放射能が存在した。 e. 被検者が撮像中に動いた。 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 53 in vitro検査法で最もよく利用される核種はどれか。 1. 14C 2. 99mTc 3. 123I 4. 125I 5. 131I 問題 54 in vitro検査法で競合反応を利用するのはどれか。 a. CPBR (competitive protein binding assay) b. IRMA (immunoradiometric assay) c. RAST (radioallergsorbent test) d. RIA (radioimmunoassay) e. RRA (radioreceptor assay) 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 55 PETで誤っているのはどれか。 1. 短半減期であれば核種を問わず使用できる。 2. 検出器にBGOを使用する。 3. 同時計数によって画像を得る。 4. 定量評価には散乱・吸収の補正が必要である。 5. 3D収集が可能である。 放射線治療技術学,最初に戻る 問題 56 放射線治療のQA(quality assurance)で誤っているのはどれか。 1. リファレンス線量計は3年に一度の校正を受ける。 2. 外部治療装置のモニタ線量計の校正は1週間に一度は行う。 3. 小線源治療装置の線源交換時は線源強度の測定と校正とを行う。 4. リニアックのマグネトロン交換時にはエネルギーチェックを行う。 5. X線治療の開始時にはリニアックグラフィで照射野を確認する。 問題 57 放射線治療用ファントムで誤っているのはどれか。 1. 密度は水に近いものがよい。 2. 電子密度は組織に近いものがよい。 3. 実効原子番号は組織に近いものがよい。 4. 人体組織と等価に作られた不均質ファントムもある。 5. 散乱線量を十分与える大きさが必要である。 問題 58 X線治療の胸部不均質組織の線量分布計算アルゴリズムでないのはどれか。 1. ペンシルビーム法 2. モンテカルロ法 3. べき乗TAR法 4. 等価TAR法 5. TAR法 問題 59 線量計算に使用される関数でSSDに依存するのはどれか。 1. 散乱係数 2. 照射野係数 3. 深部量百分率 4. 組織空中線量比 5. 組織最大線量比 問題 60 高エネルギー電子線治療で誤っているのはどれか。 1. 電子線の入射エネルギーは線量半価深から求める。 2. 電子線エネルギー(MeV単位)は病巣の深さ(cm単位)の3倍が目安である。 3. スキャタリングホイルはビーム軸に垂直な平面上の線量分布を均等にするために用いる。 4. 電子線治療の照射野はピーク深での照射野を記録する。 5. 電子線治療の標的線量は最大標的線量を記載する。 問題 61 高エネルギー電子線の照射に用いられるのはどれか。 a. バックアップモニタ b. 照射筒 c. 補償フィルタ d. サイドポインタ e. フラットニングフィルタ 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 62 RALSにおける吸収線量率\dot{D}_{p}を計算する式の記号が表す意味で誤っているのはどれか。ただし、点線源から計算点までの距離をr<sub>i</sub>、線源容器の厚さをt<sub>i</sub>とする。 問題 63 定位放射線照射で誤っているのはどれか。 1. 病巣へ線量を3次元的に集中させる。 2. 治療部位は頭部に限られている。 3. 1回照射の場合を定位手術的照射という。 4. 分割照射の場合を定位放射線治療という。 5. ガンマナイフは定位照射の専用治療装置である。 問題 64 密封小線源治療用線源で誤っているのはどれか。 1. 60Co線源は腔内照射に使用される。 2. 137Cs線源は60Co線源より半減期が長い。 3. 198Auグレインはβ線源として使用される。 4. 192Ir線源はRALS用線源として使用される。 5. 90Sr線源は眼科疾患に使用される。 問題 65 陽子線治療用照射装置で誤っているのはどれか。 1. 加速器はサイクロトロンかシンクロトロンである。 2. 陽子線エネルギーは70〜250MeVが使用される。 3. 治療室は回転照射室と水平照射室の両方が設置されている。 4. ブラッグピークを病巣厚さに広げるためにボーラスが使用される。 5. 照射野の整形には多葉コリメータと患者コリメータとが使用される。 問題 66 放射線治療の時間的線量配分と関係ないのはどれか。 1. 4つのR 2. 分割照射法 3. 生物学的等価線量 4. 照射中の休止期間 5. 線量体積ヒストグラム 問題 67 密封小線源治療で正しいのはどれか。 a. 均一な線量分布が得られる。 b. 適応となる腫瘍の体積は限定される。 c. 高線量率では術者の被ばくはない。 d. 外部照射と併用すべきでない。 e. 192Irは永久刺入が可能である。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 68 誤っている組合せはどれか。 1. 術中照射 --- 電子線 2. 組織内照射 --- γ線 3. 131 I内用療法 --- α線 4. 重粒子線治療 --- 炭素イオン線 5. 強度変調放射線治療 --- X線 問題 69 疾患と予防照射部位との組合せで誤っているのはどれか。 1. 髄芽腫 --- 脊髄腔 2. 上咽頭癌 --- 頸部リンパ節 3. 頸部ホジキン病 --- 縦隔リンパ節 4. 乳癌(乳房切除後) --- 胸壁 5. 食道癌 --- 腋窩リンパ節 問題 70 大きな照射野を用いるのはどれか。 1. 上顎癌 2. 咽頭癌 3. 膀胱癌 4. 前立腺癌 5. ホジキン病 問題 71 腔内照射の適応となるのはどれか。 a. 気管支癌 b. 胃癌 c. 十二指腸癌 d. S字結腸癌 e. 子宮頸癌 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 72 術中照射が適応となるのはどれか。 a. 咽頭癌 b. 乳癌 c. 胃癌 d. 膵癌 e. 卵巣癌 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 73 ラジオサージャリが行われるのはどれか。 a. 脳転移 b. 聴神経腫瘍 c. 小脳梗塞 d. 脳動脈瘤 e. 脳静脈奇形 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 74 脳転移の全脳照射について正しいのはどれか。 1. 1週間以内に完全に脱毛する。 2. 左右対向二門照射が標準である。 3. 6週間で60Gyが標準である。 4. 麻痺があると適応にならない。 5. 3か所以上の転移には無効である。 問題 75 乳房温存療法の接線照射で生じるのはどれか。 1. 口内炎 2. 咽頭炎 3. 食道炎 4. 肺炎 5. 胃炎 要基礎医学大要,最初に戻る 問題 76 近年の我が国の年間出生数は戦後のベビーブームと比較してどの程度か。 1. 75% 2. 50% 3. 25% 4. 10% 5. 5% 問題 77 我が国で発生率が最も高い小児悪性腫瘍はどれか。 1. 髄芽腫 2. 白血病 3. 悪性リンパ腫 4. 神経芽細胞腫 5. ウィルムス腫瘍 問題 78 肺癌の誘因となる疾患はどれか。 1. 石綿肺 2. 肺結核 3. 肺塞栓症 4. 過敏性肺炎 5. サルコイドーシス 問題 79 生活習慣病でないのはどれか。 1. 糖尿病 2. 脳梗塞 3. 高血圧 4. 高脂血症 5. 関節リウマチ 問題 80 脈波測定に最もよく使われるのはどれか。 1. 外頸動脈 2. 内頸動脈 3. 橈骨動脈 4. 尺骨動脈 5. 大腿動脈 問題 81 関係のない組合せはどれか。 1. 結核 --- 大動脈解離 2. C型肝炎 --- 肝硬変 3. 脳動脈瘤 --- クモ膜下出血 4. リウマチ熱 --- 心臓弁膜症 5. HIV感染 --- エイズ(AIDS) 問題 82 正中に位置しないのはどれか。 1. 松果体 2. 大脳鎌 3. 視放線 4. 下垂体柄 5. 小脳虫部 問題 83 中脳水道について正しいのはどれか。 1. 大槽と直接連絡する。 2. 側脳室と直接連絡する。 3. モンロー孔と直接連絡する。 4. 側脳室と第三脳室とを連絡する。 5. 第三脳室と第四脳室とを連絡する。 問題 84 副鼻腔でないのはどれか。 1. 前頭洞 2. 篩骨洞 3. 乳突洞 4. 上顎洞 5. 蝶形骨洞 問題 85 正常椎間腔のT_{2}強調画像で高信号を示すのはどれか。 1. 動脈 2. 静脈 3. 髄核 4. 神経 5. 線維輪 問題 86 関係のない組合せはどれか。 1. 翼状突起 --- 椎骨 2. 烏口突起 --- 肩甲骨 3. 剣状突起 --- 胸骨 4. 乳様突起 --- 側頭骨 5. 後床突起 --- 蝶形骨 問題 87 左右が連続しているのはどれか。 1. 上顎洞 2. 中鼻甲介 3. 顎下腺 4. 甲状腺 5. 上皮小体 問題 88 最も前方に位置するのはどれか。 1. 右心房 2. 右心室 3. 左心房 4. 左心室 5. 肺動脈 問題 89 門脈系に直接流入しないのはどれか。 1. 左胃静脈 2. 脾静脈 3. 上腸間膜静脈 4. 右腎静脈 5. 下腸間膜静脈 問題 90 寛骨を構成するのはどれか。 a. 腸骨 b. 坐骨 c. 恥骨 d. 仙骨 e. 尾骨 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 91 膝関節の構成に直接関与しないのはどれか。 1. 大腿骨 2. 膝蓋骨 3. 半月板 4. 脛骨 5. 腓骨 問題 92 CT値(HU)で誤っているのはどれか。 1. 骨皮質 : 1,000 2. 腸腰筋 : 150 3. 正常肝 : 50 4. 腎嚢胞 : 15 5. 脂肪腫 : -100 問題 93 CTで最もよく用いられる静注用造影剤で誤っているのはどれか。 1. ヨードを含有している。 2. 非イオン性製剤である。 3. 主として細胞外液中に分布する。 4. 大部分は胆汁中に排泄される。 5. 投与に際し喘息の既往に注意する。 問題 94 鉄沈着に特徴的なMR画像上の変化はどれか。 1. 化学シフト 2. 磁化率効果 3. 画像の折り返し(aliasing) 4. 血流位相シフト(phase shift) 5. TOF(time-of-flight)効果 問題 95 MR画像において、ガドリニウムキレート剤によるコントラスト増強効果の原因とならないのはどれか。 1. 局所の血管増生 2. 血流脳関門の破綻 3. 血管透過性の亢進 4. 局所血流速度の増加 5. 造影剤近傍の自由水の増加
問題 1 胎児の放射線被ばくで先天異常がみられる頻度が高い組織系はどれか。 a. 中枢神経系 b. 骨格系 c. 造血系 d. 消化器系 e. 生殖系 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 2 分割照射で腫瘍組織に起こる現象のうち治癒を妨げるのはどれか。 a. 回復(recovery) b. 再構成(repopulation) c. 細胞の同調(redistribution) d. 再酸素化(reoxygenation) e. 細胞分裂遅延 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 3 放射線感受性腫瘍の特徴で適切でないのはどれか。 a. 血流が豊富である。 b. 分裂増殖が盛んである。 c. 高分化型である。 d. 壊死組織の占める割合が高い。 e. 照射後のアポトーシスの出現頻度が高い。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 4 放射線感受性が高いのはどれか。 a. 下咽頭癌 b. 腎細胞癌 c. 軟骨肉腫 d. 悪性リンパ腫 e. ウィルムス腫瘍 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 5 放射線感受性が高い細胞の特徴で正しいのはどれか。 a. 核/細胞質比が大きい。 b. D0値が大きい。 c. Dq値が大きい。 d. 外挿数nが大きい。 e. 分裂指数が大きい。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 6 細胞周期で正しいのはどれか。 1. G1期の次がG2期である。 2. 正常細胞にはG0期がない。 3. S期にDNA合成が行われる。 4. 腫瘍細胞ではM期がS期より長い。 5. G0期の細胞は放射線感受性が高い。 問題 7 放射線感受性が高いのはどれか。 a. 神経細胞 b. 筋肉細胞 c. 軟骨細胞 d. 骨髄細胞 e. 腸上皮細胞 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 8 放射線に対する早期反応系の組織はどれか。 a. 肺 b. 肝臓 c. 小腸 d. 皮膚 e. 骨 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 9 12Gy/3日の全身照射で生じないのはどれか。 a. 脱毛 b. 失明 c. 骨折 d. 嘔吐 e. 下痢 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 10 潜伏期が最も短い放射線誘発がんはどれか。 1. 甲状腺癌 2. 肺癌 3. 乳癌 4. 骨肉腫 5. 白血病 放射線物理学、最初に戻る 問題 11 電子について正しいのはどれか。 1. 磁場では直進する。 2. 回折する。 3. 質量衝突阻止能は物質の種類によらない。 4. 磁気モーメントをもたない。 5. 放射損失は物質の原子番号が大きいほど少ない。 問題 12 ド・ブロイ波の関係式で正しいのはどれか。ただし、波長をλ、運動量をp、プランク定数をhとする。 1. λ= h/p 2. λ= p/h 3. λ= hp 4. λ=hp2 5. λ= h/p2 問題 13 誤っているのはどれか。 1. 吸収線量はあらゆる電離放射線に用いられる。 2. 照射線量はX線、γ線に用いられる。 3. カーマは直接電離放射線に用いられる。 4. 物質が異なれば同じ照射線量でも吸収線量は異なる。 5. 空気のW値は荷電粒子線の種類にそれほど関係しない。 問題 14 関係のない組合せはどれか。 1. 光子の波動性 --- レイリー散乱 2. 光子の粒子性 --- 光電効果 3. 制動放射線 --- 線スペクトル 4. チェレンコフ効果 --- 荷電粒子 5. コンプトン効果 --- 反跳電子 問題 15 誤っている組合せはどれか。 1. 吸収線量 --- Gy 2. 壊変定数 --- s-1 3. 質量欠損 --- g・cm-3 4. 質量減弱係数 --- cm2・g-1 5. 線減弱係数 --- cm-1 問題 16 連続エネルギー分布をもつ電子を放出するのはどれか。 1. 光電効果 2. 内部転換 3. 電子捕獲 4. 電子対生成 5. オージェ効果 問題 17 10MeVの電磁波の波長〔m〕に近いのはどれか。ただし、1MeV=1.6×10-13J、プランク定数 h=6.6×10-34 J・s、真空中の光速度 c=3.0×108 m・s-1とする。 1. 1.2×10-13 2. 1.2×10-12 3. 1.2×10-11 4. 1.2×10-10 5. 1.2×10-9 問題 18 0.025eVの中性子の速度は何m・s-1か。ただし、中性子の質量は1.7×10-27 kg、1eV=1.6×10-19 Jとする。 1. 5.2×10-10 2. 2.3×10-5 3. 1.6×103 4. 2.2×103 5. 2.4×106 問題 19 核反応式で□に入るのはどれか。 1. γ 2. n 3. e+ 4. p 5. β- 問題 20 電子と物質との相互作用について誤っているのはどれか。 1. 線衝突阻止能は物質の密度に比例する。 2. 放射損失は物質の原子番号が大きい程大きい。 3. 原子の励起または電離によるエネルギー損失を衝突損失という。 4. 後方散乱は散乱体の厚さが厚くなると増え、ある厚さで飽和する。 5. 数MeV以上の電子線に対する質量衝突阻止能は、同じ物質に対しては密度が大きい程大きい。 問題 21 半減期Tと平均寿命τとの関係式τ=kTで正しいkはどれか。 1. 0.307 2. 0.368 3. 0.632 4. 0.639 5. 1.44 問題 22 一様な時速密度Bを持つサイクロトロンの回転運動の角速度はどれか。ただし、加速される粒子の質量をm、電荷をqとする。 1. m/qB 2. B/mq 3. mB/q 4. qB/m 5. mq/B 問題 23 静電加速器はどれか。 1. ベータトロン 2. マイクロトロン 3. サイクロトロン 4. 線形加速器 5. コッククロフト・ウォルトン形加速器 問題 24 CT値と直接関係するのはどれか。 1. 線減弱係数 2. 全質量阻止能 3. 線衝突阻止能 4. 線エネルギー付与 5. 平均飛程 問題 25 熱中性子炉の核燃料物質はどれか。 1. 226Ra 2. 235U 3. 238U 4. 208Pb 5. 241Am 電気電子工学、最初に戻る 問題 26 ある導体に20mAの電流が4秒流れた。何個の自由電子が移動したことになるか。ただし、自由電子の電荷を1.6×10^{-19} Cとする。 1. 5.0×1016 2. 5.0×1017 3. 5.0×1018 4. 5.0×1019 5. 5.0×1020 問題 27 抵抗率2.66×10-8 Ωmの導線がある。その断面積が2mm2、長さが500mであるとき抵抗は何Ωか。 1. 6.65 2. 6.65×10-1 3. 1.06×10-2 4. 6.65×10-3 5. 1.06×10-4 問題 28 抵抗Rを図のように接続したとき、AB間の合成抵抗は何Ωか。 1. R 2. 4R/3 3. 3R/2 4. 3R 5. 4R 問題 29 半径0.2mの円形コイル(巻数1回)に2Aの電流を流したとき、コイルの中心での磁界の強さは何A/mか。 1. 0.1 2. 0.4 3. 2.5 4. 5.0 5. 10.0 問題 30 強磁性体はどれか。 1. 銅 2. 金 3. コバルト 4. ビスマス 5. アルミニウム 問題 31 磁気ヒステリシス現象に関係ないのはどれか。 1. 保磁力 2. 残留磁力 3. 電磁誘導 4. 強磁性体 5. 熱エネルギー 問題 32 図の回路に流れる電流は何Aか。 1. 100+j200 2. 100-j200 3. -4+j8 4. 4-j8 5. 4+j8 問題 33 交流回路のコンデンサについて正しいのはどれか。 1. 流れる電流は静電容量に反比例する。 2. 交流電流は通すが直流電流は通さない。 3. 容量リアクタンスは周波数に比例する。 4. 電流は加えられた電圧より90度遅れる。 5. 低周波の側路(バイパス)として用いられる。 問題 34 図の回路で、コイルのインダクタンスを一定にしてコンデンサの静電容量を4倍に、抵抗値を2倍にしたとき、共振周波数はもとの回路の何倍になるか。 1. 1/2 2. 1 3. 2 4. 4 5. 8 問題 35 単相変圧器の定格二次電圧が100V、巻数比100:1、電圧変動率5%のとき、定格負荷時の一次電圧は何Vか。 1. 0.95 2. 1.05 3. 105 4. 9,500 5. 10,500 問題 36 対称三相負荷に100kWの三相電力が供給されている。線間電圧3kV、負荷の力率80%のとき、線電流は何Aか。 1. 15 2. 19 3. 24 4. 42 5. 72 問題 37 図1の回路で図2の入出力波形を得た。正しい関係はどれか。 1. CR<T 2. CR=T 3. CR=1/T 4. CR>T 5. CR>>T 問題 38 増幅器の電圧利得が20dBのとき、出力電圧が入力電圧の何倍か。 1. 1 2. 10 3. 20 4. 50 5. 100 問題 39 二極真空管の空間電荷領域で、陽極電圧25V、陽極電流125mAのとき、陽極電圧を36Vにすると陽極電圧は何mAか。 1. 72 2. 130 3. 180 4. 216 5. 467 問題 40 IGBT(絶縁ゲート形バイポーラトランジスタ)で誤っているのはどれか。 1. バイポーラトランジスタと比較してスイッチングが遅い。 2. MOS FETとトランジスタを組合わせた構造である。 3. ゲート、エミッタ、コレクタの端子をもつ。 4. MOS FETと比較してオン抵抗が小さい。 5. コレクタ電流の大きさを制御できる。 問題 41 図の回路のRは何kΩか。 {fig} 1. 1 2. 2 3. 3 4. 6 5. 10 問題 42 論理式 AB+A\bar{B} + C + Dを簡単化したのはどれか。 1. A+B 2. A+C 3. A+D 4. B+C 5. B+D 問題 43 図の回路の真理値表はどれか。 問題 44 次の回路で直流電源を用いるのはどれか。 a. シェーリングブリッジ b. マクスウェルブリッジ c. アンダーソンブリッジ d. ケルビンダブルブリッジ e. ホイートストンブリッジ 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 45 可動鉄片形電流計の指示値が8Aの電流がある。波高率が2であるとき、最大値は何Aか。 1. 4 2. 8 3. 12 4. 16 5. 20 画像工学エックス線撮影技術学、最初に戻る 問題 46 画像の視覚評価法はどれか。 a. RMS粒状度 b. ROC解析 c. C-D(contrast-detail)ダイアグラム d. 量子検出効率(DQE) e. 雑音等価量子数(NEQ) 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 47 画像のデジタル化で誤っているのはどれか。 1. 標本化定理を満たすとエリアシングが発生する。 2. ナイキスト周波数は標本化間隔に依存する。 3. 階調数が多いと量子化誤差は小さい。 4. 標本化のあとに量子化を行う。 5. データ量は画素数に比例する。 問題 48 フーリエ変換を用いるのはどれか。 1. MR画像再構成 2. 超音波画像の形成 3. エネルギーサブトラクション 4. X線CTのウインドウレベル処理 5. ボケマスク処理 問題 49 X線画像の評価で正しいのはどれか。 a. 解像力は1/3d cycles/mmである。(d:分離不能になった細線の幅) b. RMS粒状度はフィルム濃度のばらつきを標準偏差値で表している。 c. ROC解析は読影者間の能力の差を評価することができる。 d. X線撮影系のMTF評価では10 cycles/mmの特定空間周波数がよく用いられる。 e. 被写体コントラストが上昇すれば解像力は低下する。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 50 拡大率1.5倍の撮影を行ったとき、半影は0.3mmであった。焦点-被検体間距離を変化させないで拡大率2倍の撮影を行うとき、半影は何mmになるか。 1. 0.2 2. 0.3 3. 0.4 4. 0.5 5. 0.6 問題 51 正常胸部X線像で誤っているのはどれか。 1. 正面像では左心室は左第4弓として描出される。 2. 正面像では右心房は右第1弓として描出される。 3. 側面像では右横隔膜が上方に描出される。 4. 第1斜位像ではホルツクネヒト(Holzknecht)腔が描出される。 5. 第2斜位像では大動脈窓が描出される。 問題 52 写真は病室での坐位前後方向の胸部X線画像を示す。正しい正面画像にならなかった原因として考えられるのはどれか。 a. ばく射中に体動があった。 b. 胸骨上縁を中心としてX線を垂直入射した。 c. X線を頭側から斜入した。 d. 上半身が前傾していた。 e. 散乱線除去用グリッドが左右に傾いていた。 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 53 肩甲骨側面像(肩甲骨Y字法)で描出されないのはどれか。 1. 烏口突起 2. 鎖骨 3. 肩峰 4. 下角 5. 肩関節腔 問題 54 肘関節の撮影法で正しいのはどれか。 1. 通常は立位で撮影する。 2. 正面像は上腕骨を前腕骨より高い位置にする。 3. 正面像は上肢を伸ばし、手掌を軽く回内する。 4. 側面像は肘関節を120度屈曲する。 5. 軸位像は肘関節を最大屈曲する。 問題 55 リスフラン関節が描出できる撮影法はどれか。 1. 肩鎖関節撮影 2. 肘関節撮影 3. 手正面撮影 4. 股関節撮影 5. 足正面撮影 問題 56 乳房撮影で正しいのはどれか。 a. グリッドは高格子比がよい。 b. 拡大撮影では4倍以上の拡大率を用いる。 c. 付加フィルタはアルミニウムがよい。 d. 高コントラストのフィルムを用いる。 e. 内外斜方向入射(MLO)は乳腺組織全体を描出しやすい。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 57 液面形成の描出を重視する撮影法はどれか。 a. レーゼ法 b. ウォータース法 c. 胸部側臥位正面撮影法 d. 腹部立位単純撮影法 e. 静脈性尿路造影撮影法 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 58 写真の撮影体位で正しいのはどれか。 1. 右側臥位 2. 左側臥位 3. 背臥位正面 4. 背臥位第1斜位 5. 背臥位第2斜位 問題 59 消化管穿孔の疑いのある患者に対して腹部正面X線撮影を行うとき、適切な体位はどれか。 a. 立位 b. 背臥位 c. 腹臥位 d. 右側臥位 e. 左側臥位 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 60 冠動脈造影検査で誤っているのはどれか。 a. 通常は多方向から撮影する。 b. 経皮的にカテーテルを挿入する。 c. カテーテル径の表示は内径を表す。 d. 右冠動脈の支配領域は左と比較して広い。 e. 冠動脈狭搾の治療に金属ステントを用いる。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 61 上腸間膜動脈の起始部にカテーテルを挿入して造影剤を注入したとき、造影されるのはどれか。 a. 小腸の血管 b. 上行結腸の血管 c. 腎の血管 d. 下大静脈 e. 門脈 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 62 心臓カテーテル検査で正しいのはどれか。 1. 大口径I.I.を用いる。 2. 被ばく低減のために低圧撮影を行う。 3. 左心室造影像から駆出率を測定する。 4. 通常、静脈を切開してカテーテルを挿入する。 5. 心臓シネ撮影ではフィルタリングの必要はない。 問題 63 X線CT検査における撮影部位と基準線との組合せで誤っているのはどれか。 1. 頭部 --- 眼窩耳孔線 2. 頸部 --- 耳垂直線 3. 胸部 --- 胸骨上窩 4. 腹部 --- 剣状突起 5. 骨盤部 --- 腸骨稜 問題 64 X線CTのアーチファクトでないのはどれか。 1. リングアーチファクト 2. メタルアーチファクト 3. モーションアーチファクト 4. ケミカルシフトアーチファクト 5. ビームハードニングアーチファクト 問題 65 X線CTの部分体積効果について誤っているのはどれか。 1. 組織の境界が不明瞭になる。 2. 小さな組織を描出できないことがある。 3. ボクセル内のCT値が平均化されるために起こる。 4. ボクセルデータを2次元表示するために起こる。 5. スライス幅を厚くすると回避できる。 問題 66 CTガイド下のIVR手技はどれか。 1. 脳動脈瘤のコイル塞栓術 2. 肺腫瘍の経皮的生検術 3. 食道狭搾のステント留置術 4. 肝癌の動注リザーバーポート留置術 5. 肺塞栓症予防の下大動脈フィルタ留置術 問題 67 検査前の食事制限が必要ないのはどれか。 a. 無散瞳眼底カメラ検査 b. 頭部血管造影検査 c. 胆嚢超音波検査 d. 肺の高分解能CT検査 e. 腎・膀胱単純撮影検査 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 68 ヨード系造影剤で、重篤な副作用につながる初期兆候でないのはどれか。 1. 嘔吐 2. 冷汗 3. 下血 4. くしゃみ 5. 顔面蒼白 問題 69 無散瞳眼底カメラ検査で誤っているのはどれか。 1. 中心窩は視神経乳頭内にある。 2. 糖尿病の合併症が判断できる。 3. 瞳孔を通して眼底部分の撮影をする。 4. 視神経乳頭から動脈と静脈とが出入りする。 5. 自然散瞳が不十分な場合、撮影は困難になる。 問題 70 臨床現場でほとんど行われなくなったX線造影手技はどれか。 a. 脳室造影 b. 気管支造影 c. 唾液腺造影 d. 子宮卵管造影 e. 逆行性尿道造影 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 放射線計測学、最初に戻る 問題 71 電離箱線量計の使用について誤っているのはどれか。 1. 指頭形電離箱は深部線量の測定に用いられる。 2. 自由空気電離箱は照射線量の測定に用いられる。 3. 指示値はケーブルがX線照射されると変わる。 4. 電離箱の体積の大きさと感度とは比例しない。 5. シャロー形電離箱は表面線量の測定に適している。 問題 72 電離箱線量計で誤っているのはどれか。 1. 飽和電離領域で使われる。 2. 壁材の変性を補正する必要がある。 3. ガードリングは洩れ電流を減らす。 4. W値は気体の種類によって異なる。 5. 外挿電離箱はブラッグ・グレイの空洞原理を実現した線量計である。 問題 73 開放形の電離箱線量計による測定の際に、温度および気圧の補正を行う理由として適切なのはどれか。 1. 空気の質量エネルギー吸収係数が変化するため。 2. 空気の単位質量当たりの電離量が変化するため。 3. 電離箱内の空気の質量が変化するため。 4. 電離イオンの再結合損失が変化するため。 5. 電離箱内の電界強度が変化するため。 問題 74 ブラッグ・グレイの空洞原理に直接関係ないのはどれか。 a. 気体1kgあたりに作られるイオン対数 b. 空洞気体中で1イオン対を作るのに必要な平均エネルギー c. 媒質と空洞気体との質量衝突阻止能比 d. 吸収線量変換係数 e. 空洞気体に対する入射放射線のカーマ 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 75 印加電圧とイオン数とが関係しない領域はどれか。 1. 電離箱領域 2. 再結合領域 3. GM計数管領域 4. 比例計数管領域 5. ビルドアップ領域 問題 76 気体の電離作用と関係ないのはどれか。 a. TLD b. シンチレーションカウンタ c. GM計数管 d. 比例計数管 e. 電離箱線量計 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 77 面積線量計で誤っているのはどれか。 1. 測定単位はGy・m2である。 2. 平行平板形の電極が用いられる。 3. 測定値は照射野サイズに依存する。 4. 気密性の高い電離箱線量計である。 5. 皮膚線量を求めるのには後方散乱係数を用いる。 問題 78 生成電荷量の直接測定に基づくのはどれか。 1. ポケット線量計 2. フリッケ線量計 3. ガラス線量計 4. フィルムバッジ線量計 5. 熱ルミネセンス線量計 問題 79 蛍光ガラス線量計で誤っているのはどれか。 1. 熱中性子の測定ができる。 2. 線量率依存性が小さい。 3. フェーディングは無視できる。 4. 熱励起による発光を測定する。 5. ラジオフォトルミネセンスを利用する。 問題 80 GM計数管について誤っているのはどれか。 1. 500?1,000V程度の印加電圧で使用できる。 2. プラトー傾斜が小さいほど良いGM計数管である。 3. 出力パルス波高によるエネルギー測定が可能である。 4. 不感時間内に入射した放射線は数え落とされる。 5. 不活性ガスとしてハロゲンガスを用いると寿命が延びる。 問題 81 β線の測定に適さない検出器はどれか。 1. 液体シンチレーション検出器 2. プラスチックシンチレーション検出器 3. Si検出器 4. GM計数管 5. NaI(Tl)検出器 問題 82 熱中性子計測に関係ないのはどれか。 1. GM計数管 2. 金箔検出器 3. 核分裂電離箱 4. 3He比例計数管 5. BF3比例計数管 問題 83 フリッケ線量計と関係ないのはどれか。 1. Fe(NH4)2(SO4)2 2. Ce(NH4)4(SO4)4 3. H2SO4 4. FeSO4 5. NaCl 問題 84 GM計数管で1分間測定したところ60,000カウントあった。1分間当たりの真の計数率はどれか。ただし、GM計数管の分解能を200μsとする。 1. 30,000 2. 60,000 3. 75,000 4. 90,000 5. 120,000 問題 85 治療用高エネルギーX線のエネルギー測定法はどれか。 a. 組織ピーク線量比(組織最大線量比)が0.7になる深さを用いる方法 b. 表面吸収線量による方法 c. 散乱係数による方法 d. 照射野係数による方法 e. ピーク深と深さ10cm及び20cmでの測定による方法 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 放射線管理学、最初に戻る 問題 86 医療法で正しいのはどれか。 1. X線装置を備えるときは、あらかじめ、所在地の都道府県知事に届け出る。 2. 同一規格のX線管を交換した場合でも、都道府県知事に届け出る。 3. X線装置には輸血用血液照射X線装置は含まれれない。 4. 同一のX線診療室で複数のX線装置を同時に使用できる。 5. X線診療室の室内にはX線装置を操作する場所を設ける。 問題 87 照射録の記載項目で必要ないのはどれか。 1. 照射の年月日 2. 照射の方法 3. 放射を受けた者の氏名 4. 照射を受けた者の病名 5. 医師又は歯科医師の氏名 問題 88 放射線障害防止法上の健康診断で正しいのはどれか。 1. 年線量限度を超えて被ばくした恐れがあるときにはそのつど行う。 2. 管理区域に立ち入る前と半年を超えない期間ごとに行う。 3. 前年度の年線量限度の3/10を超えなければ省略できる。 4. 検査項目は問診、皮膚および眼の3項目である。 5. 記録は5年間保存する。 問題 89 放射線診療従事者の線量限度のうち正しいのはどれか。 a. 実効線量限度は1年間につき50 mSvである。 b. 緊急作業に係る実効線量限度は女子を除いて100 mSvである。 c. 妊娠中の女子の腹部等価線量限度は出産するまでの期間2 mSvである。 d. 眼の水晶体における等価線量限度は年間300 mSvである。 e. 皮膚における等価線量限度は年間1 Svである。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 90 フィルムバッジと比較してガラス線量計の特徴で誤っているのはどれか。 1. エネルギー依存性が小さい。 2. 湿度の影響を受けにくい。 3. 反復使用が可能である。 4. 方向依存性が小さい。 5. 測定上限が高い。 問題 91 乳幼児の単純X線撮影で患者の被ばく線量を必ずしも低減させないのはどれか。 1. 焦点皮膚間距離を長くとる。 2. 付加フィルタを使用する。 3. 照射野をできるだけ絞る。 4. グリッドを使用する。 5. 高感度フィルムを用いる。 問題 92 非密封放射性同位元素の除染について正しいのはどれか。 a. 汚染が確認されたら直ちに行う。 b. 汚染区域の外側から内側に向かって行う。 c. 最も高レベルの区域から開始する。 d. 可燃性汚染物質は速やかに焼却処分する。 e. 短半減期核種の場合は減衰法を用いる。 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 93 放射能汚染の測定法として適切でないのはどれか。 1. バックグラウンドの高い場所ではスミア法を用いる。 2. β線とγ線とを放出する核種にはGM計数管式サーベイメータを用いる。 3. 125Iのスミア法による測定にはGM計数管を用いる。 4. 14Cのスミア法のよる測定には液体シンチレーション装置を用いる。 5. α、β、γ線放出核種の混合汚染には2πガスフローカウンタを用いる。 問題 94 医療用192Ir線源を360 GBq購入した。この線源が120 GBqになるまで使用する場合、およそ何日後に交換すればよいか。ただし、^{192}Irの半減期は74日、log_{10}2=0.30、log_{10}3=0.48である。 1. 100 2. 120 3. 140 4. 180 5. 220 問題 95 放射線とその遮へい材料の組合わせで誤っているのはどれか。 1. X線 --- 鉛 2. α線 --- 厚紙 3. β線 --- アクリル板 4. γ線 --- コンクリート 5. 中性子線 --- タングステン
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